幸手市議会一般質問は2日目が終わり、今日が3日目最終となります。ここまでに9人の議員の質問が行われました。多くの議員が、各種提案要望を執行部に投げかけていますが、幸手市には待ち構える大型事業が多いことから、執行部の答弁も力みなぎるものが返ってこない感じです。現実にそれらの大型事業すら目途が立たない状況ですから答弁内容の多くに元気が感じられません。それも止む無しといったところです。
🔳新庁舎建設
🔳小中校統廃合
🔳可燃物、し尿、粗大等々のゴミ処理場
🔳消防署建て替え
🔳産業団地拡張
🔳桜泉園処理場施設解体
などなど街の要となる施設のアセットマネージメントや新規事業が待ち構えている現状は、人口減少が進むことと相反して財政欠乏状態の幸手市にとって厳しいのは間違いありません。この他にも、惣新田幸手バイパスやそれにつながる道の駅建設事業といったものがあり、この先20年いや30年の行財政運営に神経をとがらせ、知恵と工夫の捻出に集中しなければなりません。職員の皆さんも市民のために頑張っていただかないとならないわけですが、議員は議員で市民の負託を受けた立場ですから、市民それぞれにいろいろな想いが広がる状況において、行政を質し、要望提案をするのも当然のことです。ただ、実際のところ議論がかみ合わないというのもご理解いただければと思います。
財政的には、国や県の交付金や補助金にも頼らざるを得ないのが現実ですが、借金比率である実質公債費比率が最大値18%強あったものが、現在は4%程度に減少していることが昨日の答弁で示されましたので、その点はわずかな光として気持ちが和んだところでしたがあくまでも和んだ程度です。
さて、今日は藤沼、高野、小河原、小泉、木村といった残すところ5名の議員が質問に立ちます。
当市は20年ほど前に、第2の夕張市の可能性を問われる事態に至り、当時は選択と集中という言葉がたびたび使われました。現在、当時の財政健全化比率ほど悪くはないのですが、今後の展開を想定すると当時以上に厳しい行財政運営が必要と思えてなりません。
記事一覧
No.3772 一般質問
No.3771 マイナ保険証
昨2日から保険証がマイナ保険証に切り替わった。大切な事は、だからといってこれまでの保険証が使えなくなるわけではないので、けっして廃棄してはいけないということです。ここを理解していない人がかなりいるようですので、この話題になったら互いにこの点を口にすると理解者が増えるかもしれません。
ところで、マイナカードの切り替えはポイント付与のせいもあって、70%を超えていますが、保険証として使用登録しているのはわずか15%未満ということです。やはり、個人情報漏洩や無関係情報の紐付けといったことを恐れる傾向が強いとの見方が大方です。私自身、そのような考えは否定出来ず、このところ病院通いが若干続いているのですが、未だに登録せずにいます。
混乱の原因は一昨年の今頃だったと思いますが、当時の河野デジタル大臣がいきなりマイナ保険証への一本化を表明したことにあります。おそらくマイナカードへの切り替えが順調だと判断したからではないかと思われます。
個人的には、これを勧めた与党国会議員や厚生労働省の職員の普及率がどれほどなのか国民に知らしめるくらいのことはしたらどうかと思います。なぜなら、医師会からもこの新制度に待ったをかける動きがあるからです。ポイントプレミアムで人心をつかんだと思ったのかもしれませんが、情報社会に増幅するリスク感への人心までは変える事が出来なかったということを政府は理解すべきです。
ネット会員システムを利用する事業者が多い現実において、個人情報が漏れる状況が多発している現状では、なかなかマイナ保険証の普及促進は難しいと思いますがいかがなものでしょうか。
全国民が登録の対象となっている最大規模のマイナカードですから、病院、救急それら全ての関係機関において安全性を確保することが重要です。結局のところ、管理運営は人が行なうわけですからね。
No.3770 人権相談について
No.3769 人権作文発表会
いよいよ2024年も師走に入りました。日中の暖かさはこの冬が暖冬であることを思わせますが、冬は冬らしい適度な寒さがあってこそ、魚や野菜といった食材の収穫なども順調に進み、冬の味覚が保たれると思いますが、寒さが苦手な人にとっては歓迎といったところでしょうか。
1日は師走最初の議長公務として人権作文発表会がありました。市内の小中12校から児童24人の優秀作文が選ばれ、その代表児童12人が演壇で発表するという会でした。だいたい600文字から1200文字の範囲で書かれていますが、どれもなかなかの力作です。
作文の内容ですが、戦争など世界の醜い事象を対象としたものではなく、純粋に身近な社会に潜む差別的出来事に疑問を感じ、困っている人に何がしてあげられるか、逆にどんなことをしてはいけないかという点に注視しているところが素晴らしいと感じました。また、発表ではそれをほとんど暗記して語りきる児童も数人いて驚かされました。私など来賓挨拶を日頃はそうでもないのですが、今日は何度かカンでしまったことに反省しきりです。
いただいた人権作文集は教材として学校現場で取り上げたら、いじめ現象につながる可能性がありますねと木村市長に話しましたら、市長も同じように感じていたようで、終了後教育長にその旨提案した次第です。子どもから教わることの重さや深さが沢山あることを実感させられた発表会でした。
さて、先月29日に開会した12月定例会は、今日から3日間にわたり一般質問が行われます。№3765で示した通り、藤沼議員の通告もあったので全員が質問に立つ予定です。いつもお願いしていることですが本議会はライブ中継も出来ますので議会にお出かけいただかなくとも傍聴は可能です。ただし、現場での傍聴をされた方のお話として、画面と現場では議会の内情内実が見える範囲がかなり異なるそうです。私も録画を見ますが、確かにテレビカメラが収める範囲は限定的で、不規則発言などは確認出来ませんから真実への理解となると現場傍聴の比ではないと思います。
ともあれ、あらためて「傍聴のススメ」についてご理解くださいますようお願いいたします。
No.3768 SNS使用禁止令
オーストラリアで16歳以下のSNS使用を禁止する法律が可決されました。日本でも、都知事選や兵庫県知事選でSNSの効果が極限に近い形で示されたばかりですが、選挙のみならずスマホの存在が社会にもたらす影響は並々ならぬ時代になったと感じるのは確かなことです。良好な影響もあるでしょうが、多発する犯罪事件にスマホが関わっていることが多いのは驚きです。
教育現場ではSNSで特定生徒への心無い批判が集団いじめへと展開していくことが問題になっています。実際に、それによる自殺も少なくありません。
闇バイトしかり、中央競馬会では開催中の居室内でスマホを持込み、使用していたとして女性騎手が廃業し、今また二人の若手騎手が最高1年の騎乗停止という措置を受けたばかりです。これはギャンブルという世界ですから外部との関りは絶つのは当然ですが、孤独になれていない現代の若者はスマホにペット的感覚を持つのかもしれません。それが引きこもりや不登校の要因にまでなっている・・・気持ちはわからくもないのですが、それじゃダメじゃんといったところです。
ただ、スマホは家族争議を生むほどの特異性を持ち、サスペンスドラマではトリックツールやストーリーの重要な脇役に使われるなど、今や社会を席捲している雰囲気すらあります。兵庫県知事選ではSNSにより日に日に街頭演説に人が集まり、終盤の姫路駅前には5千人とも言われる人が押し寄せました。4年前の大統領選挙直後にはトランプがSNS上で声掛けしたことにより大集団となって議会乱入暴力行為にまで発展したのです。
今回のオーストラリアの法律がどれほど効果があるのか様子見として、違反はSNS運営者に適用されるだけだとしていますが、どのように違反を摘発するのかが難しいと思います。罰金過料金額は最高49億円とか言いますが、額ほどにはインパクトが無いような気がしてなりません。
パソコンが出来ないと21世紀の門はくぐれない、と言われたのは久しく前のことです。その21世紀に入ってほぼ四半世紀が経ちますが、携帯電話が国民に広く普及し始めたのはそれよりほんの少し前のことです。それが今や生活必需品のスマホと化して老若男女の多くがコントロールするようになりました。しかし、世界各国の選挙選でも明らかですが、パソコン変じてスマホに心をコントロール支配されかかっている現代社会が恐ろしいくらいではありませんか。
No.3767 ペルソナ・ノン・グラータ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5941d2b34f50e3c4a825ffd1ca2f579543ffc1a6
在大阪の中国総領事が、先の衆議院選挙でXに投稿した内容が国会で取り上げられています。その投稿内容とは「比例はれいわ新選組に」という投票誘導に当たるもので、これを無所属の松原仁議員が問題視して質問主意書を投じているというのです。なぜ、中国が!?というのが単純明快な疑惑です。
れいわ新選組は、代表のやまもとたろう氏独特のエキセントリックかつ耳ざわりのよいパフォーマンスが話題の方です。いろいろと問題の多い党というのが私の認識ですが、一番は消費税廃止という公約です。これで国家運営が出来るのだろうか? レーニン主義のソホーズ。コルホーズ政策を希求しているのかと思えてなりません。ともあれ、共産党以上に極左思想とも言われている党でもあるので、中国の選挙支援があったということなのでしょう。
そして、今回の選挙で比例復活当選者を数人輩出し、衆参合わせて13人の議員を有する政党となっています。たとえば、埼玉第13選挙区で高井たかし氏が比例当選していますが、小選挙区では三ツ林裕巳さんの半分ほどしか獲得していませんでした。この人がれいわ幹事長として、一昨日に行われた与野党7会派による政治資金改正に関わる合同会議出席者7名の一人として出席していたのも納得がいかない思いでした。この議員は、コロナ時にキャバクラ遊興をして立憲民主党を除名された過去があります。
議員数から推測すると政党交付金はおそらく10億円はくだらないと思いますが、ヤマモト氏の独断でこの金が使われることになるでしょうから、2大政党制どころかますます政党が増える現状で、まさに私たちの血税の政治に対するあてがわれ方に憂慮する状況です。
ましてや、アメリカ大統領選でも全回、今回とロシアや中国の介入があったとされる問題が、手口が同じかどうかは不明ですが、日本でもあったということは、今話題のSNSもそうですが、煽情的印象操作に私たちが誘導されない意識が大切だと強く思う次第です。
添付記事をご覧いただければわかりますが、タイトルの意味は「外交上好ましからざる人物」という意味だそうです。