前号で紹介した第75回全国育樹祭は、昨日秩父ミューズパークで厳かに、そして華やかに開催されました。
天皇陛下のご臨席を仰ぐ関係から厳重な入場管理体制がしかれていましたが、朝6時という早朝に出かけ、式典開会時間の午後1時頃まで、秩父山中での植樹行為等をこなし、その後の待機時間もなんのその、陛下御入場の際の場内の緊張感と高揚感は言葉に表現できないほどでした。何事にも代えがたい機会に接することが出来たという意味で日本人であることの喜びが幾度も頭をよぎりました。 前号でも書きましたが、4月20日の市長選で敗れた現職市長だった北堀篤さんに会いましたが、想像通り無念な思いを吐露されていました。イベント終了後に会った秩父市民の知り合いから伺ったことには、新市長は市議時代にこのイベントへの反対発言をされていたそうです。その新市長がこの大イベントの開会にあたって真っ先に歓迎の辞を述べたのですが、政治の世界の悲喜こもごもは常に存在していることを再認識した次第です。
木村市長とは行動を共にし、三ツ林裕巳前衆議院議員をはじめ多くの県会議員の皆さんとも再開することが出来たことは思い出として残ります。
農林行政に関わるイベントということで、小泉進次郎新農林水産大臣も出席され、聞いたところでは、終了後に米生産農家との会合が緊急開催されることになっていたそうです。さて、話題の米相場はどうなるものやら・・・。
記事一覧
No.3824 第75回全国植樹祭
No.3823 議長公務と6月議会
今月に入って、議長として団体各種の総会関連行事への出席が続く状況にあります。
まず、スタートは、3日に開催された野田市政施行75周年記念イベントに、県は違えど隣町でもあり、来年は幸手市が40周年というタイミングなので参考の意味も含めて出席してきました。市関係とは別のものとして、江戸川改修期成同盟監査会、中川・綾瀬川期成同盟が越谷市で、東埼玉道路建設期成同盟が八潮市で、そして全国市議会議長会総会が国際フォーラムで、翌日行われた同会代議員会議と併せて2日間開催されました。
数としては、市内関係はそれ以上に目白押しの状態で、所用が重なっていた関係で二つの総会を欠席をしましたが、議長としての責務をほぼフルにこなしているといったところです。
まだいくつか予定がある中、そのハイライト的なものとして、明日25日は秩父市で開催される「第75回全国植樹祭」に出席することになっています。天皇陛下、皇后陛下をお迎えしてのビッグイベントですが、なんと埼玉県での開催は66年ぶりということです。私が9歳の時以来のことと考えると、それほどのイベントが行われる年に議長として招待を受けたことは感慨深いものがあります。そして、県議時代の2013年にも埼玉県で初めて寄居町・熊谷市で行われた全国育樹祭に参加し、当時皇太子であられた現天皇陛下に接することが出来たのですが、今回、なんと確率の低い条件にあてはまったものかと幸運を有難く思います。逆に、秩父市の元県議の同僚だった北堀前市長はつい先日の市長選で惜しくも敗れてしまい、陛下をお迎えする最高の役割を逸してしまったわけですからさぞや無念だったことでしょう。
先週の「笑点」でたい平さんが、この植樹祭に地元代表としてスポークスマン的役割をすることになっていると冒頭の自己紹介で言ってましたが、やはり栄誉なことと実感しているからこそのテレビ発言なのだろうと感じました。
明日は6時出発で、指定場所に到着後はシャトルバスで会場に運ばれるそうです。両陛下のお姿を拝見する緊張感は他の場合のそれとは間違いなく異なり、良い意味で高揚します。
さて、6月議会は2日に開会で、翌日から3日間一般質問がおこなわれます。現場傍聴でも、ライブ中継でも、または録画チェックでも結構ですので、議会への注目をよろしくお願いいたします。外向けの議長公務はしっかり対応しているつもりですが、市議会ガナバンスに、その役割をこなしきれていないという反省を強くしています。議長としてはそこがしっかり対応出来なかったこの2年間・・・いろいろなことがありましたが、一般社会とは全く別のものが議会にはあると改めて感じる次第です。
No.3822 無責任が横行💢 他雑感
🔶江藤農相遅すぎる辞任!
石破総理得意の表現「スピード感も危機感をもって」などまったく感じられない遅すぎた江藤農相の辞任劇。
「自分はコメを買ったことは無い、支援者からいただく米で食品倉庫はいっぱいなので売る程ある」と言ったとか。マスコミは冒頭の1フレーズをとくに強調した報道をしていますが、その後の言葉も含めてかなり国民を逆なでするものだと思いますね。そもそも政治家、とくに国会議員の実態が国民意識とかなりのズレがある意味において不適切にもほどがあります。国民の現実の生活を何処まで分かっているのかということです。
過去にも現政権の問題点を指摘してきましたが、本当に言葉が躍ることの多い石破政権にうんざりです。もとより、保守自民として日本を発展させ、守ってきた自民党でしたが、今のていたらくは長期間亜流自民として存在していた左派系グループが政権を握った実感をあらゆる場面で感じます。今の閣僚の中にも外務や子ども家庭庁、福祉担当大臣を始め、全体に脆弱な内閣だと感じるのは私だけでは無いと思います。
とにかく、今回の江藤農相の問題は、民意はおそらく90%以上が怒りを感じたものと思います。それに対して、発生時に石破さんが言ったことは「今価格調整している真っ最中なので継続してがんばってもらいたい」と。そんな言い訳は何日ももたないことがわからないのか!と思いますね。呆れます。
🔶トランプさん、本性現す!
ウクライナ戦争は自分が大統領になったら●日で終わらせることが出来ると言っていた大統領。選挙目当て、ノーベル賞目当てだとアメリカメディアの厳しい報道もありました。やはりというか無理なことは無理で、習近平が後ろ盾になっているプーチンはそれほど簡単に和平提案に応じるはずが無いと多くの人は思っていたのではないでしょうか。
そこで、最近のトランプは「双方にその気もやる気もないとわかったら、私はこの停戦交渉の仲介役は降りる」というような内容の発言をしたと海外報道で確認しました。身勝手で無責任な人間性を平気でさらけ出した格好です。この人に世界が壊されないことを願うばかりです。
🔶30代のペルー人による高速道逆走事件。画面を見ていて怖くなった人が多いのではないでしょうか。かなりのスピードで、対向車にパッシングしながら激走する光景は、ある意味明日は我が身を感じる恐怖の高速道路を映し出していました。目的地へ行く行程での間違い解消のために、逆走行為となり焦ってしまったのかもしれませんが、我がことにあてはめて、この報道に接した我が家では、どうしたら逆走車に直面することを防げるのかという話では、当たり前ですが、防ぎようがないという結論しか出ませんでした。現場近くのサービスエリアで「こちらに侵入すると逆走になります」というカラフルで大きめの看板が取りつけられているのが異様に感じた次第です。
No.3821 日本語を正しく!
ネットニュースを見ていて、いかがなものかという表現に出くわしました。
「藤井名人 がっくし6年ぶり千日手」と言う日刊スポーツのタイトルです。将棋は打てるものの強くもなく、詳しくも無い全くの素人ですが、千日手と言うのは聞いたことがあります。とても珍しいことが新聞タイトルで分かりますが、主に後手が不利な状態を抜け出す策として用いるものだそうです。手として、作戦として認められているのですから、これを批判するのはいかがなものかといったコメントもネットには多く見受けます。
挑戦者の永瀬さんは藤井名人に勝つために努力する結果、こうした手につながったというのが、なんとなく理解できるところです。
掲題の指摘は、千日手のことではありませんで、日刊スポーツが表現した「がっくし」という言葉です。
1980年代後半のことですが、下北沢にビッグベンというSCがありました。駅から真っ直ぐ坂を下りた最初の四つ角にあり、当時は下北沢でも洒落たSCとして名を知られていました。余談ですが、この後に今は名の通った本多劇場が出来るなど、街がぐんぐん芝居の地として発展していったのです。このビッグベンの地下に「香多里亭」という小さなステージのあるカフェレストランがあり、そこでは落語やミニ演劇、歌謡イベントなどが行われていました。のちに大スターとなった3人グループのシュガーの原点もこの店にあったということです。
この店を経営していたオーナーが、山内雅人(やまのうちまさと)さんという声優さんで、ラジオで人気だった笛吹童子の霧の小次郎の声をされていた方でした。ご存命であれば97歳になられるはずです。実は、この山内さんは当時放送表現教育センターを主宰するなどして、昨今の日本語の乱れぶりを嘆かわしく感じていた方です。いろいろとご指導いただいた関係として個人的に親しくさせていただいたものですから、とくに記憶に残っている方です。
山内さんが、日本の大マスコミである新聞社が「がっくし」という言葉を使ったことについてどう感じるだろうかとついつ思い出してしまいました。がっくしという表現は一時若者に広まった言葉で、今は死語に近いものだそうです。やっぱりがやっぱとかやっぱしと変化していたことがありますが、それと同じようなものだと考えられます。
私も文章作りでは自分流の独特な表現が出来たらいいなあと考えることはありますが、俗っぽい表現はしたくないという意味で、山内さんの教えを忘れたことはありません。最近のマスコミは少しおかしくなりましたかね。
No.3820 好感度抜群の3S!
11日の日曜日、春日部で開催された公明党の矢倉克夫参議院議員の国政報告会に招かれ出席してきました。ステージには誰も座らない設定で、登壇者を少なく抑えたシンプルな会でしたが、内容は充実していました。なにより、矢倉議員は国会議員にこういう人がどれほどいるだろうかと思わせるほど好感度の抜群さを再認識しました。来賓の土屋ひな子衆議院議員が冒頭に曰く「初対面の第一印象は、なんと爽やかな方か」と言われ、場内が拍手の渦になりましたが、実は私も矢倉議員に初めて会った12年前に感じたのは同じことでした。当時38歳でしたから現在50歳になられたわけですが、それについてはほとんど変わりがない感覚を受けました。
当日の講演でも、気負うこともなく、パフォーマンス的な面も無く、よどみなく話す姿は、内容ももちろんですが、聞くものを惹きつけるものがあります。さしずめ、聡明、爽快、清々の3Sを備えた青年的人物観をあらためて感じた次第です。議員として有する資質も、国際弁護士として国会に欠かせない複雑な国際外交面で活躍されているということですので、年齢的にも政治家としての成長期にある方だと感じます。
むろん、私は自民党党員ですから主体的には古川俊治議員に頑張ってもらいたいと思っています。
残念なことに、今の自民党はウィングが広がりすぎてまとまりのない状況です。そして、親中党内左派が政権を担っている状況で、対中毅然派の保守系会派が静かに控えている現状と理解しています。パーティーバック資金不記載問題の厳しい状況から抜け出すことが出来ず、加えて石破総理の政権運営にも国民の不満がやまないことが原因でもあるでしょう。
だからこそ、臨床医師として、また弁護市としての存在感が高い古川俊治参議院議員も7月20日が噂されている参議院選に再登場するはずですからがんばっれ!と。現時点で選挙の全体像が確定はしていないものの、自公連立だからということではなく、人物重視でこの二人は必ず・・・と思います。とにかく、人物重視! これがどんな選挙であれ、私の選挙感です。
No.3819 能登半島地震復興祈念
GWの後半を利用して能登を訪ねてきました。二男が被災者支援相談担当として職務にあたっていることもあり、どれほどの復興状態かの視察も兼ねて昨年に続いての訪問でした。ちょうど七尾市で写真のような復興を祈念する祭りが行われており、その最終日に遭遇しました。その名も「青柏祭」と呼ばれるユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財に指定されている祭りです。
木製の車輪の直径は2m、高さは12m、重さはなんと20トンという曳山(現在ではでか山と呼んでいます)は、中が3層構造になっていて、人の姿があちこちに見られます。鍛治町、魚町、府中町が繰り出す3台のでか山は、辻廻しと呼ばれる方向転換などを見せながら七尾駅と能登食祭市場までのエリアを練り歩きます。この壮大な祭りは、981年に始まり、1473年に京都文化の移入に熱心だった城主により曳山祭りとして始められたとされている古式伝統ゆたかな祭りだそうです。
でか山には復興祈念の文字が見られ、地域の災害に内加藤という意識が強く感じられました。肝心の復興状況は、まだまだ地域にはブルーシートで覆われる家も多く、和倉温泉では総湯は復活したものの地域を象徴する旅館の加賀屋を始め多くの旅館は斜めになったまま営業の再開にはまだまだ時がかかりそうなことが素人目に見ても理解できる状態でした。従業員も各地に出向いての生活再建が続き、息子曰く和倉温泉の復活はまだまだ時を要するだろうという見方です。国の補助も予備費はつくものの補正予算でカバーする意図が感じられず、解体作業もままならないとのことですから。
石川、富山にはキリコやあばれ祭りなどの全国に誇る祭りがありますが、厳しい状況の中でも、こうした祭りで元気を養おうとする息吹が感じられるのがせめてもの救いなのかもしれません。