積丹町議会の副議長がクマ駆除のために出動した猟友会の市民に対して放った言葉が今号のタイトルです。語尾に付けるのは?ではなく!の強い意味合いがあります。このパワハラ暴言を知ったのは3日前でしたが日が進むにつれてネット登場が増えています。
この副議長の自宅近くに仕掛けた箱罠に284㌔の巨大ヒグマがかかり、その駆除や運び出しの為に10人近いメンバーが集まったところでの出来事です。
前提として、猟友会はこの人物が副議長とは知らなかったということですが、知っていようがいまいが副議長の反応は横柄で尊大な人格を感じさせます。罠の中とはいえ凶暴なヒグマが叫びまくる修羅場でのやり取りは次のようなものです。
●「誰ですか?」
〇「誰にモノ言ってるか!」
●「危険な作業になりますから安全のためここから離れてください」
〇「なんでどかなきゃいけないんだ。それよりこんなに人数が必要なのか。金もらえるからだろう。俺にそんなこと言うなら駆除もさせないようにするし、議会で予算も減らすからな!辞めさせてやる」
およそこういった会話には強弱のイントネーションがあったものと思われますが、とくに副議長の最後の言葉はまずかったですね。問題は、この結果猟友会は副議長の謝罪と第三者が現場に立ち入らないという2点を求め、出動を拒否する状況が続いています。感情論の領域と感じないでもありませんが、実際に箱罠クマの処理の際に事故が起きてますから猟友会の慎重な姿勢は当然と言えば当然です。しかし当の副議長は「俺は悪くない」と応じない状況で、その後もクマの目撃情報が10件近くあることから市民の不安が増大しているといいます。
メディアのインタビューに対する副議長の回答は「そんなこと言ってない」の1点張りだそうですが、何人もの猟友会の方々が聞いていることですから知らぬ存ぜぬは通らない話です。
私は常に「議員は偉くもなんともないし、先生と呼ばれる立場ではありません」と市民に言ってますが、中には偉くなったと勘違いする御仁もいないではありません。そういう思考の方は、議員経験が長くなり余計な肩書きがつくと更に「横柄で高圧的になる」パターンが見られます。そうしたことから生まれるのが議員によるパワハラ発言であるのはわかりやすい話ですが寂しいことです。