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No.2988 米処幸手

2018.04.26

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 埼玉県で26年ぶりに特A米が選定されたことを№2975で書いた。これは県東という産地指定がついていたことから幸手がその生産地の一つであることは間違いないと思っていたがその通りのようだ。とは言え、生産地が細かく限定されているわけではなく久喜にある県農林試験場が主体となって、美味しくて丈夫な米作りに励み、その新種の生産にチャレンジする農家があってこそ今回の成果につながったのだ。
 近年、遊休農地の問題や後継者不足の問題、また効率の良い米作りといったことが生産農家の大きなテーマになっているが、こと米については生産離れをする農家が増え、その分を請け負って大量に米作りを行う大規模営農家の存在が注目されている。飼料米という家畜用飼料を生産してでも農地を遊ばせることなく有効利用しようという国の方針も理解は出来るが、後をうける次世代が続かないことには優良農地といえども宝の持ち腐れになるだけだが、若い人たちが農業に従事するケースは増えているということだが満たすまでには至ってないというのが実態のようだ。
ファイル 896-1.jpg 幸手にも大規模面積で米作りに励む営農家がいる。私がよく知る方で約90町歩で米作りに励む営農家がいる。大型機械の導入や海外農業の研鑽に怠りなくひたすら美味しい米作りによる地域活性化に汗を流すのが経営方針だ。ちなみに1町歩は1反の10倍で3,000坪、1辺が100mの正方形と考えるとわかりやすいかと思う。すべての田圃が正方形ではないが、畳に数えると6,000畳というから相当なものだ。だいたい1反でどれくらいの米が採れるかというと平均8俵だそうだ。1俵が60キロだから豊作であれば約500キロということになる。90町歩だとどのくらいの米を作ることになるのか。写真は数日前に始まった田植え用のコシヒカリ育苗風景である。見える範囲で1万枚あり、これが捌けると次の育苗にかかるという。それが彩のかがやきや特A米に認定されたキズナになるというからコシヒカリが農業の専門用語でいうところの早生(ワセ)ということになるのだろう。
 しかし、米価が低価格で落ち着いていることや天候に左右されること、また機械投資が大きいことなど、米農家の経営は厳しいのが現実だ。そうしたことを思うと、米好きの私としては昨今の米離れが進む食生活の変化が寂しくて仕方がないといったところである。

No.2987 国会を軽んじるなかれ!

2018.04.24

 「政治は生きている」この状況を作るのは国会議員の使命であるが、その最大の使命を脇に追いやる野党により「政治は死んでいる」と言わねばならない。
 公文書改竄問題は官庁官僚の仕事の質の低下を憂うと同時に、国家行政の信頼にかかわる重大事と認識している。しかしながら、今の国会の実態は野党による審議拒否が20日から続く異常国会状態となっている。与党野党にかかわらず、国会議員は国会での議論が最大の責務であり、そのために税金による報酬が支払われている。野党の目的は安倍総理の首獲りなのだろうが、厚労次官の任命責任を材料に麻生大臣の首獲りに躍起になっている姿は見苦しいことこの上ない。野党の立場として安倍政権に一矢を報いダメージを与えんとする思考は、それが野党の仕事という意味なら理解するが、委員会審議そっちのけの状況ははたして国民の共感を得られるとでも思っているのだろうか。立法の府が司法に入り込むかのような議員の姿は、結局政争に明け暮れるイメージしかなく、醜悪という表現もおかしくはない異常事である。
 野党の女性議員が黒服に身をまとい、厚労省への抗議デモとはなんとも情けない。そんなパフォーマンスをするくらいなら国会審議をしなさい!ではないか。立憲民主党の辻本清美氏は同党の国会対策委員長だが、国会を開かせない対策委員長であるなら報酬を返還してもらいたいものだ。
 今、世界がどういった状況にあるかわからないはずがない。これは正に自民党政権の国家運営を停滞させることが目的と言わざるを得ない。すなわち、国益を損なう国民への背信行為にも等しい。

 福田事務次官のセクハラ問題に対する任命責任で麻生大臣の辞任を求めてどこまで審議拒否をするつもりかわからないが、立憲民主党自体がスネに複数の傷を持つ身だ。静岡の青山雅幸衆議院議員は秘書へのセクハラで無期限の党員資格処分状態だが、和解が成立したとして説明責任は避けたままだ。現在東海4県の女性議員から議員辞職を求める署名運動が起こされたが、同党は無視を続けている。
 また、東京の初鹿明博衆議院議員に至っては、16年12月に20代の女優とのホテル密会を報じられ党青年局長を辞任した1年後に、支援者の女性にタクシーの中でセクハラ行為に及んだことをまたまた週刊誌に報じられたが6カ月の役職停止処分で済まされた。
 セクハラとは違うが、山尾志桜里議員は弁護士との不倫に対し個人的なことを説明する必要はないと強弁したままだ。議員は公人であり、その最大の理由は税金で報酬が賄われていることにあるはずだ。そこに思いを馳せることなく高給ホテルで数日間も妻子ある男性と時間を共にすることへの反省どころか釈明の姿勢もない人格が元検事かと思うと議員の質だけでなく、法曹界の質の低下まで疑いたくなるというものではないか。蓮舫の国籍問題も説明責任が放置されたままだ。人に厳しく自らに甘い。小池新党の失態から発したにわか仕立ての野党第一党の実態は枝野、福山、辻本といった執行部が口を開けば政権批判と改憲反対である。今また内閣不信任案を考えているという。左派思想(リベラルとは異なる)の強い議員の言動ばかりで国会軽視を続ける政党に国政を任せられるはずがない。その体を為していないから野党への支持率が伸びないことに何故目を向けないのか不思議でならない。

No.2986 IQと人格は別

2018.04.23

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 要人の異性に関する問題が後を絶たない。文部事務次官だった前川喜平氏のキャバクラ視察がまだ記憶に残る中、財務事務次官 福田氏、米山新潟知事ときて、次はどなたが?と思いたくもなるほどである。それぞれ中味は異なるもののどうにもすっきりしない。
 前川氏の場合は、文部省出身ということでか名古屋市が臨時講師を要請した。現時点で話題性は認めるが、それ以上の何物でもなく教育現場に引き込むべき人物ではないと思う。ところが、そのチェックに対して問題視するマスコミによって前川氏本人が善人化するようなフシが感じられるから不思議だ。
 福田次官については、テレ朝の女性記者が1対1の会食インタビューを複数回しているうちに福田氏のセクハラ言葉が怖くなって無断録音し、しかもそれを自社のテレ朝で使用するのではなく、いわゆる週刊新潮に売り込んだことに端を発している。怖くなったから無断録音という報道が事実であるなら、それ自体が不思議である。怖くなったならまずは1対1で会わなければよいし、それが慣習であったなら慣習化しないことが肝心であろう。福田氏も脇が甘いとしか言いようがないが、インタビュー手法としてはいかがなものだろうか。「女」をスクープ取材に利用したと推測されてもやむを得ないはずだが、これを言うとまた問題になるのが、今の日本の言論社会かつマスコミの実態なのだと思う。今後、官僚と記者の接し方に信頼関係が崩れることにはならないのだろうか。
 米山氏の件ではテレ朝報道が異様であった、というのは、夕方の番組で盛んに「これは刑事罰の対象ではない」とテロップまで出して強調していた。この例は、はたして刑事罰かどうかが問われる問題なのだろうか。そうではない! 知事という立場の人間が金で下半身の個人的事情を解決することに加えて、それが複数の女性に対して一定期間にわたり同時展開していたというのでは言い訳も説明もつくまい。いさぎよいという報道もあるが、いさぎよいも何もないではないか。汗か涙かわからない状態の顔つきで記者会見に応じていたが行動の稚拙さは指摘されてしかるべきである。キャバクラで働く女性の意識調査だと強弁した前川氏と同レベルかそれ以下ではないか。そして、この人は何度か選挙に落選していたところで柏崎原発再稼働問題をテーマにした知事選に共産党と社民党が推薦して当選した。国会でよく任命責任が取り沙汰されるが、これはまさに推薦責任があるとは言えないだろうか。

 このお三方、皆さん東大出身である。なかなか得ることの出来ない社会的地位に昇りつめたIQとは全く無縁の「男」の人格本能を隠すことの出来ないお馬鹿さんな出来事と考えるしかないが、そういえば、このところ自衛官や教師、弁護士といった方々の盗撮事件等々が矢継ぎ早に報道されている。
 こうした事件が表沙汰になることがいいか悪いかは別にして1億総監視社会、言論過剰過敏反応社会というか言論不自由社会というか・・・おおらかな国柄であったはずの日本から、ずいぶんとギスギスしたいやな社会に日本は変わりつつあると思えてならない昨今である。

No.2985 3つの優勝

2018.04.17

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 アメリカ本土での日本人の活躍が目覚ましい。優勝という言葉は秋まで無縁だが、大谷翔平選手の二刀流は現地でもショッキングな出来事として捉えられ、確実にショータイム見たさに観客は増えている。相手チームのサポーターまでが翔平の活躍にブーイングではなく、拍手で応えているのが画面からも伝わってくる。まだまだメジャーは始まったばかり。20本、15勝、新人王で終わることのない活躍を期待することとしよう。
 さて、翔平選手はさておいて、今日の早朝日本人選手の優勝がダブルで伝えられた。ゴルフの小平智選手、マラソンの川内優輝選手だ。先月にはテニスの大坂なおみ選手が優勝しているから、私たち見る側にとってこれほどワクワクすることはない。
 小平選手は奥様の支えとかの外的要因もあるだろうが、なによりパットの正確性には驚く。プレーオフ3ホール目での7.5mのバーディーパットは、相手のキム・シュウ選手に決定的なプレッシャーを与えた。最終日、リーダーズボードのトップにいたキム選手が逃げ切れなかったのは、後半のパットの乱れが原因だったから、もはや6.5mのパットが入るようには見てて感じられなかった。まさにゴルフはメンタルなスポーツだ。プロの世界でトップクラスに居続けるには、なによりパットがものを言うらしい。そう考えると、小平選手の活躍は更に期待できるのではないだろうか。
 川内選手の優勝レースにまだ目にしていないが、前半飛ばしたリードレースからいったん極端にスピードダウンして、その後また盛り返したと聞く。いつも彼の走りを見て思うのは、顔つきは苦しそうなのだが根性で走りきるタイプなのだろう。川内流走法というのだろうか、応援する側が悲壮感に追われる感じなのだ。以前、幸手さくらマラソンのゲスト選手として毎年訪れてくれる浅井えり子選手に聞いたことがあるが、川内選手は走り過ぎだという。あれでは身体疲労が積み重なって選手寿命を短くするというのだ。それでも彼は走ることへのチャレンジをやめない。久喜高校に勤める県職員だが、来訪者への対応は謙虚で礼儀正しいそうだ。それは走ることにも通じる彼の財産なのだろう。
 大坂なおみ選手は、シャラポワや現女子ランク1位のハレプを破っての優勝だった。一気に22位に上昇し、4大大会制覇も現実的な話になってきた。彼女の態度仕草から感じるのは天然と言うよりは天真爛漫といった感じ。笑うと魅力があふれる選手。こういうタイプはプレッシャーやストレス耐性に強いはずなので私は間違いなくシングルランカーになると確信している。

 大坂選手がカリフォルニアで、小平選手がフロリダ半島右上のサウスカロライナ、川内選手がマサチューセッツのボストンということで、西海岸から東海岸にアメリカを横断する形で日本人選手が話題になるという特徴的な今年前半。これからいったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。
 ショウヘイ、ヒデキ、マークン、マエケン・・・イチロー選手にももちろんまだまだサプライズを見せてもらいたい。
 最後に無粋な話だが、3人の優勝賞金が、小平選手は約1億3千万円で日本のトーナメントの5試合分、川内選手は1600万円でドバイマラソンに次ぐ額、大坂選手は1億4750万円となっている。ちなみに、昨年の5月に世界最高峰のレースと言われるインディ500に日本人初の優勝を遂げた佐藤琢磨選手は2億7千万円の賞金だった。やはりアメリカのプロの世界は段違いのドリームが名誉とともに転がっており、チャレンジしたくなる魅力を選手に与えているのがわかる。アメリカ・ファーストはノーサンキューだが、アメリカン・ドリームは選手の年俸が高すぎるきらいはあるが、世界中の選手に権利があるということではワンダフルだ。

 

No.2984 バヌアツ

2018.04.13

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 中国の海洋大国への野望が止まらない。南太平洋にバヌアツという島国がある。この国に中国が軍事基地を計画しているとのスクープをオーストラリアのメガメディアであるシドニー・モーニング・ヘラルド紙が伝えている。
 このバヌアツはオーストラリアから2,000キロ程度しか離れておらず、地政学的にはオーストラリアのみならずニュージーランドや他の島嶼国家にとっても安全保障上尋常な話ではない。
 これが事実ならば、紅海からスエズを抜けて地中海に入る重要航路の入り口に位置するアフリカのジブチに続いて2カ所目であり、太平洋では初のことである。中国は周知の通り、ODAというと聞こえはいいが、途上国へのインフラ整備や資金提供といった札束で相手のふところを叩く外交に徹している。小国をのみ込むには手っ取り早い方法と考えているのだろうか。そして、究極の目的は太平洋、インド洋、地中海ににらみを利かせる海洋軍事大国化を謀っていることは間違いない。アジアで数少ない親中派であるパキスタンとの関係も緊張関係にあるインドをにらんで中パ経済回廊と呼ぶ600億ドルという規模の投資を開始している。パキスタンのグワダルという港湾都市は日本にはあまり伝えられないが、中国の軍事基地化が進められているという。
 別の観点からは、14億人とも言われる人口の食い扶持を確保するためにもこうした進出が必要だと考えているのかもしれない。それにしても、私には三国志に通ずるものがあると感じられてならないのだが、今、まさに中印パによる南アジア三国志の熾烈度が増しているという。
 文化レベルの低い時代は、どこの国でも食うか食われるかの殺戮の歴史を持っているものだが、中国はそれが抜きん出ている。実際に、論語の教えなど中国人は鏡にしているのだろうかと思う。それは文化大革命や天安門事件といった近代政治下の大量殺戮にまで引き継がれている。その天安門事件の10年前にと小平が打ち出した市場経済路線は、江沢民等によって中国式社会主義経市場経済として発展をすることになる。資本主義経済とは異なる一党独裁国家ゆえに国庫が豊かになるスピードは資本主義国の比ではない。そこに腐敗が横行する所以があると言えるのかもしれない。
 2001年にWTOに加盟することで更にめざましい進展を続けた中国は、世界制覇という野心を隠すことのない習近平の元、世界一の下請け国から、世界一の消費国、そして世界一の軍事海洋国へと実体を変えつつあるのだ。

No.2983 家庭内道徳教育を直視せよ!

2018.04.07

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 今年ほど初夏に近い花見陽気が桜開花にあわせるかのように続いた年は記憶にない。雨にほとんどたたられることもなく、例年より1週間も早い葉桜となったが、以降はほぼ連日花冷えの日に陽変している。気まぐれな空模様は昨日の強風も生んでいる。我が家の庭に30年近く立ち続けるコンクリート台の物干しが倒れたのには驚いた。各所でいろいろな事変があったことと思う。

 事変と言えば、埼玉県で悲しい事件が発生している。熊谷警察署員による6ヵ月女児の虐待・・・静かにさせるつもりだったのかどうか理由はあきらかではないが、ふるった結果として脳死させてしまったということか。
 また、川口市の中学校でいじめにより自殺した生徒が出たばかりで、今度は鶴ヶ島市で小学生同士によるいじめがあり、6年生の女児が自ら命を絶った。このいじめには同学年の二人の女児による金品要求があったということで、今時の小学生の実態に驚きを隠せない。
 毎朝、登校を見やる子どもたちにそういう子はいないと信じているが、この子たちと変わらぬ歳の子が同級生に恐喝するとはなんともはやである。世も末かと感じないではないが、そう思うのは大げさなのかもしれない。それだけ日本の社会が変わったと認識するべきなのだろう。友達をいじめ、脅かす心理が理解できないが、この子たちの親はいったいどういった触れ合いをしているのだろうか。口であれこれ言って聞かせる教えの前に家庭内環境をどう築いているのか。環境が大げさならば雰囲気とでも言おうか。その中で人の身体の痛みはもとより心の痛みを理解できる青少年に成長させる過程があり、そこでの親の位置づけと責任は欠かせない。それにより、お年寄りや身障者、障害者といった弱者に寄り添う心が養生されることにもつながり、これは学校教育に求める以前の問題ではないかと思うのである。
 二人の女児は児相に送られたが、心が洗われて復帰することを願うばかりである。

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