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No.3054 文芸幸手の終刊にあたり

2018.11.07

 毎年の幸手市文化祭に合わせて刊行してきた文芸幸手が第20号をもってその幕を閉じることとなった。文字通り、幸手の文芸文化を代表する文芸誌の終刊は寂しいという感覚より残念という思いの方が強い。物事に広く感じることだが、本来、20年というのは黎明期から成長期、発展期を経て、次なる照準を30年に伸延し、更なる発展を期す円熟期といった範疇にあるように思う。
 しかし、文芸幸手においては、運営委員かつ選定選評者の皆さんの高齢化が、終刊という結論を選択せざるを得なかったと、当事者の何人かから伺った。
 多数寄せられる投稿の全てを読み込み、選定選評するのには一晩程度の徹夜ではとても困難だという。それもそのはずで、毎回かなりの数の投稿が掲載されないというから、それこそ責任感を背負いながらつぶさに読むことへの疲労感は相当なものだと推測できる。投稿は基本一者一点だが、選評は一者多数と考えればその苦労のほどが偲ばれる。
 何年か前には、良かれと考えて数文字程度の文字替えをして掲載したところ、お怒りが半端ではなかった投稿者がいらしたという。一言確認すればよかった話かもしれないが、そんな必死の感覚で選定選評する状況が20年と考えると、運営委員の皆さんは円熟期を超え限界期に達していたと理解し、労をねぎらって差し上げたくなる。今は、刊行にご尽力された先生方にお疲れ様でしたという言葉しか見当たらない。

ファイル 963-1.jpg ところで、小生も第15号から最終20号までの6年にわたり随筆らしき?ものを掲載していただいた。

第15号「日本人の心根とは」・・・49行
第16号「平和への鎮魂」・・・・・72行
第17号「戦後70年に想う」・・・・79行
第18号「尊徳考」・・・・・・・・91行
第19号「読書のススメ」・・・・・90行
第20号「友ありて」・・・・・・・95行

 1行30文字、24行が2段で1頁だから、2頁で96行2880文字になる。最大で原稿用紙7枚分になる文字量に気力を集中するのは並大抵のものではない。ブログでは時折「えださんのブログは文字が多いね」とご指摘をいただくが、勝手気ままに書くブログと違い、写真や挿し絵は幸手の芸術文化の粋が寄せ合う幸手市唯一の市民総合文芸誌の高尚さについていくのがやっとと思いつつディスプレイとキーボードに向かったものだ。
 この機会を頂いたのは、文芸幸手の2代目会長の長須房次郎先生と3代目会長の石塚順子さんに「自分史の会」でお世話になり、投稿を進められたことがきっかけでした。「自分史の会」はしばらく前に解散したが、定期的に集まり、その都度自作を持ち寄ることへの負担感が強くなっていったと自分自身を振り返っている。もっとも遅く会の端っこに加えさせていただいた小生としては、幸手の文芸世界にかかわりを持たせていただいた最初のことだったので、ちょくちょくアドバイスをくれた物故メンバーの方をはじめ感謝の思いとともに懐かしさが今だに強く残っている。

 
 15から17号では戦争を基点にして日本人の心根にある優しさや勤勉性を記した。次の尊徳考は、茨城にある二宮尊徳記念館を訪ねて深まった思いを綴り、その記念館へのお誘いをいただいた大先輩からお借りした2つの大書に触れつつ、尊敬する渋澤栄一に関連しての感想が19号。そして、人生最大の友に拘わる友達考を最後に。
 実は、16号の平和への鎮魂はこの友が住む近くにある知覧特攻平和会館を案内してもらって感じたことを書いたもので、この施設が平和の尊さを涙を誘うほどに訴える施設であるのに、戦争を賛美するかのように評するうがった思考があることへの反発心が書かせた。
 毎回の出稿に際して、題材をアドバイスしてくれたり、現地訪問に同行していただいた市内の大先輩にはこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。会うたびにいつも背中を押していただくこの御仁には、いつまでもお元気でと願うのがせめてもの小生の恩返しです。
 また、いつの日か「文芸幸手」の復活を願い、この号を閉めることといたします。ありがとうございました。

No.3053 第58回幸手市文化祭

2018.11.05

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 先月末から地区行事、行政イベント、そして今週末にはプライベートイベントと準備から実施に至るまで、楽しさを経てどっと疲れる日々の連続である。
 3、4日は、恒例の幸手市文化祭がアスカル幸手で、また、それに合わせて例年開催される社協主催の幸手市健康福祉まつりがウェルス幸手で同時開催された。
 昨年に比べ、天候は秋晴れとまではいかなかったが、過ごしやすい気温だったせいか多くの人でにぎわった。と言っても、毎年ウェルスの玄関脇で焼きそばを焼いている小生としては、早朝準備から商品完売まで釘付け状態の中で、焼きそばの販売ペースや人の行きかいを横目に見ながらの比較判断でしかない。
 お蔭様で昨年に比して50食多めに用意したが、昨年より早い12時40分頃には完売でその後にいらっしゃる皆さんには申し訳ないこととなった。

 肝心の文化祭だが、まず3日は17時頃さくらホールでなじみの演者を見学し、中学生の日本舞踊やダンスに感激した。気のせいかどうか、ステージのライティングに工夫が感じられた。4日は焼きそば完売後の1時半過ぎに展示会場へ。入ると同時に知人の声掛けでお茶をふるまっていただいたが、その動きをじっくり拝見していて、お茶の作法の奥深さにたいそう感心した次第。知らぬこととはいえ質問にも丁寧に対応していただき、お茶の味だけでない心の和む一瞬でした。
 展示品は、出品内容も出品者も様々で、どれも力作なのはいうまでもない。なかには、プロ級を感じさせるものも多数あり、幸手市の文化度の高さが並みのものではないことを示していた。
 ひとつ憂慮することがあって、それは出品点数が減少しているように感ずることなのだが、実際、床スペースが年々増加しているように思う。展示パネルも一列少なくなっている感じだ。こういった場面でも若い人の参加を期待したいところである。もっとも書の分野では小学生の作品も多く、この先が楽しみだが、バランス的には写真の少なさが際立っていたように感じた。
 2年続けて書を出品したが、今年は最後の最後まで書こうと思える字を思い描くことが出来ずに出品をあきらめた。来年はまた挑戦してみるか!
 次号では、20年の長きに渡り刊行してきた「文芸幸手」の終刊に関して書きたいと思っている。

No.3052 無軌道な羽目外しに喝!

2018.11.01

 日々、冬への気配を見せながらとうとう11月を迎えた。神楽月といった呼称もあってか各地の秋祭りもにぎやかだが、霜月らしく各地で初霜が降りたようで車窓も露で覆われていた。暦とは不思議なほどにそれらしさを伝えるものだ。今夏の異常な暑さと今日の最低気温では30度前後の差があるわけだから、寒さも感じ方が異なるしこれからが思いやられる。

 思いやられると言えば、あれあれ、ハロウィンが騒動イベントと化している。渋谷に集まる一部若者集団は何をやっても許される祭りと勘違いしているようだ。渋谷センター街振興組合の理事長は「変態仮装集団」という厳しい見方をし、行政と連携して何らかの規制を図らなければならないとしている。
 複数に及ぶ若者が逮捕されるという実態は、一部ではあろうが、前号でも記した人の道、人の徳が現代っ子に欠落しているとしか感じられない。
 道徳とは、小生なりの考え方では「他人に迷惑をかけない」ということに尽きる。もちろん、家族なら迷惑をかけていいということではない。教育勅語の徳目には家族愛についてしっかり記されている。
 人は大人になるにつれ、社会との融合の過程で多くの気脈・人脈を構築しながら成長していくのであって、覆面や厚化粧で顔を隠し、大衆にのみ込まれながら酒に浸るほどに、一夜を明かし、法を犯し、羽目を外すことを人生の一幕で済ませていいとは思わない。それほど現代の若者はストレスが溜まっているのかと思わないでもないが、単純に騒ぎたいという思考が「みんなでやれば怖くない」といった感覚で、窃盗、猥褻、公務執行妨害といった様相に変化してしまう。
 数日前の車を横転させたバカ騒ぎなどは諸外国でも批判の対象になっているという。昨夜の騒動もそうなる可能性は高い。日本の治安や民族的倫理観にリスペクトする他国からは信じられないといった感じなのだろう。
 テレビでは、仮装した数人の若者が夜明けの早朝にゴミ処理をしている姿が映った。どこかで見る風景と思った瞬間思い出した。ワールドカップサッカーの試合後に見せる日本のサポーターの行動ではないか。やはり、多くは純粋にハロウィンを楽しむ目的で渋谷に来ているのであって、こうした事件性のある騒動に発展するのは特殊な一部が原因と考えることにしておこう。そうでも考えないと身体によくない!
 

No.2960 ロウバイ咲き、ナマズが守る雷電神社

2018.01.29

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 あれだけ降り積もった雪も低気温のせいで融雪速度が遅いのか屋根から落下するのを我慢してくれている。いつもならあちこちの家でドッスンと大きな音を立てて落下する。数年前のことになるが、我が家では最上部の屋根から落下した雪がガレージの屋根のアクリルを割り、骨組みまでもグンニャリと曲げてしまった。明日あたりはその現象がありそうだが、落ちる量はかなり少なくなっているようで心なしか安堵感がある。あとは人間が直撃を受けないように用心しよう。

 今日はまだ知らぬ地の群馬県板倉へ小旅行としゃれこんだ。とくに目的があったわけではないが、なんとなくといった感じのノリだった。ところが、板倉町はいくつかの顔を持つ訪れがいのある町だった。
 谷田川沿いにゴルフ場と水郷公園が広がり、のどかな風景を見せてくれる。水郷公園には常連さんとおぼしき太公望が竿を垂れ、すぐ傍にはカイツブリ、カルガモ、オナガガモ、バンなどの水鳥が群れる。この時期、白羽根に黒い目とトンガリ頭の姿が愛らしいミコアイサという水鳥が飛来するのだが、こちらは渡良瀬遊水地のほうが出合う可能性が高いかもしれない。
 ファイル 868-1.jpg ファイル 868-2.jpg 次に看板に従って雷電神社に向かった。旧市街を通過していく経路だったが途中木造の町役場を右に見ながら1分程度の距離にある。隣の板倉中央公園に車を停め参拝に。50メートルあるかないかの寂しい参道の先の門前両脇に2軒のお店。林屋さんと小林屋さん。小がつくものの別に小林屋さんが小さいというわけではない。しかし風情ある佇まいは小林屋さんに1票。ともにウナギののぼりが立っているが、店の前に行くとナマズのメニューポップが目に入った。気になったが参拝優先で石段を上がる。地図にも書かれている呼称の雷電神社総本宮で賽銭と小さなお願いをし、そこから裏に回る。 ファイル 868-3.jpg ここで思わず声があがる。家内だ。なぜかというと、蠟梅の黄色い花に出会ったからで、私もそれにつられて秩父に行かなくてもここで見れるなんてと言葉が出た。蠟梅というと秩父の宝登山がなんといっても名が売れている。しかし、本宮社殿の美の造りと蠟梅のコントラストはなかなかのもので、本数は多くないが5分咲きと思われるので次週の日曜日頃には満開を迎えるのではないだろうか。
 蠟梅の先に奥宮と神馬殿が並んであるが全体的には小さな境内である。神馬はロバくらいの大きさの木彫りのものだった。右手の階段を降りると駐車場があり、社務所が控える。社務所の前には赤いのぼりが見え、近寄るとなまずさんとひらがなで書かれている。ファイル 868-4.jpg古民家のような社務所だが門を抜けると入口に小さな賽銭箱と1メートルはあろうかという金属製のナマズ像が置かれている。ナマズの上部は参拝者に撫でられてピカピカだ。キャッチを読むと撫でると地震除けになり自信がつくという。せっかくだからと二人で撫でた。いつ自信がつくのだろうかと思いあぐねて心の持ちようだと納得した。
 ファイル 868-5.jpg総本宮に戻り、階段を降り小林屋さんの前に立つ。店頭にある立看板には「ナマズのてんぷら」「ナマズのたたきあげ」とある。620円と250円。安い! カツ丼550円、玉子丼400円も安い。入るかどうか一瞬考えたそれより早く「せっかくだからこの地の名物食べていかない?」と家内。「よーし」しかない。ナマズ料理を一人前づつ注文。たたきあげとはナマズと豆腐、ニンジン、しその実、つなぎ粉を練って揚げたもので大きさはスコッチエッグくらいある。雰囲気は行田のフライに似ているが食感はまったく異なる。1個50円。テンプラ好きの家内はたたきあげが気に入ったようだ。他の二組の客はこれをおみやげに注文していた。お店の人の話では養殖ではなく川で取り上げた自然物をもって来るおじさんがいるのだとか。
 次に東洋大学方向に車を向け、いずみの公園という大きな公園に着いた。開発中の広大な産業団地にある公園で整備が行き届いているとは言い難いが、暖かくなるとヤングファミリーで賑わうのではないかと感じる公園だ。ここから板倉東洋大前駅までの街並みは区画整理の成せるまちづくりが存分に発揮された都市型開発住宅地でその中心に東洋大学がある。雷電神社や水郷公園とは違う町の顔であるのは間違いない。近くには渡良瀬遊水地もあり、自然に事欠かない土地柄だ。

 写真は蠟梅とナマズを意識したもの以外取り忘れて紹介出来ないのが残念だが興味のある方は板倉町を訪れてみることをお奨めします。

No.2940 幸手市文化祭と文芸幸手 

2017.11.13

 昨日曜日は幸手駅前通りを主会場に幸手市民まつりが開催されました。また、その一週前には幸手市文化祭と健康福祉まつりがアスカル幸手とウェル幸手をダブル会場としておこなわれました。前者では短い時間でしたが見学者として、後者では福祉まつりで300人分の焼きそばを焼き、アスカルでは写真の作品を出させていただきました。

ファイル 848-1.jpg雅号を持っているわけではないのですが、幸手市書道協会の会長さんに勧められて一昨年以来2度目の出展をした次第です。普段はほとんど大筆を持つことなどありませんし、書くという気合に入るまで時間がかかるのですが、この作品は夜10時くらいから50枚ほど集中して書き、終わったのは朝方でした。5枚ほど選別した中から選んでいただいたものを表装等の仕上げ処理をしていただきました。何をするにも誰ぞのお力添えやお世話になるということを感じますが、この書は論語の中の孔子曰くの名句で正に人のつながりを説くものです。

「人は徳を持って生きている限り孤立することなく
            必ず隣人が有る(恵まれる)」

 徳にはいろいろな解釈ができますが、私は寛容、謙虚、協調、公正、慈愛といった4K1J的な意味合いを示すのだろうと自分なりに理解しています。
 ともあれ、精神集中するという意味ではスポーツ以上のものを感じた久しぶりの時間でした。
 そして、この文化祭に合わせて毎年刊行されている「文芸幸手」も今年が第19巻となりました。ここ数年エッセイを投稿させていただいておりますが、他の投稿文の内容が高いレベルにあるので読み応えがあります。聞くところによると同誌は運営される皆様の高齢化もあって来年の20号をもって20年の歴史に幕を降ろすそうです。幸手の文化の一面が閉じられるのは寂しい限りです。

No.2932 欧州ぶらり旅写真展

2017.10.19

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 睡眠不足のわりに頭は回転しているので前号に続いて二つ目を!
 幸手の文化祭も11月4・5日開催ということで間近に迫りました。今年もまた「文芸幸手」に投稿させていただきました。そして、一昨年以来となりますが「書」も好きな論語から抜粋して出展します。今年は横書き6文字に挑戦し50枚位集中して書きましたが、なかなかよし!というものは出来ませんでした。それでも納得に近いものは書けたということでご理解頂ければと思います。

ファイル 839-1.jpg さて、自分の事以上に素晴らしいこと間違いないと確信できる展覧会を紹介します。実は今日19日を初日に23日までタイトルの写真展が幸手市の御成街道商店街にある「しあわせのえきプラス」で開催されます。中山幸也さんの写真は私もかなり拝見したつもりですが、国展で何度も入選されている方ですのでそれは驚きと感心で目を見張るはずです。以前のものもあると思いますが、多くは今年の旅での撮っておきの写真が中心になるものと思います。
 どうしたらこういう写真が撮れるんだろうかと、私などはいつも不思議に感じるのですが、乞うご期待です。お時間の都合をつけていただいてお立ち寄りいただければなによりです。そうそう、選挙投票日当日は台風の襲来も予測されますので、明日、あさってのうちに期日前投票にお出かけなられ、そのついでにでもよろしいかと思います。写真愛好家に限らず目が癒されること責任もって請負います。
 

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