7日、10日と国会の予算委員会に立憲民主党の議員が多く登場していますが、これで国政野党第一党かとの思いと同時に腹立たしさが残りました。左派系連合チームはこぞって高市総理の問題点や矛盾点をほじくるように伝えていますが、どちらに分があるかは歴然です。なぜかと言えば、予算委員会の場にもかかわらず。立憲議員たちの多くは政策論争を避けて、週刊誌のキリトリネタを取り上げて発言撤回を求めたり、あえて確認する必要を感じない総理の認識をたびたび求めるなどなど。また、総理の判断で午前3時から職務にあたっていることを問題視するなど、相変わらず批判の為の批判、もっと言えば倒閣目的の発言に終始しているのです。
岡田議員などは総理肝入りの安全保障問題について追及したが、結局のところ、存立危機事態発生における認識についての総理答弁に対して、それを言葉にするのは総理として問題だなどと、質問の方向性を批判に向ける為の質疑に徹しているのです。中国による海上封鎖となれば当然の認識ですし、日本として黙ってみていていいはずがない事態です。今では媚中親韓議員として鳩山由紀夫さんに匹敵する評価がネット有識者によって語られています。
更には、奈良のシカやなんと森友問題まで質問材料にすることが予算委員会の意義に合致しているとは思えません。森友は安倍政権時代の5年前の国会議論であり、安倍総理が亡くなって3年が経つのです。立憲民主党は高市政権の高支持率への焦燥感に襲われているのか、時間が止まったようです。
私は、議員削減も反対ではありませんが、その前に政党交付金の削減と旧文書交通費の廃止という改革をすべきと考えています。時間が止まったかのような質問で現政権の批判をする立憲民主党に、10月に今年3回目の政党交付金が支払われましたが、その額は19億6575万円です。この交付金は年に4回に分けて支払われます。と言うことは・・・とてつもない税金が支給されているのですから、これこそ改革の一丁目一番地ではないかと思っています。
同党参議の小西洋之氏のX発言も物議をかもしています。どんなことを言っているかというと「政治家としてレベルの低い高市総理は・・・・」ですからね。これこそ言葉の暴力であり差別でしょう。こうした無礼な発言を文字にして投稿する姿は彼の批判手法の特異性であり、それが理解出来ていないこの議員の人間の品格を示しているものと思わざるを得ません。
記事一覧
No.3873 立憲民主党の醜悪な姿
No.3871 国会中継から
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代表質問、予算委員会と4日に開会した臨時国会を関心深く見ている方は多いことと思います。
ところがです。ただただ批判弁論を用意して登壇する野党の議員さんがいかに多いことかに驚きます。そのレベルの低さは、批判するのであれば周到に準備しないとブーメランとして返ってくるという認識が足りないとしか思えません。
例えば、令和新選組代表の山本太郎議員は「総理のご主人が旭日大綬章を授与されましたが、さすがに総理の権限でこうしたことが出来るんですね」といった嫌みな質問を本議会の場で質問。それに対して高市総理は「今回、秋の叙勲を閣議決定したのは、私の前の石破政権で行ったものです」と答弁。
考えてみればわかりそうなものですよね。高市さんが総理として承認されたのは4日の臨時国会初日ですから。それから数日後の叙勲者発表に関われるはずがないのです。この会派の高井幹事長(立民時代のコロナ規制化でキャバクラ通いをして除名になった過去があります)の質問も話ぶりも言葉使いもえげつなさが満杯でした。
立憲民主党の塩村文夏議員が「女性の大臣を多く誕生させたいと言っていましたがたった2人なのはどうしてか」これに高市総理は「2人ではございません。私も大臣ですので3人になります」総理大臣の存在を指摘されてジ・エンド。
たしかにもう少し女性大臣がうまれるかとの期待感は私もありましたが、質問するにあたっての知見の無さがこの議員の実態を示しています。
同じ立民の池田真紀議員はクマ対策についての質疑の中で週刊誌記事を引用し、赤間国家公安委員長がオフレコ取材の場で記者に向って「クマみたいだね」と発言したことを取り上げ、事実確認をし、謝罪撤回を執拗に求めた何度も確認をする場面がありました。更に総理にこの事実を承知していたかを聞き、認識を聞けという脇のアドバイスを受けてくどいほど総理の発言を引き出す質疑。聞いていていい加減にせい!と感じた次第です。
これも同じ立民の黒岩宇洋議員は「質問書に対する答弁準備のために今朝3時から調整会議を開いたそうだが・・・」つまり官僚等周囲の関係者に対して労働させ過ぎではないかといった主旨の質疑をしていました。これにXなどでは早速総理批判の書き込みが見られるのですが、繁忙日程の中で総理公邸に引っ越す間も無い状況が続く中での総理自身が努力されていることに敬意を表することの方が先ではないか。しかもこの実態は今に始まったことではありません。答弁調整のために深夜まで働きタクシーで帰る官僚の実態は長年続いているものです。それよりも何故この実態が変わらないのかに目を向けるべきです。それは野党の質問書提出が遅すぎるのです。これは安倍総理時代にも議論されていることです。提出ルールは前々日のお昼までとなっているのに、前日ぎりぎりということで、とくに立民共産の議員からの提出が遅いそうです。それを逆手にとって総理を責める立民議員も考えものです。対策としてはルール厳守もしくは提出日の前倒し改革をすればいいことです。地方議会でも一般質問の提出は2週間程前にしているのですから。
予算委員長が立民の枝野さんだからか関係大臣が答弁すべきものでも高市総理を指名する場面が多かったり、すぐに手を上げないと時間かかりますかとせかす運営はいかがなものかと思います。与党少数では安定した国家運営が難しいことがわかります。
No.3866 大山鳴動直後に何が?
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あの異常な暑さが一気に遠のき、銀杏は色づき、陽射しが有難いくらいになってきました。行き交う人と「秋が短くなりましたねー」が挨拶の常套句になっているのも最近の傾向です。
さて、前号で大山鳴動した後の関心事として4項目あげましたが、やはりいろいろあるようです。
その前に、女性新閣僚の記者会見の詳細がYouTubeで見ることが出来るので是非ご覧いただければと思います。マステレビでは一部しか報じませんが、片山さつき財務大臣と小野田紀美経済安全保障大臣の説明は全編しっかり見ることが出来ます。明瞭でわかりやすくこれまでとの違いを力強く感じさせてくれるものです。
❶ 政権樹立後の支持率
想定していた通り71%と高い数値を示しました。ただ、マスメディアも大手新聞もこの数値を確定しているのですが、真っ先に報じた共同通信は64%としていました。共同通信とは、あのTBSサンモニで多く存在する偏向コメンテーターが関わる日本の基幹通信社ですがリベラル左派で知られる社です。
そして、今朝の日テレでは、発足時の支持率が高かった政権は短命に終わると報じていました。うん、このタイミングで言うことか?
❷ 閣僚人事
知らない議員もいますが、やはり二人の女性には目を見張るほど改革精神を感じました。赤沢大臣の継続はトランプ来日に配慮したのかと思えますが、裏では石破政権全面排除のイメージを避けるためかもと感じないでもありません。小泉さんについては、これもYouTubeでなるほどと思わせる論説を見ることが出来ます。私は、この人が歩く姿にどことなく育った人生での甘えの構造が見えるのです。言葉で感じるほど謙虚さは無いのかなと。早く言えば大丈夫かなと。高市さんは、コバホークに追い付け追い越せ的な育成感覚を小泉さんに配慮したのかもしれません。もとより総裁選のライバルは全員働いてもらうと明言してるので、働いてもらいましょう。
林さんの総務大臣は、維新との確認事項である議員定数削減の管轄大臣ですから、ハードルが高くならないかと思わせる起用だと感じます。若手が多い中で重量感は与える方ですから「安倍晋三は国賊だ」と言った前村上総務大臣との比較では納得できますね。
❸解散の有るや無しや
総理は「今は物価高対策に全力を挙げることが優先でそんな余裕はない」としています。ただ、臨時国会次第ですが、この2カ月で何がどこまで決まるかによりますが、1月に解散あるやもしれないと思います。野党は、そのために高市政権の手柄を臨時国会で立てさせない戦略を練ることになるはずです。
すでに、ガソリン暫定税率廃止を年明け1月とし、年内は補助金で1ℓ25円の減額補正をするとのことですが、廃止案を年内にするのが3党合意だったと反発しています。一庶民からすると中身はどうでも25円減額され、年明けには廃止されるというのであれば、補助金原資に齟齬が無ければさして問題は感じないのですがいかがなものでしょうか。
❹議員定数削減
維新の吉村代表が「共通する政策は多いので一緒に政策実現に向けてやりましょうよ。議員定数削減は維新の1丁目1番地でこれも大事だと思っています。賛成してくれますよね」と問いかけた際、玉木さんは維新に出し抜かれたことが不満のようで仏頂面でしたが、それでも「賛成しますよ」と明言しています。しかし、私はこれはほぼ間違いなく変節するとおもっていました。
案の定です。ネットでも叩かれまくり、榛葉幹事長とイメージ解消に躍起ですが、玉木さんの言動における政治センスの希薄さが、この大山鳴動する中ではっきり感じたのは私だけではないことがわかりました。一度言葉の軽さが露呈した政治家が、そのイメージを挽回するのはなかなか時間のかかることです。とくに、玉木さんの場合は、自らの私的問題を軽く終わらせ、先の参議院選では批判が多くなった山尾志桜里さんの公認を告示直前で取り消すという優柔不断かつ自らに甘い一面を見せました。
おそらく、議員定数削減についての吉村さんからの問いかけに対して即断れば批判は免れず、出し抜かれたという不平な想いの中で遠距離対談する場で、ついつい賛成と言う言葉を発したのでしょうが時間の経過とともに比例が対象だと自党に不利かもしれないと考えたはずです。公明党と政策協力することで合意したことでもあり、定数削減には言葉とは裏腹で実現への「壁」になる可能性もありますね。
リベラル左派の政治家のみならずオールドマスメディアに出演するコメンテーターは、同じベクトルを持つクライテリアーばかりで、客観的評論を正しく発することは無く、自分の思想信条もしくはギャラを払うメディア側の思想に忖度した内容を主体的に語るのが実態です。
先の田原総一郎氏の発言は表現の自由を唱える報道の在り方が、最低限の人格が問われる問題で情けないと感じるくらいです。これはテレ朝玉川徹氏にも通じるものがあると思っています。
サンモニ出演者は言うまでもありません。法政大学元総長の田中女子しかり、ネットで物騒なことを言う同大学の教授もいます。「安倍晋三をたたっ切る」の山口二郎、安部さんが凶弾に倒れた際、実行犯に対して「よくやった」と言った島田雅彦などなど。
こういう発言は犯罪に近いものがあり、表現の自由の範囲として許されるものではない。これを垂れ流すメディアは高市政権を極右とまで言うのもあるが、安部元総理の死後、目に見えて左傾化が台頭した自民党が国益に沿っていたかどうかに疑問を持つ国民が、本来普通の中道保守である高市政権に大きな納得と歓迎をしていることは間違いないところである。
靖国参拝を極右と批判するのは他国への配慮を優先する自虐的、贖罪精神に冒された心の結露でしかない。戦後80年も経過していつまで引きずるつもりなのか。それを示すかのように、10月10日に発した石破80年所感(談話ではなく所感扱いです)は全くといっていいほど話題にならなかったではありませんか。歴史と記憶に残したかったパフォーマンス性が為したこととして、さすがにオールドメディアの注目度も低かったようです。
今や、国民がオールドメディアに真実を見出すことが難しくなっている現実に、いつオールドメディアが気がつくのか、それともそれらと対峙したまま反高市リベラル発信を主観的に続けるつもりなのか・・・そうしたことも逆の心理を生むこととなり高市政権の発足によって日本を変える、改革するという期待感がマグマとなって噴出しているのです。
No.3865 真の大山鳴動
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今回、自民党総裁選の結果が生んだ激動の国政ドラマは、2時間ドラマの何本分にあたるだろうか。いや、それほど国民の目は画面に、スピーカーに釘付けになった政治の流動化であったように思う。自分も普段見る機会を持たないネット画面の面白さを認識することになったほどだ。もとより変更切り抜き報道だらけの地デジ報道番組には辟易することが多かったので、ネット番組を見てこれが近代選挙戦の原点であることも理解出来た。
今日21日の臨時議会で高市総裁の首班指名が決まるという「真の大山鳴動」は決定的のようですが、その後の流れで真っ先に関心がわくのは次の4点ではないかと思います。
1.高市政権の支持率・・・昨日の株価急騰で期待が感じられますが・・・。
2.閣僚人事・・・誰がなるかに加え、断る人が出るかどうか。
3.解散の有るや無しや・・・必ずあると思うがいつになるのか。
4.議員定数削減・・・与党野党の攻防の中、国民玉木氏は本当に賛成するか。
臨時議会の日程は12月17日までで予定されているので、この短期間で何が起こるか、国民の関心は上昇一途になることは間違いないでしょう。
ただ、はたして議員を減らすことが必要かどうか。何の為の削減かが明解に理解できないのです。歳費削減が1丁目1番地なら、まずは常に問題視されている旧文書交通費の撤廃、膨大な政党交付金の削減、議員の歳費1~2割カットなどを優先対象としてもいいのではないかと思っています。
さて、今日の首班投票で高市さんに何票入るだろうか。無所属有志連合会派群からは、つい先日維新を除名になった3名が。それと日本保守党の島田洋一議員、更に過去にも書いたが無所属の松原仁議員などが考えられる。
逆に自民からの造反があるかどうか。船田、鈴木、村上、岩屋といった反高市を鮮明にした議員たちはどうするだろうか。野次馬的関心事かもしれないが、こんなところにも注目してみたいと思います。
ところで、昨日ネット画面を見ていて日本経済新聞も高市批判が強烈なことがわかりました。そして田原総一郎氏が討論番組で福島瑞穂や辻元清美議員たちに「(高市さんに)死ねばいいと言ってやれ」と発言して、言われた二人もさすがにそれは無いと応じたとか。放送倫理規定に抵触する発言で、代表的ジャーナリストとして名を馳せた田原氏自ら言論の自由の行き過ぎを見せる姿は国家的報道問題ではないかと感じた次第。まさに偏向報道の極みだ!
ところで、幸手市議会も今日は職員から起こされている訴訟事件に関わる件で臨時議会が開催されます。
No.3864 フェイクドラマの1週間?
自民 196(100)
立民 148( 42)
維新 35( 19)
国民 27( 25)
公明 24( 21)
れい 9( 6)
共産 8( 7)
有志 7
参政 3( 15)
こども 2
日保守 ( 2)
沖縄 ( 2)
無所属 6( 9)
総数 465(248)
衆議院と参議院( )内人数ですが、数合わせでの過半数可能性を考えると、国民民主の榛葉幹事長の発言の意味がなんとも微妙だ。昨日、榛葉幹事長は記者会見で「玉木が総理になっても順調な政権運営が出来るとは思えない。なぜなら参議院が簡単に過半数とはならないし、れいわや共産党と一緒にとは思わない。そんなリスクがある連立を簡単に受けることはない」といったことを発言している。
そもそもネットでは立憲民主党ならぬ立憲共産党と揶揄する内容が多い状況もあり、20日深夜までの各党間交渉が注目だ。連合はもとより経団連や支援政治団体などが裏技の仕掛けをしないとも言えない。つまりなんでもありの政局が1週間も水面下で行われるわけだが、立民の安住幹事長は前号で私が使ったドラマを口にしている。ただ、私はメイクドラマと書いたが、実はフェイクドラマの1週間ではないかと思っている。
立維国に公明が加わっても107で参議院は過半数に届かない。実態が不明だが無所属の9名を足しても116。したがって、榛葉幹事長が言うところのれいわと共産とは相容れないとなると不可能になる。自民が中心であれば過半数到達の組み合わせは広がる。公明党は斉藤代表が「個人的には、2者の決戦投票になった場合、野党候補でまとまることは考えられない」と発言している。あくまでも個人的にはという点が意味深い。当として自民党との決別をはっきり示すならこれだろう。それとも高市さんだから決別なのかどうか? さらに言うと、公明は関西で維新の影響を受けて議員が激減した経緯があり、地区内関係はぎくしゃくしているとも言われている。衆議院無所属の中に立民を離党した松原仁さんがおり、想像だが高市さんに投じるのではないかと思う。保守精神は筋金入りの方と認識している。
やはり安定政権の為には衆参過半数が望ましいのは当然だが、想像の範囲で唯一連立野合政権で玉木首相が誕生するためには、玉木代表が榛葉幹事長を説得して榛葉さんが妥協するかどうかだろう。総理になる覚悟はあると早くから口にしているのはその意欲があるからだろう。ただ、それでも維新の選択次第なのだが、影響を持つ橋下徹氏は高市批判の先頭集団にいる方なので連立入りは大いに考えられる。そうなると政治家を志した人間にとってこれは確かに千載一隅のチャンスでしっかりモノにしたいと玉木氏は考えるに違いない。ところが、そんな思考で生まれる政権は間違いなく異種野合の政権であり、砂上の楼閣間違いなしである。
あまり言いたくはないが、今年初めだったかの不倫騒動の主が我が国の盟主になることに女性の見る目は厳しい。次期総選挙で自民どころか国民民主自体が砂上の楼閣にならないだろうか。わけあって5年前に分かれた立民と国民が元のさやに戻るのかどうか。 覆水盆に返らずということわざもあるのだが。
大切なことは、脆弱政権が国家国民の為になるのかということであり、今の混迷動向はまさに国家益、国民益の無視も甚だしい。同じことは自民党内の反保守リベラル議員にも言える。石破、岩屋、村上、船田、鈴木、松山、野田、稲田などなど理念変節、恩義忘却(鈴木宗男さんは復党させてくれた石破さんへの恩義を感じているものと思われる)の議員たちが高市さんに投票しない可能性は十分あるし、党の分裂も視野に入ってくる。
何度もいうが、政治家の発言は真実性に疑問は残るし、オールドメディアの切り抜き報道の引力に抗する精神力で国の未来像を描かないと反保守勢力の言論に打ち勝つことは出来ない。今がそのターニングポイントにあるということだ。
No.3863 政治がバラエティー化する
前号に複数の賛同をいただきました。ありがとうございます。このところ、政界で何かあると私のブログ書評への関心が高まるのか、アクセス数が多少増える傾向を有難く感じています。
さて、公明党の政権離脱以降、面白おかしく政権交代の可能性をバラエティー的に伝えるオ-ルドメディア群。総裁選後の株高は高市トレードへの国民の期待の現れだったはずだが、今では公明党離脱の責任は高市総裁にあるとし、円安で更なる物価高に見舞われるなどと巧妙な高市批判で国民の不安を煽る。ますます政治が崇高な国の舵取役であるという高貴なものであることからかけ離れる感がしてならない。SNSではかなり正当な論評も見られるがそれに準ずる地上報道は少ない。
議会は過半数という数合わせの世界だと、あの小沢一郎氏がよく口にするが、その過半数論理は今や公明党の政権離脱によって総理大臣が誰になるかの騒動となって国民の前に晒されている。その論理の中に「国益」という意味合いが感じられないのが異様でもある。耳にする各政党の発言には真実の不安定さと国民をダシにした党利党略しか見えてこない。
この3ヶ月、遅れている能登復興対策が置き去りにされ、毎月1日を迎える度に高騰する物価対策に為すすべがない石破政権を問題視する論調は野党にもない。
それどころか、自民党内では船田元、鈴木宗男といった議員たちが、ひとまず石破総理を続行してはどうかといった党員感情無視の発言をしている。安倍晋三元総理を国賊だと言い切った村上総務大臣は公然と高市批判を口にするなど相変わらずの権力争い。先の総裁選での党員票の実態を時も経ずして忘れたかのようだ。石破総理の復権などを現実化したら自民党自ら民主主義を放棄したのも同然で、次期選挙で解党的大敗を期するのではないか。
我が長嶋さんが発した表現を使いたくはないのですが、オールドメディア群は政権交代をメークドラマ化的扱いで偏向報道を続けている。玉木首相の可能性を期待するかのような論調もある。玉木さんもチャンスとばかりにやりたくて仕方がないようだ。これについては次号で書こうと思うが、野合政権はいずれ瓦礫のように崩壊する運命にあるのは歴史が証明している。しかし、反保守メディアの論調は先にも書いたがとても巧妙で、その意図を読み解くのは難解な面もあるが、わかりやすい実態が発覚した。前号で書いた「評判が悪くなるような写真を使ってやる」とのたもうたカメラマンがいるということが全てではないかと思う。これは時事通信社の人間のようで上層部による謝罪があったが、共同通信や時事通信は日本の報道体系の上位に位置する機関であるから、この下部で情報を得るメディアは軒並み右へならいの傾向にあるのは仕方がない。これらが発信する民主主義を脅かす報道・発言に国民は一喜一憂させられていることになる。とくに共同通信社の出身コメンテーターや、それ系の報道機関には目に余る自民保守系思想への毛嫌いコメントが多い。安全保障が国益を護る観点からいかに重要な思考かわかりたくないのだろう。
ともあれ、野党については次のブログに譲るが、自民党員の思考が安倍本流の高市総裁・総理に期待する結果であったことを軽く論じてはならない。
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