石破総理が7日緊急辞任を口にした。私自身は、政治的身内に後ろから何度も弓を引く恩義無き性格に人間的信頼感はゼロだったのですが、基本的に選挙のたびに大敗したのは石破さんを総裁に選択した自民党への期待感が失われたことにあると感じています。それどころかそれを実行した自民党議員に怒りの感情さえ持つ党員も少なくは無かったと思えてなりません。
そして、失われた党への信頼と、この間に喪失した海外からの信頼及び国力は、そうそう簡単には戻らないと思っています。やはり左傾化した自民党国会議員による政権運営に国民の焦燥感が増幅し、さらには、トランプが世界のリーダーをかなぐりすてるかのように自分ファーストを強化し、それに対抗して中露印がまとまるような雲行きに日本の政治のおかれる国際環境に不安が増していたのは事実です。
そんな中で、居座る精神が先行して大義無き解散まで思考した石破さんは、もはや総理にあらずを自ら露呈していたのです。辞任の理由に関税交渉がある程度まとまったとしていますが、それなら菅・小泉会談の前にも自ら率先出来たはずです。この会談でも冒頭は解散をほのめかしていたそうですから、まさに権力欲への姿をあからさまにしたということでしょう。
関税交渉の側面には80兆円という年度国家予算にも匹敵する巨額のアメリカ向け投資を約束させられており、それもアメリカの計画に沿った投資先を求めらているのです。
菅さんが小泉さんに後を引き継がせたい一念で、石破さんに辞任を忠告したのは、良かったか悪かったのかはまだわかりません。備蓄米を放出させても新米の価格低下には効果が無く、残る備蓄米販売を継続させて、結局大切な備蓄米をスッカラカンにしたその場渡りの財務省に逆らうことの出来ない小泉さんが総理になることは想像したくないのですがあり得ることです。まだまだ力不足ですし、彼の政治生命の先は長いのです。しかし日本の国力は今まさに落ち込んでいるときに彼が救世主になれるとは思えません。
しっかりとした保守精神の元、知識と知恵に長け、安心安全保障への考え方も強いものを有する積極財政派の政治家が、今まさに危機感に満たされた自民党及び日本の政治の舵取りをするべきだと思っています。
話はまったく変わりますが、トランププーチンによる和平会談が実現しましたが、その後ロシアによるウクライナ攻撃は逆に過激化しています。プーチンはゼレンスキー大統領との交渉を拒否し、それどころか首都キーウへの爆撃を先鋭化しています。これにトランプは何も手立てを打てぬままですがいったいどうしたことでしょうか。イスラエルの攻撃にも歯止めがかかりません。
日本の次の総理大臣が誰になるか・・・それによっては中国の台湾侵攻が現実になるかもしれません。そしてロシアも・・・。その時、トランプは日本を守りますか? 暢気でいられる国際情勢ではないのです。