参議院選挙の結果が結果ゆえかメディアでもネットでも総括コメントがあふれています。石破さんの続投理由に政治は一刻の停滞も許されないとの発言がありますが、石破さんの続投そのものが国政停滞になるだろうと思います。いや、思いますというかそう確信していると言ったほうが、私の考えとして素直なところです。大連立か、政策連立かなどとの説も飛び交いますが、そうした話の前に石破さん退陣を願いたいということです。
さて、選挙後はメディアを通じて石破さんの次に参政党神谷代表の存在が誰よりも際立って多いようです。私はこの政治家を知ったのは15年くらい前のことですが、政治への向き合い方はエネルギッシュな若者だなあと感じました。当時から龍馬プロジェクトという組織を立ち上げ、ネットでの全国アピールをされていたものです。吹田市市議を経て、自民党から衆議院選に立候補したこともあり、そこまでになったかと感心した記憶があります。しかし、ここ数年でどこがどうなったのか、今回の選挙で訴えた方向性にはある種の危険性を感じています。独自の憲法改革案もその一つですが、ネット選挙が肥大化する現状でそうした内容にまでチェックが届く状況にはないというのが昨今の選挙の現実でしょう。
そうしたことの具体性は今後問われていくことになればそれはそれで必要なことと思います。
選挙総括であまり語れない部分として、今回の自民党比例で二人の候補者が「特定枠」とされており、選挙公報では「この候補者の名前は書かないでください」というう表記があったことに触れてみたいと思います。
この二人とは、舞立昇治、福山守のお二人で前者は現職、後者は新人となっていました。福山さんの場合は徳島県議会議長を経て衆議院議員を3期務めた経緯があります。
この特定枠とは、鳥取島根、徳島香川という合区となった選挙区にあてがわれたということなのですが、よくわからないというかいびつな制度と感じるものです。そして、この二人は共に石破グループの一員です。政治のきな臭さはそこに身を置く自分が言うのもなんですが、選挙制度の不可思議さもなかなか理解に及ばない部分があります。
福山さんは第2次、第3次の安部政権で期は若いにもかかわらず内閣府政務官と環境大臣政務官という重職を2度にわたり兼任された過去もあります。それでいて2015年に石破派に所属した方です。また2021年の衆議院選挙に落選した後、昨年4月の徳島市長選にチャレンジし落選。この時国民民主党の推薦を得たことから玉木代表が応援演説するという、よくあることではありますが、政界の不思議な結びつきが見られたということです。
さらに、参議院の比例候補には70歳という年齢制限を設けているのですが、特例措置として特定枠から当選したのです。
多くの真保守系議員の比例候補が落選しましたが、これも安倍思想の一掃という石破さんの口には出せない目的が、衆議院選挙から功を奏しているのではないかとまで私は感じてしまいます。どう考えても、衆議院選の投票3日前の2,000万円問題、巷のの批判をはねのけての2万円給付などおかしなことが多すぎます。
古川俊治候補の当選は胸をなでおろしましたが、矢倉克夫候補と比例の佐藤正久候補の落選は残念でなりません。
矢倉さんは日本の外交には欠かせない方であり、とにかく能力にプラスして人柄が素晴らしいと感じる方で、約24,000票の差でした。参政党の勢いに涙をのんだ結果ですが、捲土重来矢倉さんにはしっかり充電されてパワーを貯めていただきたいです。
ヒゲ隊長は、日本の国守国防精神をしっかり発揮していただいていた方です。中国の脅威に厳しい姿勢を持つ候補者が多数落選しましたが、国防だけではなく国土を守るといおう観点んまで中国の脅威は新党しつつあるという意味において絶対当選して欲しかったヒゲ隊長。矢倉さんほどではないにしても、ヒゲ隊長も政界ではまだまだ若い方ですからエネルギーを積んでいただきたいと思います。
まだ政局が混迷し、どうなるのかわからない時点ではありますが、顔も見たくないし、話も聞きたくない感覚にまでなった石破さんには早晩辞任していただきたい。日本の代表だとして世界に出て行って欲しくはないと、選挙を通じて更に感じた次第です。こんな考えの方が自民党員に多くなっているのではないでしょうか。