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No.3665 企業視察に

2023.02.06

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 先週の金曜日のことですが、ある企業を訪問することに。
 実は、昨年来市内で企業経営されている友人からユニークな成長企業の存在を耳にしていました。興味を引く内容だったので是非訪問してみたいと思い、その会社がある富士見市の星野市長に電話を入れ、その会社の存在と詳細を確認したのですが、詳細まではわからないということでした。
 その後1ヶ月以上の間がありましたが、先月下旬に星野市長から電話があり、3日に視察に行くことになったが一緒にいきますかとのことでした。もちろん、望むところで、その会社情報をくれた知人とその成長会社「エクセレントファクトリー」様を帯同訪問させていただきました。

ファイル 1593-3.jpg その会社は、平成7年にベンチャーとして設立された特殊合板加工会社で、今は仮眠用ベッドの受注が業績を上げているということです。消防署を主体に写真のようなルームベッド、2段ベッドの受注が多くなりつつあるとのことでした。現時点でも、市川市のすべての消防署への納入が済み、札幌市の全消防署分の受注も確定しているということでした。 
 富士見市長の公式企業訪問ということですので、末席で口を挟むことなく社長の話を聞いていましたが、海外のNC加工機プラント展示会への積極的参加、外国人労働者に対する考え方、社員への利益還元の在り方、実績が伸びた要因等々、経営理念や経営分析について成長カンパニーらしさをたっぷりと感じた次第です。中村社長は自衛隊出身でかなり頑張られたそうですが、年功序列の風土に別れを告げてから起業するまでの経緯は、若い人たちに多いに参考になるだろうと感じました。
 お父様はレストラン経営者という育ちですから、独立独歩、根性とアイデアと努力という、事業家によくあるパワフルなお人柄であるのは間違いありません。しかし、話される時の雰囲気は静かで物腰のやわらかい社長さんでした。

ファイル 1593-1.jpg ファイル 1593-2.jpg仮眠用ベッドとは言うものの、写真の2段ベッドでわずか30本ほどの特殊ビスを六角レンチでたった90度ひねるだけで堅牢強固な箱になるという代物です。そのビスの受け側が見るからに特殊なものでしたが、快適性に優れたプライベート空間、組み立てやすく、建物本体を傷つけず、解体移動も手間いらずという優れものです。価格は2段モノで30万円ほどということです。
 ファクトリーでNC加工機が活躍する現場を拝見しましたが、製品に出来上がるまでの不思議なドイツ製ロボットの動きを目の当たりにして、人間のすごさをまたまた再認識しました。
 私がこの会社の存在を聞いて興味を持ったのは、学校統廃合の後利用として教室を細かく仕切ることで、資産の少ないベンチャー企業を誘致する方法をかなり以前から考えていたからです。それを共に思考していた市内の友人がいればこその視察でした。まさに、これだといった感じでした。コスト面を考慮すれば災害時用にも適したものになるかもしれません。
 それにしても、複数の友人があって出来た企業訪問、有難くもあり嬉しくもあり。素晴らしい視察であったことは言うまでもありません。

No.3664 埼玉医療過疎対策by順天堂

2023.02.03

 今から6時間ほど前の2023/2/3 18:25のニュースから。
 順天堂大学が今月から県内への医師派遣を開始。

 その第一弾として、加須済生会病院が要請していた整形外科医の派遣が実現しました。何はともあれ、添付記事をご覧ください。
ファイル 1592-1.jpeg

No.3663 性善説の崩壊?

2023.02.02

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 寒いのが当たり前なのに、寒いデスネーと挨拶するほど寒い朝。今日は結構な風もあったせいか、子どもたちにもいつもより明るさが足りない感じでした。
 そんな厳しい陽気でも、通過する車の中からお辞儀をしてくれたり、窓を開けてご苦労様でーすと声をかけてくれる人が気持ちを暖めてくれます。
 会話や握手だけが人の交流ではないと、正直思います。

 そういう意味では、根っから悪い人などいないなどと口にすることがありませんか。
 ところが・・・
 今、ネットでは回転寿司での行き過ぎた行為が大騒動になっています。人間は概ね性善説によって倫理道徳観を互いに保証していると思います。今日、令和4年度の刑法犯罪件数が約60万件との報道がありました。他の年度と比較は出来ても、いったいそれが多いのか少ないのかは一概に評論は出来ません。
 今回の回転寿司騒動、いや事件と言ってもいいですが、飲食店では人の性善説によって安心して商売が出来ていると改めて感じました。と言うのは、今回の回転寿司での「悪さ」はひどすぎますが、回転寿司だけの話ではなく他の飲食店でもテーブルの上にある箸や調味料など、すべからく非常識な行為の対象になるのではないかと思います。これまで、そうしたことが無く、ほぼ安定永久的に守られてきたのは性善説の上に成り立っているということです。その神話に近い状況が壊されたわけで、回転寿司文化の崩壊まで憂う意見がネットで見られます。しかし、これに追従する非常識行為が続くのであれば、それは正に性善説の崩壊ともなり、外食産業のみならず多くの業種でも同様のことが起こりかねません。試着厳禁の下着を試着するヤカラが出ないとも限らないのです。困ったものですどころの話ではないかもしれませんね。
 私が議会で多く発言している児童生徒へのスマホがもたらす影響は増幅する傾向にありますが、実は、このスマホ社会が抱える問題は、すべての人間に見られるということです。それは、今回の回転寿司ではっきりしましたし、家庭教育や子育てとの関連も指摘できるところです。
 海外を見れば、クーデター等の政変や民衆デモにおいて群衆心理の煽動拡散ツールとして使われています。世の中は便利さとの引換で、それと同等かそれ以上の変質をしているのは間違いありません。

No.3662 デジタル教育の今後

2023.01.31

 昨年3月から論議されてきた中央教育審議会作業部会が、昨30日で終了し、最終報告案が示されました。このワーキンググループの目的はデジタル教科書や同教材の未来の在り方について検討を進める役割で始められた経緯があり、デジタル教科書については、2024年度から小学5年~中学3年の英語から本格的導入を目指すことが昨年の段階で示されていたものです。
 今回、新たな指針として
「個々の子どもに合わせて教材の機能を充実させて、提供する」
「個々の成績や回答履歴といったデータを活用する」
「デジタル教科書と同教材を連携させる」
といった指摘を加えました。
 しかし、はっきり言ってサンドイッチマンの漫才ではありませんが、何言ってるかわかりません。どこか抽象的で現実に合っているのだろうかと感じるのです。
 私が好きな言葉の一つですが「一体現実を把握しているのは誰だろうか!」というのがありますが、一体の後ろに「教育現場の」という言葉を挟んだらと思わずにはいられません。
 なぜなら、教育現場が1年後、作業部会のまとめた方針通りに形作られるだろうかどうか・・・難しいのではないかと思えてならないのです。なにより、そういった体制下にあるとはとても思えません。
 特に、小学校レベルでは先生の成り手が減少し、教員資格さえ取得すれば誰でもなれる状況が進んでいると聞きますし、現在の教師環境も上記の対応が可能なほどの余裕があるとは思えないからです。
 東京一極集中の実態が変わっていないという実態も大きく報道されていますが、こうした教育議論の在り方自体が、児童生徒が多く、比較的学力の高く5Gのみならず広い観点でデジタル環境が進んでいる都市圏が対象になっているように感じます。
 冒頭の24年度からの英語から始めるデジタル教科書は、25年度には算数・数学が対象となっています。
 反面、デジタルと紙の教科書を当面併用するという指針も示されています。現時点での結論として、議論そのものはお疲れ様でしたということですが、取り纏めた指針が成果に結びつくかどうかはいささか疑問が残るところです。
 ただ、スマホが子どもに与える問題は、社会的不安ともいえる状況になっていることから、SNSやゲームだけではない、学校教育という意味でその利用度が高まる、また高めざるを得ないといったデジタル環境を子どもたちに習慣化させるという点においては効果があるのかなレベルでの期待感はあります。

No.3661 消防年報

2023.01.28

ファイル 1589-1.jpg 昨金曜日、東部消防組合議会臨時議会が開催されました。配布資料の中に86ページにわたる消防年報がありました。組合全体の財産と設備すべての署別配置や、消防救助と救急の出動数など。救急では搬送者の年齢別及び救急内容とその結果等々が具体的に示されています。 
ファイル 1589-2.jpg ファイル 1589-3.jpg それらの中から、市民の関心が深いと思われる部分を抜粋してご紹介しますのでご覧いただければと思います。
 3年前のことになりますが、幸手西消防署の存続問題がありました。西分署の廃止は、組合創立時の約束事として管理者間で合意されていたことですが、救急システムが無くなることは止めたいと選挙戦でも熱く語り、その実現のためには組合議会議員になることが必要と考え、それに手を挙げたわけです。
ファイル 1589-4.jpg ファイル 1589-5.jpg 当初の思い通り救急体制が存続することになりましたのも市民の皆さんに温かく見守っていただいた結果です。まさに西救急ステーションとしての存続は、消防年報からも大きな意義があったことがわかります。
 今は、救急サイレンの音を聞かない日はありませんが、広域組合の最大の利点である受信発信の発令設備の高度化が実現し、組合構成各署に配置された救急車が獅子奮迅の活躍をしています。消防行政は日夜勤務と訓練に励む署員・隊員との存在があればこそと実感しています。
 実感とは・・・私自身、昨年2月はダイブに近い転倒で顔面を打ち、そして本年1月2日は尿管結石に痛めつけられ、不覚にも救急車を利用させていただきました。その時、救急隊員さんの対応処置の素早さ、丁寧さが今でも記憶に深く残っています。

No.3660 通常国会でのあるべき議論

2023.01.26

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 昨日今日の寒さは異常です・・・と言ったら寒冷地の方々には申し訳無いと思います。でも・・・寒いものは寒いですよね。今日は手袋を3枚重ねで万全と思いきや、2枚重ね以上に指先の神経が薄れていく感じでした。ひとところに25分近く立っているわけですが、子どもたちが見え始めてから近づくまで、寒さ感が遠のくから不思議です。

 さて、通常国会が始まりました。と同時にメディアはまたまた統一教会がらみの報道が増えたように思います。まさか、モリカケサクラを彷彿とさせる国会無意味論争を繰り返させようということなのでしょうか。国民のスキャンダル好きというか、それに魅せられてしまう気質は世界共通だとは理解しますが、国会は政権のスキャンダルを議論する場ではないはずです。予算権限のない野党が政権与党の汚点を浮き彫りにしたいのはわかりますが、今、コロナとウクライナ情勢からすべての状況が悪化したのは地球全体のことです。したがって、議論するのはそれなりに優先順位があるのは当然で、たとえば「東京電力の値上げ申請は法外なアップ率だと思うが、これにどう対応するおつもりか!」と首相に問いただすべきでしょう。私なら少なくとも国民生活を考えたら、この値上げが波及する範囲はとてつもなく広いでしょうから黙ってはおけません。政権与党内で議論する前に、野党がテレビの前で語って欲しいと思います。

 防衛費増額は必要不可欠と思いますが、その財源論の議論も深めるべきでしょう。コロナ対応、憲法改正、物価高と経済回復などなど、とくに立憲民主党や共産党は与党の汚点ばかりを責め立てる口撃に終始するのは自重してもらいたいものです。とは言っても、それはもはや理想に近いことかとは思います。今のメディアも腐っているとまでは申しませんが、イデオロギーを隠さない状況になってますので、国民煽動の報道に徹底しています。
 自分を見失わないように国会論争とそれを伝えるメディアを見つめたいものです。

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