記事一覧

No.3626 幸手市香日向から

2022.11.01

アイコン

 霜月になりました。我が家の小庭ではまだ霜を観てはいませんが、文字通り霜が降りる月・・・寒さを本格的に迎える月となりました。
 ただ、この11月というのは寒過ぎず、いろいろな点で気持ちを和らげてくれる「心の風景」がふんだんにあると感じる月です。
 紅葉をトップに、空も星も、小鳥たちも。そんな思いで近辺で撮った風景をご紹介します。各地で見る自然の風景は、たとえば高層ビルで見る風景も最高でしょうし、より平坦な農村部で見る連山の姿もうっとりさせられます。そういう意味では、地元の住宅地内からの半ば強制的な写真添付で恐縮です。秋を味わうと言うのも大げさですが、身近な風景に日頃の疲れを少しでも取り除ければなによりと想う今日この頃です。

ファイル 1553-1.jpg 幸手八景に選ばれている中央通りのイチョウの色づきです。この光景は毎年のこととして目を楽しませてくれます。ただ、歩道にたまる落ち葉が近隣のお宅には若干厄介なものになってはいるようですが、神宮前の歩道はそれが名物になっているくらいですから。

ファイル 1553-2.jpg ファイル 1553-3.jpg
 夕焼けは日によって千差万別の姿を見せてくれますが、どの夕焼けも比較するのは申し訳ないくらい味わいがあります。なんとなく明日の元気をもらう夕焼けや、寂寥感があるものの心を落ち着かせてくれるものもあって、この時期の夕焼けは最高ですね。
ファイル 1553-4.jpg このスズメ君たちは、実は東京で撮ったものです。これほど人好きなスズメには出会ったことがありません。今にも車内に入ってくるような感じでした。

ファイル 1553-5.jpg これはいささか手前ミソで申し訳ありませんが、我が家のガレージ下の葡萄棚のこの秋最後の収穫を意味する風景です。最後というのは一ヵ月前に収穫が終わった時点で、まだグリーンのまま熟していないこの房だけを残していたのです。これを撮ってすぐに切り落とした最後の房です。
 樹は巨峰の名札が付いていたのですが、どうも名札に偽りありだったような感じです。それでも大事に育てて、10年近くになりますが、これは目だけでなく舌も楽しませてくれるようになりました。年明けの一番寒い時期になって葉を全部切り落とし、大胆に剪定をして来年を待つことになります。

No.3625 ウクライナに想いを!

2022.10.30

 幸手市議会自民党市議団では、5月から9月にわたり計11回のウクライナ人道支援募金活動を行い、いただいた募金をユニセフに届けました。昨日の埼玉新聞にその内容が掲載されましたので、添付記事をクリックの上お読みいただけたらと思います。
 6月にはすでに異常な暑さに見舞われた今年の夏でしたが、目標を5万円に定めてそれに到達するまで続けようということで4人が結束し、議会中も含めて5カ月がかりでようやく達成したものです。幸手駅で9回、東鷲宮駅と杉戸高野台駅で各1回ずつ計11回で、時間を変えるなどしての活動でした。

ファイル 1552-1.jpg 南浦和の埼玉ユニセフで贈呈の場が設定され、写真撮影をしていただいたのですが、まさかカラー写真入りで掲載されるとは思いもしませんでした。今回の活動は、議員という立場を超えて、とにかくウクライナの惨状に少しでも役立てればという想いが発露になったものです。
 学校帰りの高校生や塾に通う小学生・中学生までが「額はいくらでもいいんですか?」とか「少なくて申し訳ないんですが」と言いながらウクライナに直面してくれる姿に感動を覚えたのは何度もありました。小銭入れの硬貨全部を手作りの募金箱に入れてくれた中学生もいました。
 募金にご協力くださったすべての方に、このブログが通じるかどうかは別にして、深く感謝申し上げたいと思います。
 戦術核を2千発保有しているとされるロシアかつ狂気プーチンの今後がどういう選択をするか・・・世界が注目する状況で、極寒の冬を耐えなければならないウクライアナ国民に温かい光が当たることを願って止みません。

No.3624 第27回幸手市民まつり

2022.10.29

アイコン

 明日30日、3年ぶりに幸手市民まつりが開催されます。前号で不思議かつ不可解なチラシについて書いたところ、数件の情報やご意見が届けられ、そのすべてが疑惑を訴える内容でした。中には連絡くださった方の地区では、当のチラシが回覧されてきたそうで、数日前から回覧されていたようだということでした。
 ご意見、情報をくれた方のすべてが、政治かつ選挙の匂いを感じているようでしたが、そう思われても仕方ないチラシだと思います。と同時に、子どもの世界を選挙に関わらせようとの意図があるかないかはわかりませんが、倫理観の点からは芳しいとは思いません。

ファイル 1551-1.jpg さて、そうは言いつつも、市民の多くが3年ぶりの市民まつりを楽しみにしているはずです。会場へ行く手段にご不満を唱える向きもありますが、まずは会場を変えての開催がどんなものかという期待は間違いないところです。
ファイル 1551-2.jpg そういうわけではないのですが、昨日会場の権現堂第2公園に出かけ、ウォーキングがてら公園全体の雰囲気を味わってきました。最初の感想は、明日1日限りのイベント開催はいいとしても、いろいろな意味で整備が未達といった感じがしました。それは、あくまでも公園で遊ぶ、過ごすといった点で感じることです。
ファイル 1551-3.jpg 「それにしても花が無いわね」という家内の言葉にふと見回したらその通りでした。よっぽど急ピッチの突貫工事だったのでしょう。
 それと今後の問題として、開園前から話題になっているビッグスライダーの下に大型犬の糞が放置されていましたし、園内各地にいろいろなものが置き去り、捨て去りといった状況が散見されました。我が庭のように手軽気軽にお出かけになる市民も増えるでしょうが、「何度も訪れたくなる公園」になるためには、最低限のマナーは守っていただきたいものです。管理する側が毎日そうしたものをチェックすることなど不可能なほどの広さを持つ幸手市の新たなランドマークとして期待される公園ですからね。

ファイル 1551-5.jpg ファイル 1551-4.jpg 前々号でも小学校のグランドの糞の放置を嘆きましたが、子どもが遊び集う場所という認識を持っていただきたい! 
 苦言ばかりで恐縮です。

No.3623 不思議なチラシ

2022.10.27

 寒くなりましたねー。つい最近まで半袖短パンで過ごしていたのに、体感は既に冬を感じさせ、街ではダウンを着用している人も。
 近年は春が2か月、秋が1ヵ月、夏が5カ月、冬が4カ月という春夏秋冬の割合、もしくはもう秋は無いのかもしれないと感じるほどです。衣料品の入れ替えに忙しいことこの上なし。加えてメダカの冬越し準備など昼夜の気温差が激しいので、手遅れにならないための作業に大わらわです。

 さて、30日は市民まつりが新設公園の県営権現堂第二公園で開催されます。いつもですと案内チラシが配布されている頃ですが、今年はまだ見ていないと、家内が参加しているクラブコミュニティーの場で今日話題になったそうです。
 帰宅後、ネットで幸手市民まつりで探したところ、3種類のチラシがあるねと言うので、確認したところ、いささか首をひねる内容のチラシが・・・。

ファイル 1550-2.jpg このチラシ、右上と左下部にある主催者名は幸手市でも幸手市商工会でもありません。また、松実高等学園という幸手にはなじみの無い学校名が共催者となっています。街の最大のイベントに街に無い、しかも学校が共催するということがあるでしょうか。そこにある学校らしき写真は私の記憶では吉田幼稚園のように見えるのです。
 さらに不思議なのは、最下段のグリーンに白文字抜きの部分です。プロジェクト協賛という名目で、いくつかの会社名、個人名が記載されています。この中には3年前の市長選に立候補した方の個人名が見られます。

 主催の幸手市子ども会育成連絡協議会は、かなり以前から権現堂川小学校地区が中心となって、というかほぼその地区でしか活動していなかった会で、しかも「幸手市かるた大会」などをはじめ活動にご尽力されたI氏が数年前に亡くなられてから休眠状態が続いていたと聞いていました。
 何はともあれ、市民まつりの主催が子ども連であるはずがないのです。
 市民が勘違いするような、こんな出鱈目なチラシは行政として認めたのかどうかですが、主催は明らかに違うわけですから、許可など出すわけもありません。
 よくよく見れば、「ストリートステージ」に関わることだと言うのかもしれませんが、それにしても他の意図があるかのように感じるのは私だけではないでしょう。このチラシがどういった事情で作られ、どこに配布されているのか、市役所及び幸手市商工会は確認すべきだと思います。発行責任者名が無いのも考えものです。記載されている主催団体である権現堂川子ども連の責任者に事情を確認する必要もあると思います。I氏の後任が誰なのか私も聞いた覚えがありません。
 来年は統一地方選挙年です。それを意識した意図があるかどうかはわかりませんが、訳のわからない、こうしたチラシが作られるようでは街の健全化そのものが疑われます。

No.3622 街の美化について

2022.10.23

 深まりつつある樹々の模様替え、旅行支援で紅葉が見頃の名所での予約が増えているといいます。どこぞにと想いますが、はて? なかなかといった状況です。

 前号で「何度も訪れたい街になるには」という自治体に与えられた命題について考える機会を持ちました。行政課題としては、教育、防災、子育て、高齢者福祉といった点を優先かつ中心に、それぞれ市民目線で具体的な対策を練る必要があると思いますが、それらとは別にいつも感じていることは、街全体の美化についてです。街路樹の剪定や植込みの整理整頓といった道路面の景観などは、行政施策として大切な範疇です。
 ただし、ここで考えたいのは、市民が自ら街の美化や生活環境を損ねているという実態です。

 全国都市問題会議で耳に新しい言葉として、自治体が人口問題を考える時、関係人口というワードをヒントにするという話がありました。自治体はその街の人口だけですべてが動いているわけではなく、市場規模というマーケティング理論を常に基本としているというものです。別に新鮮な思考ではないのですが、人口減少に一喜一憂することはないと理解すればいいのでしょう。
 最も、経済も人口も流出なのか流入なのか・・・そこには繊細かつ微妙な因果関係があるのも事実です。わかりやすい例としては、最近、茨城県境町の市場規模の拡大戦略が近隣近郊に向けて行われていると感じています。その為に、前述した行政課題の環境整備を着実に整え、タウンセールスに励んでいます。
 じっくり、境町を訪れ街をくまなく覗いたことはまだありませんが、例えば、小さな小さなことかもしれませんが、街の美化という観点ではどうなのだろうかと。ゴミの類やペットの糞がポイ捨て状態になっていないかどうか。
 いきなりポイントを絞った話で恐縮ですが、我が街、自分が住む街が、そうしたポイ捨て、放置状態が各所に見られたとしたらどうでしょうか。
 そもそも、犬の糞は持ち帰ってくださいという看板の存在を必要としない街になって欲しいとは思われませんか? これが行き届いたとしたら、それこそ自慢できる我が街、我が地域ではないかと思うのです。

 さて、ここで!
 昨日、旧香日向小学校校庭内に写真のような実態がありました。そもそも校庭は犬の散歩場所ではありません。しかし、そこで散歩どころか自由には走らせたなら、ワンちゃんも自然の摂理に襲われるのは当然です。校庭はドッグランではありません。現物は見るからに大型犬のものです(あえて拡大することはありませんが)

ファイル 1549-1.jpg 市内のすべての学校は、学校開放委員会の管理の元、いろいろな団体が利用しています。土日に集中していますが、スポーツ少年団の利用も此処が主要な場所となっています。この写真が示すものは美化精神以前の問題です。まして、これが初めてではないのです。
 心無いペット愛護は一般道路でも散見される現状ですし、道路や歩道にもいろいろなゴミがあります。人が為すことですが、必ずしも当地の市民だけの問題ではないはずです。そこに関係人口という概念を当てはめたら、犬の糞は持ち帰りましょうという看板ではなく、日本一美しい美化推進の街といった看板を立てたいくらいです。
 おそらく糞置き去りの飼い主さんは限られていると思います。住みたい街、住みやすい街にはこうした微細な点から改める必要があると感じます。美しい街、美しい地域を! そうでないと、何度も訪れたい街どころか、ヤングファミリーなどは住みたくない街に感じてしまうかもしれません。
 こんな想いで街を大切にしたいものです。それには身近な小さなことから・・・この考え方が市民全体に広まればと思わずにはいられません。

No.3621 全国都市問題会議

2022.10.22

 先週、13~14の二日間で行われた全国都市問題会議。テーマは・・・
個性を生かして「選ばれる」まちづくり
   ~何度も訪れたい場所になるために~

ファイル 1548-1.jpg このテーマで5名の方による講演と6名の出席者によるパネルディスカッションが行われました。
 タイトルからは、幸手市にとってハードルの高い課題だと理解しつつ、不可能を可能にするという気構えは持ち続けたいとの想いを持っての参加でした。

 11人の講師の中に4人の首長さんがいましたが、それぞれ
❖長崎市は開催都市で人口40万人の世界的観光都市
 田上市長は九州大学卒後、1980年に長崎市入庁
❖山形市は人口24万人の県庁所在都市
 佐藤市長は東大法卒後、経産省に入省し、著書に「M&A国富論」
❖伊丹市は人口20万人で関空の完成前までは関西の空の街として知名度は高いものがある。
 藤原市長は東大工学部卒後、建設省入省。近畿市長会会長、全国民間空港関係市町村協議会会長。
❖飛騨市は人口23,000人だが792㎢という広大な面積を持ち、飛騨高山観光ラインの一角で、白壁土蔵街、スーパーカミオカンデなどで知られる街
 都竹市長は筑波大社会卒後、岐阜県庁に入庁

 街と市長の略歴は以上ですが、4方とも国・地方の違いこそあれ、すべて行政職の経験者です。経験はもちろん、人脈という点からもなるべくして成った首長という感じですし、実際にそれを活かして職制に励んでいらっしゃるものと感じました。
 地方の過疎都市が県や国という中央に繋がりがあるのは街づくりの点から大きな原動力になることは間違いありません。幸手市でも、副市長が県の都市整部長という要職にあった方で、今月の県営第二公園のオープンや、県道383号線の4号バイパスまでの延伸事業決定が示されたことなどに結び付いているのです。

 全体的には、心構えとか職員とのコミュニケーションといった話では参考になるものも多くありましたが、豊富な予算(とくに長崎など)で常に変貌している自治体は参考になると言うより、羨ましいという羨望観が勝ってしまうのは仕方のないことです。もう少し講演される都市の選択を幅広い観点からすると良いかなと感じた次第です。
 私自身、民間で叩きこまれたこともあって、ジャパネット社長のトップダウン経営と、長崎市との連携で重要な役割を果たされている高尾氏、桐野氏お二方の話は素直に耳に入りましたし、街の大小に関わらず納得できる内容が多々ありました。
 ジャパネットの高田社長は東大出身の43歳2代目社長ですが、あの先代社長がこれほど早く社長の座を譲ったことが理解できる器の方だと実感しました。
今ではほとんど経営に口を挟むことはないそうです。今は長崎駅に近い三菱系所有の広大な土地を購入しスポーツスタジアムを建設するそうです。単にスタジアムだけではない、新幹線開通による長崎駅に直結する形で「スタジアムシティ・エリア」と名付けたビッグプロジェクトだということです。
 この駅周辺の開発が完了するのは3年後だそうですが、佐世保でカメラ屋さんから始まった一店舗が、国を代表する通販会社に成長し、県と市の発展のために資本を投入するという現実は、10年前には想像もしなかったものと思います。
 長崎市景観専門監という肩書を持つ高尾忠志さんは、市職員とのあたたかい交流が多くの仕事の場面で生かされていることがよーく理解できました。まさに長崎の観光景観のプロデューサーとして八面六臂の活躍をされています。 
 他で私が興味を持ったのは、田中輝美さんの講話でした。詳細を書くと超々長文になりますが、島根県を中心として中国地方に根付いた街づくりやコミュニティ推進に尽力された方です。一言で言えば、島根大好きを仕事に生かして人間関係が街を豊かにするという哲学をお持ちの方だと感じた次第です。

 というようなことで、夢を形にするという思考が政治には必要ですが、冒頭述べた通り、幸手市の現状は「人口減少防止」という行政環境下にあり、何度も訪れたい街という観点ではかなり厳しいことは間違いありませんが、未来のために、未来に向かって焦点を合わせた行政を進めていかなければならないという実感を持つと同時に痛感した研修会議でした。

ページ移動