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No.3670-2 前号続編

2023.02.19

 前号末尾で、私が寂しく情けないと書いた理由は、一言で言えば、なんで足の引っ張り合いをしているんですか! 人口が5万人を切った状況なのだからもっと先を見据えた活動をするべきではないのか!といった市民の声が届けられているにも関わらず、今回の問題が発生したからです。
 市民の感じてらっしゃる通りだと思うからこそ寂しくもあり、悲しくもありということなのであります。その市民の声を添付しますので是非お読みになってください。
ファイル 1599-1.jpg これは今月の15日に藤沼議員と二人である区長さんを訪ねた際のものです。玄関の扉があき、こちらが訪問の挨拶と主旨を説明し始めたらいきなり初めからお怒りモードで口を挟む間もなくお聞きした内容です。怒りからか同じ言葉の繰り返しもありますので、整理した内容ですが、ご本人がしっかり議会に伝えてくださいとおっしゃたので、決議案の反対討論に引用させていただきました。採決結果には結びつかなかったのは残念です。既に可決へのシナリオは出来ていたということでしょうか。

 議員が議員により辞職勧告を突き付けられる場合、その理由としては、公選法違反、経歴詐称、酒気帯び・飲酒運転、市役所職員に対するハラスメント、収賄等利権癒着といった、およそ民法・刑法等法律違反行為といった重罪が対象です。もしも、軽微な過ちを指摘するのであれば、議長による厳重注意とか問責決議案といった方法もあるのです。そう考えると、今回のことが辞職という厳罰に値するかどうかは大いに疑問です。前号のアラマシをお読みいただければ容易に理解いただけるものと思います。

 メディアもメディアです。ある新聞の昨18日の朝刊では、無償配布とか物品供与という表現があります。無償も何も、国が廃棄予定を発表し、必要なら申し込めば無償で届けるといった、そのマスクを地域を代表して申請し、区長さんが引き取りに行った。元々が無償なのです。有償で配布・・つまり区長さんから代金を貰ったとしたらそれこそとんでもないことになる話です。
 それに、木村議員が戸別に配布したわけでもないのです。ただ、代表の区長さんが届けられなかった区長さんには木村さんが届けた。そこは軽率だったと本人も議会で陳謝しています。しかし、区長さんから相談を受けたことが発端の善意の対応と思えるところもあるのです。
 それよりも、どんな事情があるにせよ、議会で問題になった以上しっかりと経緯を説明して、依頼により一部の区長には届けたことを言えばよかったのです。

 
 この問題は、公選法違反を指摘する形で10カ月前に発生したわけですが、公選法には当たらないとわかった時点で本来終わってる話です。しかしそれがそうはならず木村議員の首取り行為は、逆に市民の名前をさらすことになり、当該市民はことのほか立腹されたのです。市民の名前が表面化してはいけないという思考が木村議員の心理に強く働いた結果、数人の区長さんに自らが届けたにもかかわらず一切関知していないという主張を数回した。確かに嘘は良いことではありませんが、嘘にもいろいろな嘘がありますからね。
 ここに至るまでの間で、最も重い辞職勧告が最初からありきだったとしたら、SNSに荷札の写真が掲載されたことからの流れを考えると、狙われていたという見方も出来るのかなと、ふと感じた次第です。

 採決は起立ではなく投票、しかも議員の無記名投票でお願いしますという提案の声に、自民会派が「名前を隠す形で採決するのはおかしい。一人の議員を辞めさせるか否かの賛否は重い。議員としての責任を示す意味において名前を明らかにするのは当然ではないのか」という指摘は、無記名投票に賛成が9名で届きませんでした。
 結果は賛成が9名、反対4名、白紙1名で可決となりました。決議案提出提案議員が前号でご覧になった通り5名いますので他に4名が賛成に加わったことになります。反対は自民会派の木村議員を除く3名に1名が加わりました。
 つまり8名は名前がはっきりしていますが、賛成3.反対1、白票1の計5名は名前がはっきりしていません。それが誰かはだいたい推測できるのですが、確定していない物を明示すると、今度は私が辞職勧告を受けるかもしれません・・・ということにさせてください。
 名前を伏せたい何かがあったということなのでしょう。

 以上が「幸手市議会は何やってんだ!」と、またまた近隣の議員さんに言われそうな顛末でお恥ずかしい限りです。
 何かご不明な点がありましたらご連絡ください。今、4時47分です。書き出しから4時間経過しました。日がのびたとはいえまだ夜は明けず深々としています。そろそろこの辺で・・・おやすみなさい。

No.3670 辞職勧告決議案

2023.02.18

 残念ではありますが、幸手市議会の実態がうかがわれる一件が定例会初日にありました。実態とは、議会・議員は一体何をグダグダとやっているのかという市民の怒りからわかるのです。

 昨日、執行部の議案説明が終了した後、辞職勧告決議案が出されている旨、議長から報告がなされたのです。
ファイル 1598-1.jpg 数日前の議運で提示されていた話なので事前にわかってはいましたが、この辞職勧告は普通で考えても妥当ではないと感じていました。提出者側に良識という観点での心変わりはなかったのが残念・・・出だしの残念とは、そういう意味でのことですが、市民の議会に向けた怒りを直接受けた身として、それを意に介さない議会の実態もいかがなものかという意味を含んでもいます。

 事は、❶木村議員が地域の区長さんから「アベノマスクを国が廃棄する予定だが、その前に希望者には配布すると言ってるが、ただ捨てるのはもったいないからどうにかならないか」と相談を受けたことから始まった話です。 相談を受ければそれに応えるのは議員として当然のこと。❷木村議員は厚労省に連絡をして、所定の申請手続きをしたものです。❸マスクが届いた時点で区長さんに連絡を入れ、その区長さんが地域内の各区長さんに届けたそうで、届き切らなかった区長さん宅に木村議員が届けることになった。
 この点では木村議員が配布をした事実は確かにあります。だからといって、それが物品供与という公選法にあたるかということです。
 それからがとても異様な流れになったのです。❹その荷物の届け先が木村議員の名前になっていたタッグラベルの写真がSNSに掲載されたのです。いったい誰がこの善意の行為を醜いもののように撮影し、ネットにのせたのでしょうか。❺それを数社の新聞社がまるで公選法違反のように報道したのです。しかし、それに関して警察が木村議員に対して事情聴取など動いたということは一切ありません。
 ➏議会でこれを問題にしたのが共産党でした。木村議員に説明責任を求める動きとなり、同議員を中心に数人の議員が区長さん宅に出向き事情を聴くということが繰り返されたのです。これは区長さんから直接確認出来た話で、しっかり伝えてくださいと要望されたこともあり、私は反対討論でしっかり語らせてもらいました。

 こうして、この議会の実態を伝えるブログを書いている自分がなんとも寂しく、情けない気持ちになってきます。しかし、事実を伝えるのも議員の責務ですから・・・。
 少し休みをいただいて次号にまた。

No.3669 さあ、定例会初日です!

2023.02.17

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 いよいよ定例会が始まります。初日の今日は市長執行部提出の議案説明が中心となりますが、新年度予算の説明が主体となります。既に議案書の提示は受けておりますので、ひとまず目を通しましたが、大きなところでは、新庁舎建設構想策定に約1,500万円、杉戸幸手栗橋線設計業務に1,800万円、雨水流域貯留施設整備に約9,170万円、大中落流域整備に約6,600万円、公民館の施設更新工事に約1,030万円といったところが予算規模の大きい新規事業として組み込まれています。
 皆さんにも関心の高いものがあるのではないでしょうか。
 任期最後の直前議会でもありますので、気合を入れてまいります。いや、いつも気合は入れて臨んでいるつもりですが、それでは!

No.3668 国会の報酬改革

2023.02.15

 顔に当たる風が冷たい一日でした。朝出かける際、イヤーカバーをせずに出たのですが、少し軽くみたことが悔やまれるほど、耳がジンジンといった感じでした。

 かねてより、今のご時世で何種類もの報酬が入る仕組みは考え直す時期にきていると思っていたことが、ようやく進展を見せそうです。
 自民と維新が常任・特別の委員長手当を廃止することでマッチングしたとのこと。この委員長手当は通常国会、臨時国会にかかわらず1日6,000円が支給される仕組みです。なおかつ委員会そのものが開かれない日でも開会中すべての日数が対象になるのです。たとえば、通常国会が3ヵ月などというのは珍しいことではありませんので、この間の日数すべてに6,000円が支給されるということです。
 この委員長手当以上に問題視されているのが調査研究広報滞在費というものがあります。旧来の呼称は文書通信交通滞在費というものでしたが、国会議員はJR新幹線が自由に乗れる制度になっているなどの国民の声に配慮する形で交通という表現を取り除いたという説もあります。
 いずれにしても、領収書を必要としない使途報告無用の金額が月に100万円支給されていることへの指摘は数年前からありましたが、自民党が折れた形で今後検討協議していくということになったようです。ところが、この手の問題は結論が出るまでに時を要するのが常です。議員を減らそうとか、報酬改革をするとなると、どういうわけか協議の終わりが見えにくくなるようです。

 選挙地盤が広い国会議員ですから、それ相応の報酬は必要かとは思いますが、それにしても、月130万1千円の歳費に加え、調査研究広報滞在費が月100万円、立法事務費月65万円、賞与年約650万円、JR/航空券の無料クーポン券、プラス公設秘書給与があります。
 以上を年間ざっと合算すると、国会議員には年間約7,500万円の経費が全議員にかかっているということになります。さらに議長、副議長、議会運営委員長や、予算委員会に代表される各委員長手当が別途ということです。
 また、これとは別に当選議員数と投票数に連動する形で支給される政党交付金があります。令和5年度は9党総額315億円ほど。ガーシーで話題のNHK党で3億3,400万円、れいわ6億1,900万円、社民党で2億6千万円などとなっています。なぜこの3党を紹介したかというと、これらの党が一体何人議員がいるか考えていただきたいのです。これらの党の実態は代表者独裁の傾向が強いので、それぞれ代表の思うままに使われていることも考えられます。
 それが満更の話ではないことが埼玉県上尾市で起こっています。それはNHK党公認で当選した上尾市議が、次期衆議院選挙に立候補せよと党首から指示を受けた結果、党を脱退したとか議員を辞職するとかの騒動になっているのです。その議員が曰く「国会選挙に公認候補を沢山出馬させて、投票数を稼ぎたいという目的なのです」と発言したというのです。これが本当だとしたら、政党交付金目当ての思考で地域政治は言うに及ばず民の為の政治が二の次になっている感は否めません。 
 当選してなんぼ! 当選しなければ政治は出来ないわけですので、政治は金がかかるという前に選挙は金がかかると考えるとわかりやすいでしょうか。

No.3667 任期最後の一般質問

2023.02.13

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 昨日は降雪後の暖かい陽気で過ごし易かった1日でしたが、本格的な春を迎える前の恒例の?グズル天気が今日から明日にかけてまたということで、もう少しの辛抱ですね。
 
 土曜日には、スマホ依存症についてそのカウンセリングの国内第一人者と言われている久里浜クリニック名誉院長の樋口進先生のセミナーに出かけました。これについては、機会があればお伝えしたいと思いますが、教育現場の問題にもなっているスマホ事情については、次回定例会の一般質問でまたまた取り上げています。
 いくつかのテーマについては、これまで複数回にわたり意図して質問を繰り返していますが、教育問題については12回目になります。16回中12回ということで、まさに教育は街の未来を司どるという意味において重い行政課題と考えているものです。
 さて、そういうわけで、2月17日に開会し、20、21、22と一般質問が続き、その後の議案質疑や委員会質疑への流れは、最終日の3月20日まで令和5年度の予算に関わるということで、いつも以上に気が抜けません。
 今議会で私が8日の期限直前に通告した一般質問は次の通りです。
1.カーボンニュートラルについて
 2021年12月議会で太陽光発電の学校屋上や企業工場の屋根への設置を提案しましたが、その後の経緯について伺います。
2.幸手市強靭化防災対策について
 この3年半で進捗した内容の詳細について伺います。
3.人口減少防止対策と予算の健全な構築について
(1)この3年半の流入と流出の数値について伺います。
(2)防止対策は広範囲に及ぶが、財政状況に配慮した予算措置という観点から活路を見いだせる先進的な対策をどのように構築されているか伺います。
4.教育問題について
(1)ネット社会は、子どものみならず大人の社会でもスマホ社会が進んでいるが、小中学校現場で問題となっている事象にはどういうことがあるか
(2)2021年6月議会で市内中学生の自殺未遂事件の実態について質問をした経緯があるが、その現状を内容が本年1月に新聞報道されました。そこで、あらためてこの事件の経緯・情況と今後の対応について伺います。

 ということで、おわかりいただけるかと思いますが、改選前最後の一般質問ですので、ここまで行ってきた一般質問の総括的な意味合いで最終議会に臨もうと考えているところです。
 この通告に基づき、どこまで切り込んだ内容に発展させるかは市執行部の答弁にも関わってくるわけですが、脱炭素、街の強靭化イコール防災対策、教育問題は人口減少の歯止めに関係した重要行政として外すことの出来ないテーマと確信しています。
 多くの市民の皆様には録画でも結構ですのでぜひ視聴確認いただければと思います。とは言え、3日分を丸々視聴するのはなかなか大変だと思いますので、関心のある議員やテーマについてピックアップしながらでもご覧いただくこともできます。選挙対策への有権者ご自身の対策としていかがでしょうか。

No.3666 国枝慎吾さんの凄さ

2023.02.09

 だいぶ春を感じる朝になりました。ところが、また明日あたりには積雪予報だとか。過去には3月に大雪となった記憶もけっこうあるので、そんなことを繰り返すことで春を待つ喜びが増すのかもしれませんね。ただ、近頃は春が短くその後に到来する熱署の夏まで思いが届いてしまいがちで真の春爛漫を味わいきれないのがなんとも言えない感じではあります。

 今日は久しぶりにスポーツの話題を。
 国枝慎吾選手が豪オープンでの優勝後引退を表明しました。まだ38歳ですので一般的にはこれから円熟味を増す年齢とも言えますが、やはり脊椎腫瘍という難病を克服しての選手生活を維持するのは健常者の想像のはるか上にあるものと思います。4歳時に腫瘍摘出手術を受けたということですが、そこからのたゆまぬ努力・・・いや努力という言葉一つではくくれない難行苦行が其の後の車いす生活にあったはずです。
 身障者とかマイノリティーという表現を極力嫌う国枝さんの凄さは実績からもあきらかです。単純に言えば、年を跨いでの5度にも及ぶ年間グランドスラムです。これを並み居る外国人アスリートとの対戦の結果として成し遂げているのは正に脅威そのものではありませんか。

 その国枝慎吾さんに国民栄誉賞の授与!という話があります。素晴らしいことです。
 同賞には低迷政権による明るい話題提供目的の浮揚策、それと、新政権のご祝儀的な使途が話題になったことがあります。確かに、過去を振り返るとそうした点は否めません。たとえば、2009年の麻生政権がリーマンショックで低迷し、更に年金問題が取り上げられ支持率を落とした時期、1月、7月の2度ありましたが、同年9月に民主党に大敗。新たに誕生した民主党鳩山政権が12月に同賞の授与をし、年間3度目の授与をとなったのです。
 また、民主党野田政権時の2012年11月に同賞がありましたが、12月の衆議院選で自民党に敗れ、翌年2月に安倍政権が同賞を。

 
 以上は受賞者に問題があるわけではないので、誰だったかは示しませんが、最も新しい2018年の羽生結弦さんの時、五輪2連覇が対象なら3連覇した柔道の野村選手が受賞しないのはおかしいといった巷間の騒動がありました。少し遡ると吉田沙保里さんの受賞時には伊調馨さんは?という疑問も出ました。試合結果だけではない感動分野が対象になったと思いますが、常に世間の話題になるのは国民栄誉賞だからこそと思えるのです。ちなみに、伊調さんは五輪4連覇という超人的実績により自らの力で同賞を得たのです。
 今回、国枝慎吾さんが正式に受賞となれば、世間には何の異論もないものと思いますし、これによりパラスポーツの世界が更に大きく羽ばたき、多くの人たちに夢と希望をもたらすものと確信します。
 義足の選手が椅子に座った状態で猛スピードでゲレンデを滑降したり、激しいぶつかり合いで車椅子ごと倒れても自分で起き上がりボールに執着するバスケット等々。その戦う姿は障害に障害を重ねかねない危険を感じさせる場面が多々あるパラスポーツが、一段と輝く国枝さんの受賞実現を期待し、喜びたいと思います。
 国枝さんの豪オープン優勝も引退表明も、たまたま岸田政権の支持率低落時ということであって、政権浮揚策だなどとのプロパガンダ報道やSNS投稿が無いことを祈ります。

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