ちょっと物騒なタイトルの今号。実は昨年の6月に幻冬舎が第一刷を発行した添付写真のブックスを遅まきながら読んだことによります。そして、それは今の国政環境を鑑みると高市総理にも同じようなリスクフォーカスが必ずあると感じるのです。![]()
この本には「この物語はフィクションである」との断りがついていますが、序文を読む限り2022年7月の安倍元総理銃撃事件が幻影として存在しているのがわかります。この内容がどうのこうのではなく、この銃撃事件の容疑者である山上徹也被告に対する裁判員裁判の公判が明日の28日に始まります。実は、山上被告が凶行に走った理由にしている旧統一教会については、その総裁が韓国で特別検察によって逮捕状が請求され、一昨日だったかにその審査がされています。そして、その公判が12月1日に始まることになっているのです。
逮捕されるであろう現在の旧統一教会の総裁は創設者の奥方で主人亡きあと総裁になっています。逮捕の理由は韓国の前大統領の奥様との癒着というものです。これを聞いて二つの裁判のタイミングが良すぎることに不自然な感じは否めません。と言うのも、統一教会総裁逮捕は石破前総理が最後の訪問地として韓国の釜山で、日本敵視のリベラル派として知られる李在明大統領との首脳会談を行って間もなくのことだったからです。この会談が行われたのは9月末のことです。会談の価値はどこにあるのかと思わせる釜山行でした。
石破・安倍の思想信条の全く異なる元総理の関係は、石破政権になってどういう事態になったかは今更説明するまでもありません。それは、自民党の選挙敗北が裏金と称する政治とカネの問題だと石破氏を庇い支える側は語り、オールドマスメディアはそれが正しいかのように報道しています。しかし、安倍派議員を非公認にしたにもかかわらず、投票の3日前になって2千万円の活動資金を振り込んだ事実は、安倍派抹殺の意図があったとしか考えられません。オールドマスメディアもこぞってそういった報道をしたことから長い年月にわたりそこに真実があると信じさせられてきた有権者の目は、まったく無用な振込行為をした自民党に対する以上に、非公認候補者に対して一瞬で冷たく閉ざされたことが3日後の投票に示されたのです。
ところが、参議院選での大敗のあと、メディアは世間の石破責任論を抑えるかのように石破政権批判には普段と異なる客観的見地の報道が多くなり、野党側が声高に叫ぶ石破続投論をまるで支持するかのようなメディアもありました。それ以上に情けなかったのは自民党内部のリベラル左派議員の煮え切らない石破擁護の現実でした。
旧統一教会総裁逮捕のいきさつは、協会と安部元総理の関係が深かったと我々に植え付けようとする目的ではなかったか? そこは韓国の裁判も注目されますが、亡くなって3年以上も経つ安部元総理に対する石破氏の並々ならぬ嫉妬と妬みの執念によるマックス現象ではなかったかと推察する次第です。
考えすぎかもしれませんが、この私の推測が当たっていないにしても、言いたいことは高市総理に安倍総理の二の舞があってはならないということです。山上被告を模倣するヤカラは必ずいると考えなければなりません。高市総理が暗殺という邪悪な犯罪に屈することのないよう国家的警護をあらためて強化することを強く願う次第です。とは言え、政界の中にも内心では高市総理の存在を疎ましく思うヤカラはいるでしょうから油断はならないのです。
この「暗殺」はそんなことを感じさせる本でもあるのです。
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No.3868 暗殺
2025.10.27