熱戦を繰り広げてきた全国高校野球選手権甲子園大会も明日が、日大三高と沖縄尚学による決勝戦によって最終フィナーレとなります。その決勝戦は、燃える気持ちで応援してきた仙台育英との白熱したタイブレーク戦に勝利した沖縄に少々の思い入れをもっての観戦になると思います。その理由は後述します。しかし、実際はどちらが優勝しても最後の最後まで感動を貰ったという満足感にひたることが出来ると確信しています。出来る事なら・・・ならないとは思いますが一方的な展開ではなく、シーソーゲームを期待したいですね。
さて、夕方に宅配便を2度受けた後2階に居たところ、出かけていた家内が帰宅するなり呼ぶので下に降りると、誰か来ているわよとインタホンの画面をチェック中。ピンポンが聞こえなかったなあと言いながら画面に目を凝らすと、若い姿が3人。そのうちの短髪の一人を見て、あー璃空だ!!!
そうなんです、そこに映っているのは仙台育英の3番バッターとして躍動した土屋璃空くんなのです。ピンポンしていたのは小5の弟でした。もう一人は璃空の同級生で、璃空同様6年間の登校見守りをした子です。
時間を見るとわずか5分ほど前。歩いてきたんじゃないかなと家内が言うので、あわてて外に出て追う様に。璃空に会いたい一心で土屋家に向って早足になるものの、なんということは無く、すぐそばの公園で兄が投げる球を弟が打っている場に出会いました。球とはいってもおもちゃのゴムボールです。もう薄暗くなっていましたが、弟にとって甲子園に出場した兄が投げる球を・・・というか兄と同じ球を追える幸福感は格別だろうなーと。璃空の優しさも溢れていた場面にこちらもまさにハッピーを貰った次第です。
「いいなー、でもそんな速い球打てるのかー」と声をかけると「あっ枝久保さんだ」と弟。すると兄がそばに寄ってきて「ありがとうございました」「いやいや居たんだけど気がつかなかった。ごめんなー」「オッス」「左足だいじょうぶか?」「オッス」
手を指しのべてくれたので、グっと握手。握りがいのある大きな手だった。いやそう感じさせてくれる立派な若者の手でした。日頃握手するのは高齢の方がほとんどですから。
あまりに急だったもので話したいこともさして話せず、さりとて長くなってもいけないとの想いが交錯しながらも、よく訪ねて来てくれたという満足感で満たされた時間でした。「ところでどっちに優勝してもらいたい?」と聞くと「沖縄です」そういえば、仙台育英の須江監督が試合後、沖縄の選手に優勝だぞと声をかけていましたもんね。
教え子でも何でもないのですが、彼に対しては幼少の頃のジンベイサンを着て地域の祭りに来ていた時のヤンチャな姿が目に焼き付いていて印象がとても深いのです。応援対象としての感覚とともに可愛いという感情が私に芽生えているのかなと思うのですが、自分でもよくわかりません。
仙台育英からはプロ志望が数人あるとのことですが、本人は大学に進むそうです。どこか? それはまだ明らかにしたくない感じでした。もちろん声がかかっているのは間違いないはずです。
難しいこと抜きにして、さらなる成長を願ってやみません。フレーフレー璃空!