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No.3855 下水道工事について

2025.09.13

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 幸手市の下水道整備の最終地点である香日向では汚水処理場の耐久性が不安視され、ここ10年程前から住民の早期整備への期待は高まっています。数カ月前にも2丁目の一部地域のマンホールから汚水が噴き出る不備があったことから、私自身も常に注意を払うというか気がかりな対象となっています。その時は市環境課の迅速な対応により大きな騒動には発展せずに済みましたが、汚水処理という機能を持つ建屋として40年になろうかという施設の老朽化は否めません。
 幸手市の下水道については、都市計画区域に指定されているのが557㌶で、そのうち約397㌶が既利用区域となっており、整備進捗率は本年4月1日で68.9%となっています。幸手市は中川流域下水道整備区域内の最北部にあり、その最北部が香日向です。流域整備のシステムをわかりやすく言いますと、久喜市や加須市は古利根川流域下水道ということで、そもそも歴史や流域整備負担率などからしてまったく事情が異なっています。

 さて、最近の整備状況として、ミニストップからコミセン付近あたりに、立坑の大きな蓋が道路上に目立つようになりました。そのせいか、いよいよですねとの声が多々聞こえる現状ですが、この整備期間は令和10年度内に工事を終了し11年度から供用開始というスケジュールに変更はありません。
 今後は駐在所交差点を左折し、南面道路を右折して汚水処理場まで向かい接続されることになっています。ゆえにまだ3年以上かかるというのには、それだけの理由があるということです。

ファイル 1788-1.jpg 添付した簡易な図をご確認ください。下水道管は路面からほぼ6m前後下部に敷設されます。土質調査の兼ね合いでその上下位置が決定されるということで、さらに管の周囲では含有物質や水質といった観点からの検査がなされます。ですから、工事は思うほど短時間で進んでいくものではないのです。工事自体、各地で発生している事故をふまえて慎重に時間をかけて進められるということも考えられることです。
 なお、当地で敷設される下水管は口径300ミリです。八潮市で発生した下水道事故は中川流域下水道中央幹線で流域人口120万人に影響をもつ管径4.75mという巨大なものでしたが、5万人の幸手市下水道が集約される杉戸町近くの本管は1.5mというものですので、その規模の違いがわかるというものです。
 ともあれ、下水道整備が香日向に近づいている光景が目に映るようになってきたことで、住民の期待は高まっているということでしょうか。

No.3854 総理土壇場での辞任になにが?

2025.09.09

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 石破総理が7日緊急辞任を口にした。私自身は、政治的身内に後ろから何度も弓を引く恩義無き性格に人間的信頼感はゼロだったのですが、基本的に選挙のたびに大敗したのは石破さんを総裁に選択した自民党への期待感が失われたことにあると感じています。それどころかそれを実行した自民党議員に怒りの感情さえ持つ党員も少なくは無かったと思えてなりません。
 そして、失われた党への信頼と、この間に喪失した海外からの信頼及び国力は、そうそう簡単には戻らないと思っています。やはり左傾化した自民党国会議員による政権運営に国民の焦燥感が増幅し、さらには、トランプが世界のリーダーをかなぐりすてるかのように自分ファーストを強化し、それに対抗して中露印がまとまるような雲行きに日本の政治のおかれる国際環境に不安が増していたのは事実です。
 そんな中で、居座る精神が先行して大義無き解散まで思考した石破さんは、もはや総理にあらずを自ら露呈していたのです。辞任の理由に関税交渉がある程度まとまったとしていますが、それなら菅・小泉会談の前にも自ら率先出来たはずです。この会談でも冒頭は解散をほのめかしていたそうですから、まさに権力欲への姿をあからさまにしたということでしょう。
 関税交渉の側面には80兆円という年度国家予算にも匹敵する巨額のアメリカ向け投資を約束させられており、それもアメリカの計画に沿った投資先を求めらているのです。
 

 菅さんが小泉さんに後を引き継がせたい一念で、石破さんに辞任を忠告したのは、良かったか悪かったのかはまだわかりません。備蓄米を放出させても新米の価格低下には効果が無く、残る備蓄米販売を継続させて、結局大切な備蓄米をスッカラカンにしたその場渡りの財務省に逆らうことの出来ない小泉さんが総理になることは想像したくないのですがあり得ることです。まだまだ力不足ですし、彼の政治生命の先は長いのです。しかし日本の国力は今まさに落ち込んでいるときに彼が救世主になれるとは思えません。
 しっかりとした保守精神の元、知識と知恵に長け、安心安全保障への考え方も強いものを有する積極財政派の政治家が、今まさに危機感に満たされた自民党及び日本の政治の舵取りをするべきだと思っています。

 話はまったく変わりますが、トランププーチンによる和平会談が実現しましたが、その後ロシアによるウクライナ攻撃は逆に過激化しています。プーチンはゼレンスキー大統領との交渉を拒否し、それどころか首都キーウへの爆撃を先鋭化しています。これにトランプは何も手立てを打てぬままですがいったいどうしたことでしょうか。イスラエルの攻撃にも歯止めがかかりません。
 日本の次の総理大臣が誰になるか・・・それによっては中国の台湾侵攻が現実になるかもしれません。そしてロシアも・・・。その時、トランプは日本を守りますか? 暢気でいられる国際情勢ではないのです。

No.3853 教員わいせつ事件に想う!

2025.09.05

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 3日間計11名の議員による一般質問が昨4日終了しました。
 2年ぶりに質問することとなった私は既報の通り3項目の質問をしました。
 今、社会を震撼させている教師による児童へのわいせつ事件については、山西教育長の答弁が十分納得の出来るものでしたので再質は控えました。というのも、この質問にあたっては、私なりに添付した資料を作成して提示していましたので、ある程度問題はそこに浮き彫りにしていたつもりです。なぜ、資料を作ったかと言えば、社会全般がこの問題を共通認識としてとらえる必要があると多くの学者有識者が語っているからです。
ファイル 1786-1.jpg この共通認識なるものは、事件の問題性という観点のみならず、高い意識を持って児童生徒と接している教師の存在の方が圧倒的に多いという事実にまで目をそむけてはいけないと警鐘を鳴らしています。資料の左下にあるように、教師全体の人数に対しての犯罪者率は決して高いわけではないということです。あってはならないことが教育現場で起きているという現実を見逃すことは出来ませんが、教師を見る目が冷ややかになってはいけないということも大切です。
 教師に係る事情は私たちの子ども時代とは様変わりしています。
それらを深く思慮した上での防止対策を構築すること自体、全ての教師を疑うようなことにもなりかねませんが、高い倫理観と高潔な教育理念を持つ教師そのものを救う事にもなると強く感じています。その対策としては右下にいくつか記載しましたが、考え付く手立てはそうそうあるものではありません。ここには書いてませんが、空き教室にはカーテンをしないようにと推奨する学者もいますし、カメラは教室には設置すべきではないという意見もあります。まさにいろいろです。
ファイル 1786-2.jpg そして、タイミングとして驚いたことに、私が質問した4日の読売朝刊社会面に添付のような記事が掲載されていました。全国を震撼させた教師による盗撮のチャットグループ化事件は、名古屋市長に「謝っても謝り切れない」と言わしめましたが、これを受けた同じ愛知県のみよし市の対応が先駆的なこととして報道されています。
 7月に発覚した事案を鑑みて急遽対策を思案し、9月議会に予算上程したみよし市の対応は迅速性という観点から素晴らしいと思います。ただし、あくまでも教師への防御策という思考ではなく、子どもを守るという意識が全ての原点に!ということであればいうことないと思う次第です。

No.3852 一般質問が始まります!

2025.09.02

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 9月議会初日は前号でお知らせした通り、令和6年度一般会計及び特別会計の決算認定議案の説明が主体でしたが、教育委員の任命(再任でした)の採決が1件あり、全員賛成で可決しました。
 今日2日目からは一般質問が3日間にわたり行われます。今議会は11名の議員から通告がされておりますが、これは前回より3名少ない状況です。通告の内容は市ホームページ~幸手市議会にアクセスしてご確認いただければと思います。 
 2年10議会ぶりの登壇となる私は、
①市内大規模空き地の今後について
②庁内ハラスメントについて
③教育行政の今後と課題について
 以上3項目を9番目で通告いたしました。

 市民の皆様には、この一般質問のやり取りが議員個々を計り知る数少ない機会ですので、関心をお寄せいただければ何よりです。
 議会傍聴、ライブ中継、後日の録画視聴といった3通りの議会見学ができますのでよろしくお願いいたします。

No.3851 居直り三羽烏は・・・

2025.09.01

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 いよいよ2025年も9月に入りました。月のイメージとしては晩夏から秋ということですが、この後の予想でも猛暑日続出ということですので、もはやうんざりといった真夏日にまだまだ悩まされることになるのでしょう。桜が咲くころが春で紅葉の頃がわずかな秋、今や春と秋は無くなりつつあり、日本の四季折々という表現も失われかねない陽気の異変です。来年は更に・・・。

 さて、タイトルは説明するまでもありませんが、トップの立場でありながら、その資質に疑問を持たれながらトップの職責に居直り、居座る3人の政治家のことです。国では石破総理、県では斉藤兵庫県知事、市では田久保伊東市長のお三方。いかがですか、こうした立場の方が醜い姿勢方針を見せ続けていることは、日本人としての魂、倫理観が下方修正されてしまったように思えてなりません。
 先日、地方議員の成りて不足というタイトルで、全国市議会議長会が主催する大きな会議イベントが札幌で開催されました。理由と対策の2大区分で講演とパネルディスカッションが行われましたが、その内容には実のところ違和感を持って耳を傾ける結果となりました。
 その理由は、国や県で至誠の持ちようが疑われるトップがメディアを賑わせている現実とギャップがあるからです。また、サスペンスドラマでも、政治及び政治家がストーリーの重要部分に出てくるものを多く見受けますが、そのどれもが政治家が悪のフィクサーとしてシナリオ化されているのはなぜか?
 会議では、議員報酬が少ない、年金制度を復活すべきだ、女性を増やすべきだといった「べきだ論」に終始していましたが、その前に考えるべきことがあるというのが私の考えです。ましてや男性や女性だといった理論は、政治という世界であれなんであれ、それにふさわしい人であれば性別は問わないのです。男性に成り手がいないから女性よ出でよというのは思考角度が少し違うとおもえてならないのです。
 自民党内では石破一派がオールドメディアの思考と組んで、選挙敗北の原因と責任を主義主張の異なるグループに処する動きが明確です。金の問題で言えば、自民党ではロッキード事件、リクルート事件、小沢一郎西松建設事件など疑獄事件とも評された事件がありましたし、今回の維新の議員による秘書給与流用事件も、民主党時代の辻元清美が同様の内容で有罪判決を受けたことがありました。変化の速い時代とともに忘れられてしまったかのようです。
 ともあれ、現自民党で行われている反社会組織を思わせるような党内抗争を続ける政治の世界が議員の成り手登場を阻んでいる。それでもなりたい人は、既にそうしたタイプの政治家になる可能性を秘めている確率が高いのかもしれません。地方議会にもそうした傾向が無いとは言えないかもです。

 国政ではまもなく前倒し総裁選が実現されるのでしょうか。今日1日は田久保市長の不信任案が可決されるようです。醜い居直り姿勢を示せば示すほど政治家に及ぼす不信感が全国に広がるだけです。ただし、斎藤知事のように不信任案が可決しても出直し知事選で兵庫県民が再選するという不思議さもあります。
「青年よ大志を抱け」というクラーク博士の言葉が虚しくならないことを願いたいものです。
 そして、今日1日は幸手市議会初日です!

No.3850 9月議会前の25日に

2025.08.26

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 昨25日は、2学期の始業式で児童たちの登校が再開しました。朝からムシムシの猛暑で辟易しているところに、子どもたちの姿は鋭気をもらう感じで気持ちがパリっとします。子ども達の顔も汗だく、毎年のように記録づくめの天候異変、この先どうなることやら。

 月変わりの1日から9月定例会が始まりますが、恒例の議会前全員協議会が昨日行われました。市長提出議案は、法改正に基づく条例改正関連や今年度の一般会計、特別会計部門の補正予算などがありますが、主には令和6年度決算認定議案が多くを占めています。
 6月議会直前に市が控訴した、市と市職員の残業代支払いに関する係争事案は、その後閉会中の継続審査となっていましたが、その閉会中の審査が付託先の総務常任委員会を全協の後に開催されました。その内容というのは、市長名で専決処分として控訴した案件を委員会で審議するという法の下の裁判に伏した問題を議会に後から承認してもらいたいという主旨ですので、どうにも判断しようの無いというのは大方の議員の考え方です。否決すれば控訴を取り下げるのかという結論めいた質疑も無理はありません。執行部が一定期間この内容を議会報告を怠ったことが大元にあるのも問題として残ります。
 控訴を取り下げれば、一審の支払い命令に対応しなければならず、それには議会の承認が必要になってきます。総務部長曰く、控訴も議会の承認が必要だというわけですから、既に控訴した案件を後から議会が認めるか否かというのは普通の案件と異なり、理解に苦しむのは当然です。
 同委員会はとしては、開会中の継続審査を全会一致で可決し、閉会しました。

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