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No.3316 共産党議員の論理破綻が極まる

2020.08.23

 前号の西分署に関する速報に対して、有難い内容の言葉が電話やメールで届いています。本当に良かったとつくづく思います。万が一、消防合併に参加せず、幸手市単独で消防行政を続けていたら10数年前の東分署廃止と同様の運命をたどった可能性もあった西分署が、救急ステーションとして存続することになったのです。しかも出動指令システムや出動体制が格段に向上したことは、単独行政では実現不可能でしたから尚更です。
 ところが、これに対する幸手共産党(実際はベテランのO議員に限られることと思われます)の論理が極端に過ぎて、矛盾と破綻に覆われています。それは、市長批判だけでなく私への批判にも結びつけており、なぜこういう悪質な文章を造れるのかと思うと共産党さもありなんといったところです。ですが、もう一人の共産党議員さんにはそういった感覚はないので、党というより人間性の問題と言うのが私の結論です。要するに町田市政時代と同じです。相変わらず西口開発批判を続けていますしね。歳を重ねて多少丸くなったと思っていましたがなんのなんのです。体調がおかしいのではないかと心配になるほどです。

幸手共産党市報8月22日号に見るO議員の論理破綻
以下、青字はO議員、黒字は私の論理です。
◆「市長は副市長候補は県にお願いしており、8月上旬には提案できる」としていたが、提案出来ないまま9月議会を迎える。「お願い」をした以上中途半端に終わらせることは信用問題に繋がる。8月上旬がすでに下旬。どちらにしても説明責任があると思うがいまだに何も無い。肝心なことを言わずに西分署廃止に走り回る姿に信用は生まれない」 
 いかがですか? 廃止に走り回るなどという実際と異なる嫌味な曲解表現は相変わらずですが、副市長人事と西分署というまったく関係の無い話を信用問題に結び付ける論理には大丈夫?と思いたくなるほどの矛盾が見られます。
 副市長の件は私にも説明はありました。しかし、8月上旬に提案できるとは市長はひと言も言っておりません。いや、あるはずがないのです。8月上旬に県庁に出向き、大野知事と会われたということです。コロナ対策に追われる中、人事異動の時期でもないのに、それほど短期間で副市長候補を選任できるわけがありません。そこはお願いした以上、あくせくせず県の連絡を待つというのが幸手市のとるべき対応だと思います。なんでもネガティブ材料に理解し、それを批判論理につなげるO議員独特の歪んだ思考は昔のことだと思ってましたが、どうやら今も健在のようです。結局、街や住民生活のことより首長批判を優先する政権批判政党という点では国政の共産党と同じです。
 どういった人が副市長として県から提案されたかという「肝心なこと」はいずれ説明があるものと思います。

◆「西分署は組合議会の設立によりその管理は埼玉消防組合管理下のもとにあります。したがって管理しているのは4市2町の首長であり、運営に必要な決定事項は組合議会が決める仕組みになっています。幸手市が単独で決めることはできません」 
 そういった主張をするのなら、なぜ幸手市議会が請願審議をすることに疑問を持たなかったのでしょうか? 最も、今回の請願ではなく、昨年3月議会でほぼ同じ内容の請願が出された際の紹介議員でしたから疑問を持つはずはないですね。
 救急ステーション案は幸手市が単独で決めたのではなく、5月14日の管理者会議の場で提案されたのです。それを木村市長が受諾したということです。また、これは幸手市議会で議決する対象でもないし、組合議会で議決する対象でもありません。8月18日の管理者会議で承認された時点で決定したと理解すべき事案です。

◆「今年度2月までは、廃止・合理化案は存在するけれどまだ何も正式に決まっていない。あくまでも案である」
 たしかに、組合3月議会時点では大橋管理者のそういった答弁もありました。しかし、そこから事が動いたということです。なぜなら、9月に入ると、次年度予算の組み立て検討に入る必要性があるからです。来年2月まで案の状態だったら、予算を組むことが出来ない。したがって、8月18日の管理者会議は西分署の方向性を確定する目的で開催されたと理解すべきですが、彼はそれが出来ていない。いやしようとしないのでしょう。

◆「救急ステーション化は案として提示されたのであって、地元議員(私)が自己の広報紙で述べているような廃止か救急Sかという2者択一ではない」 
 これは全員協議会で市長自身が2者択一の提示をいただいたと思うと語っています。また、私が確認したところでもそういうことですと聞いております。
 それより、この議員は救急ステーション案を受諾した市長に対して、前述のように「西分署廃止で走り回る市長」と批判しています。救急ステーション化は廃止だという論理自体が破綻しているではありませんか。

◆「管理者会議で決定もされてなく、消防組合議会にも知らされていない救急ステーション化事項を市長が市のホームページで一方的に表明することは組合原則にも反することです」

 繰り返しになりますが、
 5月14日・・・管理者会議で木村市長に対し救急案が提示された
 5月18日・・・管理者会議で提示された旨を議員に説明
 8月18日・・・管理者会議で木村市長が救急案を受諾する旨回答
         管理者会議はこれを承認
組合原則に反しているという内容を示してほしいと思います。


◆「公表前の消防組合管理者会議の結果がネットで流出しています。流出させたのは組合議会議員の1人であり、地元香日向在住で消防自動車不要を唱える議員です。同議員は「たった今入ってきたニュース」として管理者会議が救急ステーション化を認めたと報じています。消防組合議会にも明らかにしていない管理者会議の内部の決定・事項を無断でネットに載せていいのでしょうか。もう少し慎重に行動してほしいです。また、誰が正副管理者会議の情報を流していたのでしょうか?」
 明確な私への批判です。そもそも、消防車が不要だなどという思考も主張も私はしていません。こういう表現は人間性の問題でしかありません。 
 この管理者会議の内容は秘密事項でもありませんし、西分署問題に関心の深い方々はこの日の会議の状況に注目していました。ある意味、管理者会議が提示したものに木村市長がノー回答をしたら、西分署問題は混迷の一途となる流れにあったわけですから、会議の内容はいち早く知らせる意義があると考えるのは地元議員として当然のことです。面白くないと感じる立場と朗報を早くと考える立場の価値観の違いと言えます。朗報は号外をもって速報にしたいくらいです。O議員も私と同じことをしようと思えば出来ないはずはありません。ただ、彼にとっては朗報ではないということでしょう。
 また、誰が私に情報を流したかなど、微に入り細なことに神経を逆なでしていますが、私は消防組合議会副議長という立場にもあり、また有難いこととして元県議という過去にも関連して、情報収集の対象は幅広くあります。
 

No.3315 幸手西分署は存続と合理化が並立

2020.08.18

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 たった今入ったニュースです。
 本日18日午前10時から開催された東部消防組合正副管理者会議において、幸手西分署の救急ステーション化が承認されました。すでにご案内の通り、新たな名称は、来年4月1日の予定で「幸手西救急ステーション」として生まれ変わることになります。

 ここに至るまで、いろいろなことがありました。3年に及ぶ組合合理化推進計画に組み込まれた幸手西分署の廃止か存続かの結論も、多くが納得する高齢化に向けた安心安全を維持する折衷案で終止符が打たれました。
 かたや、合理化という観点からは13名分の職員補充をする必要がなくなり、人件費が年間で約5,200万円の削減となります。これは最新の救急車が2台購入出来るほどの額ですからかなりの合理化達成度と考えられます。
 近隣住民や自治会まで巻き込んだ今回の問題は、考えさせられる点が多々ありました。多くの署名を集めた努力は大変なものがあったと思いますが、その署名を組合に直接届けていたなら、今回の決定に対して素直に、かつ爆発するほどの喜びにひたれたはずであったと思うと残念でなりません。
 住民の想いは正当化できても、幸手市議会に請願を提出したこと、そのために紹介議員になったことなどは、あらためて考えてみる必要があるでしょう。最も、活動の主体となった住民にとっては、政治システムの表面的ルールに則って熱く行動したことであり、その後に生じる政治的リスクや地域弊害に目を向ける余裕などなかったのでしょう。今回のことを契機に、住民運動及び自治会活動の規約を遵守した本来の姿を見つめ直していただけることを願い、これをもって大団円ということで締めたいと思います。

No.3314 終戦記念日の極東情勢

2020.08.15

 灼熱地獄と言う言葉が大袈裟に感じないほどの陽気、まさに妖気という文字が浮かんできます。行動意欲を限りなく奪うこの状況は、考えてみればコロナ対策には自粛が肝要ということですから、はやる気持ちをグッと抑えて家内制手作業に興じるのもいいかなとは思いますがいささか長すぎますね。
 子どもたちのことを思うと、夏祭りや盆踊りは中止、プールや遊園地も閉鎖中、旅どころか帰省すらままならずと考えると、夏らしさを味わうという点ではこの上無く可哀想な2020年です。本来であれば、今頃56年ぶりのオリンピックで国全体が賑わいを見せていたわけですから、まさににっくきコロナウィルスといったところでしょうか。

 早いものでというと、戦争を経験された方に失礼にあたりますが、今日は終戦後75年の記念日ということです。テレビでは毎年、特集を組んで戦争の悲惨さをくどいくらいに伝えています。唯一の被爆国であり、戦争体験者が減少する中、それは大切なことだと思いますが、現実は領土侵略の可能性を思わせる沖縄以南での中国の動向は高まりを見せており、防衛意識を高める必要をおぼえます。こう言う思考を口にするだけで、戦争礼賛だなどと左派系からの批判を浴びることになり安倍政権も大変だなとつくづく思います。
 中国が実際に企てていることは世界制覇にあると確信します。これを着実に実効している状況は間違いないわけですから、憲法9条が日本を護るという神がかり的思考に陥っている方々は、万が一でも尖閣、沖縄に中国の手が入ってきたらどう言い訳をするのかと思わずにはいられません。さほど遠くない時期に尖閣に中華製プレハブが建つかもしれないということを否定できるでしょうか。中印国境で起こった戦いでインド人が20人死亡したのはまだ最近の話です。その後、互いの侵入をしないという協定を結んだはずが、中国兵によって、この地域にいくつもの建物が立ち、レーダーや桟橋まで建設したという事実。これには驚かされます。中共ウィルス発祥地の武漢にわずか1週間足らずで2,000人規模の病棟(実際はベッドを並べただけの屋根付き空間だったようです)を作ってしまった中国です。トップの一言で国同士の決め事を破るのは何でもないこと。これが時間のかかる自由民主主義体制と異なる独裁国家の怖さでもあります。意志・決断の速さと伝達の速さは、批判野党の存在は無く、不満分子も恐怖政治で抑え込み、忠実なマスコミの力もあって、一気に事が進む。
 モンゴル自治区、ウィグル、チベット、ブータン、インド、ベトナム、台湾、そして、香港と歪んだ思想と身勝手な気質で自由と人権と領土を略奪し続けんとする国、中国。
 資本主義国家群の責任も重いものがあります。世界の工場としてセンター・オブ・サプライチェーンに中国を育てたのは先進国と目される国々です。しかも、多くの科学技術を提供したのです。もとより、アメリカ映画などには中華系俳優が多く起用される傾向にあります。ロビー活動以前の問題として、中韓は自由主義国に多数の移民を配してきました。その結果として今問題になっている孔子大学なるものが多数造られたりと、受け入れる心の広さにつけ込む中国の実態は日本でも多々あると言われています。

 日本は、国家間の不可侵条約を終戦処理会議が行われた後に破られたという意味においても近代史上唯一の体験国かもしれません。日ソ中立条約を破ったそのロシアは先ごろ国後島に設けた施設の開所式にあたり、石碑に次のような文字を刻みました。「いちどロシア国旗を立てた場所ではけっしてその国旗を降ろすことは無い」
 ポツダム宣言受諾後の8月9日に北方領土の占領作戦を一方的に開始し、9月5日まで日本人に冷徹な侵犯行為をし続けたロシアは、大戦関係国が終戦記念日としている日に替えて、対日戦勝記念日を9月3日に変更しました。そして、千島列島侵攻から75年を経た記念として2種類の記念硬貨を発行しています。いずれも2020年の今年のことです。8月9日をロシア対日条約破棄侵略記念日とでもしたらどうかと思いますが・・・。
 自国のやることは全て正当化するモラルも品も無い国家群に囲まれている日本。私たちの世代まではなんとか現状維持が出来るかもしれませんが、子どもの未来を守るためにどうしたらよいと考えますか。
 

No.3313 もう一人の消防組合議員の「agaki」

2020.08.12

 これほどいとも簡単にと言いたくなるほど、40度超えの街が複数出てしまう熱夏に列島が見舞われています。人の知恵は年々上昇する地球の気温対策を打ち出すことができるのでしょうか。30年後の日本は、温暖化と中国の悪しき野望によって、どのように変化しているのだろうかと努々考える今日この頃です。止む様子を見せない中共ウィルス汚染は、医療の分野のみならず環境問題としても取り上げられる状況にあります。

 環境と言えば、幸手市の政治環境もまたまた共産党によって不要なマグマが吹き上がろうとしており不安定な先行きを感じさせます。
 添付の文章は、№3311でお知らせした幸手共産党の週刊市報8月1日号に続く、8日号に記載されたものです。書いているのは、幸手から東部消防組合議員として二人が選任されているうちの1人です。当然、あとの一人は私ということになります。
 過去8年の消防出動回数がわずか8回ということで、消防体制が合理化の対象となり、西分署は「救急ステーション」として生まれ変わることになりました。正式には8月18日の正副管理者会議で木村市長が受諾表明をすることにしています。それに対する悪口雑言極まれり! 
 一般に悪態をつくという表現がありますが、まさにそんな感じのフレーズで埋め尽くされています。とくに、問題なのは「西分署廃止」という思考です。このあたりの論評は№3311に書きましたので、読み返していただければ幸いです。

ファイル 1229-1.jpg そこで、この添付の内容について不肖私の論評をお示ししたいと思います。
青〇数字の順になります。
①投げ捨て、廃止を叫ぶ・・・独特の極端に嫌味なワードで印象効果狙い?
②ですから救急ステーションとして施設名の変更が予定されているのです。
③どうにもわかりにくい例えです。消防車を無くすと市民は怒るという例えだとしたら、7115名の署名付き請願を紹介した二人の議員が納得している状況をどう理解したらいいのでしょうか。事実、私にも良かったという市民の声がかなり届いている状況もあるのです。
④否定が2度続くと意味不明です。
⑤正副管理者から提案されたことを受けた結果で、廃止ではなく存続です。
⑥この提案を幸手が拒否することはないでしょうねという心配だったらあるかもしれません。とにかく、私が組合副議長として個々に接した感じは皆好意的です。とくに、「これでまとまればいいんですがね」「幸手市さんがこれで決断してくれればいいんですが」といった声がほとんどです。
 「大丈夫?」という言葉を逆説で使用した作為的表現と思われ、これは同党というよりも、かの議員が使う常套手段だと感じます。
 一つ気がかりなのは、請願署名運動を牽引した方々が、消防体制が合理化され救急専化になることを共産党と同様に廃止と考えているかどうかです。
 3月22日に自治会区長会が配布した議会速報で、この共産党議員と私を比較する内容を記載していた経緯があります。そうは思いたくありませんが、まさか住民運動を牽引した自治会区長会に政治的イデオロギーが入り込んでいたとしたら問題です。はたして自治会区長会は木村市長の救急ステーション案受諾をどのように捉えているのか? 共産党の主張と同じなのかどうか。
 西分署問題を早く落ち着くところに落ち着かせ、共産党の市長批判に歯止めをかける役割が牽引された皆さんにはあるように思うのですがどうでしょうか。そうでないと、請願紹介議員の二人は既に救急ステーション案に賛同している状況で、運動の主体者(区長会と存続の会会長)が納得しないのでは、請願自体が本質的に刃こぼれを起こし、住民の想いとは異なる方向に向いていたことになります。

No.3312 コロナ対策支援本部役員会

2020.08.07

 今日は市内小中学校の1学期の終業日でした。テレビでも放映された傘さし登校もひとまず2週間のお休み。それにしても、予期していたこととはいえ、早朝からの照り返しの暑さは強烈なものがあります。立っているだけで汗が背筋を降りていきます。マスクも辛い。
 短い夏休みですが、コロナの関係もあり、子どもたちにとって思い切り飛び跳ねる夏とはいかないでしょうね。

 本日7日に掲題の会議が議員全員出席のもと開催されました。行政にも同様の対策本部が設置されていますが、議会にも緊急災害対策本部として設置されているものをコロナウィルス対策専用に特化して設けられています。
 執行部からは市長、市民生活部長、健康福祉部長の三人が出席され、現況説明を受けた後、議員側から一問一答形式で質疑の場が持たれました。
 個人的には、情報管理、医師会との連携、PCR検査センターの実態といった点に高い関心を持っています。当然、議員の多くがこれらの質疑をしていましたが、私の質疑は次の考え方や疑問に集約されます。
◆情報については、保健所単位での県管理による統制下にあるので、個人情報や人権に関わるものは伝えられない。ましてや、市民生活部長が言うところの、議員に発信したメール文を直接持って来る市民がいて、議員に教えて市民に教えないのかといったことを口にする例があった。議員への発信内容はセンシティブな面が含まれているので、取扱い注意の一文が記されている。にもかかわらず文章を渡す議員がいるという事実。
 そうしたことを考えると、私はあえて詳細(住所、年齢、職業)な情報は教えてくれなくてもよい。多くの人が知り得ない情報を、議員が特権的に知るというのは満足感に関わるものだろうが、それには意味を感じない。防止対策の為に市民に伝達するなら意味もあるが、取扱い注意では返って市民に聞かれた時に、知っていながら知りませんということになり心苦しい。それならいっそ知らない方がスッキリすると・・・独特かもしれませんが私の考え方です。
 もっと議員に情報を伝えてもいいんじゃないかと要望する議員もいるので、それに反対を思慮しての質疑でした。
◆専門的知恵を拝承する意味で、医師会との連携を強固にしてはどうかと提案をする議員が数人いましたが、現状はなかなか難しいと私は感じています。議員の中にはそれを理解している人が少なくないはずです。もとより、医師会というのは国でも屈指の政治団体であり、一般的な話として地方行政との関係状況次第では圧力団体になることもあるのです。郵政民営化の時の茨城県医師会がそうでした。幸手がそうだとは申しませんが、実際に今市内のある場所で行っているPCR検査は、本来、県の指導は自治体と郡市医師会と協力して実施するようにとの指示依頼があったわけですが、今、市はその状況の多くを知らないと言います。検査結果の関係数値や月間270万円の県補助金の使用内訳など市は把握せずでいいとは思えないのです。
 最後に、1,616万円の医療機関への応援金は、コロナ事情で患者が減少したことで経営が逼迫していることに配慮しての、全医療機関に対するものであって、PCR検査をしている機関向けのものではないと理解しているが、それに間違いないかと質疑したところ、間違いないとのことでした。
 

 質疑しようと考えていたことでついつい忘れてしまったことが一つ。
 それは、この状況下である課長が体調を崩されて長期休暇の状態にあるそうです。メリハリのある委員会答弁を知る私としては残念な想いがするわけですが、聞くところでは、パワハラが原因らしいのです。それも役所内でのことではないと。ある意味、コロナ問題の中で起こった悲劇なのかもしれません。

No.3311 共産党と住民運動の関わり

2020.08.03

 長梅雨が明けた感があります。これからは灼熱の夏地獄に襲われることが確実ですが、やはり湿っぽいのが長く続くのは性に合いません。それでなくともコロナ・パンデミックの再来を思わせる世情に気分は湿りがちなのですから。 

 本題に入りましょう。最初にお断りしておきますが、今号は書き始めてから投稿クリックするまで2時間半を要しました。それだけ気合が入ったブログとご理解いただければ幸いです。「日本共産党幸手支部」これが市議二人が存在する幸手市の共産党ですが、私は昔から幸手共産党と呼んでいます。これがベテラン共産党議員はお気に召さないようで、議会中、よく「幸手共産党じゃない!」と私の発言に憤怒して野次っていましたっけ。
 この議員とは8年ぶりに市議会で同舟したわけですが、当初は、以前とは異なる静かなイメージで、周囲の彼は前とは変わったよという評価も耳にしてました。イデオロギーが根本的に異なる立場から接触が少ないのは当然ですが、たまたま東部消防組合議員に同じように立候補した関係で、西分署の存続を共通項として協力する方向性を視野に入れていました。私から声をかけることもたびたびでした。その原点には、過去2度にわたる市長選で木村現市長を支援していたということもあったからです。事実、彼からは市政に関することでもちょくちょくショートメールが入る状況でもあったのです。
 幸手共産党は日本共産党幸手市委員会として独自に「民主幸手」という機関紙を毎週作成し、それを赤旗に折り込み、共産党員を中心に市役所職員などにも配布しています。香日向にも配布をされている党員の方がいらっしゃいますが、私自身もベテラン議員からの呼びかけでお付き合いし始めました。過去には考えもしなかったことです。
 ところが、ここに来て唖然とすることに・・・・・

ファイル 1227-2.jpg 添付資料をとくとご覧ください。この資料は、最新版の8月1日号です。この一部を私が模写したもので、とくに小生が驚いた個所を赤い文字にしてあります。
 前述した過去2回の市長選で、共産党は目立たぬようにはしていたものの木村現市長を応援していたというのは、まことしやかな話として、これを信じて疑わない市民も多くいます。私もそれは各方面から伝わる情報によって確認していたことです。であったはずですが、いとも簡単に市長追及の旗頭になったかのような主張を展開し始めまたのはどうしたことでしょうか。まさに、幸手共産党豹変す!ではありませんか。ポイントは4つほどあります。

◆大平たいじ議員にはなんの説明もなく・・・詭弁としか思えない言いがかりです
 これについては、私が市長から呼ばれて本論を伺った際、議長と副議長には先んじて話をされたんでしょうねと確認しましたら「もうそれはしてあります。枝久保さんの次に大平さんに説明することになっています。順番からすれば大平議員の方がベテランということで先にすべきでしょうが、枝久保さんは消防議会の副議長だから先に来てもらいました」とおっしゃってました。ですから、大平議員になんの説明もなくというのは木村市長に失礼な話です。こうした主張は市民を惑わす以外の何物でもありません。
◆木村市長が西分署存続公約に背き、一方的に廃止を表明。・・・廃止?そんなことはありません 
木村氏の市長選公約には西分署存続が確かにありました。結果は、救急ステーション化として立派に存続する道が開けたではありませんか。これは、救急と消防の出動回数で比較すれば9割以上の比率で存続が叶ったと理解できます。
 5月14日に組合正副管理者会議で救急ステーション案を提示され、18日には議員全員に説明し、これを有難い提案と受け止めていると発言しています。その2か月後に、正式に受け入れることを決断したと再び全員協議会で表明したのですから、「一方的に」という表現も異様です。ましてや「廃止」と言うのはさらに異様です。香日向の住民は、大方のところ救急ステーションとしての存続に異論はないように感じています。消防広域化のメリットと設立時の合理化規約に理解を示す大人の対応が香日向にはあると推察しています。

◆存続を求める7115名の請願署名の可決・決議をどう受け止めているか・・・それと組合からの提案は別に考えるべきです 昨年の3月にこの議員(当時、共産党市議は一人)が紹介議員となって提出された存続を求める請願に対して議会は「幸手市議会が審議すべき事案ではない」として審議未了の扱いで終わりました。
 そして・・・その1年後、香日向自治会区長会が中心となって同様の請願が提出されました。区長会が頑張り市内各方面に求めた署名が7115名に及んだことが原因かどうかは確定できませんが、今度は審議に及び、委員会、本議会と可決し、組合に提出する決議まで可決されました。
 この時、共産党からは別の議員が賛成討論に立った経緯もありました。
 また、1年前に審議未了にした議員さんの中に、今回は逆に賛成までした議員がいたことを示す結果でもありました。署名がどれほどあろうと政治決着の場に際し、議員は大衆迎合することなく判断すべきで、結果として共産党による市長辞めろという主張にまで発展影響することになってしまったわけです。
 署名数と請願可決を金科玉条の最大公約数に特化した幸手共産党の主張は、結果的に自分たちで果たせなかった請願に端を発し、香日向住民の純粋ではあったが、それがゆえに頑張り過ぎた?存続請願行為を利用している、もしくは利用されたというのが実態だと考えられます。

ファイル 1227-3.jpg 別の添付資料は、香日向自治会区長会が3月22日に全戸配布したもので、市議会が請願を可決したことを伝える速報です。これは表1面の議員別賛否だけならまだしも、裏面ありとまで強調して自治会員に伝えたいこととは思えません。要するに政治的意図としか解釈できない文章の羅列です。添付はその裏面下部に書かれた内容です。
 消防議員の私と大平議員の比較論中心ですから自治会区長が配る印刷物としてはいかがなものかです。この時点で私が一般質問をしなかったのは、すでに落しどころとして救急ステーションが見えていたからです。そして3月消防議会での一般質問も本質をつかないといった批判を受けましたが、存続を前提にしていたからこその質問をしたことを逆に理解されたようです。私への反発心が区長会を覆っていたのでしょう。
 考えてみれば、地元の香日向住民かつ自治会員の私と、地域外の共産党市議会議員とを比較論じることも異様です。
 よしんば、共産党の党員が自治会役員にいたとしても、こうした文章がまかり通るなど過去30年の香日向自治会には一切なかったことです。いや、これが許されるとしたら自治会のファッショ化の危険性すら生じる話です。自治会にイデオロギーが影響するとなったら、これはもはや自治会ではありません。複数いる議員の評価などに立ち入るべきではないし、小さな地域とはいえ民主主義の根幹に関わることになります。
 共産党の実体とは・・・・議員個々の人柄とは別の精神が、政治行為では働く、そうした想いにならざるを得ない今回の流れです。
 当然、疑問は請願紹介議員にも及ぶわけで、住民運動の有り様は事後の流れを政治体系にあてはめて十分吟味し、ポピュリズムに陥る事無く、時には住民を説得することが求められるということです。住民運動にはいつの間にか左派活動の影が忍び寄ることも社会の常として頭に入れておく必要があるのです。
 最も、私も説得仕切れなかったわけですからまだまだ大したことはありません。そう思うことで次への精進につながるということと理解しています。

 
◆西分署廃止に同意するなら一旦職を辞して信を問え・・・街の混乱と無駄なコストを生むだけです 
幸手市を再び混乱させるだけの主張です。9月議会で辞職勧告決議案まで視野にいれているようだとの話も聞き及びます。先日の給料減額議案の際、激務にあたっている教育長の減額には断固反対と教育長に肩入れする反面、市長には西分署問題で辞めろと言い出す。市長もコロナ対策では当たり前ですが激務がつづいています。まして未解決の副市長人事にも気が休まる日はないはずです。こうして市長追及に豹変することで、やっぱりかー!と思わせる過去を思い出しました。
 コロナ対策のために駅西口の開発費用を回せと同党は主張します。もとより、区画整理事業に反対の同党ですが、この期に及んでいまだに区画整理事業に反対を唱えています。町田市政が苦労して取り付けた県の事業認可は戻すことなど出来ないし、県との関係が悪化するだけの話です。この議員が、当時一般質問で町田市長をあんた呼ばわりしてたのを思い出します。この議員とは随分やり合った私ですが、こうした思い出す必要もないことまで思い出す彼の豹変ぶりには悲しさすら湧いてきます。
 6月議会の一般質問で私は、今、ある地区で民生委員が当時の対抗馬のチラシを配っているが、問題はないのか?と問いました。当時、対抗馬支援の先頭に立っていた元区長がリベンジを口にしているともいいます。幸手市の政治の不安定化が長く続く原因には、選挙のたびに生じる強い怨念によって、新たな市民分割を招く。この繰り返しが他自治体以上に幸手の特徴でもあり、街のためにならないことは明白です。
 西分署問題で10ヵ月前に審判の結果が出た市長選をやり直せとは、およそ考えも及ばないことです。
 共産党は自らの主張に見合わないとなると街の未来を置き去りにして混乱を発する党であり、政権転覆論につなげる党という見方が正しいのでしょうか。そこまでは考えたくないのですが・・・。
 

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