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No.3861 高市総裁に期待する!

2025.10.06

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 かじりつくようにテレビを凝視し続けた自民党総裁選。結果は保守精神に党員の期待が高まり、地元幸手市においては三ツ林前議員の想いに重ねて、個人的にも応援していた高市早苗新総裁が誕生した。
 投票前、決選投票、そしてその夜行われた記者インタビューと、高市早苗候補の発言のすべてを見届けた。やはり、国会議員としての研鑽と努力を積み重ねてきた高市さんの演説も答弁も、自民党を立て直し、ひいては日本の国家的価値を世界に再認識させる可能性を感じさせるものだった。
 とくに、決戦投票での演説は、今の経済、未来の国家に対する意志を明解にし、前回の総裁選の思い出や、仲間との一体感に多くの時間をさいた小泉さんの演説とは雲泥の差があったように思う。ひょっとすると、小泉さんはこの時点で敗者を意識していたのだろうかと後から感じたくらいだった。

 朝毎東、そして共同通信の影響下にある地方新聞などは、予想通り高市さんの岩盤保守思想と選挙結果が不満のようで、直後から国民の不安を煽る報道発言が際立つ。それを強く感じたのは、就任直後の夜の記者会見が30分以上にわたって行われた際に、左派リベラ系の前出メディアの記者たちは、裏金議員の処遇・起用に関することは問題では無いのかという質問を執拗に繰り返していた。これは、あきらかにそこに不満感を持つ有権者の疑問を高めようとする示威的な質問としか感じられなかった。たとえ、解散して選挙戦に訴えても自民党に勝利させない、させたくないというオールドメディアの意志表示ではないかと。この記者会見で最後に質問の許可を受けたのは朝日新聞で、案の定それまでに出た裏金問題を繰り返したのだ。また、昨日のサンモニもひどいものだった。
 しかし、高市総裁の考え方は明快だ。党内いじめに近い非公認やかの三日前2千万円振込があったにもかかわらず、当選をした議員は民主主義の根幹である選挙という壁をクリアしたのだと。そして、裏金(この言葉自体が左派系が使う悪意に満ちたものと感じている)ではなく、支援者による政治資金パーティー参加費の割り戻し分の不記載は会計責任者の指示によるもので、政倫審で説明したり、司法調査の結果、問題無しという結論が出ている人については、さらなる罰則など考えていないと明解な考え方を披露し、役職起用があった場合私がしっかり説明すると答弁していた。その通りだと思う。高市議員の説明はいつでも明快でわかりやすい。この不記載対象となった金は税金では無いし、もとより支援意図から発したパーティー参加費の一部なのだ。

 決戦投票の議員票は戦前予想を覆すものだったとの諸説がある。確かに田崎氏他、小泉さんへの期待感をひた隠しにしながら彼の当選を予測していたコメンテーターたちの予想はいただけなかった。ネットからは高市さんへの期待と支持が明解だったではないか。小泉期待論には何か別の事情でもあったのだろうか。
 党員票があれほど圧倒的に高市支援だったことを考えると、自民党としてかろうじて民主主義を死守したのではないかと感じている。党員票の4割を得て、都道府県47票のうち36を抑えた結果が前回同様295人の議員によって逆転されたならば、まさに自民党崩壊は明らかだった。この石破政権の一年で党員の多くは前回の総裁選がトラウマになっていたことは大いに理解できるところである。党員の意向を無視したならば、次回選挙で自民党の当選者は更に大きく目減りすることがわからないのであれば、それ自体、先が見通せない国会議員ということであり、資格がないということではないだろうか。
 いずれにしても、石破政権の中身の無い場当たり政治1年で停滞した国家、石破さんの居座りで2ヶ月も空白化した国政及び経済施策等々、新たに誕生した高市新総裁の意欲と気力と知見の深さに期待は果てしない。