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No.3667 任期最後の一般質問

2023.02.13

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 昨日は降雪後の暖かい陽気で過ごし易かった1日でしたが、本格的な春を迎える前の恒例の?グズル天気が今日から明日にかけてまたということで、もう少しの辛抱ですね。
 
 土曜日には、スマホ依存症についてそのカウンセリングの国内第一人者と言われている久里浜クリニック名誉院長の樋口進先生のセミナーに出かけました。これについては、機会があればお伝えしたいと思いますが、教育現場の問題にもなっているスマホ事情については、次回定例会の一般質問でまたまた取り上げています。
 いくつかのテーマについては、これまで複数回にわたり意図して質問を繰り返していますが、教育問題については12回目になります。16回中12回ということで、まさに教育は街の未来を司どるという意味において重い行政課題と考えているものです。
 さて、そういうわけで、2月17日に開会し、20、21、22と一般質問が続き、その後の議案質疑や委員会質疑への流れは、最終日の3月20日まで令和5年度の予算に関わるということで、いつも以上に気が抜けません。
 今議会で私が8日の期限直前に通告した一般質問は次の通りです。
1.カーボンニュートラルについて
 2021年12月議会で太陽光発電の学校屋上や企業工場の屋根への設置を提案しましたが、その後の経緯について伺います。
2.幸手市強靭化防災対策について
 この3年半で進捗した内容の詳細について伺います。
3.人口減少防止対策と予算の健全な構築について
(1)この3年半の流入と流出の数値について伺います。
(2)防止対策は広範囲に及ぶが、財政状況に配慮した予算措置という観点から活路を見いだせる先進的な対策をどのように構築されているか伺います。
4.教育問題について
(1)ネット社会は、子どものみならず大人の社会でもスマホ社会が進んでいるが、小中学校現場で問題となっている事象にはどういうことがあるか
(2)2021年6月議会で市内中学生の自殺未遂事件の実態について質問をした経緯があるが、その現状を内容が本年1月に新聞報道されました。そこで、あらためてこの事件の経緯・情況と今後の対応について伺います。

 ということで、おわかりいただけるかと思いますが、改選前最後の一般質問ですので、ここまで行ってきた一般質問の総括的な意味合いで最終議会に臨もうと考えているところです。
 この通告に基づき、どこまで切り込んだ内容に発展させるかは市執行部の答弁にも関わってくるわけですが、脱炭素、街の強靭化イコール防災対策、教育問題は人口減少の歯止めに関係した重要行政として外すことの出来ないテーマと確信しています。
 多くの市民の皆様には録画でも結構ですのでぜひ視聴確認いただければと思います。とは言え、3日分を丸々視聴するのはなかなか大変だと思いますので、関心のある議員やテーマについてピックアップしながらでもご覧いただくこともできます。選挙対策への有権者ご自身の対策としていかがでしょうか。

No.3666 国枝慎吾さんの凄さ

2023.02.09

 だいぶ春を感じる朝になりました。ところが、また明日あたりには積雪予報だとか。過去には3月に大雪となった記憶もけっこうあるので、そんなことを繰り返すことで春を待つ喜びが増すのかもしれませんね。ただ、近頃は春が短くその後に到来する熱署の夏まで思いが届いてしまいがちで真の春爛漫を味わいきれないのがなんとも言えない感じではあります。

 今日は久しぶりにスポーツの話題を。
 国枝慎吾選手が豪オープンでの優勝後引退を表明しました。まだ38歳ですので一般的にはこれから円熟味を増す年齢とも言えますが、やはり脊椎腫瘍という難病を克服しての選手生活を維持するのは健常者の想像のはるか上にあるものと思います。4歳時に腫瘍摘出手術を受けたということですが、そこからのたゆまぬ努力・・・いや努力という言葉一つではくくれない難行苦行が其の後の車いす生活にあったはずです。
 身障者とかマイノリティーという表現を極力嫌う国枝さんの凄さは実績からもあきらかです。単純に言えば、年を跨いでの5度にも及ぶ年間グランドスラムです。これを並み居る外国人アスリートとの対戦の結果として成し遂げているのは正に脅威そのものではありませんか。

 その国枝慎吾さんに国民栄誉賞の授与!という話があります。素晴らしいことです。
 同賞には低迷政権による明るい話題提供目的の浮揚策、それと、新政権のご祝儀的な使途が話題になったことがあります。確かに、過去を振り返るとそうした点は否めません。たとえば、2009年の麻生政権がリーマンショックで低迷し、更に年金問題が取り上げられ支持率を落とした時期、1月、7月の2度ありましたが、同年9月に民主党に大敗。新たに誕生した民主党鳩山政権が12月に同賞の授与をし、年間3度目の授与をとなったのです。
 また、民主党野田政権時の2012年11月に同賞がありましたが、12月の衆議院選で自民党に敗れ、翌年2月に安倍政権が同賞を。

 
 以上は受賞者に問題があるわけではないので、誰だったかは示しませんが、最も新しい2018年の羽生結弦さんの時、五輪2連覇が対象なら3連覇した柔道の野村選手が受賞しないのはおかしいといった巷間の騒動がありました。少し遡ると吉田沙保里さんの受賞時には伊調馨さんは?という疑問も出ました。試合結果だけではない感動分野が対象になったと思いますが、常に世間の話題になるのは国民栄誉賞だからこそと思えるのです。ちなみに、伊調さんは五輪4連覇という超人的実績により自らの力で同賞を得たのです。
 今回、国枝慎吾さんが正式に受賞となれば、世間には何の異論もないものと思いますし、これによりパラスポーツの世界が更に大きく羽ばたき、多くの人たちに夢と希望をもたらすものと確信します。
 義足の選手が椅子に座った状態で猛スピードでゲレンデを滑降したり、激しいぶつかり合いで車椅子ごと倒れても自分で起き上がりボールに執着するバスケット等々。その戦う姿は障害に障害を重ねかねない危険を感じさせる場面が多々あるパラスポーツが、一段と輝く国枝さんの受賞実現を期待し、喜びたいと思います。
 国枝さんの豪オープン優勝も引退表明も、たまたま岸田政権の支持率低落時ということであって、政権浮揚策だなどとのプロパガンダ報道やSNS投稿が無いことを祈ります。

No.3665 企業視察に

2023.02.06

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 先週の金曜日のことですが、ある企業を訪問することに。
 実は、昨年来市内で企業経営されている友人からユニークな成長企業の存在を耳にしていました。興味を引く内容だったので是非訪問してみたいと思い、その会社がある富士見市の星野市長に電話を入れ、その会社の存在と詳細を確認したのですが、詳細まではわからないということでした。
 その後1ヶ月以上の間がありましたが、先月下旬に星野市長から電話があり、3日に視察に行くことになったが一緒にいきますかとのことでした。もちろん、望むところで、その会社情報をくれた知人とその成長会社「エクセレントファクトリー」様を帯同訪問させていただきました。

ファイル 1593-3.jpg その会社は、平成7年にベンチャーとして設立された特殊合板加工会社で、今は仮眠用ベッドの受注が業績を上げているということです。消防署を主体に写真のようなルームベッド、2段ベッドの受注が多くなりつつあるとのことでした。現時点でも、市川市のすべての消防署への納入が済み、札幌市の全消防署分の受注も確定しているということでした。 
 富士見市長の公式企業訪問ということですので、末席で口を挟むことなく社長の話を聞いていましたが、海外のNC加工機プラント展示会への積極的参加、外国人労働者に対する考え方、社員への利益還元の在り方、実績が伸びた要因等々、経営理念や経営分析について成長カンパニーらしさをたっぷりと感じた次第です。中村社長は自衛隊出身でかなり頑張られたそうですが、年功序列の風土に別れを告げてから起業するまでの経緯は、若い人たちに多いに参考になるだろうと感じました。
 お父様はレストラン経営者という育ちですから、独立独歩、根性とアイデアと努力という、事業家によくあるパワフルなお人柄であるのは間違いありません。しかし、話される時の雰囲気は静かで物腰のやわらかい社長さんでした。

ファイル 1593-1.jpg ファイル 1593-2.jpg仮眠用ベッドとは言うものの、写真の2段ベッドでわずか30本ほどの特殊ビスを六角レンチでたった90度ひねるだけで堅牢強固な箱になるという代物です。そのビスの受け側が見るからに特殊なものでしたが、快適性に優れたプライベート空間、組み立てやすく、建物本体を傷つけず、解体移動も手間いらずという優れものです。価格は2段モノで30万円ほどということです。
 ファクトリーでNC加工機が活躍する現場を拝見しましたが、製品に出来上がるまでの不思議なドイツ製ロボットの動きを目の当たりにして、人間のすごさをまたまた再認識しました。
 私がこの会社の存在を聞いて興味を持ったのは、学校統廃合の後利用として教室を細かく仕切ることで、資産の少ないベンチャー企業を誘致する方法をかなり以前から考えていたからです。それを共に思考していた市内の友人がいればこその視察でした。まさに、これだといった感じでした。コスト面を考慮すれば災害時用にも適したものになるかもしれません。
 それにしても、複数の友人があって出来た企業訪問、有難くもあり嬉しくもあり。素晴らしい視察であったことは言うまでもありません。

No.3664 埼玉医療過疎対策by順天堂

2023.02.03

 今から6時間ほど前の2023/2/3 18:25のニュースから。
 順天堂大学が今月から県内への医師派遣を開始。

 その第一弾として、加須済生会病院が要請していた整形外科医の派遣が実現しました。何はともあれ、添付記事をご覧ください。
ファイル 1592-1.jpeg

No.3663 性善説の崩壊?

2023.02.02

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 寒いのが当たり前なのに、寒いデスネーと挨拶するほど寒い朝。今日は結構な風もあったせいか、子どもたちにもいつもより明るさが足りない感じでした。
 そんな厳しい陽気でも、通過する車の中からお辞儀をしてくれたり、窓を開けてご苦労様でーすと声をかけてくれる人が気持ちを暖めてくれます。
 会話や握手だけが人の交流ではないと、正直思います。

 そういう意味では、根っから悪い人などいないなどと口にすることがありませんか。
 ところが・・・
 今、ネットでは回転寿司での行き過ぎた行為が大騒動になっています。人間は概ね性善説によって倫理道徳観を互いに保証していると思います。今日、令和4年度の刑法犯罪件数が約60万件との報道がありました。他の年度と比較は出来ても、いったいそれが多いのか少ないのかは一概に評論は出来ません。
 今回の回転寿司騒動、いや事件と言ってもいいですが、飲食店では人の性善説によって安心して商売が出来ていると改めて感じました。と言うのは、今回の回転寿司での「悪さ」はひどすぎますが、回転寿司だけの話ではなく他の飲食店でもテーブルの上にある箸や調味料など、すべからく非常識な行為の対象になるのではないかと思います。これまで、そうしたことが無く、ほぼ安定永久的に守られてきたのは性善説の上に成り立っているということです。その神話に近い状況が壊されたわけで、回転寿司文化の崩壊まで憂う意見がネットで見られます。しかし、これに追従する非常識行為が続くのであれば、それは正に性善説の崩壊ともなり、外食産業のみならず多くの業種でも同様のことが起こりかねません。試着厳禁の下着を試着するヤカラが出ないとも限らないのです。困ったものですどころの話ではないかもしれませんね。
 私が議会で多く発言している児童生徒へのスマホがもたらす影響は増幅する傾向にありますが、実は、このスマホ社会が抱える問題は、すべての人間に見られるということです。それは、今回の回転寿司ではっきりしましたし、家庭教育や子育てとの関連も指摘できるところです。
 海外を見れば、クーデター等の政変や民衆デモにおいて群衆心理の煽動拡散ツールとして使われています。世の中は便利さとの引換で、それと同等かそれ以上の変質をしているのは間違いありません。

No.3662 デジタル教育の今後

2023.01.31

 昨年3月から論議されてきた中央教育審議会作業部会が、昨30日で終了し、最終報告案が示されました。このワーキンググループの目的はデジタル教科書や同教材の未来の在り方について検討を進める役割で始められた経緯があり、デジタル教科書については、2024年度から小学5年~中学3年の英語から本格的導入を目指すことが昨年の段階で示されていたものです。
 今回、新たな指針として
「個々の子どもに合わせて教材の機能を充実させて、提供する」
「個々の成績や回答履歴といったデータを活用する」
「デジタル教科書と同教材を連携させる」
といった指摘を加えました。
 しかし、はっきり言ってサンドイッチマンの漫才ではありませんが、何言ってるかわかりません。どこか抽象的で現実に合っているのだろうかと感じるのです。
 私が好きな言葉の一つですが「一体現実を把握しているのは誰だろうか!」というのがありますが、一体の後ろに「教育現場の」という言葉を挟んだらと思わずにはいられません。
 なぜなら、教育現場が1年後、作業部会のまとめた方針通りに形作られるだろうかどうか・・・難しいのではないかと思えてならないのです。なにより、そういった体制下にあるとはとても思えません。
 特に、小学校レベルでは先生の成り手が減少し、教員資格さえ取得すれば誰でもなれる状況が進んでいると聞きますし、現在の教師環境も上記の対応が可能なほどの余裕があるとは思えないからです。
 東京一極集中の実態が変わっていないという実態も大きく報道されていますが、こうした教育議論の在り方自体が、児童生徒が多く、比較的学力の高く5Gのみならず広い観点でデジタル環境が進んでいる都市圏が対象になっているように感じます。
 冒頭の24年度からの英語から始めるデジタル教科書は、25年度には算数・数学が対象となっています。
 反面、デジタルと紙の教科書を当面併用するという指針も示されています。現時点での結論として、議論そのものはお疲れ様でしたということですが、取り纏めた指針が成果に結びつくかどうかはいささか疑問が残るところです。
 ただ、スマホが子どもに与える問題は、社会的不安ともいえる状況になっていることから、SNSやゲームだけではない、学校教育という意味でその利用度が高まる、また高めざるを得ないといったデジタル環境を子どもたちに習慣化させるという点においては効果があるのかなレベルでの期待感はあります。

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