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No.3551 ウクライナ支援募金箱

2022.03.18

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 幸手市ではロシアの一方的な侵略攻撃で命の危険と生活の困窮に陥っているウクライナ国民の支援のため、市内7か所で義援金募金箱を設置しました。
 設置場所は、本庁舎、ウェルス幸手、公民館5か所の計7か所で、5月末まで受付ることにしています。
 木村市長はこれに関連して「ロシアのウクライナ侵攻は到底許されない暴挙。1日も早く事態が収束することを願うとともに、市民の皆さまには募金を通じてウクライナへの支援をお願いします」とのコメントを発しています。
 募金は日本赤十字社埼玉県支部を通して寄付されことになっています。

 また、本日は3月定例会最終日ですが、幸手市議会としてロシアに対する停戦及び即時撤退を求める決議がなされる予定です。

No.3550 地震対応も状況次第

2022.03.17

 昨夜の地震には驚かされました。数日前の東日本大震災の鎮魂報道に気持ちを向けたばかりだったのと、揺れが長かったので一瞬また東北かという思いと、津波が来るぞ!気を付けないと!という思いが頭をよぎりました。
 亡くなられた方々に慎んで追悼の誠を申し上げ、被害者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

 20分ほどして息子が「無事か!電話」をくれたんですが、彼自身は、風呂に入っていて慌てて飛び出し身体も拭かずに着るものを着て避難準備に入ったそうです。
 実は、私も風呂に入っていました。顔を洗ったまま、洗髪してたところで、目が開けられない状況でした。湯船のお湯がシャバシャと跳ね上がる音が聞こえる事態にどうしたものかと気持ちがざわつきました。風呂場から出るか出ないかが第一の選択でしたが、頭はシャンプー、顔は石鹸だらけで目も空けることも叶わずでしたのでそのままジッとしてました。案の定、家内がバタバタとやってきて「だいじょうぶ!?!?!」

 今日、散歩に出かけた際に会った知人から「昨日はだいぶ揺れたねー」と声をかけられたので「ほんと、風呂に入っていたんでどうしようかと迷ったけどそのまま風呂に居たよ」すると「俺はトイレに入ってた時だった」それを受けて「狭い場所は比較的安全だっていうけど状況次第だよね」と言って互いに納得。しかし、よーく考えてみると息子の取った対応が正しいのかもしれないと思ったりもしました。一応私も防災士の資格はあるのですが、これはとても防災専門家と言える域に達する資格ではありませんし、基本は慌てず騒がず沈着冷静な判断と行動をするようにと心がけている感じです。そうでないと特に救助支援は不可能ですからね。

 とにかく風呂とトイレというだけでも状況は大違いなわけです。そうは言っても、人の行動や場面は考えてもキリがないほどのシチュエーションがあるわけで、それがその人の運命に関わる場合が少なくないということを肝に命じておけば、一瞬の判断にも多少の役に立つと思わせてくれた昨夜の地震でした。 

No.3549 人道・自由・民主・博愛・平和

2022.03.15

 今号の掲題は、主権国家に軍事侵攻し、何のわだかまりも持たずに他国人民の命を奪うプーチンが捨て去った、いや本質的に持ち得ていないワードである。
 チェチェン、クリミア(実質ウクライナ)、そして今ウクライナ全土を血の廃土にする冷徹この上ない男。私にはこの男は政治家だとはとても感じられない。この人間を政治家というなら政治というものを全否定しなければならない。政治家などでは決してない。政治が何のためにあるかと言えば、終局は人のためということのはずだが、現実のプーチンは狂気の略奪者でしかない。
 狂気の視線の先にある標的は主権国家と人命なのだ。
 ゴルバチョフの共産党解体宣言でソ連が崩壊したのが1991年。その3年後の1994年にはチェチェン、さらに2014年のクリミアと、10年刻みで自己主張を武器に換えたプーチンは、それから8年でウクライナ本土に攻め入った。

 司馬遼太郎さんのプーチン評が面白い。司馬さんが亡くなられたのはチェチェン戦争の終わりが見え始めた1996年2月のことである。病に伏せるベッドの上で司馬さんが考えたプーチンの人物観。
■病的なほどの西側への猜疑心・・・プーチンは崩壊後も自由資本主義を心底から受け入れることが出来なかった。レーニン像がクレーンで降ろされ群衆が群がった光景はフセインの時にもあったと記憶しているが、この時プーチンはどのような心情だったのだろうか。間違いなく!「このままじゃ終わらない、今に見ていろ!」といった怨念憎悪が煮えくり返っていたのではないだろうか。私は人間で最も悪質な感情がこれではないかと思っている。仕返しの精神というものかもしれない。その対象が民主主義自由連合でありNATOなのだ。
 しかるに、国家元首として彼が最優先でしたのは軍事強化だった。

■潜在的な征服欲・・・思想イデオロギーとはまったく関係のない領土拡張支配欲、単純に言えば何でも欲しがる物欲の権化か。それとも上昇志向による自分はトップに君臨しなければならないという王者志向からのものか。
■異常なほどの武器信仰・・・空手家プーチンは武士道どころか人道すら学ぶことはなかった。学んだのは勝つ為なら卑怯も何もない。どうしたら敵に勝てるかのみ。先手必勝、博愛の精神無用論。逆らう者は抹殺あるのみ。方法論は毒殺でも何でも・・・核でも。
 この3点の付書きが当たっているかどうかはわからないが、司馬さんは病室でどえらい怪物の出現に苦虫を噛みつぶしていたのかもしれない。007シリーズのある映画に、歴史上著名な独裁者の蝋人形を飾ることを趣味にする独裁者がいたが、そのボンドの敵はロシアの怪物だったと記憶している。プーチンは間違いなくその部屋に新たに迎え入れられるべき独裁者に違いない。
 

No.3548 零下10度の避難生活

2022.03.11

 卒業シーズンを迎え、だいぶ暖かくなってきた。厳しい冬が桜の開花を遅らせるのではと心配されたが、そうでもなさそうな陽気の移り変わりに安堵。
 今朝、スクールガード時にここ数年姿を見なかった鶯のホーホケキョを大中落しの周辺で耳にした。心地良い気持ちでスクールガードから帰ると庭先でヒリヒリの鳴き声。シジュユカラだ。1ヵ月ほど前にメジロが来て以来の野鳥の訪れ。なんてのどかな朝だろうか・・・・と思いはすれど、頭に浮かぶのはやっぱりウクライナである。

 産科病院や幼稚園などがミサイルによる無差別攻撃を受けている惨状を見て、1個の丸い地球の中で人間としての営みを奪われている人々がいることに言いようのない感覚に身震いがおきる。臨月が近い妊婦が爆破で荒れた街を担架で運ばれる光景は異様過ぎる。少年が崩れてきた瓦礫の下で苦しむ姿は重機が来るまで手の施しようがないという。14歳の少女が腕に銃撃を受けてベッドで治療を受けるも、その場所すら安全とはいえないのだ。戦火の子ども達が今後襲われる可能性が高いPTSDはいかばかりか。なりふりかまわない虐殺行為を先導するプーチンを世界は許さない。20世紀のヒトラーに匹敵するテロ殺戮者として21世紀のプーチンは世界史に名を遺すことになる。

 時折雪が舞うウクライナは今朝マイナス10度になる地域があるという。氷点下10°である。インフラを対象に爆破するという、人間とは思えないプーチンによって、暖房も食糧も無い、なにより水が無いという状況にただただ憂うが、日本にあっては憤怒する以外ない。
 主権国家ウクライナの国民が、非道なプーチンロシアによって非武装中立化による傀儡政権国家としてひれ伏すことに抵抗するのは当然のことだろう。そもそも、その時点で中立化ではなくなるのだ。降伏した方がよいというキャスターがいるが、その後に受けるウクライナの悲哀はあきらかで、あまりにも軽い無節操な発言でしかない。この考え方が日本にまん延したらと思うとぞっとする。
 ウクライナにももうすぐ訪れるはずの春・・・誰が感じられようか。それより、爆撃の日々で戦火が広がるウクライナでは、野鳥も怒りの鳴き声を上げるだろうし、ミサイルが飛び交うウクライナには渡り鳥が飛来出来る空などないかもしれないのだ。

No.3547 今こそ真剣に国防議論を!

2022.03.07

 数号前に日本の地政的環境が世界でも最も危険な状況下に置かれていることを書いたが、ロシアが隣国の主権国家に侵攻し、無差別殺戮をした現実で、そのリスクが現実のものになる可能性が高くなった。これを否定する日本人がどれほどいるだろうか? 国と私たちの命を誰が、どんな方法で守ってくれるのだろうか。そうした国防という認識で政治的に議論を深めるべきだという声が多くなっているのは間違いない。
 ところが、政治の世界でそうした現実を見て見ぬふりをするような発言があることに腹立たしさを感じてならない。本気で言ってるのだろうから暢気なものだ。
■憲法9条があるから日本は他国から攻撃されることは無い。
■防弾チョッキを送ることは武器の供与にあたる。
■どの軍事同盟にも属さない平和を。
■安倍元首相が核兵器の発射ボタンを持つことを主張

 最後の内容は捏造も甚だしく、真実は「有事にあっては日本も核を共有することについて議論すべきである」というもので、民主党政権時の岡田元外務大臣も当時同種の内容を発言している。これを核のボタンを押せるという極論を導く得意の手法。これにより市民を欺き、煽動し、ひいては左派思想への誘引を謀ろうとする卑劣な手法でしかない。
 防弾チョッキをウクライナに送ることを批判する、いやよく言えるなと思う。本気で言ってるとしたら人道的見地は限りなくゼロに近い。
 日本がスイスのような永世中立国宣言をしても中露には何の抑止効果もないということを日本の隣国かつ国連安全保障常任理事国のロシアが世界に示したではないか。第二次大戦終戦直後にロシアは不可侵条約を破って北方領土を持ち去ったままだ。日米安保無用論は間違いなく暴論でしかない。イデオロギーの問題なのでこうした思考を問題視してもやまることは無いだろうが、こうした思考にまみれた層は、ロシアや中国が侵攻してきたら、北朝鮮がミサイルを領土に直撃したらといった想定において、日本はどうあるべきか、国民の命を守るために何をしたらいいと言うのだろうか。ところが、国民が安心する具体策といった点には触れることが無い。おそらく憲法9条を盾にするくらいのことしか言えないだろう。イデオロギーや思想偏重というのは、どっぷりはまってしまうととりこになってしまう傾向にあると理解しているものの、ウクライナの実態を見るにつけ、そんな悠長なことでいいのだろうかと思う。
 デンマークでは今回のロシア侵攻を歴史的出来事と判断し、国防費の大幅アップを協議するとし、仏独首脳も軍備増強の必要性を判断したようだ。その他NATO非加盟国の多くがNATO加盟を希望しているという。日本においても防衛力、抑止力を高めるための議論を早期に進めて貰いたいものだ。

 私事で恐縮ですが、本日目尻脇縫合部の7針を抜糸しました。多くの皆さまにご心配いただきありがとうございました。

No.3546 雛祭り展にぜひ! 

2022.03.04

 ウクライナとオミクロンに関するニュースが溢れる世情ですが、目先を変えて、地元幸手で開催されている雛祭り展のご案内をしたいと思います。
 3月3日は桃の節句。今日のさいたま新聞で幸手市郷土資料館で開催されている雛祭り展に関する記事が掲載されました。なかなか見ることの出来ない雛人形ということで、文化的価値も高いようです。今月末まで開催しているということですから、私も是非見に行きたいと思います。
ファイル 1468-1.jpg 埼玉県は日本一の人形生産県として、岩槻や鴻巣を中心に人形文化を維持発展させてきた伝統の地です。
 入場無料、月曜休館ということです。天候ほどには気持の晴れない日々となっていますが、年に一度の暦行事文化に触れることで気晴らしになればそれもまた良しということで。

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