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No.3522 ジェノサイド非難決議

2022.01.21

 20日は冷たい一日だった。寒い時期が良いと言われる葡萄の剪定を午前中に行ったが、手袋をしている手の感覚が無くなり、経験したことのないような痛感を覚えるようになった。それこそ指がちぎれる感じというのだろうか。およそ1時間半ほどで終わると同時にボールに張った湯につけた。朝のパトロール後だと1分程度で元にもどるのだが、5分くらいでようやくといったところだった。湯に入れている間の感覚の変異ぶりが面白く、当初痛さが増す感じになる。それからジンジンしびれ、次に太くむくむような感覚に襲われる。家内も一緒に浸けていて、まったく同じ感覚だったそうだ。雪山で遭難死、凍るというのはこういう感じなのだろうかと?・・・それほどのものではないにせよ、冷たい昨日でした。

 さて、フランスでは北京冬季五輪直前になって、下院で「中国のジェノサイド非難決議」が採択された。賛成169、反対1、棄権5という圧倒的な人権問題への対応となった。ウィグル族への拷問、性的虐待、避妊強制手術といった民族排他を集団殺戮と認定するもので、ベルギー、オランダ、カナダ、リトアニア、イギリス、オーストラリア、アメリカなどに続いて政治的意思を示すこととなった。
 金権外交の効果ゆえか、台湾に決別し中国にすり寄る国がある。将来の国際関係、世界外交を見た時、中国の覇権主義に対する脅威は、具体的な領土侵略拡張戦略が見えるだけに、フランスの今回の決議は民主主義陣営にとって心強い結果と言えるだろう。
 日本においては、高市政調会長が真正保守精神で奮闘しているが、どうやら高市包囲網という現実があるようだ。マスコミも安倍さんに近い高市思考を後押しするはずもなく、岸田政権の対中国外交への批判は避ける現状にある。幹事長と外務大臣も中国との友好関係構築にシフトしているというか、元々その方向にある政治家ということで、それを見越して登用した岸田政治は、中国への気配り外交が本質という見方が自民党内にもあるという。そこのところをアメリカに見透かされて、バイデン大統領との直接会談が実現していないとの見方もある。防衛に関する発言は安倍思考を踏襲している感じもあるが、実態はまったく違うというのが3ヵ月経過した外交評価といったところか。
 いずれにしても日本のサッチャーもしくはメルケル誕生は、残念ながら簡単なことではないというのが自民党の内輪の現実と理解している。

No.3521 感染状況急変

2022.01.19

 オミクロン株の感染状況が全国的に急変して、異常な高まりを示しつつある。東京では7,000人を超え、幸手市では明日の新聞報道になるが、17日の感染情報として26人の感染者増となった。添付の一覧表をご覧いただくと、人口比換算ではパッと見たところで、有り難くない県内№1である。
ファイル 1442-1.jpg データと言うのは、ほぼ一定地域のデータが広範囲に及ぶデータに置き換えても大体似たような数値となる。それは世代別感染率にも当てはまるようで、2つの内容で見ると20代の感染率が最も多く、10代、30代と続き、60代以上になるとその数は低減化するという特徴が全国共通的にみられる。ただ、この特徴は第5波までの実態とは少々異なるものとなっている。
 そこで、第6波と評して間違いないオミクロン感染状況を分析すると、次のようになるのではないだろうか。
■ワクチン2回接種も効果は限定的である。
 幸手市でも2回接種者は人口の9割に上がっているにもかかわらずである。
■感染率はこれまでのコロナ株にはなかったような高感染度の株である。
 日増しの感染者数の右肩上がりは想定以上のものがある。
■重症化率は低く、死者も少ない・・・インフルエンザより低いレベルか。
 ただ、このところ重症者数は高まりつつある。
■若い世代の感染率が高い。
■国の捉え方・報告では飲食店での感染率が高い。
 といったものだが、感染経路という意味では飲食店が原因と決めつけるのは筋違いかもしれず、飲食店の悲鳴が聞こえてくる見方である。幸手市の場合の増え方では、一人の感染者から家庭内にまん延するという傾向に思える。白岡市の学校クラスターは部活の指導に来ていた先輩が感染者だったことから30数人の感染につながったという。

 Jリーグや高校サッカー、ラグビーの全国大会や大学ラグビー選手権といったスポーツイベントが年末年始に数多く開催され、調べてみるとプロレスや競馬などのギャンブル場にも多くのファンが集まっていた。その多くが満員の観衆の中で行われ、家路に着く前に同胞仲間と飲み食いして帰るというのは自然の行動であろう。ここで、感染した場合、家庭内感染が拡大の原因になるというのは当然のように思える。電車はマスクをしている場所なので比較的安全と考えられるものの軽視は禁物である。石垣島でキャンプ中の野球選手も集団感染しているが、明日は我が身の思考が足りない行動が練習以外の場所であるのかもしれない。何れにしても気のゆるみがもたらした結果と言ったら選手に厳しすぎるだろうか。
 今、興行中の大相撲でも両国国技館は全席の2分の1にあたる5,000人の入場者で連日にぎわっている。それも1階席と2階席の奥半分に客を入れない形式のようで、砂被りなどは満席の様子が画面に映っている。余談になるが、不思議なことに観客にはマスクを義務付け、審判、呼び出したちはマスク無しである。さすがに力士と行事にマスクをさせるのは無理があるかもしれないが、それ以外はたとえ審判だろうが、客と同位置にいる人はマスクをするべきではないかと感じる。

 尾身さんは「人流抑制よりも人数制限」と言い、小池都知事は「感染は止める、社会は止めない」と言いながら外出自粛を訴え始めている。小池さんは言葉遊びが好きなのかと思わせるようなパフォーマンス発言と、ただただ国への要求発言が多い人だ。首都周辺県は東京の影響を受けるわけで、隣県も意識した対応をする責任が東京にはあるという認識を持ってもらいたいが・・・。
 現在、重症化率の低さから自宅療養の勧めを説き、医療現場のひっ迫度を上げない方策がとられているが、今後の状況次第ではこれも考え直す必要が出るだろう。
 政治面では、ワクチン前倒し接種の声もあるが、政府も出来るだけのことはという意向で仕事しているはずである。国内ワクチンが治験の域から脱することが出来ない日本の現状は情けないが、自治体単位で我が街優先思考を唱えてみても、国のワクチン入荷交渉とその後の供給体制に委ねる現状では、住民の命を守るのが地方行政の責任だと問われても頭が痛いことである。

No.3520 三ツ林代議士の活動

2022.01.16

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ファイル 1441-1.jpg 私は、時折SNSで中国に対して感じる問題点をつぶやいています。もちろん、それに関わる日本の政治の在り方もいろいろ感じる点が多いわけで、とくに岸田内閣の弱腰な外交姿勢に心配と不安が拭えません。時には怒りも!
 そこで頼もしく感じることとして地元選出の三ツ林代議士の活動を二つほど紹介したいと思います。

ファイル 1441-2.jpg 写真はその活動の一端です。
■講演会「ウイグルジェノサイドに日本はどう向き合うべきか」
 主催:日本ウィグル協会  講演者:桜井よしこさん
■「北京五輪の外交的ボイコット」を求める共同声明

 三ツ林代議士は、「日本ウィグル議員連盟」の事務局長です。
 したがって、前者の講演会では主賓講演者の桜井よしこさんとともにお話をされています。
ファイル 1441-3.jpg そして、後者では他の中国に関わる議員連盟との共同声明を岸田総理に直接提出しています。いずれもつい先日のことです。
 「日本ウィグル議員連盟」 会長:古屋圭司
 「日本チベット議員連盟」 会長:下村博文
 「南モンゴル議員連盟」  会長:高市早苗
こうした国会議員の組織集団が存在し、実際に講演会を開催するなど意義深い活動をしている実態があるのです。

 私が不思議に思うのは、東京五輪であれだけ開催反対を叫び、それこそが差別ではないのかと感じたほどでしたが、今はその先頭に立っていた立民共産などの野党やマスコミは静かです。なぜかは言わずもがなでしょう。
 東京五輪反対運動にはアルバイトが雇われており、報酬が払われていたことが今結構な話題となっています。これは、NHKの責任問題まで言及されることとなっています。
 中国は各地で情報統制しながら、隣国との国境境の各地で人権弾圧をしているわけで、米英豪をはじめ数ヵ国が外交的ボイコットを決定しています。今日の報道ではデンマークも声明を出しました。
 日本では、人権弾圧に対する非難決議を発信するべきだと高市政調会長は言い続けていますが、岸田、林、茂木といった政権重鎮者から反発を招いているというのが実態だといいます。それでも明日から始まる通常国会の早い時期に決議声明を出したいというのが最近の発言です。高市政調会長はひるむ姿勢を崩していません。頼もしいというのが私の正直な感想です。
 その同じ立ち位置で三ツ林代議士が活動されているというのですから、ある意味感無量に近い思いがするのです。今後のご活躍がますます期待されます。

No.3519 名優の死と多様性

2022.01.12

 団塊の世代の末弟に位置する私としては、ここまでの人生で印象に残る著名人、有名人たちの訃報に接する機会が多くなったことを実感している。同窓、同僚はもとより後輩たちの死に向き合う心も持ち合わせていないとならない年代になったということなのだろう。
 昨年も多くの著名人が亡くなった。そして新年明けて、好きな俳優だったシドニー・ポワチエさんが94歳で天寿を全うされた。「野のユリ」や「夜の大捜査線」が代表作と言われるが、私は大学生の時に観た「招かれざる客」が忘れられない逸品である。白人家庭に生まれ幸せに暮らすお嬢さんが、ポワチエさん演じる医師と恋に落ち、ある日我が家に連れて帰る場面。スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘップバーンという大俳優が演じる両親の驚きと葛藤は、アメリカで今でもくすぶる人種問題をわかりやすいシチュエーションでストーリー化した名画だ。ほとんどがこの4人の場面に終始するが、医師の両親も息子が白人の娘と結婚することに心が揺れる。特に両家庭の父親が子どもの幸せを願うという意味での結婚許諾に悩む姿が思い出される。
 もうかなり前のことになるが、テレビでこの映画に再会して知ったことだが、両親役を演じたトレイシーとヘプバーンは私生活でも長い間事実婚の関係にあったという。この二人をこの脚本の両親役としてキャステイングしたことがアメリカらしいなと感じたものだ。

 私は中学生の頃に映画とロックに同時に目覚め「スクリーン」や「映画の友」「ミュージックライフ」といった月刊誌のトリコになったものだ。毎月は買えないこともあったが、オードリー・ヘプバーンが表紙を飾ったり、彼女の特集が組まれていると小遣い前払いをせがんで本屋に飛び込んだ。ヘップバーンとビートルズは大切な青春時代のアイドルだった。
 「招かれざる客」は人種問題に揺れるアメリカで、日常起こり得る問題を取り上げたファミリードラマなのだが、母親役ヘップバーンはアカデミー賞主演女優賞を獲得し、父親役のトレイシーも男優賞にノミネートされるほど当時のインパクトはかなりのものがあったようだ。
 ポワチエは主役扱いではなかったが、映画が訴えるコンセプトには欠かせない存在だった。今、まさに多様性が問われる社会だが、アメリカ映画史における多様性を大陸全土にアピールした名優だった。

 私は、多様性が人権・人種・平等・差別・ジェンダーといったワードに絡めてメディアも多用する時代になったことを理解はするが、それを文字や言葉で声高に叫び、デフォルメし、それに逆行する疑いがある主義主張を言葉にでもしようものなら徹底的に叩くような世の中の動向にはどうも釈然としない。そもそも、多様性を声高に標ぼうするメディアの現代風潮にはどうもなじめない。
 こうした問題への対応は、75億人それぞれの人の理性や道徳観に由来するものであって、けっして強要するものではない。また、人には喜怒哀楽の感情とそれに関わる形で好き嫌いの感情もあり、すべからく同じ土俵で測れるものではないと思うからだ。嫌いだと思う感情が口をついて出ると、それは差別だと主張する組織層があることにも違和感がある。
 ただ、一言で言えば、「人権」とは何か!についてわかりやすく理解できる幼少時代の情操教育が日本では足りないのかもしれないとは感じている。それでも中国共産党や金正恩及び数人の国家元首たちが持つ人権意識と比較すれば日本人の自治能力は優れているのではないだろうか。

No.3518 権現堂堤の桜が・・・

2022.01.10

ファイル 1439-1.jpg 昨日の埼玉新聞に気になる記事が。しかも1面トップ扱いで掲載された内容は、権現堂の桜の老齢化が進んでいることと、クビアカツヤカミキリの被害が見つかったことによる維持保全の難しさを伝えるものでした。
 今や、四季折々の楽しみを魅せる花堤として県内屈指の花名所になっている権現堂桜堤ですが、人間と同じように高齢化問題の波が押し寄せているということなのでしょう。老木化はかなり前から指摘されていたことですが、桜保存会の方々の努力といたわりの精神で手を入れられ大事に管理されてきたわけです。
 加えて、この20年ほどで、水仙、紫陽花、曼珠沙華といった花木を植栽し、一年中堤を賑わす幸手の名所に仕立て上げました。また、花見見物に訪れる人たちに更に癒しの楽しみをという想いで屋久島ヤギの飼育を始めるなど、アイデアと努力を注いできた県立公園です。私も県議時代にトイレ、事務所、西側駐車場、そして万葉の花であしらった第3公園の新設に多少のお役に立てたという想いもあって季節にかかわりなく時折訪れる癒しの公園です。
 権現堂公園は、県内にたしか26ある県立公園のひとつで、幸手市及び桜保存会が県から管理委託されています。その中心人物として活躍された同会並木前理事長が、昨年10月に亡くなられたことから今後の保全管理に関心が深まっていた矢先の新聞報道。私は、堤の話をするたびに幸手市のランドマークだと言っています。権現堂桜堤が、県と幸手市の貴重な財産として永遠に保全されるよう願うばかりです。

No.3517 悲しい知らせ

2022.01.08

 昨夜、ある男性からの電話に出た。名前が示されない電話や03、0120といった電話には出ない主義だが、なぜかその電話には出た・・・というより間違って出てしまったというのが正解かもしれない。しかし、その間違いはまさに正解だった。
 電話の主は、勤め人時代20年間に及ぶ総務人事畑担当の時に新卒採用した女性社員のご主人だった。当初、名前を名乗られるも暗い感じだったので、いぶかしげな感覚で対応していたが、突然それまで名乗っていた苗字から奥さんの旧姓をフルネームで告げたので、「えーっ!」と思わずうなるような声をあげて理解することとなった。
 寿退職で福岡で式を挙げるのに際し出席してもらいたいと言われ、始めて福岡に出向いた記憶は今も鮮明だ。子どもが受験生だった当時でもあり、太宰府天満宮を参拝したのもこの時だったが、ついでの参拝と本人がいない参拝では菅原道真公への願いが叶ったのかどうか・・・?

 〇〇由布子君はとても明るい女性で、結婚にあたりご主人が焼き鳥店を開店するので、それを手伝いますと言って笑みを絶やさない人だった。
 その彼女が・・・年の暮れに亡くなったと。電話から伝わる憔悴したようなご主人の話に驚きと同時に無念の思いが募った。52歳・・・。3人の子を残して旅立った彼女、どれだけの思いを残して逝ったのか。
 退職後も毎年書かさずに届いた年賀状。当初は店の繁栄ぶりを伝える内容だった。きっと彼女の明るさが新規店の底力になっているんだろうと確信の喜びで読んだものだが、その後、ご長男が生まれてからは野球や吹奏部で頑張るお子たちの成長ぶりを伝える内容に変わって、いつも写真入りの幸せ感満杯を伝えてくれる味わい深い賀状だった。
 今年は3が日が過ぎても届かないのでどうしたのかと思っていた矢先の見知らぬ電話。彼女が出てやってくださいと私に告げたのかもしれない。
 最後に、ご主人が「福岡においでの際は、ぜひお立ち寄りください」と。
 彼女が素晴らしい伴侶を選び、そして恵まれた家庭生活を送っていたという感覚に涙腺が緩んでしまいました。
 お子達のことはご主人に安心して任せてやすらかにお眠りください。
 心よりご冥福をお祈りいたします!

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