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No.2490 圏央道工事現場視察

2014.04.20

 先週、大変有意義な視察を県内2か所でおこなった。写真を掲載する関係でそれぞれ号を分けてご紹介したいと思う。

 で、15日は圏央道整備推進議連のメンバーで最も急ピッチで工事が行われている桶川地域の現場視察をさせてもらった。
 県内、高崎線と国道17号の2か所では、圏央道がアンダーパス化されることは以前にも紹介したと思うが、昨年は高崎線現場を視て、今回は17号のアンダーパス工事を視察した。
ファイル 392-1.jpg ハーモニカ工法という短期集中を目的とした特殊工法は日本の土木工事の先端をいくもので、とくに驚かされたことは、地下を直径2mのシーリングマシーンを4機並べて掘削することで、上部が盛り上がることが多分に予測されるのだが、上部はもちろん交通量の多い国道なので、その盛り上がりを防がなければならない。進む速度を上げれば盛り上がる可能性が高くなり、遅ければ工期短縮がままならない、といったことは素人でも理解できるところだが、なんとその確認精度が10㍉レベルで調整しながら行っているというのだ。
ファイル 392-2.jpg だいたい、私の頭脳構造では、両側から掘削してきたトンネルがどうしてピタリと貫通するのか?と不思議に思うレベルであるから、大工事現場で10㍉以上にならないようにチェックしながら進捗しているというのはサプライズに近いことだ。

ファイル 392-3.jpg さて、続いて視察したのは桶川加納地区の路面工事。ここではバタフライウェッジ工法という、これまで見たことのない工法を確認させたもらった。これも、来年3月の開通を実現するための工期短縮と、資材が約3割節約できるというもの。一言でいえば路面の下部中央は空洞で、側面は厚さ15㎝の特殊コンクリートで立ち上げている。それは左右側面がワンセットで工場で造られ、夜中に特殊車両で運ばれて、数メートルづつセットされ、連結はインターロック方式でつながっていくというもの。路面はその後に防水やら8センチの路面敷設といった内容で進められていくというものだ。
ファイル 392-4.jpg なかなか文字説明でご理解いただくのは難しいとは思うが、幸手地区で見られる側面とはまったく異なる外観となっている。

ファイル 392-5.jpg いずれにしても、従来工法にこだわることなく、常に工法開発を心がけ、新たな技術を展開する日本の建築イノベーションを、こうした視察で確認理解させていただけることは幸せなことだと感じる次第。
 利用料金は無料ではないのだが、こうした技術で成り立つ高速道を走れることに対して感謝の念を持つことは無駄なことではないと思う視察であった。

No.2489 埼玉県政まれな臨時議会は・・・

2014.04.17

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 昨日の臨時議会、リアルタイムの後の部分は追って書き足しますとしていましたが、遅くなって申し訳ありません。
 結果については、多くは新聞等で周知のことと思いますが、新聞が報じる内容とは少々異なる感想を私は感じています。というのは、自民党が結果的に合意に至ったのは、無駄ではなかったか? 定例会中に合意に至ることはできなかったのか?という新聞説には疑問を感じます。

 300億という大規模予算に関わる内容に、法的瑕疵はないという執行部側の主張は、これそのものが議会軽視に値すると感じるのです。議会の存在と議会運営の在り方を脇に置いて、法律の部分で問題がなければこれほどの予算の内容変更が説明なくして決められていいはずがないのです。たしかに一度は議会承認されているにしても、承認後に設計変更や予算変更が生じていたら、その説明がないというのは問題です。
 説明責任という言葉が政治の世界ではよく使われます。スタップ細胞事件でもそのような状況がありましたが、ことに政治の世界の説明責任は役所対議会だけでなく、議員対議員でも時折みられる現象です。私が市議時代もよくありました。何かと言うと、この言葉を得意気に発する方もいましたね、懐かしいですねー。この言葉は、結果的に反対の意思表示となるのが常です。

 しかし、今回の県議会の場合はいささか違います。
 つまり、県執行部が説明が足りなかったと自らが認めている状況は、議会との信頼を損ねる無責任な実態を示していると考えられます。重い軽いの問題もあるし、丁々発止というのはどういうことを言うのかといったこともあるとは思います。そうですね・・私の感覚では重いとも軽いとも言えない部類と感じていますが・・・。
 病院が政争の具に使われたと書く新聞もありましたが、とんでもない話です。対象が病院だからとか学校だから反対するのはおかしいというのは、それこそ問題で、最近でも北陸新幹線や埼玉県内のある町での官製談合問題が発生したばかりです。大金が動く建設事業では、それが病院であれ、学校であれ、公園であれ、大中小の事業者が取りつくわけですから、そこにはいろいろな裏事情が芽吹くものなのです。業者が悪いとは思いません。ときにはそういう場面もあるでしょうが、概ね生きていくためには弱い立場の業者が、仕事確保に奔走するのは当たり前です。
 悪いのは誰か・・・・このへんでやめときましょう。
 そういったわけで、今回の場合は合意に至るまでの努力を互いにした結果だと思う次第です。ブン屋さんは読んで面白いものにしたいのです。そういう意味では騒動、喧嘩沙汰は最大の記事ネタということでしょうかね。

No.2488 臨時県議会

2014.04.16

 今日は、臨時県議会が開かれている。午前中は議会運営委員会のあと本議会となり、知事による提案説明を拝聴。その後は提案議案に対する質疑受付と、それに対する答弁調整ということでしばし暫時休憩。現在12時50分。
 これから議運と本議会が複数回繰り返されることが予測され、最終的に5時前後が採決本議会になる予定と思われる。

 議案は、先の定例議会で否決された小児医療センターの増額分について、執行部が調整後、平成26年度補正予算第一号として再提案されたもの。
 現時点で共産党、社民党、無所属一人から質疑通告が出ている模様。
 追って、また書き足します。

 さて、話は変わりますが昨日のブログで、複数の候補者を投票できる投票制度についての反応がけっこうありました。
◆投票率が上がる可能性が高い
◆候補者が狭い地元でのドブ板活動だけに限定できず、選挙区を広く活動し、報告の回数やレベルをアップさせなければならくなる。結果、議員の質の向上につながる
◆有権者の安易な選択意識が多少は解消することになる
 等々いろいろな意見があるようです。実際どれほどの効果があるかは難しいところだが、たしかにそういったことは言えるかもしれない。ただ、政党側からみると、これまたいろいろあるようで、この問題がクリアできるかどうかがカギといった意見もあった。

 まあ、ちょっとした思いからの私のつぶやきだったのだが、選挙制度改革は、議員定数だけのことではなく、あらゆる角度から考慮すべきだと、実は真剣に思っている。政治の信頼を回復するには、精度の高い投票と投票率の向上に向けた改革が絶対必要だと。それによって候補者のレベルアップになるという、いわゆるめぐるめく輪廻の世界ではないかと思うのだ。

No.2487 1日の時間差は大きい!

2014.04.15

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 先ごろの新聞も各紙主張の隔たりが大きく、私自身集中して読むのは限定しているが、それでも休刊日が入ると情報不足で困ることが少なくない。社説やコラムに関係なく、新聞が待ち遠しい気分であった。
 というのも、たまたま日曜日に告示となった県内選挙の関係で詳細な内容がわからず、今朝の新聞で「なるほど、そうだったのか」と感じる部分があったのだ。そんなことから、この号のタイトルと相成った次第。

 それにしても、久喜、春日部、秩父ともにけっこな激戦ではないか。ちょうど世代交代の時期なのか、年齢的に入り乱れて新人が参戦している様相のようだ。しっかりした政治信念を携えているならば、年齢は関係ない。しかし、全体のバランスも必要だ。よく、若い人がいい、という声を聴くが、若い人だけでは議会運営上心もとない面があるのは間違いないし、高齢者ばかりでは、首長べったりの大政翼賛会的議会になるか程度の低いプライドやメンツが全面に出る市民無視の議会に陥りやすい。
 若者の素晴らしいところは意味のないこびへつらいがないところかもしれない。情報源も高齢者にないものをもっている。
 また、一面では男女のバランスも今の時代は求めている。

 しかし、行政の勘所はやはり人生の先輩に長があるはずで、結局のところ、ぶれない信念を有し、個人の損得、既得権益の類に関心を持たない地方議員が集結している自治体は、街づくりという観点において良好な議会になると確信している。
 とはいえ、次の選挙を考えると有権者とあまり極端な激論は交わせないし、いろいろな点で自己主張を控えるほうがいいかと悩む場面もある。ちょっとしたことで生意気だとか、偉そうだとかの批判につながりやすいのも、この世界の特徴なのだ。

 こうして、いろいろ考えてみたものの・・・有権者にはこと選挙において全体のバランスを選択することはできないのだ。自らの1票はたった一人の候補者に託さなけれなならない。結果、全体像がどうなるかは不明。
 私はふと思う。複数定数の選挙選では3名とか5名とかを選ぶ投票スタイルはどんなものだろうかと。もちろん、定数の数次第で選べる人数も変える必要はあるだろうが、このほうが、より深い人選につながることにはならないか。私は性格的なものだとは思うが、金科玉条というのがあまり好きではない。時代とともに変えるべきは変える。投票率が低ければ投票方法を変えるのも考え方の一つではないかと思うのだ。

No.2486 春爛漫と思いきや

2014.04.11

 昨日、車中は冷房をかけずにはいられなかった。窓を開ければいいのだが最近は大型トラックの通行量が多く、街中の1車線道路では外気導入は勇気がいる。
 ところが、夕方になって風が吹き始めるや、とたんに気温が低下。昨夜は久しぶりに10時近くまで事務所で事務を執っていたが、外にでるやいなやコートが欲しくなった。ビュービューとイソップ物語を思わせる風音は、まるで真冬のそれ。しかし、良いこともあるもんで、その風と気温のおかげで夜空はまさに星座ショー。ビュービューと吹く風で星空はこの地なりの絶景ビューポイントとなりにけり! 失礼いたしました!!

 今、夜10時頃の頭頂やや東寄りにオレンジ色に光る1等星がある。牛飼い座のα星アークトゥルス。たいへん印象に残る星なので一度確認されてみることをお薦めしたい。この星とおとめ座のスピカ、しし座のデネボラで大きな正三角形を形成している。これが春の大三角形というもので北斗七星の柄の部分を少し追いかけると簡単に見つかる。スピカはアークトゥルスのオレンジ色とは対照的に青白く光っているからすぐわかる。
 星空を眺めていると時間の経つのが早い。それだけ夢を見させてくれるのだろうと感じる。でも寒かった!

 日が変わって、今朝7時のパトロールでは一端外に出たもののとってひきかえすことに・・・陽射しは明るかったが気温は低かった。イエロージャンパーの下に1枚着込んで出直した。立っている間に手が冷えてきてポケットの手袋を取り出した。自転車通勤の人たちも多くが手袋をしている。いつも通りがかる人が「寒いですねー」と。ほんとに寒かった。
 幸手のさくら祭りも昨日で終宴? 凍えそうなお花見を楽しんだ人もいたようだ。春爛漫と晩冬が入り混じる陽気。こうして初夏へと向かっていく。なにしろ県と議会は20日後にはノーネクタイになるのだから。

No.2485 「埼玉の塔」の整備改修

2014.04.10

 南方戦線で尊い命を亡くされた方々に鎮魂の祈りを捧げることを目的として沖縄県には県営平和祈念公園があります。返還前からあったものを返還後の昭和47年から大規模整備につとめ、今では年間を通して各地から訪問団や修学旅行による来訪者が多数訪れる名所になっています。
 主には、祈念資料館、祈念堂、戦没者の名前が刻まれた銘板がいくつも立つ広大な墓苑、それと32道府県や団体慰霊碑がゆったりと配置された摩文仁の丘の4つのゾーンで構成されています。
 この摩文仁の丘は、東シナ海を望む広大かつ静寂な地で、各県ともゆったりと個性的な碑を建立しています。

 なかでも、埼玉県のものは際立って個性的だと言えます。鋳物材で7つの精神を表現したとされる独特な彫刻が、大きな石のバックスクリーンを後ろ盾にして配置されています。
 ただ石であれば、汚れも歴史と貫禄につながるのでしょうが、鉄ゆえの錆が目立つ状態は見た目に美的感覚からは遠いものになります。過去にもこうした整備はしてきたということですが、この話を昨年の秋に靖国神社を参拝した折、埼玉県遺族連合会の方から伺ったことから、12月議会の一般質問で取り上げたところ、26年度予算で約500万円ほどの予算が組まれたのです。敷地内全域にわたる整備改修を本年11月までに仕上げる予定になっています。

 昨日、そのことを連合会の方に報告したところ、自民党控え室までお越しになり、大変喜んでくださいました。ちなみに遺族連合会の事務所は県庁の近くにあるのです。
 6月23日が沖縄戦線の終戦を意味する日ということで、毎年各種イベントが行われるそうです。埼玉県でも訪問団を組んで出かけるそうですが、これとは別に毎年11月にも訪れるということです。6月は議会があって無理なので、11月には整備も完成することでしょうから、ご一緒したいなあと思っています。
 残念なことは、一般質問でわかったことですが、県内の高校修学旅行で沖縄を選択する学校が多いのですが、この祈念公園を訪問対象にしている学校が少ないということです。首里城や美ら水族館だけでは単なる観光だと思うのです・・・平和教育の在り方を考えさせられます。

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