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No.2157 こうでなくちゃいけません!

2012.03.09

 事務所で0時過ぎまで資料とにらめっこして、つい先ほど、とは言っても1時間ほど経ちますが、無事帰還したところです。やはり仕事モードが集中した時、事務所はうってつけの仕事場になります。我が家とははかどり方がちがいます。

秋田県が隣県岩手県のガレキの受け入れを表明しました。しかも覚書まで締結するという念の入れようですから確かな意欲を感じますし、多くが知らんふりをしている状況に「喝!」を入れるきっかけになればいいと思います。
 2日には自らが被災地でもある八戸市が3万トンのガレキを受け入れるニュースがありましたが、東北のことは東北でどうぞ!というのではあまりにもあまりすぎます。名乗りを上げる自治体が今後増えるのかどうか?

(以下は読売新聞昨夜9時過ぎのトピックスから)
 
秋田県、岩手の震災がれき6万トン受け入れへ

秋田県は8日、東日本大震災で発生した岩手県宮古市と野田村の災害廃棄物を最大6万1700トン受け入れる覚書を、岩手県と交わした。
 秋田県によると、宮古市から家具などの可燃物5200トン、野田村から可燃と不燃の廃棄物計5万6500トンを受け入れる。時期は4月下旬以降を想定している。
 両県は2月7日に廃棄物受け入れに関する基本協定を締結しており、覚書で詳細を定めた。放射性物質濃度や空間放射線量の測定方法に関する管理マニュアルも併せて作成した。
 秋田県は、岩手県久慈市と洋野町、普代村の災害廃棄物も受け入れる方針。

No.2156 予算特別委員会

2012.03.06

 今日から県議会は予算特別委員会が開催されています。この後、明日、16日の締め括質問、19日の討論、採決という流れで進みます。私は新五ヵ年計画特別委員に任命されはしましたが、この予算のほうは年初に期別の割り振りを決めていたのでメンバーにはなっておりません。ライブ中継をテレ玉で放映しているということですが、実際を見分しておきたいと思って登庁しました。

 基本的には全議員が何らかに所属している各常任委員会での予算審議もあるわけですが、予特での答弁は知事が主体となっている点が常任と異なる部分です。予算の考え方、方向性、財政上の観点等々・・・諸々を真剣に質疑答弁する実態は、国会の予算委員会のイメージとは基本的に異なります。
 こうして、前向きなやりとりがなされる議会というのは、傍聴者の多い少ないにかかわらず、県民が存在していると実感させられます。首長のあげ足ばかりをとっていた感の強いどこぞの市議会とは様変わりです。あくまでもその昔の話だとお断りをしておきます。今はそんなことはないと聞いていますのでね。

No.2155 復興を妨げているものは・・・

2012.03.05

 まもなく、あの大震災から1年が経過しようとしている。被災地の復興は政治の遅れが災いして遅々として進んではいない。というと民主党支持者には一方的だと怒られそうだが、ここにきて私も少し違うかもしれないと思い始めている。つまり、民主党政治の責任は大きいことは異論がないが、それとは別の理由があるということにも重みを感じ始めたのだ。いや、実はかなり前からいらだつ理由にはなっていた。   

 私は8月お盆の頃に現地ボランティア活動に出かけた。そして直後の9月定例会で「一刻も早いガレキの処理に名乗りを!」といった主旨で、上田知事に一般質問をした。ちょうど東京都の石原知事がその必要性を説き、先陣を切ってガレキの受け入れを表明した頃のことである。
 この私と上田知事のやりとりは、今でも県議会録画中継で見ることが可能なので、興味のある方はどうぞアクセスしてみてください。

 さて、その後11月下旬に再度現地を訪れたが、ガレキは、散乱していた状態から整理されたものの巨大な高さの瓦礫山がいくつもでき、それは今でもそのままになっている。
 あれからさらに3ヶ月・・・ここにきて、ガレキの受け入れに応じた自治体に補助金を出すとかいうことを政府が検討しているという。何を今さらとは思うが、こうでもしないと世の中が手を差しのべようとしないことがよくわかったからやむを得ないとも感じる。県レベルでまったく考慮していないほうが圧倒的に多いことに驚くが、埼玉県でも県の意向とは別に、ガレキの受け入れをまったく考えていない自治体がかなりある。
住民反応が神奈川県のように反発することに躊躇しているとしか考えられない。政治家は次の選挙を考えて、なかなか住民反応が手厳しい予測がなされる状況でおいそれとは受け入れ表明できないというのが実態だと思う。石原知事や上田知事は、そのこのところはすっきりしていると言えるのかもしれない。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心なのです」by マザーテレサ

 社会の出来事のいろいろな場面で、この言葉が真実をついていると理解させられる昨今。殺伐とした社会、回りに無関心かつ他人の不幸にも無関心といった世相はもう手がつけられない状態なのだろうか?
 そうした観点から思うに、復興を妨げているのは、私たち国民一人一人なのかもしれない。

No.2154 我としたことが!

2012.03.05

 まだまだ寒いこの冬、なんと我としたことが人生初めてインフルエンザに見舞われました。幸いB型だったので大事に至らずにすんだのですが、先週はフラフラ状態のままあっというまに時が過ぎていきました。議会開会中ですので、けっこうあせる自分におかしいやら情けないやら、腹がたつやら。
 熱と咳に襲われ、とくに熱に弱いので38.2度にはさすがにまいりました。市議時代を通じて初めて病欠を記録しましたが、なんとかそれも1日で済むようにと、処方箋をたよりに布団に潜り込んだまま必死に汗をかくことに努力?
翌日からの同僚の一般質問はしっかり見届けました。本当は、一定期間外出禁止とかいうらしいのですが、そうも言ってられない状況だということでご理解ください。翌朝は平熱に下がっていたし、咳きも驚異的におさまっていたのです。
 自己管理が足りない!とお叱りを受けそうですが、どこでどうしてインフルエンザなどに・・・・やっぱりワクチンはしておかないといけませんね。ここ数年はちゃんとしていたんですが、さぼった途端のアクシデントということですと、やはり自己管理が足りない!

No.2153 ベーシックインカム

2012.02.28

 橋下大阪市長および大阪維新の会について、後日またこの画面で書き込みすると約束しましたが、その前に、新たに橋下氏が新構想として興味深いテーマを2点ほど投げかけたもので、それについて。

★小中校生徒の留年制度
 橋下氏が志向する改革施策の中で、教育指針はなかなか的を得ていると、自分なりに評価しているが、この留年制度はいささか危険を感じないではない。改革には痛みをともなうが、この痛みは相手が子どもなだけに取り返しのつかない痛みになりかねない。
 現代日本の教育は、精神教育面でも学力向上教育においても、その質の低下は否めないというのが大方の意見だ。そして、その原因がどこにあるかの検証は為されていないままだ。ましてや、日教組に支配されたかのような民主党政権下になって、ますますその流れにはずみがついているといった観測もある。

★最低生活保障制度
 これは、ベーシックインカムと呼ばれているもので、オギャーと生まれいでた赤ちゃんはもちろん、命ある国民一人当たりに同額の現金給付をしようという制度だ。額は5万円から8万円とする説が多い。これによって大方の福祉行政下の扶助費を無くすことができ、これに関わる行政コストおよび複雑なしがらみが排除できるといった構想である。
 一定ラインまでは共産党的思考にもとづき、それ以上は資本主義的競争原理が働くといってもよいこの制度、社会構造の変化と過去への揺り戻しを期待することの困難さが、そうした構想の原点にあるとされる。すでにヨーロッパではこのシステムを研究するネットワークが数年前から立ち上がっている。これはギリシャ問題より前のことで、ベーシックインカム・ヨーロピアン・ネットワーク(BIEN)というものだ。
 まだ、この制度を取り上げた国はない。メリットもあれば、その逆も当然あるからで、とくに国家福祉制度の根幹を変える制度となるからこそ、デメリットはどんな小さなものでも留意しなければならない。
 しかし、少子高齢化という変え難い社会構造にもたらされた閉塞状況にある日本を、BIの対象として考えたならば、おおいに研究議論の余地はあるようにも感じるのだが、さて・・・・。

 私見を述べるならば、現行では前者は反対、後者は慎重にと考えている。言い方を変えれば、首相公選制を実現し、さらに参議院を廃止するという橋下理論との結びつきを思うと、これらの理論は橋下政権誕生下では成立することになる。つまり、首相の独断専決に近い意思決定が出来るからだ。
 ポピュリズム全盛の選挙背景にあって、政治の仕組みが変われば、教育、福祉、経済などオールラウンドで変化する可能性が高い。外交、防衛については予測不能だが、一気にお国替えをすることが良いのかどうか、すべては国民の意思表示にかかっていると言える。

No.2152 素直に喜べないバースデー

2012.02.22

 今日22日は小生の誕生日です。ここ毎年は定例議会中に迎えるようになりましたが、今年も県議会が一昨日から開会になっています。いま、その3日目の昼休みです。とはいっても本議会ではなく予算説明会の2日目ということで若干ゆったりめの昼です。

 国政、経済、被災地復興等々、あれやこれや考えると素直に喜ぶことができない今年の誕生日ですが、午前中の予算説明会の休憩時間で私のバースデーを党派を超えて声だかに発声していただき感激しました。
 朝、出がけに家内が言ってくれた祝言葉をなんとなく聴き過ごしてしまったので申し訳ないことをしたと反省しています。
 ただ、やはり県レベルではあっても政治の実態に関わる立場として被災地のことを思うと、バースデーで浮かれてるわけにはいきませんね。なんたって、東北3県のガレキは2252万8000トンというとてつもない量なのですが、そのうち片づけられた量は117万6000トンで、わずか5%程度にしかなっていないのです。117万トンというのもすごい数字ですから、実態の強烈さがわかります。

 昨年9月議会で私が上田知事になんとかこの受け入れをできないものかと説き、その後慎重に検討した結果、埼玉県は正式に受け入れを表明しました。この受け入れを神奈川県などでは住民の反対が強くなかなか前に進めない状況もあります。
 昨日の埼玉新聞が県議会各会派の代表コメントを掲載していました。それによると共産党をのぞきガレキの受け入れは現地復興の観点から対処することが望ましいといった内容でした。そうでなければ何が絆かわからない・・・・私はそう思っています。

 昨年の3月16日、天皇陛下が「この苦難を国民の一人一人がわかちあって」といったお言葉をメディアを通じておっしゃられたことを忘れてはならないと思います。
 

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