記事一覧

No.2168 また出た鳩山外交の問題発言

2012.04.09

 政府の説得も無視してイラン外交に出向いた鳩山元首相。いささか心配がなかったわけではないが、やはり大きな問題発言をして世界の顰蹙(ひんしゅく)を買うことになったようだ。
 BSフジのプライムニュースのライブで、このいきさつを詳細に報道しているのだが、熟慮も無しにIAEAに関する批判発言をし、アフマディネジャド大統領に社交辞令をプレゼントした。単純に言えばこういうことだろうと思える。
 仕切りにかばう中東問題に詳しい大野元裕議員の説明もむなしくしか聞こえない。

 結局は、発言の主旨、本意を問う以前の問題で、中途半端な言葉を与えれば相手に都合のいい解釈をされる可能性が大だという点に理解が及んでいないことが問題でもあるのだ。つまり語彙を都合良く利用されるということになるのだ。過去にも河野発言、村山発言といった外交上の発言で日本の立ち位置は長らく不利な状況に陥っている事実もある。それがわからない鳩山さんということになる。

 鳩山さんを外交問題最高顧問という位置づけにしていた民主党には大きな責任があると思うのだが、官房長官の説明には「あくまでも個人の訪問なのでそれに政府がどうのこうの言うべきではないと思っている」ですと。
 本来であれば厳重注意とか資格剥奪とかに値する愚行とも思うのだが・・。
 個人といっても、元首相であり最高顧問ですから、日本国民はあきれるだけですむかもしらないが、諸外国はそうはいかないと考えるのが自然なことだ。
 普天間問題でアメリカとの不協和音を生じさせた鳩山さんだが、今度はアメリカのみならずイランへの経済制裁に相互協力している国々も黙ってはいないかもしれない。願わくは、すでに終わった政治家だという見方をしてくれたらと思うが、政権与党内に君臨する方ですからそれは有り得ないか?
 しかし、何度国の評判を貶めることか!友愛外交とは。

  

No.2167 埼玉東部消防組合消防局

2012.04.07

 5日、東部地区3市3町による「消防広域化協定」の調印式が行われた。
 県内を7ブロックに区分指定し、県の主導で進められてきた消防広域化は、所沢地区が先に広域化を決定し、今回の東部地区が2番目に広域化実現地域として名乗りを上げることとなった。

◆2006.6「消防組織法の一部を改正する法律」により、消防広域化が法制化
◆2008.3 埼玉県が「埼玉県消防広域化推進計画」を7本部制として策定 
◆2008.7 県は市町村長、消防長を対象に広域化説明会を開始
◆2009.5〜消防広域化第7ブロック連絡協議会が4回にわたり開かれる
◆2011.1 消防広域化第7ブロック協議会設立

 といった経緯をふまえ、以降関係会議は20数回を数え、途中、羽生と蓮田の離脱といった出来事もあったが、地域住民の安心安全を最大の目的とした広域化がようやく協定調印というところまでたどりついた。
町田前市長が「これは将来の地域の消防だけではない救急医療体制にも関わる重要な案件だから絶対に実現しなければならない!」とよく口にしていたのを思い出す。
 上田知事、県議6名、そして各自治体の市議も多数駆けつけ、この調印式を見守った。しかし、ここで完結ではない。全自治体が6月議会で広域化議案を上程し、議会議決があった後、県知事に申請手続きをとることが残されている。
 開始時期は2013年4月1日、「埼玉東部消防組合消防局」として正式に発足する。

No.2166 三宅さん引退に思う

2012.04.03

 政治評論家として、その人柄がとりわけ中高年に親しまれているという三宅久之さんが引退した。2日のTVタックルが卒業式ということだったが、三宅さんを囲んでの言いたい放題の座談会が終了したことはとても寂しいことだ。
 たまたま土曜日だったと思うが、朝番組に出ている三宅さんを拝見した。タックルと違い落ち着いた雰囲気でのトーク番組だったこともあり、現国政についての問題点などでの真摯な意見を拝聴した。引退を表明して気持ちがゆったりした雰囲気が見てとれた。
 やはり引退はもったいないというのが正直な感想だ。しかし、最近気になっていたのだが、三宅さんは議論が伯仲してくると息継ぎが思うにまかせない感じが見受けられた。呼吸器官に異常があるのかなと感じさせた。
 1930年生まれだというから82歳の高齢だ。万全な体であることがミラクルなのだから、これからの人生で健康を少しでも取り戻してほしいと思う・・・と考えるそばから、朽ちるまでコメンテーターという生き方もあるのではないか、まだまだ現役国会議員をたじたじにしてほしいと思う自分がいる。
 それだけ三宅さんの語りの小気味よさが好きであり、我が師匠と断りなく思っていた。

 
 しかし、テレビ評論家が理由の如何は別にして、言葉がスムーズに出てこないのは許されないという三宅流美学が今回の結論に至ったものと思えてならない。どうぞごゆっくり!

No.2165 指紋より歯紋

2012.03.30

 このタイトルはつぎのような事実を知って考えついたものです。
 昨日、大宮で埼玉県歯科医師会、埼玉県歯科医師連盟の主催によるデンタルセミナーが開催されました。きっかけは、昨年の8月に歯科口腔保健法という新法が国会で可決成立し、その後、埼玉県議会でも9月議会において自民党県議団の提案により「埼玉県歯科口腔保健の推進に関する条例」が制定されました。
 こうした状況から、上記のセミナーが第一回目として自民党県議団を対象に開かれたものです。
 いくつかのテーマに分けてのセミナーでしたが、「東日本大震災における身元確認作業」の講演内容に今号のタイトルの意味があります。

 震災後、多くの犠牲者搜索が続いた際、その身元確認が重要作業だったわけで、そのためにいくつかの県の歯科医師会から歯型から身元を割り出す作業のために歯科医師が現地に派遣されたそうです。こうした事実はうかがってなるほどと理解するほど、大震災の裏では様々な動きがあったということです。

 さて、家族による検証などを中心に身元割り出しが進む中、それが不可能な場合にDNAや指掌紋、それと歯型などからの検証作業があるということですが、DNAで0.7%、指掌紋では2.5%の割り出し率だったものが、歯型検証では7.0%の確立で身元が確認されたというのです。
 要するに、それだけ歯型というものは多くの人が歯医者で治療を受けた経験があるということがこの数値になっていると考えられるということでした。

 しかし、今回の津波では歯科院の多くも被災の対象になっているわけですから、割り出しのための作業には困難を極めたものと推測されます。
 国では、こうした際に歯型のレントゲンが簡単に撮影できる装置を全県に1機配置しているということです。

No.2164 ガレキ受け入れにようやく光指す!

2012.03.25

 復興への最大の難関になっているガレキ受け入れだが、ここにきて茨城、愛知と表明する県が相次いできた。
 私自身、昨年の一般質問で「ガレキ受け入れ」について上田知事に早期決定への見解を求めたこともあって、この問題については最大の関心事となっているので、喜ばしいことは喜ばしいが、いかんせん遅かったということに対して忸怩たる思いがある。

 10日ほど前のことになるが、野田首相はこう発言した。
 「ガレキ受け入れについては、国が一歩も二歩も前にでなければいけない」
私はこれを聞いて、「今頃何言ってるのか!」と怒りに近いものを感じた。
原発問題とのからみで、選挙で選ばれる首相も自治体トップも簡単には対応しにくかった問題だと理解はするが、東京都知事は昨年の8月に表明していたのだ。上田知事は私の質問に同感であり、検討すると答弁し、12月議会で正式に表明した。
 野田首相の先の発言は発生から1年経過した時点でのものだ。もっとタイミング的確な対応をしていたならば、どうなっていただろうか。まさにリーダーシップの評価として高い点数はあげられない。

 増税国会にあって、他の事案になかなか目が向かない傾向の首相だが、TPPで昨日こんな発言をした。
 「TPPはビートルズみたいなものだ。日本はポールでアメリカはジョンレノンだ。だから両国がTPPに揃って美しいハーモニーを奏でる必要がある」
 どうだろう? 中年受けする引用かもしれないが、これって日米関係の基本を考察すれば、すべてに通じるものだ。なにもTPPだけにあてはまる引用ではない。
 この人の演説には、「言葉が遊ぶ」「言葉が踊る」という感じがするのだが、それは現代マスコミの在り方を上手に利用する言葉のマジックを意識した野田流アジテートなのかもしれない。

No.2163 狭山茶は美味しい!

2012.03.22

ファイル 101-1.jpg 今日、原発問題で県内最大の被害対象になった狭山茶を楽しむ会が催されました。
 国の指導が紆余曲折したこともあって、倒産企業を出すなど厳しい状況に振り回された狭山茶業界でしたが、知事の緻密なリーダーシップによる県の適切な処置で大きなダメージを逃れ、結局のところ国の指針が埼玉県の施した内容に問題なかったことを証明する形で終止符をうつこととなりました。

ファイル 101-2.jpg 業界の感謝の思いもこもった狭山茶を楽しむ会は、知事公館で開催され、県議72人を含む400人あまりの出席者でにぎわったが、なにより狭山茶の安全性の再確認と、それ以上に抹茶、煎茶それぞれ別個の美味しさを堪能する参加者の姿が印象的でした。
 それにしても、お茶の味がこうも違うとは驚きに近いものがありました。日頃、我が家でたしなむ?お茶とは確実に異なる味でした。あくまでも煎茶の話です。作法もそれぞれにあるということでしたが、作法は問わない雰囲気でとてもアットホームなお茶会でした。
 狭山茶の今後の力強い振興は間違いないと感じた次第です。

ページ移動