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No.3219 イギリスの行きつく先は

2019.12.15

 イギリスの総選挙は来年1月のEU離脱を決定づけた。4度に渡り議会の否定を受け、暗礁に乗り上げた国民投票の結果がようやく結実することとなった。
 考えるべきは、議会制民主主義というものは、国民投票の結果をもってしても与党が過半数を確保していない限り、事の成就には困難を伴うということである。だからこそ、議会構図を変えなければとの想いでジョンソン首相は解散総選挙にうって出たのだ。そして、国民はそれを理解した。
 しかし、イギリスメディアの分析にうなづく面も無くはない。それは、2016年の国民投票直前に、EU残留を訴えたある女性議員が射殺されるという卑劣な事件があった。そのせいか、今回労働党所属の女性議員の多くが立候補を取りやめたという。なんと20人近いとか。これが労働党敗北の原因だとする説はすべてではないにしても保守党が過半数を獲得できたかどうか微妙な意味合いがある。
 正直なところ、小生は国民投票の再実施を唱える労働党の存在によって、ジュンソン大統領の目論見ははずれ、泥沼の上の泥沼にますます浸かっていくイギリスを予測していた。しかし、結果は国民投票以上の差がつく形の総選挙となった。プライド高いグレートブリテン気質は、やはり離脱への道を選択した。なぜ、離脱かという論争が薄れ、ボリス・ジョンソンという類いまれなパフォーマンス政治家による派手な活動が国民の心をゆさぶったということと理解している。国会論争では、派手なジェスチャーで野党議員を馬鹿だチョンだと激しく罵る国会中継を見ていて、よく裁判沙汰にならないものだと感じていたが、とうとう自らの想いと主張を現実にした。同じPでもパフォーマンスというよりはパワフルな政治姿勢で国家の行先を結論づけた。
 トランプ大統領とよく似た面を報道されるが、落ち着きのない、やんちゃなパフォーマンスはロンドン紳士のイメージには程遠いが、おそらく、国も国民も疲れ切っていたのではないかと、この結果について想う。
 しかし、労働党はまだしも、スコットランド民族党が35から48議席に増やした結果、独立運動が再燃し国民投票を求めてくる可能性が高い。結果スコットランドのEU復帰も有り得ると考えるとややこしい国論の再現となり、この国民投票を否定すれば異次元のカオス状態に陥ることも十分考えられる。それ以前に、来年末までのEUとの通商交渉や北アイルランド問題など課題は山積みである。現行経済も停滞しきっている。通商交渉が滞れば、企業の反発も生じることになる。雇用、消費、移民・・・パワフル・ジョンソンの手腕の発揮し処はまだまだ先が長い。イギリスの行きつく先はまだまだ未知だ。

 イギリスほどの混乱はないにせよ、5万都市幸手の未来は??・・・いや、未来どころか、財政的な面から思えばスタート間もない木村市政にはいばらの道がしばらく続くのは大方の知るところであり、また妥当な見方である。とは言え、前を向いて進む! これを肝に銘じて頑張るしかない。

No.3218 三ツ林裕巳君を励ます会  

2019.12.12

 今日は掲題の会が東京プリンスホテルで盛大に開催されました。師走の恒例行事となった会ですが、今回も1500人近くの参加者で会場はムンムンの熱気に包まれました。
 元幹事長の細田清和会会長の挨拶に始まり、西村経産大臣、岸田政調会長、加藤厚労大臣、河野防衛大臣といった、日頃テレビでしか会うことのない方々が壇上に現れるたびに、いったん会場がどよめき、すぐに挨拶の内容に耳を傾ファイル 1129-1.jpgけるといった様子。やはり、挨拶慣れしているせいか、よどみなく話す姿は誰も同様ですが、内容は当然のごとくそれぞれ味わいが異なり、飽きることのない冒頭の1時間でした。大臣クラスの来賓は10人を超えていました。
 その後も江藤農水大臣をはじめ続々といった感じで来賓が登壇しましたが、会食が始まってからでは既に遅く、時間の経過とともに壇上に目を向ける人が少なくなっていくのはやむを得ません。話す側としては、こういった状況になると辛いものがあります。
 大臣以外に印象に残った挨拶では、日本歯科医師会会長の口腔と成人病の関わりが最近問われているという話を前提に、三ツ林代議士は内科医でありながら日本歯科大学病院の副院長として口腔医学の専門家です、と紹介しながら、代議士ほど誠実な人はいないので、私は勿論、仲間たちの信頼は大変厚いものがあるといった挨拶は、ほっこりする物がありました。これは、話す人の持つ話し方や雰囲気が大いに影響することで、見習うべきものが沢山ありました。
 ファイル 1129-2.jpgそして、三ツ林代議士の登場。医療福祉と防災を中心の話でしたが、明朗かつ清新さあふれる演説は、聴く側を引き込むほどで、単に熱弁というだけでなく、非常に内容の濃いものがありました。特に、自分の会ですから他より長めの挨拶でもいいはずなのに、会食前の時間の経過を考慮してか、短めに抑えながらも会場が盛り上がる話ぶりに代議士の人柄を改めて感じた次第です。だからこそ、地元幸手に限らず他の多くの選挙区内自治体の支援者が多いのだろうと思います。
 地元を支える国会議員ですが、地元が支える国会議員でもあります。益々のご奮闘を期待すると同時に、大臣就任を目指して今後も応援していきたいと感じた会になりました。

No.3217 衝撃に近い大麻事件

2019.12.06

 芸能人による薬物違反での逮捕が止まない中、坂戸消防署東分署の消防士が麻薬特例法違反で逮捕された。芸能界ほどではないにしても、公務員による同種事件が必ずしも珍しいという社会では無くなりつつあるものの、身近なところでの出来事に衝撃の度合いが高いのは否めない。
 今回の事件で驚くべきはその年齢である。22歳の消防士。自分は、薬物事件の年齢が低下傾向にあり、今や大学生から高校生にまで広がりつつある社会変化を憂いていた。
 この若者は、大麻であることを認識し150グラムを36万円で購入した。我々にとっても36万円は大金だが22歳には相当な額だ。これを売った側の二人も共に22歳。こちらの二人は伊勢崎市在住である。このうちの一人が、受け取った密輸覚醒剤は4.7㌔、2億8千万円に及ぶことから、この事件は更なる広がりをみせる可能性もある。そもそも、この密輸取引人脈に22歳の若者が絡んでいること自体が信じにくいことである。反社会像が浮かびもするが詳細は闇のままだ。
 薬物事件の対象年齢が低下している事実はある種の恐怖感につながる。一度はまると繰り返すという実態が心身を蝕むことになるという怖さに対し、快楽をむさぼる手前で理性がかかるのは難しいことだろうと思う。
 もう一つ、首を傾げてしまうのは、5日の県警発表なのだが、逮捕は11月26日ということである。なぜ、10日も間が空くのだろう。取り調べ期間があったということかもしれないが、県警は結局3人の認否は明らかにしていない。明らかにしないのは、前述のように広がりの可能性があり、捜査目的のためにということと思うが、ならば、徹底捜査をお願いしたいものだ。この際、いもづる式に逮捕者が増えようとも、一網打尽に近い形で事件の全容に向けて解決を図ってもらいたいものだ。埼玉県での薬物の広がりを防止すべく! 今の時代、子息が公務員になれば安心と満足の想いに浸るのは親心である。しかし、こうした形で人生に大きな汚点を残すことは、親にとっては慟哭以外の何物でもないはずである。それが残念でならない。そんな思いがする事件である。

No.3216 幼保無償化の本末転倒

2019.12.06

 国による幼児教育・保育無償化が始まったのは10月からでした。これまでにも、施行直前に値上げをする施設が多いことを問題視しましたが、その額が700億円にふくらみそうだというニュースにやれやれと思っていました。厚労省の試算はどうなっているんだろうと。
 ところが、今日の報道によると、この無償化の実施により給食費の減免措置を廃止する自治体が、全国1741ある自治体のうち13あることが判明したというのです。国の法改正にともなう生活支援関連制度が結果として負担増につながっている事実は、理由があるとしても、対象となる家庭にしたら無償化が有償化になったわけで、ありがたい制度の本末転倒と感じることでしょう。
 首長の考え方が反映しているのか、職員の事務能力が関係しているのか、考えさせられる13自治体ではあります。

No.3215 質問終わり心地良い疲労感

2019.12.05

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 12月議会の一般質問は昨日予定をすべて終了しました。13人の質問議員のうち、持ち時間の45分をすべて使った議員が7人いたこともあって、前号でお知らせした通りのタイムラッシュとなり、最終日の昨日の閉会時間は19時20分でした。防災をはじめ同種の質問も多々ありましたが、それもやむを得ないといったところでしょうか。
 印象に残ったことがいくつかありましたのでお示ししたいと思います。
◆区長の選挙活動についての質問を、私を含め3人の議員がしましたが、投票立会人の選挙活動が禁じられていることから、区長の選挙活動が違反の対象になることが判明しました。なぜなら、選管書記長によると幸手の場合は投票立会人を代表区長に指名していただいてるとの理由からです。確かに、代表区長をはじめ区長さんが投票所で立会人として座っている実態からはこの指摘が当然ということになります。もっとも、選挙立会人に区長がなり、報酬を支給しているのは幸手に限ったことではありません。したがって、ほぼ全国あまねく、区長の選挙活動は公職選挙法違反という理解が成立するということになります。
◆以上から、今回の市長選でも直前に辞職届を出し、選挙後に復帰しているという事実が1名あったという答弁があり、それは選挙活動するための偽装辞職ではないかとの指摘をしました。明解な答弁はありませんでしたが、とにかく、選挙活動は個人的にしたのであって区長の立場でしたものではないというのは、我田引水の身勝手な言い訳でしかありません。
◆ある地区の代表区長による自治会費使い込みの指摘がありました。すでに市ではこの本人から事情聴取し、確認を始めているということで、当人からはつい最近辞職願いが出たということです。ただし、その内容次第では公金横領、私文書偽造などといったことにまで発展する可能性もあるだろうし、はたして辞職願だけで事が終わるかどうか微妙だなあと感じながら聞いていました。
◆何が原因かは全く分かりませんが、教育に関する質問が少ない議会でした。
◆二日目、最終日と続けて10時台に地震がありました。特に最終日は、私が防災の質問をしている最中でしたので驚きましたが、本庁舎はすぐにでも使用をやめるべきだとの提案要求がタイムリーというか皮肉な内容になった次第です。最初が群馬県南部、次が栃木県南部だったと思います。通常、茨城県南部を震源地とするパターンが多いことから、埼玉県は北部地域の広範囲が震源遅滞だということを実感した地震でした。
◆私は、女性候補の生誕地に関わる二重性について、立候補者のプロフィールとして有権者には理解しにくいが、こうした実態を選管が知るところとなった場合、どう対応するのかと質問しました。明解な答弁はありませんでしたが、問題ある文書図画等への指摘は選管の義務としてチェック可能です。
◆ある議員の質問に、私を指していると思われる内容がありました。
 それは、たぶん№3186の内容に関するものだと思われます。この内容に誹謗中傷という指摘が選管に届いていないかと聞き、選管がなかったと答弁すると、なければ問題視することが出来なかったということかとして、それ以上の再質問はなかったのですが・・。
 そのブログで私は、公正な選挙から逸脱しないためには躊躇なく事実の指摘をすると論じた上で書いていますので誹謗中傷という指摘が理解できませんでした。ノーサイドという言葉も出ていましたが、自らが選挙のしこりを残しているように感じられた次第です。
◆そういえば、かの女性候補が傍聴にきて最後まで聞いておられましたです。
どういったお考えでのことかは知る由もありません。
◆一連の台風災害は行政及び市民にとって新たな教訓となりましたが、広報さっての11、12月号にこの関連での記事はわずかなスペースで一つの記事が書かれただけで、折込もありませんでした。編集方針への疑問を質しました。
◆今回の台風時では防災本部の立ち上げや避難勧告について、地域防災計画に則った行動が出来ていなかったとの指摘がありました。

 などなどです。私の質問に関連することが多くなりましたようでご容赦願います。3日分をすべて録画チェックするのは困難ですが、議員別、そして通告質問を確認して興味のある部分を抜粋視聴をすることもできます。市民の皆さまには是非とも議会への関心を深めていただきたいと思う次第です。
 

No.3214 一般質問タイムラッシュ

2019.12.03

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 昨日から始まった一般質問がかような状況です。
 今日は私までの予定でしたが、その前の坂本議員の定刻を10分経過した17:10をもって本日の打ち止めーとなりました。
 初日、二日目と4人づつ、明日の最終日は5人が出番を控えています。おそらく、今日よりさらに時間を要する可能性がありますが、開会直後の登壇者が私です。10時開会ですので、お時間許す限り傍聴いかがでしょうか。画面で見る議会とは違う味わいが???ありますよ。今日は、昨日より傍聴者も多く、20人ほどおみえになりました。
 朝一の出番は記憶にありませんが、がっちりやって、すっきり終わりたいと思っています。加えて、木村市長の答弁にも関心を持っていただければなによりです。

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