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No.3562 国旗掲揚と憲法改正

2022.05.06

ファイル 1489-1.jpg GWも終盤。憲法記念日、みどりの日、子どもの日と続いた祝日が過ぎた。
祝日イコール旗日ということで、写真のように日の丸を掲揚しているが、4日に日帰りながら少々の遠出をしたところ、群馬県のある町では目貫通りの国道沿い数百メートルに、一定の間隔、同じ高さでズラーと日の丸が! よく見ると商店街の街路灯に国旗掲揚の為の器具が取り付けられている。これはなかなか見るものがあった。
 どういった経緯でこのような街路灯掲揚になったのかはわからないが、いずれ確認してみたいと思う。国歌国旗に反対する政党があることを考えると、この地においてもそうした思考の議員や住民もいるはずで、ましてや町がこうした動きに予算補助をしたとしたら、議会ではどんな議論があったのだろうかなどなど興味は尽きない。残念ながら、見とれるばかりでシャッターを切る間もなく通り過ぎてしまったのが悔やまれます。
 羽生や行田でも農村部では国旗を掲揚の風景を多々見る。なぜか幸手市ではそうそう見かけることがない。

 憲法記念日には全国各地で関連イベントが行われた。気になるのは、改正反対派いわゆる護憲派政党やその種の論説者たちの発言だ。
 立憲民主党などはウクライナ有事にかこつけて憲法改正を唱える状況に異論を発する始末。憲法改正は自民党の党是であり、ウクライナ有事とはまったく関係なく改正への動きを示してきた経緯がある。「我が党は護憲ではなく論憲だから議論はやぶさかではない」と言いつつ、根は反対なので憲法審査会は理屈をつけては欠席を繰り返すなど、国民目線と乖離した動きをし続けている。
 共産党は言わずもがな。自衛隊は憲法違反だが有事の場合は活用するという委員長発言は、自衛隊員のみならず家族関係者に失礼この上無い。

 また、ある報道記者は「ウクライナ問題をきっかけにアメリカの言うことに従って我が国は戦える国になろうとしている」と反対集会で発言している。アメリカとの安全保障は重要であり、それ以上に重要なのは自らが国防力を強化することだ。欧州列国を見ても当たり前のことだ。今更地勢的見地を言うまでもない。少なくとも、専守防衛力も現状ではそれを確実に支えるだけのものはない。海中から核ミサイルを撃ち込まれた場合の防衛力などほとんど無いのが現実だ。戦える国にならずして戦えない国のままでいいのか!である。
 こうした考え方をすぐに右翼と評する向きがあるが、左翼思想の反対がすべて右翼思想であるかのような風潮はいかがなものかである。天皇制及び国歌国旗を敬い、国を愛するがゆえに国を守るという単純明快な考え方は、愛郷心、愛国心そのものである。先進国の多くに社会主義政党は存在するが、日本と異なり、自国を守るという論点にはほとんどズレはない。西側のヨーロッパ諸国でNATOに加盟せずとも反対する国も政党も無いというが、これは日本との決定的な違いである。
 国を愛するということは、国を守ることにも結び付くことで、ロシアのような国、プーチンのような国家指導者がいるという事実があるからこそ、防衛力を高めるのは必然的な思考となる。
 憲法9条が国を守る? 強権侵略国が他国の憲法を守ると考えることは危険思想ではないかと思うが。

No.3561 ナンジャモンジャの木

2022.05.02

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 気温差大、天候の移り変わりなど、気が滅入り、体調管理にも気を遣う陽気が続いています。そんな状況に元気を貰うのは、やはり街風景に彩りをつけている花々ですね。
ファイル 1488-1.jpg 写真は、毎年のようにメディアに取り上げられている元幸手市長の町田英夫さん宅に咲くナンジャモンジャの木です。数本のナンジャモンジャが各々雰囲気の異なる開花状態で見る者の目を楽しませてくれますが、正面から全景を楽しめるこの木が訪れる人々の目に留まるようです。
 ヒトツバタゴという名称がいつのまにかナンジャモンジャとして呼ばわれるようになったそうですが、枝が見えなくなるほど雪の花がまとう姿は、桜の終わった後の四季の彩りとして目に鮮やかです。
 ゴールデンウイークの間はこの姿に触れることができるそうです。町田夫妻が来観者に丁寧に応対されることもナンジャモンジャと共に評判となっているようで、毎年のように訪れる人がいらっしゃるということです。

No.3560 知床遊覧観光船事故

2022.04.27

 23日に発生した知床遊覧観光船「カズワン」の事故は、情報が深まるほどに人災の領域を色濃くしている。それは以下の報道からもそれを如実に示している。
■運行会社社屋の無線アンテナが破損していた。
■船の洋上位置を確認するためのGPSが取り外されていた。これに対し海保は21日の点検時に取り付けの指導をしていた。
■そもそも、同船は昨年の6月に座礁事故を起こしていた。
■船長、甲板員などの乗組員がほぼ素人に近い経験未熟な船員だった。

 以上を鑑みると、オホーツクは天候急変が珍しくなく急な高波が発生するなどといった自然の驚異を事故原因にすることとは無関係に思えてくる。むしろ、そうした天変に対応するというか立ち向かう姿勢・・・それは旅客船事業者としての経営理念とも言うべき安全管理精神が欠如していた事実に驚く。
 詳細はわからないが、海上運送業には安全管理規定が定められているはずで、たとえば、GPS搭載が法的に義務付けられていないというのも事の重大さに一役かっているということではないだろうか。事故の2日前にチェックしたのであれば、取り付けを確認するまで運行することが出来ないようにするべきだろうし、GPS搭載認定標記マークを発行して船に張り付けるなどの規定があってもしかるべきではないかと思う。まずは、最低限取り付けを義務付ける必要があるだろう。走行領海次第ではロシアに拿捕される海域でもあるのだから、法改正及びその強化がなされるべきである。
 関係者の人知経験といった観点では、どういった内情と経緯がこの会社にあったのか具体的にされていないが、採用自体にも不明瞭な点があるようだ。

 全国各地に遊覧船を売りにした観光地は多々ある。そもそも水上にいるというのは爽快な気分になるもので、それが湖上遊覧と違って外洋遊覧はスリルと迫力といった面では観光のハイライトに近い。知床遊覧は、一般的になかなかいくことの出来ない北海道観光の華とも言える。船の安全管理状況を確認する余裕などワクワク感でいっぱいの観光客にはないはずだ。その観光客が知床を満喫するどころか命を奪われてしまった。これが人災だったとすれば 亡くなられた方も、遺族の方々も無念な思いが募ることだろう。
 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

No.3559 目には春爛漫でも・・・

2022.04.23

 気温の上下差は身体にこたえるが、日々目に入る街風景は春の情景を増している。
 家々の植栽のツツジがそれぞれ色合いを整えながら面積を増やす変化を見て、命の不思議を再認識したり、知人に教わった小さな鉢に観賞用菊の挿し木作業をし、その10㎝ほどの姿が元気にしているかどうかを朝な夕なに気にしたりと、時間の合間をぬって春を楽しんでいいる。
 とは言いつつも、なぜか心が晴れない。コロナのせいもあるのだろうが、やはりウクライナのことが思考の多くを占めているからだと思う。頭に破片を受けて命を取り留めた13歳の少女をみたが、これが氷山の一角かと思うといたたまれない気持ちになる。マリウポリの製鉄所地下に閉じこもった民間人は、ここをハエ一匹通れないように封鎖しろというプーチンの命令通りになったとすると、今や閉じ込められているということになるが・・・。

 ウクライナの春は遠い! いや、夏さえも。 このままいけばイタリア映画「ひまわり」で観た画面いっぱいにひまわりが咲き誇った風景は白昼夢で終わるやもしれない。この映画自体は、戦争が生む悲恋をウクライナの情景に結びつけ、ヘンリーマンシーニの音楽と相まって叙情的に観る者を魅了した映画だった。「昨日・今日・明日」の風刺コメディでコンビを組んだソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名演は若かった私にも記憶に残る映画だった。余談だが、この頃は仏伊の映画や音楽が世界中でヒットして、それはマカロニウエスタンという異質の西部劇を生むに至った。英米主体の映画史と競うように流行したものだった。
 私は、ヘップバーンと並んでクラウディア・カルディナーレという女優が大好きだった。私事ですみません!

 ロシアの侵攻当初は零下の日々が多かったが、これからは真夏の陽気へと変わりゆく。気温的には季節を巡るものの、ウクライナの風景はしばらくは季節を感じさせる事の無い暗い状況が続くのだろうか。ひまわりどころか、小麦をはじめとする穀物も、今の光景からはどれほど作れるものやら。返す返すもプーチン許すまじの思いが募る。

No.3558 妄想プーチンの実体は?

2022.04.19

 プーチンが大義・正義の特別軍事行動と称するウクライナ侵略は、泥沼化の様相となってきた。どこに大義と正義があると言うのだろうか。近隣諸国の元首クラスによる停戦を勧める外交にも応じる気配を見せないプーチン。彼らのプーチンに対する評価も停戦平和実現への姿勢を示さないことに諦めの発言が相次ぐ状況となっている。
 なぜ、こうもかたくなにウクライナ人がロシア人を虐待しているといったフエイクを理由に侵略を続けるのだろうか。正に人の道ではない。

❖ソビエト連邦の復活、すなわち1991年にゴルバチョフが崩壊宣言したソビエト共産党の復活を意図しているのは確かなことであろう。つまり、プーチン自体が潜在的にこの崩壊を今に至っても容認することが出来ずにいる革命思想家で、レーニン思想に基づく非民主主義の共産主義者と理解するとわかりやすい。何のことはない、毛沢東を敬い、彼以上の指導者になるべく中国拡大を目論む習近平と同じ気質の人物だということではないか。そうした独裁専制主義者が西側への対抗心をあからさまに領土拡張を視野に入れているということだ。
 そして、今まさにプーチンが指示している軍事侵攻における民間人暴行殺戮や強制移送といった手口は戦争犯罪であり、スターリンが行った粛清統治と第二次大戦時の不可侵条約を破壊した日本侵略、強制捕虜収容といった蛮行を彷彿とさせる。
 西側への脅威感が拭えず、地中海への拠点としてクリミアを欲したプーチンの深謀遠慮は、ウクライナ全土を狙い、はてはモルドバなど旧ソ連邦の国々、いわば昔はロシアの支配下にあった民族国家を取り戻したいとまで考えているのではないだろうか。その手始めがウクライナだったと考えるわかりやすく、これこそがソビエト連邦復活であり、自由主義国家群に対抗するプーチンの精神構造ではないかと思えるのだ。
 左派共産思想の危険性や怖さは№3557でも書いたように、こうしたプーチンのような人物が具体的な思想行動を起こした時にわかるわけで、ユダヤ民族虐殺弾圧と領土拡大戦略で稀代の悪魔的思想政治家と称されるヒトラーの再来を感じさせるものだ。いわば彼は21世紀のヒトラーになりかねない。
 そういえば、ロシアにとって5月9日は対ドイツ戦勝利記念日である。ここで、どんな国家行事を企画し、ウクライナをネオナチとかナチズムの根城だと国内向けに発信しているプーチンが、何を口にするのか興味深いものがある。

 現代社会は経済戦争のみならず武器侵攻といった暴挙においても、SNSまでをも駆使した情報戦が優劣に作用し、ヒトラー、スターリン時代とは著しく異なる。しかし、それは独裁者が意図する言論や報道の管理統制が徹底しにくい状況も意味している。ロシア制裁の観点からスポーツの世界でもロシア選手を締め出す傾向にあるが、これには異論がある。スポーツそのものは広く参加の権利をもたらすものと考えるが、現実問題として、著名な選手が海外の大会に出場することで、自国ロシアがウクライナで行っている現実を知ることになるのではないかと思うがいかがなものだろうか。アイススケートのレジェンドであるプルシェンコは、自らが主催する国内大会で会場の至る所や入場券にまでZマークを示し親プーチンを掲げているそうだ。独裁左派思想国の報道規制はさほどに国民を欺くのだ。中国も北朝鮮もそこは変わりがない。民主自由主義との違いはため息が出るほど大きなものがある。
 左派思想には「解決するには、軍事同盟の対決ではなく国連が正当防衛権を発揮することが大事だ」と主張する向きがあるが、今の国連に何が望めるというのか。元より当事国のロシアが拒否権を有し、中国、インド、ベラルーシ、北朝鮮、南アフリカ、エジプト、エリトリアといった「ロシア寄り」か「はっきりしない国」も少なくない状況の国連は機能不全に陥りつつある。遺憾と抗議の発言をする事務総長がプーチンと会談してもおそらく情勢が変わることはないだろうし、その意欲も見え無い。民間人殺戮に麻痺状態で、自国の欲求を譲ることはないプーチンを国連が説得できるとは思えない。国連がプーチンの首に鈴をつけることが出来ると思っていること自体が、ナンセンスであり、夢見心地の絵空事も言えばいいというものではない。しまいには綺麗事としか聞こえない。事の次第は、プーチンがクリミア侵攻を実行した2014年に始まっていたと考えるべきで、その行為自体に国連は何も出来なかったのだから。

No.3562 小麦高騰で想うこと

2022.04.14

 4月になって、輸入小麦の政府売価が上がっている。半年ごとに農水省が算定して公表する製粉会社への原麦売渡価格は、1トン当たり昨年の61,820円から72,530円と17.3%も上昇した。本来半年ごとの見直しのはずだが、6月には再度6%の値上げが予定されているというから、パン食主体のご家庭には頭が痛いことだろう。
 ロシアのウクライナ侵攻に関連して報道されていることだが、世界有数の小麦生産地として北米、ロシア、そしてウクライナが上位国と言われている。アメリカは前年の日照りが原因で生産量が落ち込んだことによるが、世界全域にロシア覇権戦略の影響が出ていることは間違いない。
 対ロシア経済制裁はもとより、ウクライナに至っては今後数年にわたり、穀物全体の安定的な生産はおぼつかない状況になってしまった。
 これに輪をかけて、円安の急伸、海上運賃の上昇も極端に上昇傾向で推移している。

 米の重量単価は日本式では一般的に1俵60㌔とか1袋30㌔が通常単位として認識されており、今年の米価はいくら?という場合は1俵単位で示される。埼玉県価格は昨年8,400円で最高時の3分の1ほどになっている。これは他の食品には見られないことで、卵や牛乳の価格停滞といい、消費者にとっては有難いことかもしれないが、農家泣かせの現状は深刻度を増しているのだ。
 小麦や大豆はブッシェル(bu)という単位で、1ブッシェル27.2㌔が算出単位となっている。この1ブッシェル価格で昨年の10月は6.8ドルだったものが、半年後の今年2月には9.28ドルにまで上昇し、4月の平均値では7.7ドルで推移している。いずれにしても、戦火の影響はしばらくの間まぬがれないと考えるべきだろう。
 米は昨年米の埼玉県価格が30㌔4,200円。小麦は政府の製粉会社への売価が30㌔あたり2,180円で、そこから加工されて店頭販売される一般的な薄力粉で1㌔300円から400円の価格帯となっている。つまり30㌔あたり1万円前後が原材料としての小麦粉の市場価格なのだ。パンや麺に形成されて販売されるには更に小売価格は上がることになる。水でとぎ、電気で炊くだけの米が便利かつ安価な主食であることは確かなことだと思う。小麦の値上がり次第ではあるが、米を見直す場面になったのではないかと感じるのだがどんなものだろうか。

 今年2月にアメリカが発表した統計によると、昨年の小麦の世界生産量は776百万トン、同消費量は788百万トン。つまり消費が生産を上回っている状況で、特に消費は前年比で0.7%も増加している。米食を中心とした食文化を伝統とする日本でもコメの消費が減少傾向一途で、パンや麺といった小麦を原料とした食事への変化が顕著になっている。それに呼応して、米価が毎年のように低落している現実に農家の悲鳴が聞こえる状況となっている。
 日本は小麦生産という点では小国で、消費対象の多くは米加豪を相手国とした高品質高価格帯の輸入国ということである。世界の実態はパンを主食とした国が圧倒的に多く、ニュースを見る限りウクライナの主力輸出先であるヨーロッパやアフリカ諸国でも小麦不足で、早朝から市民がパン屋に並ぶ光景が見られる。小麦の高騰する要因は広範囲に及んでいる。

 米を見直そう! コメを食べよう! 幸手産のコメの美味しさは食べた人の多くが認めるところだ。定番ブランドに勝るとも劣らない幸手産米の炊き立て熱々のご飯は、卵かけ良し、納豆ご飯良し、豆腐かけ良し、七味醤油かけ良し、塩辛も海苔もグッドな相性で、まさに万能食品として最高峰に位置付けられる日本が誇る食材だ。冗談抜きでコメは日本の食のふるさとと言っても間違いではないと思う。
 地産地消の勧めというのは、よくよく考えてみれば消極的な思考を原点にしていると感じるが、それを意識せずとも幸手産のコメは自信を持って言える。
 上手い!! 
 このブログをお読みいただいている幸手にお住まいでない遠方の方で、一度幸手産米を食べてみたいという方に宅配で送ることをしてももいいかなと思います。よろしければメールください。今は間もなく田植え時期で、新米収穫は8月末あたりからです。でも、昨年のコメでも農家が備蓄しているコメに食味の違いはないと断言できます。
 なんと言っても、米は日本人のパワーの源ではありませんか。

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