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No.2372 台風18号の爪痕

2013.09.17

 天災には人の生活などひとたまりもない。今月2日に越谷、松伏、野田を襲った竜巻は、その通り道で大きな被害に遭った建物屋上から目にした光景に身がすくんだ。
ファイル 314-1.jpg しかし同じ埼玉で昨日突風に見舞われた熊谷、行田は状況からすると、さらにその上を行くものだったのかもしれない。写真がそれだ。越谷では倒れた家まではなかったが、これを見る限り、瞬間風速の恐ろしさが感じとれる。水害と合わせて風害もともなう台風は多くの農家を容赦なく直撃した。今後、想定される被害総額はかなりのものが予測される。

 今回の台風被害は、埼玉のみならず京都から北海道まで広範囲に及んでいる。洪水・氾濫・土砂崩れといった状況は、わかっているだけで3名もの命をも奪われている。他に行方不明者も数名いる。台風の大きな渦の中で局地的に竜巻が発生したという事実はほとんど経験がない上に、そもそもゲリラ的集中豪雨でさえ始めての経験ですという人が多いことに驚く。
 社会の変化、人間生活の変化とともに、自然も大きな変化をしたということなのだろう。最近の空は1年中ゴロゴロ鳴り響いているような感じだ。

 そんな折、荒川水系の多くの世帯を支える水源地の合角(かっかく)ダムの取水制限が解除になった。本日午前11時のことだ。利根川水系でもまもなくのことだろうと思う。
 初夏から悩まされてきた水不足が、大きな災害をもたらした台風一過を合図に解消されるというなんとも皮肉な状況になってしまった。
 自然災害の怖さと、その対処法については、今までの認識度をランクアップしなければいけないと強く感じさせられたが、この恐怖の9月をいつまで記憶にとどめておくことができるだろうか。いや、さらにこの上をいく災害にいつ見舞われるかわからないという恐怖が芽生えつつある。

No.2371 幸手市各地も冠水状況

2013.09.16

 15日早朝、目が覚めて「けっこう雨が降ってるなー、こりゃあ上高野の地区民祭も先週に続いて中止になるかなー。可哀想に」といった目覚め感覚で時事放談やらなんやらまどろみながら見ていた・・・・ところが、8時頃だったか、朝食前に新聞を取りに出たところが、玄関の階段1段目のかなりのところまで水が来ていて、長靴なしでは道路に降りられない状態。これほどあっという間にというか、知らぬ間にというか・・・急な雨に見舞われた記憶はかなり以前にさかのぼる。
 地元地域を見回ったら、すでに大中落としはあふれ、道路2本目あたりまでのお宅で植え込みブロックの上部まで冠水。マンホールからは逆流のプッシュアップがあちこちで出ているといった様子。

 午前中、お招きを受けていた行事を終えて、市内各地を回ると全域にわたっての冠水。長倉地区牛村では、あと1センチほどで床上浸水になるお宅まであった。情報としては目にも耳にもしていないが、おそらく実際に床上浸水にまで至ってしまった家があったやもしれない。
 聞いたところでは、9時から9時半ころがピークだったようで、早朝さほどの豪雨といった感触ではなかったはずが、こうした被害におよんでしまったということは、我が上空で降った雨にプラスして少々上流、幸手で言えば鷲宮、栗橋といった西側地域での雨量が影響しているのだろうとも感じる。

 午後は驚くほどの天候回復ぶりで真夏日のぶり返しのよう。道路の乾きも猛スピード。その後、夜になって緑台の知人から緊急電話。慌てて行って見ると、この地の道路はまったく他とは別。それどころか、民家に隣接する稲刈り終了後の田から水がまだ流れ出している状況で、多くの男女がもっとも水が上がったお宅の玄関前に土嚢を積む作業をしていた。地域力に感心したものの、夜半からまた大雨の予報がでていることもあり、皆さんから受ける雰囲気は不安感が隠せないといった感じ。
 市役所に連絡してもなかなか対応してくれないという声を多く耳にしたが、市内数箇所を回った私としては、職員の対応もなかなかままならないだろうと見越すことはできた。また、私とて見回ったからといってその場で何ができるかというと、対処しようがないというのが実態である。あまり、水が引かなすぎたので排水口に手を入れたら、落ち葉や布切れがかぶっていて排水機能を停めていたので、急いで数箇所の排水口の異物を取り除いたことが何年か前にあったことを思い出した。
 ともあれ、それほどひどい実態だった。ニュースでは仙台をはじめ幸手以上の冠水被害となった地域を目にしたが、どこでも役所の対応がてんやわんやだったことは間違いない。

No.2370 越谷の被災地状況

2013.09.12

 朝晩は冷え込む感覚が出てきましたが、今日の日中は暑かったですね。
 さて、本日は自民党県議団として松伏、越谷の竜巻による被害状況を視察しました。私は個人的に明日も出向く予定をたてているのですが、急遽決まったスケジュールですが団としての活動ということで参加した次第です。

ファイル 312-1.jpg ファイル 312-2.jpg越谷市では、高橋市長をはじめとする部課長職員の方による詳細な説明をうかがった後、現地へ。目に飛び込む現状は竜巻被害の特徴はもとより、その怖さをまざまざと見せつけられました。家から見ていた人は、近づいて来る竜巻を目にし、なんとも言われぬ恐怖感を味わったことは間違いありません。
ファイル 312-5.jpg 大畠中学校や給食センターでも無残な実態には変わりなく、当時給食センターで仕事中だった職員さんは、あまりの怖さに冷蔵庫の中に逃げ込んだ方もいたそうです。センターの屋上から竜巻の通過状況がよく理解できます。ほぼ100mの幅で構築物をなぎ倒し、吹き飛ばしていったことがわかるのです。松伏方面に向かって約500メートルほど先に見える地点に、数件のブルーシートが見えますが、そのすぐ脇には、大きなゴルフ練習場があるのですが、どうやらきわどいところで被害には合わなかったことがわかります。あの巨大な高さの支柱とネットは跡形もなくなっていただろうと推測できるほど、被災地点の状況がひどいからです。
 これから県議会がどういった災害支援に向けて手を差し伸べることができるか・・・それを考えながらの現地視察でした。

No.2369 定例会も間近に!

2013.09.10

 八潮市の県議補選で自民党公認候補の森伸一さんが当選した。まずはおめでとうございます! めでたし、めでたし!
 これで自民党県議団としては50人の大世帯となる。もっとも、越谷市長選出馬に向けて松沢邦翁議員が議員辞職するという意思表示をされているので、また49人になるのは確実。いずれにしても1期新彩会は森議員の入会で17名という規模になり、活気づくことこの上ない。

 ということで、20日開会の定例会もいよいよ間近にせまってきた。今議会は短期間ではあるが、決算特別委員会も別途開催される。また、越谷、松伏の竜巻被害支援に関わる内容も当然加わるものと思われるので、いつものことではあるが、気の抜けない大切な議会であることに変わりはない。
 開会前の調整会合として13日に議会運営委員会、19日に自民党政務調査会正副部会長会議が行われる。
 また、今議会では私も注目する高校教科書選定問題で2日に続いて、文教常任委員会の臨時会が13日の議運の後に開かれる。私はこの委員会メンバーではないが、この成り行きには大きな興味を持っている。この問題については後日取り上げてみたいと思っている。

No.2368 東京決定 おめでとう!!

2013.09.08

 2020年のオリンピックが東京に決定した。これほど嬉しいことはしばらくなかったような気がする。多くの国民が一つになって喜びを分かち合えるという事自体が素晴らしいことだが、その瞬間はなんとも言いようのない場面・・・
招致活動に出向いていた人たちの歓喜の様子に涙を誘われたが、ここまでの苦労は、前回の落選落胆もあったせいでその喜びもひとしおのはずだ。
 太田選手の喜ぶ姿は印象的だった。

 ネットでは開催に反対する声も見られた。「今祭りごとに浮かれている場合か!」「五輪に莫大な金をかけて被災地を見放すのか!」など、経済停滞や被災地復興を反対の理由にするものが多かった。しかし、これは次のような理由を原点に考えればまったくマトを得ていない考えだ。
◆56年ぶりのスポーツ祭典は、今だからこそ必要のはず。この決定が私たちの心に芽生える活力は、そもそも国や地域の活性化につながるのだから。
◆政治的な思考をスポーツに持ち込むことに疑義を感じる方もいると想うが、少なからず関与はしているはずで、そうであれば、政治は今も大切だが未来をしっかり見つめ、次世代の国・地域を構築する役割と責任があるもの。世界トップレベルの祭典はこの点からも喜ぶべきだ。
◆原発問題と結びつけて反対する声もあるが、7年後の日本がどうなっているかを予測できる人はいない。世界中が注目している近未来の祭典を国民を元気づける大きな動力として理解し、夢を7年後に馳せることのほうが素直な思考ではないか。国家社会を変える可能性に期待したいものだ。
◆命という観点から、また選手生命という観点から7年後に自らの存在を憂う方々でも、この喜びを分かち合う感涙の姿が画面から見られた。まさに国を愛し、スポーツを愛する私たちが、停滞する現代日本にどれだけ心がちじこめられていたかがわかる。一気に爆発した瞬間は素晴らしかった。
◆なにより、世界が祝ってくれているではないか。マドリッドとイスタンブールへの思いも込めて、2020年を世界の祭典として盛り上げる責任感がなにより日本を活性化させる。
◆中韓、とくに韓国から言われる筋合いのない海産物輸入禁止が今日の決定日直前に発表された。東京選択を不利にさせるための次元の低いねたみ、ライバル意識が常に見え見えの抗日感情に基づく行為に対し、今回の決定は堂々と胸を張れるものであったし、勝たなければいけないと感じた。そもそもワールドカップ・サッカーがコリア・ジャパン大会としてとして開催に至ったいきさつでもいろいろあった。
 韓国の国会議員が靖国神社参拝に反対するため、わざわざ訪日してその実力行使をするなど、とんでもない感情行動を実行する近隣諸国が、この決定にどんな感じを持ったのだろうか? 世界でもっとも東京に決まってほしくないと思っていた国は韓国かもしれない。まさかこの決定を見て日の丸を燃やしたりはしないでほしい。
◆オリンピックだけではなく、パラリンピックの観点からも、開催の意義は深いものがある。
◆継続するアベノミクスにさらに拍車をかけるとする考え方もある。私もそう感じるが、なにより、安倍首相がいろいろな場面で見せる世界に恥ずかしくない日本のトップの姿は、日本の舵取り役としての安定感を示してくれている。品格、品性はもとより、なにより清楚感が素晴らしい!

 世の中、あらゆる事象が100%ではない! これは私が常に自らに言い聞かせていることだが、反対する思考にもいろいろな理由があるとは思うが、こればかりは、失礼かもしれないがひねくれた精神を捨てて、7年後に向けて心を同じくしたいものだなあと思わずにはいられない。かく言う、私もその時70歳になっている。56年ぶりのオリンピックをこの目で観たいものだ。人生何があるかわからないが、元気でいよう!と思わせてくれただけで今回の決定は私にとって大いに意義があった。

No.2367 取水制限緩和

2013.09.07

  前号での被災者生活再建支援法は、越谷地区で適用になったが、まだ松伏町では見送れられたままだ。発生後即三ツ林衆議院議員が関係首長を伴って菅官房長官や古屋防災担当大臣を訪問し、早期対応を直言陳情した。国会議員の存在はこうした形でその存在意義と有効性を高める部分もある。同議員の選挙区である14区内の八潮市では、市長、県議補選、市議選のトリプル選挙が行われているという多忙な中、三ツ林議員の行動は頼もしい限りだと、その意気に感じるところ大である。
 合わせて、自民党かつ政権党に所属しているという点も、大切だということがあらためて実感できるというものだ。

  あちこちで、なんとも奇妙な天候が続いている。雨が来ても、降って欲しい山間地域に降らず都市部を直撃するなど、利水回復というよりは災害にまで進んでしまうゲリラ的降り方が多いのが最近の傾向のようである。人間生活がいかに自然との関わりにおいて心もとないものだという感覚に襲われる。当然のごとく、天空のご機嫌をうかがうことがやたらと多くなった気がする。

ファイル 309-1.jpg 夏前から心配されてきた水不足では、埼玉北東部地域をまかなう利根川水系で7月24日から10%の取水制限が続いていたが、ここにきてようやく昨6日の午後5時時点でこれが緩和された。ここのところの降雨で、河川流況が好転してきたことによるもので、県土地水政策課が発表した。
 しかしながら、添付の資料をご覧になればご理解いただけるかと思うが、同水系8ダムの現在貯水率は50%ということで、70%という平年貯水率と比較すると、数字的には好転したといっても、まだこの程度といった認識で捉えるべきかもしれない。

 はじまってまもない稲刈りでは、水稲の出来具合は良好ということだそうなので、米作りについては水のやりくりも含め、関係者の皆さんの努力工夫が実ったといったところ。私もすでに収穫仕立てのうるち米をおいしくいただいた。幸手のコメはなんともおいしいー!

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