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No.3790 攻守事業に選択と集中

2025.01.28

 毎日のように開かれる新年会で各人が語る挨拶では、干支に結び付けてのものが多くあります。すなわち、脱皮して成長をする巳のように、一皮も二皮も剥けて清新に成長したい(またはさせたい)と念願しているといった内容です。成長はもちろん大賛成ですが、その成長も大地震によって庶民生活が一瞬のうちに奈落の底に落とされ、台無しになる可能性も憂慮される昨今です。
 過去の地震を対岸の火事と考えることなく、いつ何時我が街、我が身にふりかかるかという意識を強くする必要が増しています。神戸、東日本、熊本、能登といった地震被災地では脱皮どころか、せっかく身についた血脈・筋肉までがそぎ落とされたのです。現時点でほぼ高次元での復興が認められるのは神戸だけのような感じですが、なにより、被災者の心に深い無念さが残ったままでしょうし、その無念さはある意味自責の念にも近いものがあるのではないかと推察します。それは防災対策、地域強靭化への備えが不足していたという思いに違い無いと。しかし、現実は防災面に限らず攻守双方にわたる事業が目白押しです。
 幸手市の財政状況を考えるまでもなく、こうした対策は一自治体単位で実現することは困難ですが、やはり計画的な財政のやりくりと、優先順位を的確にとらえた選択と集中が求められます。
 振り返ると、幸手市は平成13年頃からほぼ5年間にわたり、各種財政指数から第二の夕張になりかねないという実態にあり、ゴミ袋の有償化、施設使用料の値上げなどの受益者負担などの市民協力も得ながら財政を切り抜け、起債を自力で判断決定できる状況を守り抜きました。思い出すほどに攻守両面に及ぶ大きな事業が待ち構える中、議員の責務も以前にも増して重い状況にあるのは間違いのないところと確信しています。
 さて、今日は午後2時半から三郷市で第4区議長会役員会が開催されます。
天気晴朗ですね。庭の草花の芽が吹きつつあります。

No.3788 埼玉県教育長

2025.01.22

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 新年1月は様々なイベントに議長という立場でご案内いただくことの多い月です。先週も15日に大野知事と県内63市町村議長の新年懇談会が知事公館で開催され、多くの県内自治体議長が集いました。ここには大野知事の他、部長と部長級の県の重職者も参加しています。この2年近くで知り合った議長さん方との懇親を深めることも意義深く、大切なコミュニケーションの場となりますが、それ以上に県の重職の方々との再会はなつかしさ以上に感激する場面の連続でした。
 会が始まってセレモニーが終わると同時に、私に声をかけてくださる方が数人続くのですが、そのすべてが私が県議時代にお世話になった職員さんで、この10年経過の中で部長になられた方々ばかりです。旧交を温める機会が、先方から寄ってきてくれるという有難さはひとしおです。そしてなにより、昇進され立派な姿に接する現実が嬉しいではありませんか。また、ほとんどの部長さんが幸手市および市議会の現状を把握されていて、心配やら助言の言葉をかけてくれることにも感激が増すものです。
 当然と言えば当然なのですが、県の職員さんは全ての自治体の実態を把握することがその職責を担うことにつながるので、それはそれは自治体情報に対するアンテナは高くしているのです。

 
 感動モノの有難い声掛けやドバイスとは別に、その存在自体が感動モノの人物にも再会できました。それは埼玉県教育長となっておられた母校の後輩です。10年前当時は教育委員会の課長さんでしたが、昇進を伝える報道に思わずオーと感じたことをおぼえています。実際に本人に再会して、その貫禄というか埼玉県教育行政のトップになられたことに同窓生として誇りを感じるたたずまいの方でした。とにかく重厚感が半端ないといった人物でした。後輩などとおこがましく、人間も一定年齢を超えると先輩後輩など無いも同然です。
 平成23年の忘れもしない東日本大震災の直後の県議選。思い出すほどにスピーカーの音量を制限するなどといった変則な選挙運動でしたねー。おかげ様で県議にならせていただきましたが、その時の県教育長も母校の1年先輩でした。そして、母校出身の職員さんたちと同窓懇親会を実現したのも懐かしく思いだされます。実は、どういうわけか当時の教育委員会には同窓生が多くいましたが、劣等生だった私からすると母校の名誉すら感じさてくれる鑑のような職員像の皆さんといったところなのです。

No.3784 目出度い気持が・・・

2025.01.02

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 2025年が到来しました。
 新年明けましておめでとうございます。

 一昨年5月に議長就任以来、約1年のブランクを経てブログを再開して半年ほどになります。従って、新年の書き込みも2年ぶりのことになります。タイトルの目出度いも、愛でたい、芽出度いなどの文字変化にもなり、どれも清々しい感覚にさせてくれます。
 ところが、元日の新聞を見てとてもそんな気持にはなれないと感じる出来事が一面トップに掲載されていました。中国の海上封鎖演習です。しかもその通過は沖縄本島と宮古島の間の宮古島海峡ということですから、その西側には石垣島などを含む先島諸島、与那国島、そして尖閣諸島が入ることになります。それまで台湾一周の演習はありましたが、今回の動向は対日強硬策とも思える、いわゆる無礼かつ野卑な行為としか考えられません。
 トランプ政権による経済制裁の更なる引き締めか、石破政権による国防意識の甘さか、それとも韓国の政情混乱の常態化か、ロシアに追随、または北朝鮮に近づくプーチンへの脅威か・・・習近平の思惑がどこに起因しているのかは不明ですが、変化する情勢がいくつもあるのは確かなことでしょう。いずれにしても、今回の軍事行動は世界平和を衰退させるかのような異常さです。
 日本政府は、岩屋とかいう外務大臣がわざわざ中国に出向き、10年利用可能なビザ発行を進めて来たばかりです。何を考えているのかと言いたい事案ですが、この外務大臣はもとより親中大臣を多く誕生させ、トランプには会えずに習近平には真っ先に会いに行った石破総理ですから、ガードが甘いと言えば甘いわけです。石破総理を選択した自民党議員、しかも土壇場で高市さんを裏切った議員の責任が重いことにならなければ・・・もうなってますかね。
 石破さん、こうした状況となったからには、真っ先に先島諸島などの自治体首長を訪ねるべきかなと思いますがね。とくに、石垣市の中山義隆市長は国防向上の必要性を常に訴えている方ですから、地域事情を組み入れる姿勢は積極的に示すべきと思います。沖縄県は知事も地元メディアも親中派で、反自民党主義のリベラル派ですので、中国の行動には疑問を感じない一派です。

 世界平和の維持に脅威となっている覇権国家が国連安全保障理事国の中国とロシアであることは異論のないところかと思います。そこに追従するのがイラン、ベネズエラ、北朝鮮、ベラルーシ、シリアといった国々で、どこも専制独裁主義者をリーダーとする国家群です。シリアは昨年末、突然アサド政権が崩壊し、新たな政治体制がもたらされることになりましたが、それでも民主主義的選挙が行われるには4年ほどかかるだろうとされています。
 欧州の民主主義国家でも国民感情が現政権を放逐する方向に向く現状です。世界平和の維持のために、それぞれの国において政情安定化が必要であるのは間違いないところかと思います。
 アメリカのニューオリンズでは、イスラム国の人物による車の暴走テロが発生し、犯人は銃撃戦で死亡、市民に多数の死者が出ています。しかもこの犯人はアメリカ国籍だというのですから、移民問題や国籍問題の自由さや寛容さがはたして長い目でみて国の為になるのだろうかという思考も高まる事件になることでしょう。グローバル化という言葉には、それが良いと思えることと、危険と思える内容が混在している点が問題だと思えてならないのです。
 新年早々のブログが、私的怒りの内容になってしまい恐縮ですが、読売一面が中国の脅威記事を選択したことが、私の日頃の思いに火がついたとご理解いただければ有難く、どんな一年になるのやら・・・ともあれ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

No.3783 韓国の国情

2024.12.30

 韓国のユン大統領が3度目の出頭要請を拒否しました。中国や韓国のお国柄として感情が激烈なことはよく知られたことですが、敵対する相手をとことん蹴落とす事態は珍しいことではありません。規模の大小にかかわらず、権力争いは政治の世界には付きものですが、文化大革命や、韓国の場合の大統領経験者に対する弾劾は、まさにお国柄そのものと言えます。
 今、BS日テレで平日の夕方に「チャングムの誓い」という20年前くらいに放送された韓国ドラマが再放送されていますが、このストーリーに用いられている権力争いは、拷問、流刑、死刑といった言葉や場面がしょっちゅう出てきます。弾劾という日本語訳も頻繁に使われています。そこで感じるのは、国を治める組織の対立構図において、相手を完膚なきまでに追い込む手法というか精神構造は、今もさして変わっていないということです。
 このドラマの場合、些細なミスに対して「人知れず葬る」という恐ろしい制度もあり、ついつい主人公への応援の気持ちが増幅される形で見入ってしまいます。韓国ドラマは、今もあふれるほど放映され続けていますが、この「チャングムの誓い」と「イサン」という歴史ドラマ以外は見たことがありません。不思議なほどに興味が無いのが理由です。

ファイル 1714-1.jpg しかし、現代韓国で起こっている政治不安は、この歴史ドラマを彷彿とさせるものがあります。一党で過半数議員を擁する野党「共に民主党」の国会対策はイジメそのものだと言うことが添付記事の内容でよーく理解できます。議会の倫理などあって無きが如し、出鱈目そのものです。しかし、だからといってユン大統領が戒厳令を発布したことが、その対抗策として認められるのかというと、それもたしかに問題ありとは思います。
 ただし、この野党の思考が、8つの被告人裁判を抱えるイ・ジェミョン代表の大統領返り咲きでの不逮捕特権を狙い、またユン大統領の対日政策に対する批判を労働左翼中心に感情的に訴えることで激しやすい国民感情を煽る手法をとっていることはどうなのかと思います。それほど日本に対する敵対心が多いのかと。気持ちの面で言えば、ユン大統領頑張れ!という思いが日本人の間で芽生えるのは仕方のないことかと思えてきます。

 

No.3782 子どもたちに癒されて

2024.12.24

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 今日24日は公立小中学校の終業日です。スクールガードと呼ぶ朝の登校見守りは、前日の嫌な出来事もその時間忘れさせてくれる貴重なルーティンです。今朝は、子どもたちに会うなり「明日、学校行ったら冬休みだねー」と声がけ。すると「明日から休みだよ」の一言。
 私が1日早とちりしていたわけですが、冬休みの権利を一日少なくされたように思ったのかもしれませんね。そんな屈託ない言葉に、というか会話そのものにたまらなく癒されます。
「冬休みは短いけど仕方がないよなー」
「でも、お正月はお年玉がもらえるから」
「そうだ、沢山もらえるといいね。何か買いたいものあるの」
「わかんない」「僕はね、お母さんに預けるんだ」「へー偉いじゃないか」
「それじゃー行ってらっしゃーい。楽しいお正月になるといいねー」
 と、ここまでの小会話のあと、後ろを振り返った4年生が
「おじさん、良いお年を」ときたもんだ。癒されますなー!!!

No.3780 驚愕の値上げ!?

2024.12.19

 今日、東鷲宮駅方面に向けてハンドルを握っていて、ガソリンスタンド前を通りかかったところで、そこにあるガソリン価格の電光掲示板に173円と言う数字が。何気なく「173円かあ」と思った瞬間「えー173円!」と声を出してしまいました。その掲示板が昨日まで示していた数字は166円だったからです。午後になって、幸手久喜新道で同じ価格が光るスタンドが2か所。
 そういえば、19日から政府補助金が減額されるニュースを思い出しました。燃料油価格激変緩和対策というものです。そもそも、最近の政治ニュースでは、103万円の壁やガソリン暫定税率の廃止といった経済対策が話題になっていたこともあり、逆に前の日より7円も値上がりしたことに驚きしかありません。しかもどの店もほぼ同じ価格ですから、カルテルとまでは言わないものの、安いイメージのあった幸手市近辺もいつのまにかそうではなくなった感じです。
最近の私の感覚ですと、越谷、草加が150円台のスタンドが多いと感じていましたが、はたして明日以降どういった業界動向の変化が見られ、他の物価に与える影響はどうなるかに関心が深まります。
 あと10日足らずで年越しとなる年末ですが、せちがらさが漂うガソリン値上げです。そうそう、灯油は120円。これも激変上昇額です。

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