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No.3864 フェイクドラマの1週間?

2025.10.15

自民 196(100)
立民 148( 42)
維新 35( 19)
国民 27( 25)
公明 24( 21)
れい  9( 6)
共産 8( 7)
有志 7
参政 3( 15)
こども 2
日保守 ( 2)
沖縄  ( 2)
無所属 6( 9)
総数 465(248)

 衆議院と参議院( )内人数ですが、数合わせでの過半数可能性を考えると、国民民主の榛葉幹事長の発言の意味がなんとも微妙だ。昨日、榛葉幹事長は記者会見で「玉木が総理になっても順調な政権運営が出来るとは思えない。なぜなら参議院が簡単に過半数とはならないし、れいわや共産党と一緒にとは思わない。そんなリスクがある連立を簡単に受けることはない」といったことを発言している。
 そもそもネットでは立憲民主党ならぬ立憲共産党と揶揄する内容が多い状況もあり、20日深夜までの各党間交渉が注目だ。連合はもとより経団連や支援政治団体などが裏技の仕掛けをしないとも言えない。つまりなんでもありの政局が1週間も水面下で行われるわけだが、立民の安住幹事長は前号で私が使ったドラマを口にしている。ただ、私はメイクドラマと書いたが、実はフェイクドラマの1週間ではないかと思っている。

 立維国に公明が加わっても107で参議院は過半数に届かない。実態が不明だが無所属の9名を足しても116。したがって、榛葉幹事長が言うところのれいわと共産とは相容れないとなると不可能になる。自民が中心であれば過半数到達の組み合わせは広がる。公明党は斉藤代表が「個人的には、2者の決戦投票になった場合、野党候補でまとまることは考えられない」と発言している。あくまでも個人的にはという点が意味深い。当として自民党との決別をはっきり示すならこれだろう。それとも高市さんだから決別なのかどうか? さらに言うと、公明は関西で維新の影響を受けて議員が激減した経緯があり、地区内関係はぎくしゃくしているとも言われている。衆議院無所属の中に立民を離党した松原仁さんがおり、想像だが高市さんに投じるのではないかと思う。保守精神は筋金入りの方と認識している。

 やはり安定政権の為には衆参過半数が望ましいのは当然だが、想像の範囲で唯一連立野合政権で玉木首相が誕生するためには、玉木代表が榛葉幹事長を説得して榛葉さんが妥協するかどうかだろう。総理になる覚悟はあると早くから口にしているのはその意欲があるからだろう。ただ、それでも維新の選択次第なのだが、影響を持つ橋下徹氏は高市批判の先頭集団にいる方なので連立入りは大いに考えられる。そうなると政治家を志した人間にとってこれは確かに千載一隅のチャンスでしっかりモノにしたいと玉木氏は考えるに違いない。ところが、そんな思考で生まれる政権は間違いなく異種野合の政権であり、砂上の楼閣間違いなしである。
 あまり言いたくはないが、今年初めだったかの不倫騒動の主が我が国の盟主になることに女性の見る目は厳しい。次期総選挙で自民どころか国民民主自体が砂上の楼閣にならないだろうか。わけあって5年前に分かれた立民と国民が元のさやに戻るのかどうか。 覆水盆に返らずということわざもあるのだが。
 大切なことは、脆弱政権が国家国民の為になるのかということであり、今の混迷動向はまさに国家益、国民益の無視も甚だしい。同じことは自民党内の反保守リベラル議員にも言える。石破、岩屋、村上、船田、鈴木、松山、野田、稲田などなど理念変節、恩義忘却(鈴木宗男さんは復党させてくれた石破さんへの恩義を感じているものと思われる)の議員たちが高市さんに投票しない可能性は十分あるし、党の分裂も視野に入ってくる。
 何度もいうが、政治家の発言は真実性に疑問は残るし、オールドメディアの切り抜き報道の引力に抗する精神力で国の未来像を描かないと反保守勢力の言論に打ち勝つことは出来ない。今がそのターニングポイントにあるということだ。

No.3863 政治がバラエティー化する

2025.10.15

 前号に複数の賛同をいただきました。ありがとうございます。このところ、政界で何かあると私のブログ書評への関心が高まるのか、アクセス数が多少増える傾向を有難く感じています。

 さて、公明党の政権離脱以降、面白おかしく政権交代の可能性をバラエティー的に伝えるオ-ルドメディア群。総裁選後の株高は高市トレードへの国民の期待の現れだったはずだが、今では公明党離脱の責任は高市総裁にあるとし、円安で更なる物価高に見舞われるなどと巧妙な高市批判で国民の不安を煽る。ますます政治が崇高な国の舵取役であるという高貴なものであることからかけ離れる感がしてならない。SNSではかなり正当な論評も見られるがそれに準ずる地上報道は少ない。
 議会は過半数という数合わせの世界だと、あの小沢一郎氏がよく口にするが、その過半数論理は今や公明党の政権離脱によって総理大臣が誰になるかの騒動となって国民の前に晒されている。その論理の中に「国益」という意味合いが感じられないのが異様でもある。耳にする各政党の発言には真実の不安定さと国民をダシにした党利党略しか見えてこない。
 この3ヶ月、遅れている能登復興対策が置き去りにされ、毎月1日を迎える度に高騰する物価対策に為すすべがない石破政権を問題視する論調は野党にもない。
 それどころか、自民党内では船田元、鈴木宗男といった議員たちが、ひとまず石破総理を続行してはどうかといった党員感情無視の発言をしている。安倍晋三元総理を国賊だと言い切った村上総務大臣は公然と高市批判を口にするなど相変わらずの権力争い。先の総裁選での党員票の実態を時も経ずして忘れたかのようだ。石破総理の復権などを現実化したら自民党自ら民主主義を放棄したのも同然で、次期選挙で解党的大敗を期するのではないか。

 我が長嶋さんが発した表現を使いたくはないのですが、オールドメディア群は政権交代をメークドラマ化的扱いで偏向報道を続けている。玉木首相の可能性を期待するかのような論調もある。玉木さんもチャンスとばかりにやりたくて仕方がないようだ。これについては次号で書こうと思うが、野合政権はいずれ瓦礫のように崩壊する運命にあるのは歴史が証明している。しかし、反保守メディアの論調は先にも書いたがとても巧妙で、その意図を読み解くのは難解な面もあるが、わかりやすい実態が発覚した。前号で書いた「評判が悪くなるような写真を使ってやる」とのたもうたカメラマンがいるということが全てではないかと思う。これは時事通信社の人間のようで上層部による謝罪があったが、共同通信や時事通信は日本の報道体系の上位に位置する機関であるから、この下部で情報を得るメディアは軒並み右へならいの傾向にあるのは仕方がない。これらが発信する民主主義を脅かす報道・発言に国民は一喜一憂させられていることになる。とくに共同通信社の出身コメンテーターや、それ系の報道機関には目に余る自民保守系思想への毛嫌いコメントが多い。安全保障が国益を護る観点からいかに重要な思考かわかりたくないのだろう。
 ともあれ、野党については次のブログに譲るが、自民党員の思考が安倍本流の高市総裁・総理に期待する結果であったことを軽く論じてはならない。