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No.3642 一般質問=幸手の学力

2022.12.06

 昨5日、一般質問3日目で自分が11時半頃から昼食を挟んで2時半近くまで登壇した。
1.帯状疱疹ワクチンについて
2.教育問題について
 ・不登校児への支援
 ・小中校の学力
 ・学校統廃合協議の進捗状況と課題
3.中央地区産業団地の拡充について
 以上の3項目について質問しましたが、教育関連の質問は改選以後、ほとんど毎回しており、テーマも多岐に及びます。今号では小中校の学力について、その内容を大まかにはなりますが、お示ししたいと思います。

 質問の意図は、ヤングファミリーにとっては高校や大学進学、やがては社会人へと我が子が成長する過程で、大きな関心事であると同時に、街の未来形成にとっても欠かすことの出来ない行政テーマだという理念からです。
 更に、街で出会う顔見知りの方から言われることへの疑念からです。それは、「幸手は財政は県内で最も厳しい市ということだが、子どもの学力も最低のランクだそうだね」という言葉です。親御さんにとってはショックなことですし、私の頭には「そんなことはない」と思いつつ、具体的にそれを打ち消すことが出来ずにいたからです。
 そこで、添付した資料のような表を作って、質問に臨みました。申し訳ありませんが、スマホでは見ずらいと思います。
 この表は、毎年埼玉県が行っている小学生4,5,6年、中学生全学年の学力結果です。実は、県が発表するのは年度毎にすべての自治体を1行で学年別に示す一覧表なのですが、これだとルーペが必要なことと、なにより、単年度の結果ですので学年変化を見るのは不可能なのです。
 つまり、2017年に小学生4年だった児童は2018年には小学5年になるわけですが、その同年代変化を追いかけにくのが県の表です。それで、県の表を5年分印刷して、そこから抜き出す形で作り替えてみようと思ったのですが、かなり目と時間を使うことになりました。選抜した自治体は、なるべく幸手市と人口同規模を要件に抽出しました。

ファイル 1569-1.jpg そこで、私はそれを科目別を主体にし、年度を数年にわたって示すことで理解しやすくなると考え、作り直してみたのです。幸手市の部分に斜めの線が引いてあるのは、その線を追うことで、同じ子どもの変化がわかるということになります。ただし、それだけでは年度によって設問の難易度が違うので、正答率が上がった下がっただけでは本質は見えません。そこで、他の自治体の正答率との比較によってそれがある程度読めるということになります。なお、正答率欄の白地の部分はその年のテストを受けていないということです。
 
 そして、同じ年度の、同じ学年、同じ科目ごとに最高点を青字で、最低点を赤い字で示すことで、自治体別の大まかな学力及びその偏差が見えてくるのです。その結果・・・
◆東京に隣接する南部C市の学力がすべてにおいて高く、近隣D市がそれに就く状況にあることがわかります。
◆北部、西部の自治体に最低を示す赤字が多い。
◆幸手は中学生になって学力が低下する傾向にあることと、英語に関しては最も低いと言える結果が表から判明します。
 しかし、県内最低ランクの位置にあるという説は違うことがわかります。このあたりは、教育長が小学生レベルでは上から3分の1程度にあると答弁しています。ただ、私が指摘した中学生で低下する傾向と英語の実態については、なんとか打開したいとも述べていらっしゃいました。

 
 中学に進んでから低落する原因としては、小学校で上位に位置していた子どもが市内の中学校に進まず、市立中学を選択するという実態も、かなり前の一般質問で確認していますので、どうにもならない不可抗力的な現実など、いろいろな事情が考えられます。しかし、その克服のためには、やはり中学のレベルを上げるしかないと思います。とくに英語力の向上はなんとしても求められるところです。
 そういった論議を一般質問のたびに山西教育長とさせていただくのが通例となっています。もっとも、教育問題や子どもが難儀する時代のテーマを主体的に質問通告することを私の主眼としていますので。
 文字文章ではわかりにくこともあろうかと思いますので、関心のある方はぜひ録画中継でご確認いただければと思います。

No.3641 ジャパニーズ・プライド

2022.12.06

 PK戦まで寝ずに見続け、朝のスクールガードもサムライジャパン惜敗の無念を引きづって小雨の交差点に立った。ところが、今朝の寒さはサッカーの名残りを遠ざけるほど厳しいものがあった。毎日のように、半ズボンで登校する子どもに驚く以上に元気をもらうが、今朝のそれは逆に寒さが倍化して、風邪ひくなよと声をかけたくなるほどだった。

 残念な結果ではあったが、スポーツの醍醐味をこの4試合で充分味わった。賞賛と感謝の想いがすべてと言ってもいいかなと。そして、前号で書いたことだが、コスタリカ戦の後の誹謗中傷は日本人的マナーの本質とかけ離れていると怒りを覚えたが、スペイン戦以降は激減しているようだ。
 それで思ったのだが、PK戦で3人がネットを揺らすことが出来なかったのはかえって良かったのではないかと。なぜなら、もしも5対4という一人の失敗で敗戦していたら、その選手に向かう責任論がネットにあふれたかもしれのないからだ。
 団体スポーツに個人責任論は適切だとは思わないが、ネット社会は容赦ない傍若無人な怖さを持っている。ブラボーとまでは言えないものの、お疲れ様!ありがとう!という想いで4年後を見つめたいものだ。
 普段、野球ほどにはJリーグに接することの無い自分ではあるが、考えてみたらヨロッパの各国リーグで活躍する日本人選手の活躍は日々確認するほどだから、これからは長友選手の言う様に、Jリーグにもより関心を持つようにしようかと思う。
 そうか、よくよく考えれば、野球も大谷選手のプレーに一喜一憂するこの数年である。海外で頑張るアスリートに魅了されるのは、日本の誇りを感じさせてくれるからなのだろう。今回のワールドカップも、優勝チームだけが味わうことの出来る名誉には届かなかったが、ジャパニーズ・プライドは最高のものを与えてくれたサムライジャパン。その意味では記憶に残るワールドカップだった。