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No.3646 秋谷病院移転続報

2022.12.19

 前号でお知らせした秋谷病院移転問題がメディア埼玉欄に掲載されました。
内容で少々驚きを感じたのは、済生会は旧栗橋町から無償譲渡された土地を市に返還はするものの、今後継続して10年借り受け、その後に建物、土地両方を秋谷病院に無償貸与するという。そして、10年経過後は建物、土地共に秋谷病院に無償譲渡し、さらに建物改修費用などは久喜市が一部補助するというのです。何とも秋谷病院にとってはこれ以上ない恵まれた移転と言えるかもしれません。
 秋谷病院は2次指定の救急病院でベッド数は114床、診療科目は8科目あり、移転後はそれを維持継続するとか。
 ところが、前号のテレ玉ニュースでも、新聞報道でも、はっきりとわからない点は、今の幸手市の施設はどういった扱いになるのかです。そのままなのか、廃止解体かは幸手市民にとって気になるところだと思います。今議会は明後日が最終日ですが・・

ファイル 1573-1.jpg 前号で私が少々気になる点があると言ったのは、ベッド数のことなんです。
つまり、埼玉県は医療圏を10に区分して、医療体制の確保に関する調整をしています。それは、昨今の意志も看護師も不足しているという大きな問題があり、新聞にもある通り、その争奪戦まがいの状況が起こっているということです。
 その問題を原点に考慮してみますと、利根医療圏は既定のベッド数を上回っているのですから、移転に関連した調整がどのように為されるのか。果たして秋谷病院が医師や看護師を継続的に確保する手立てはたまた戦略はどうしていくのだろうか。
 優秀な医師は技術向上のために病院を移り替わってその技術や医師としての高みを目指すということを耳にします。専属医師だけでまかなえないとなれば、常に大学病院主体の医局制度や大病院系列とのつながりが求められるのだろうと思います。
 山﨑豊子原作の「白い巨塔」は現実に近い小説だとすれば、さてさて、実際の病院新設や移転にかかわる裏事情に、いったいどういった風が吹いているのやら。