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No.3641 ジャパニーズ・プライド

2022.12.06

 PK戦まで寝ずに見続け、朝のスクールガードもサムライジャパン惜敗の無念を引きづって小雨の交差点に立った。ところが、今朝の寒さはサッカーの名残りを遠ざけるほど厳しいものがあった。毎日のように、半ズボンで登校する子どもに驚く以上に元気をもらうが、今朝のそれは逆に寒さが倍化して、風邪ひくなよと声をかけたくなるほどだった。

 残念な結果ではあったが、スポーツの醍醐味をこの4試合で充分味わった。賞賛と感謝の想いがすべてと言ってもいいかなと。そして、前号で書いたことだが、コスタリカ戦の後の誹謗中傷は日本人的マナーの本質とかけ離れていると怒りを覚えたが、スペイン戦以降は激減しているようだ。
 それで思ったのだが、PK戦で3人がネットを揺らすことが出来なかったのはかえって良かったのではないかと。なぜなら、もしも5対4という一人の失敗で敗戦していたら、その選手に向かう責任論がネットにあふれたかもしれのないからだ。
 団体スポーツに個人責任論は適切だとは思わないが、ネット社会は容赦ない傍若無人な怖さを持っている。ブラボーとまでは言えないものの、お疲れ様!ありがとう!という想いで4年後を見つめたいものだ。
 普段、野球ほどにはJリーグに接することの無い自分ではあるが、考えてみたらヨロッパの各国リーグで活躍する日本人選手の活躍は日々確認するほどだから、これからは長友選手の言う様に、Jリーグにもより関心を持つようにしようかと思う。
 そうか、よくよく考えれば、野球も大谷選手のプレーに一喜一憂するこの数年である。海外で頑張るアスリートに魅了されるのは、日本の誇りを感じさせてくれるからなのだろう。今回のワールドカップも、優勝チームだけが味わうことの出来る名誉には届かなかったが、ジャパニーズ・プライドは最高のものを与えてくれたサムライジャパン。その意味では記憶に残るワールドカップだった。