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No.2330 国の安定を求めない言論

2013.05.28

「言論の自由」とはなかなか難しい。民主主義を標榜して、その代名詞のようにこれを主張する場合、多くはその言論は歪んだ内容であることが多いと思うのは考えすぎだろうか。

 昨日の朝刊を見てため息が出た。毎月曜日になると講談社、小学館、朝日新聞などが刊行する週刊誌の見出しには皆さんも目が向くことでしょう。私などは、やじ馬根性丸出し?でこれに目をやる。購入したことは政治の世界に入ってほとんどない。これはスポーツ新聞にも言えることで、サラリーマン時代はちょくちょく買ったこれらの印刷物を買ってまで読む気がしなくなったというか、その必要性を感じない。ただし、どんなことを書いているかは気になるので、まずその大文字から注目する習慣が週刊でついた???
 まあ、これほどまでに品のない表現がよくも出来るものだと思うのは私だけ? 週刊PとGには最後必ず「性」に関する特集があるが、ひょっとするとこれが購買力に一役かっている代物なのだろう理解している。それはどうでもいいのだが、昨日のはあきれた以上に笑えるような見出し。

 A誌「株暴落・金利高騰 アベノミクス終焉の足音」
    参院選までもたないの悲鳴

 G誌 アベノミクス大ピンチに!早く逃げよ
   「米国発すごい大暴落がやってくる」

 P誌 背筋が凍った5月23日。 
    だがこれは悪夢の序章にすぎない
   「株価大暴落」運命の6月がやってくる

 まさによってたかって。とくにP誌は、大見出しの文字は書体を変え、斜めにし、枠内に入りきらないレイアウトにしており、他にも現政権批判の小記事が満載である。
 曜日が替わるとS誌、B誌なども同様の広告が出るが、これらは総じて是々非々の姿勢が感じられ、大人の対応に見受ける。
 しかし、長らく政治や経済が停滞していた日本で、幾分の上向き傾向が感じられる状況を素直によろぶことが出来ないマスコミとは、いったい国にとって、私たちにとってどんな価値観が見い出せるのだろうか。
 領土を脅かされ、ミサイルを打ち込まれかねない自国の現状で、さらに政治や経済が下降することを望んでいるかのような報道風潮を、従軍慰安婦問題の反日捏造報道なども含めて、私は理解できずにいる。

 

No.2329 李克強、人民日報、中央日報

2013.05.28

 「口は災いの元」という子どもでもわかる格言は、政治の世界ではなかなか理解されないようだ。与党対野党の論争、または首長対野党のやりとりにおいて「言質を取る」を目的として攻守論争が行われる場合が少なくない。とくに、私の経験でも特定政党?・・・というか個人的な人間性もあるとは思うが、まさに重箱の隅を突き、時の政権をゆさぶる目的の発言がかなり見られた。
 議会論争とは、街と市民生活の向上を前提になされるはずだが、実際はそうなってはいないというのは、特に地方議会ではよくあることだ。自分で言うのもなんだが、政治の世界とは理想を多く有してはいるが、なかなかその実現に向かわない特性があると思う。
 あれ? これって、私自身の「口は災いの元」になるやもしれない? いや、それほどの大物でもあるまいし・・・。

 
 それにしても、橋下さんは「従軍慰安婦問題での日本バッシングは目に余るし、捏造されすぎている」といった思いが心根にあったのだろうと思う・・・が、言葉が悪かったし、足りなかった。悪かった言葉を撤回するのにも時間がかかりすぎた。傲慢さを見せる政治家は、時にマスコミによりカリスマ性があるかのように報道誘導されていくことが少なくない。やはり、知識頭脳のレベルとは別の観点で感じることは「橋下さんは若造の域を出ていない」と私は思う。歯に衣を着せない発言が、結局はこうして自身の首を締めることになってしまうわかりやすい見本ではなかったか。時代の寵児であり、1億2千万人がその発言に注目する立場に出世したことは間違いないが、であるからこそ言葉には慎重になるべきなのだ。

 さて、前段長くなりましたが、前号に続いての近隣3国の更なる発言に触れたいと思います。
 一昨日、日本が東京裁判やあてがわれた新憲法公布など、戦後処理の原点となった会談で名高いドイツのポツダムで、ある国の要人が次のような発言をしました。
 「尖閣諸島は日本が盗み取った。ファシストや侵略の歴史の否定や美化の言動は、中国人が承諾できないだけでなく、世界各国の平和を愛する正義の勢力も受けいることはできない」
 もとより、この李克強という中国の新首相は、昨年9月の民主党野田政権時に尖閣諸島を国有化した際、「これは中国の主権への深刻な侵害だ」とぬけぬけと語った御仁である。

 まさに「盗み取ろう!」としているのはどこの国なのかだ。謙虚さや協調性に乏しい身勝手な国民性の国は、世界における覇権獲得を目指して「なんでもあり」の言動を繰り返しているにすぎない。今、インドで略奪や殺害を繰り返している思想集団は毛沢東主義派だとされる。内部総括だけならまだしも、特定の思想集団が外部に向けて暴徒化するのは、およそ現代日本では考えられないことだ。
 だからこそ、そうした国の日頃の主張が我田引水を原点にしていると考えるしかないということになるのだ。普通であれば、相手にならないはずなのだが、国際的なレベルになると日本の思うようにはいかないのが現実だ。

 人民日報の「沖縄返還要求」も狂っているのか!としか感じられない。
 そこへきて、今度は韓国の中央日報が「広島、長崎への原爆投下は神の懲罰だ」との論説を載せた。これはもう、日本叩きしか眼中にないがゆえの人道的配慮を著しく欠いた内容ではありませんか。
 アメリカに気を使えば「アメリカは核使用に際し、神の許しを得た」ということになるのだろうか。韓国の従軍慰安婦が橋下発言に怒っているというが、被爆者が怒るべき度合いはいかばかりだろうかと思う。

 戦後処理では多くの実効性を示した日本だが、外交の優位性を保つがために、事あるごとに日本を侵略国家とイメージ付け、謝罪要求を永久化するこれらの国との付き合いを思うと、稚拙な政権にはまかせておけないはずなのだが、一部マスコミが捏造に加担して安倍潰しに邁進する状況はなんとも残念である。