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No.2329 李克強、人民日報、中央日報

2013.05.28

 「口は災いの元」という子どもでもわかる格言は、政治の世界ではなかなか理解されないようだ。与党対野党の論争、または首長対野党のやりとりにおいて「言質を取る」を目的として攻守論争が行われる場合が少なくない。とくに、私の経験でも特定政党?・・・というか個人的な人間性もあるとは思うが、まさに重箱の隅を突き、時の政権をゆさぶる目的の発言がかなり見られた。
 議会論争とは、街と市民生活の向上を前提になされるはずだが、実際はそうなってはいないというのは、特に地方議会ではよくあることだ。自分で言うのもなんだが、政治の世界とは理想を多く有してはいるが、なかなかその実現に向かわない特性があると思う。
 あれ? これって、私自身の「口は災いの元」になるやもしれない? いや、それほどの大物でもあるまいし・・・。

 
 それにしても、橋下さんは「従軍慰安婦問題での日本バッシングは目に余るし、捏造されすぎている」といった思いが心根にあったのだろうと思う・・・が、言葉が悪かったし、足りなかった。悪かった言葉を撤回するのにも時間がかかりすぎた。傲慢さを見せる政治家は、時にマスコミによりカリスマ性があるかのように報道誘導されていくことが少なくない。やはり、知識頭脳のレベルとは別の観点で感じることは「橋下さんは若造の域を出ていない」と私は思う。歯に衣を着せない発言が、結局はこうして自身の首を締めることになってしまうわかりやすい見本ではなかったか。時代の寵児であり、1億2千万人がその発言に注目する立場に出世したことは間違いないが、であるからこそ言葉には慎重になるべきなのだ。

 さて、前段長くなりましたが、前号に続いての近隣3国の更なる発言に触れたいと思います。
 一昨日、日本が東京裁判やあてがわれた新憲法公布など、戦後処理の原点となった会談で名高いドイツのポツダムで、ある国の要人が次のような発言をしました。
 「尖閣諸島は日本が盗み取った。ファシストや侵略の歴史の否定や美化の言動は、中国人が承諾できないだけでなく、世界各国の平和を愛する正義の勢力も受けいることはできない」
 もとより、この李克強という中国の新首相は、昨年9月の民主党野田政権時に尖閣諸島を国有化した際、「これは中国の主権への深刻な侵害だ」とぬけぬけと語った御仁である。

 まさに「盗み取ろう!」としているのはどこの国なのかだ。謙虚さや協調性に乏しい身勝手な国民性の国は、世界における覇権獲得を目指して「なんでもあり」の言動を繰り返しているにすぎない。今、インドで略奪や殺害を繰り返している思想集団は毛沢東主義派だとされる。内部総括だけならまだしも、特定の思想集団が外部に向けて暴徒化するのは、およそ現代日本では考えられないことだ。
 だからこそ、そうした国の日頃の主張が我田引水を原点にしていると考えるしかないということになるのだ。普通であれば、相手にならないはずなのだが、国際的なレベルになると日本の思うようにはいかないのが現実だ。

 人民日報の「沖縄返還要求」も狂っているのか!としか感じられない。
 そこへきて、今度は韓国の中央日報が「広島、長崎への原爆投下は神の懲罰だ」との論説を載せた。これはもう、日本叩きしか眼中にないがゆえの人道的配慮を著しく欠いた内容ではありませんか。
 アメリカに気を使えば「アメリカは核使用に際し、神の許しを得た」ということになるのだろうか。韓国の従軍慰安婦が橋下発言に怒っているというが、被爆者が怒るべき度合いはいかばかりだろうかと思う。

 戦後処理では多くの実効性を示した日本だが、外交の優位性を保つがために、事あるごとに日本を侵略国家とイメージ付け、謝罪要求を永久化するこれらの国との付き合いを思うと、稚拙な政権にはまかせておけないはずなのだが、一部マスコミが捏造に加担して安倍潰しに邁進する状況はなんとも残念である。