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No.2309 朝のスクールガード

2013.03.22

 今日は、8時から党会議が浦和であったため、スクールガードはやむを得ずお休み。 
 昨年3月、統廃合で閉校となった香日向小の子供たちが、長倉小に通いだして1年が経過した。これまでブログで詳細を書いたことはないが、4月以来、毎朝よほどの用事がない限り議会当日でも、香日向交番交差点で登校する児童の見守りを続けている。
 実は、今日は同校の卒業式なので、式に出席してあげられないのが残念だが、それ以上に、6年生とは昨日の朝が最後の送り出し(お別れ)だったのに、なんとはなしに終わってしまったのが悔やまれる。「中学校でもがんばるんだよ!」くらいの声をかけてあげたかったなーと。

 子どもたちに同じ感慨を求めるべくもないが、最初のうちは「なに、このおじさん?」といった様子で接していた子どもたちが、月日の経つうちに、「おはようございます!」「行ってきます!」としっかり目を合わせ、元気な声を返してくれるようになった。そうなると、起きるのが辛い朝でも身体が起きようとするし、家内も元気に起こしてくれるので、子どもたちの顔を見るのが楽しみになってくる。この感覚って不思議なものだ。
 彼らも日によってブルーな時があるのがわかる。朝、出がけに何があったんだろう?と想像するも、わけを聞く間はなし、「元気ないぞー!」「下向いてるぞー!」と歩道を渡る後ろ姿に声をかける日々。
 その6年生とも昨日が最後だったかと思うとなぜか寂しいというのが偽らざる本音。

 4月から小学校に通う新1年生は、香日向全体で4人だという。たしかに閉校になったのも仕方のない状況ではあるが、何人であろうと関係ない。子どもたちには元気で毎日登校してもらいたいものだ。

No.2308 剣道部事件は氷山の一角?

2013.03.21

 昨夜、久しぶりにリラックスしてテレビをながめていたのだが、ニュース番組が映し出す映像を見て目が点になり、リラックスどころではなくなった。と同時に「なんだこれは!ひど過ぎる」と怒鳴り声を発していた。
 画面は、大分県の私立中学の剣道部の稽古風景なのだが、遠目から撮影されたビデオが伝えるのは、部外教師による暴力場面だった。まさに、殴る、こづく、蹴りを入れる、引きづり倒す、さらに蹴飛ばす・・・英語で言えば、フック、ストレート、キック、パンチ、キックといった感じか。これほどひどい中学校の部活での暴力は63になる私でも経験も記憶もない。怒鳴り声が響き渡り、部員の子どもがおどおどするといった部活はいくらでもあった。議員仲間には殴られて鼻血が出るなど普通だったと言う人もいるにはいるが、単に時代の違いだけではないような現代スポーツ事情がここにもあった。

 「いじめと体罰」は最近の教育現場のみならず議会でも盛んに取り上げるテーマだが、この大分の教師の行動は暴力以外のなにものでもない。これが愛のムチだとか行き過ぎた教育などという表現ですまそうとするなら、教育の未来ひいては日本の未来はけっして明るくない。
 私は、私が教師から受けたビンタやひざ蹴りなどは、怒られる私に責任もあった(けど、少しやられ過ぎだったと感じることもあったが)し、そういった教師こそ思い出に残っているので体罰100%許すまじとまでは思っていなかった。しかし、こうした現実を見て、やはり早いうちに体罰に一線を引くことが大切だと感じている。現代教師には、子どもの心や身体の苦痛を理解できる人が少なくなっており、この状況はさらに拍車がかかる可能性が大ではないだろうか。
 とにかく、これほど圧倒的な部員いじめの制裁暴力場面を見せられて怒りが込み上げる。体罰の定義は難しい。しかし、大分の教育委員会の見解を聞くと、これもまた人ごとのようで頼りないことこの上ない。
 現代事情では愛のムチでさえ考えものなのに、愛情のないムチを教育などと言わしめてまかり通ることが許されていいはずがない。
 体罰とは何ぞや? いじめとは? 愛のムチ? 暴力暴行とは? 
 教育や行政の現場任せではなく、国民的テーマとして考えていく必要はないだろうか?
 

それにしても、この剣道部の教師は部外教師として雇われたそうだが、日本の伝統的武道であり、人間形成に欠かせない精神を養ってくれるイメージの強いこのスポーツで何を身に付けたのだろうか? 私は昨年、剣道の試合中のケガで真夏のギブスに悩まされ、今後再プレーできるかどうかはわからないが、このスポーツがこよなく好きであることに変わりはない。
 少なくとも、教える立場であれば最低3段から5段程度の段位をとっていると思われるが、高段位必ずしも人格に比例していないということか。しかるに日本の女子柔道の五輪監督ですらと考えると、武道まで現代日本は倫理と常識を覆してしまったと言える。

No.2289 学級閉鎖

2013.01.30

 異常低温のせいかどうか、インフルエンザが猛威をふるい始めている様子。議会仲間にも知人の中にもそうした方が多くなりつつある。重症になると大人でも始末の悪いウィルス性ゆえ、子供ともなるとさぞ辛いことだろうと思う。
 
 昨年の4月から地元の交番のある交差点で子どもたちの通学を見守るようにしているのだが、ここを通る丁内の子どもでもしばらく姿のみえない子がいる。1年近く経ってようやく元気に「おはようございます!」と返事をしてくれるようになった子どもがいないとなぜか寂しい。遠目で見守る3丁目の列でも、2人ほどここ数日減っている。
 中学生でも、いつもおじぎをして通る女子が2日間通らない。別の事情ならいいと思う。

 リーダーの6年生に一昨日聞いた話では「ひと組学級閉鎖になってます」
 別のリーダーに聞いた今朝は、それとは違うクラスが閉鎖になっているという。7時20分に交差点を通過する子どもたちだが、風邪でも吹いたらその寒さは着込んでいてもかじかむ。中にはひざ周辺は素肌の子もいたりするので、見ているこちらが凍える感じだ。考えてみれば、私たちの時代はダウンジャケットやブーツなどという代物はなかったし、たしかに半ズボンの下は素肌だったかなと半世紀前の薄い記憶をたどる。

 学級閉鎖は子どもたちにとって寂しいだろうなあと思うが、私たち大人がその原因になっている可能性も無きにしも非ずと思うと、手洗いやうがい、ましてや予防接種などをしなさい!と偉そうには言えない。かくいう私も昨年の2月、インフルエンザB型と仲良しになった。その時の高熱が辛かったというより、熱を下げるための努力が辛かった。
 今以上に蔓延することなく、治まってくれればと願うばかりだ。

No.2255 「税を考える週間」中学生作文

2012.11.11

 租税教育の推進という目的で、中学生作文コンクールが行われた様子が、今日の埼玉新聞に受賞作品4点とともに掲載されています。
 県内384校から47,536点の応募があったということですから、さすがにハッとさせられるレベルの高さと感心しきり!

 タイトルだけでも紹介したいと思う。
◆埼玉県知事賞「税金は国民の宝」
◆埼玉県議会議長賞「幸せの輪 税金」
◆埼玉県教育委員会教育長賞「過去から未来へとつなぐもの」
◆埼玉県納税貯蓄組合総連合会会長賞「散歩から学んだ税金」

 いかがですか? タイトルだけでも興味を惹かれると思いませんか?
 どれも内容は私たち大人が説教されているようにも感じられます。
 ホームページで確認できるかどうか定かではありませんが、興味のある方はトライしてみてください。 
 教育という観点はもちろんのこと、税は政治にも関わりが深いということも含めて、この種の学校教育はより内容を充実していってほしいと思います。

今、石巻行きの同僚が到着しました。我が家を23時に発つ予定ですので、計画通りのようです。さて、明日の8時にはピースボートいしのまきに入り、その指導配分を受けて現地活動を2日間行う予定です。その後、北上してあらためて視察をするつもりですが、あいにくの雨ということでがっかりです・・・
が、目的遂行を思うと意気消沈などしてはおられません。
 さて、眠気覚ましのコーヒーでも飲むとするか!
 

No.2251 文部大臣に申し上げる!

2012.11.05

 防衛大臣だった亭主は、勉強不足かつ見識不足で満足な委員会答弁ができず事実上の更迭。と思いきや、こちらが本当のご主人様である新しい文部大臣は自らの存在感を示したいがため?に、事情も把握しない様子で審議会答申を無視して、3大学の開設をすべてノーとする大臣決定を下した。
 キャスターやアナウンサーまでが言うところの目立ちたがり屋で評判の御仁が、間違いなく目立ちたがり屋であることが理解できたというものです。

 今回の決定で違和感があるのは、彼女がノーの理由を明確に口にできないからです。たとえば、幸手市に開校した日本保健医療大学の時も、厳しい審査の経過があり、1年認可が延期になった経緯もありました。教授の数、そのレベル、財政的な安定度、行政の支援度、運営計画そのものなど、かなり審査は難関を伴うものだということははっきりしています。
 しかし、今回の決定で彼女が否定の理由としたのは、数が増えたし、高校生が減少しているから教育の抜本的見直しをしなければならないというものです。あなたの大学はここの部分が計画として甘い!とかいった具体的な理由は示してはいないのです。
 彼女が口にした理由はこの場とは異なる段階で検討する教育の未来改革とでも言うべき内容です。
 これでは大学側も、また入学を目指している側も納得できるはずがありません。
 制度的には大臣が裁量権を有しているわけですが、すべてを把握しているはずのない大臣ゆえに審議会に諮問し、その審議会が時間をかけて協議した結果としてイエスかノーを大臣に答申し、それを大臣発表とするのが慣例となっています。あえて言うなら、これでは審議会そのものの存在が問われることにもなるのです。
 これは今後、大きな問題となることは明白と思います。さて、大臣の口からどういった説明がなされるのか興味はつきません。札幌保健医療大学が単独ででも訴訟を起こすような動きもあるといいますから、大臣ものんびりとはしていられなくなるでしょう。
 田中眞紀子文部科学大臣殿 毒舌も過ぎると災いを招きますが、今回は毒舌ではすまされない高いレベルでの裁量発言だけに収拾をつけるのは簡単ではなそうですぞ。

No.2240 山中教授おめでとう!

2012.10.10

 やりましたねー! うれしいですねー! 
 なんとなく、どことなく親近感をもって喜べる今回の山中教授のノーベル賞受賞。それは、2006年のiPS細胞作成論文が世界に打電され、一躍時の人となった際、その研究成果が医学の進歩と未来への期待感につながる偉大なものであることには静かに、謙虚に受け止め、研究所の手狭さと研究費が不足している状況を切々と率直に語る教授の姿が忘れられない。要求や不満に聞こえないその語り口から受ける人物感から、自然人間の雰囲気を感じたものだ。その後も時折、テレビなどで拝見する機会もあった。それが親近感につながっているのだろう。
 あれから40年、いや6年・・・もう受賞は間違いないとも言われていて、結果その通りになった。確定的であったからこそ、この期間はけっして長いというイメージはないが、惜しむらくは昨年までに受賞していると氏40代での受賞であった。でも、そんなことを思う人ではなさそうだ。

 「まだ一人の患者も救っていない」という教授だが、再生医療に明るい道が開かれたことは間違いない。 
 ふと思ったが、研究費の不足を口にする教授だが、その後の国や大学などの対応はどうなったのだろうか? まさか民主党政権になって仕分けの対象にされたということは? あるはずがないか。

 
 ともあれ、人間の尊厳というか倫理性を破壊しない道筋で、早く供用実現まで結びつくことを願わずにはいられない。

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