記事一覧

No.2665 ハロウィンと選挙権

2015.11.03

 急に12月上旬並みなどと聞かされるとやれやれの気分になるが、たしかに昨日とうって変わった陽気に身震いするほどである。 

さて、どうやらハロウィンが全国各地で定着しつつあるようだ。経済効果までが宣伝されているが、基本は若者主体の仮装イベントである。

 渋谷の駅前スクランブル交差点の光景がテレビでも見られたが、若者が意気軒昂に振舞い、それが集団化すると、よくあるパターンとして暴走、暴徒化する。
 あれだけの人数に膨れ上がると、まさに皆で騒げば怖くないといったふう。
 仮面を付けると気持ちが大きくなるのはわからないではない。しかし、いくら変装イベントだからといって、平和安全法制反対のデモ化に変身するのは考えものだし、警察官への暴力沙汰も発生したようだ。酒やドラッグもこうした騒乱に起因している可能性もある。
  

 あの若者たちの多くが、選挙権をすでに持っているか、近々持つことになると思うが、ハロウィンで集まるように投票所に集まってくれるだろうか。そして、縁故しがらみ、見た目スタイルなどに惑わされることなく、政治家としての中身が感じられる候補者を選択出来るだろうか。
 期待と不安の入り混じる選挙制度改革をハロウィンに結びつけて考えると、なんとなくやるせない思いに駆られてくるのだ。