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No.2655 話題あれこれ!

2015.09.28

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 いつの時も、良くも悪くも新たなニュースが舞い込む世の中。どちらかと言えば、喜べぬニュースの割合が多いとは感じるものの、そちらの系統に人の野次馬的興味は尽きない傾向があるのも事実。

 国内にあって今最も腹立たしく思っているのは、沖縄県の翁長知事が自国政府に対し、人権侵害だと世界に向けて攻撃的演説をする蛮行。
 日本のみならず世界的に重要な位置づけにある沖縄にあって、理念なき政治家が、言わば反政府活動、いや反日活動とも言うべき言動を繰り広げる事態は、他国から見て異常にも感じられるお粗末さ。
 巷間伝わる中国との醜聞も含め、この人は狂っているとしか感じられない。はっきり言って恥ずかしい!

 また、№2653の最後で、小沢一郎氏が共産党の国民政府連合案に相乗りする可能性に触れたが、やはり私の推測通り、小沢氏はこれを受け入れ、志位委員長は小沢氏を同士として讃える状況が生まれたようだ。
 民主と維新はどちらもこれに乗れば分裂は必死。共産党主導による反政府野党連合の規模がどこまで広がりを見せるか、今後の一人一人の野党議員の動き次第。しかし、戦後ここまで左翼イデオロギーが台頭しつつあるのは初めてではないだろうか。もっとも、志位さんを始めとして同党国会議員は極論的政権批判しか発言していない。外交、防衛、経済、教育などをどう切り盛りしていこうというのか。具体的な国家牽引政策を予算と絡めた形で有しているのだろうか。

 基本的には、中国を兄貴分的存在として未来思考を持つ政党だと評される面がある。そういう意味では民主主義、人権・差別の観念も、ひとたび権力闘争が起こると、粛清、内ゲバといった内部統制が優先するイメージは消すことが出来ない。
 このイデオロギーが理性を失くした段階では、連合赤軍をひとつの例として、内輪もめ、内ゲバといった形で破綻崩壊の可能性があるということを、とくに若い人たちがどこまで理解しているか危惧している。

 それにしても、小沢一郎という政治屋は落ちるところまで落ちたということか。野党再編の動きが出ても、大方から敬遠されるのは共産党と小沢一郎さんが双璧。
 結果的に、この両者が手を結ぶとことになりそうだが、考えれば必然的だとも言える。理念が有る無いではなく、思考回路がショートして、もはや爆発炎上してしまったかのようだ。自民党幹事長だった過去が信じられない・・・忘れよう。
 

 国際問題では、習近平外交の計算違い、シリア東部ISに仏爆撃、そしてVWの不正検査事件ときて、今日はまた、スペインのカタルーニャ州独立に向けての選挙勝利と、休む間もなくホットニュースが飛び込んで来る。

 とくに心配なのはVW問題の世界経済への波及である。ヨーロッパ経済で一人勝ち状態だったドイツの原動力は、まさしく自動車であって、輸出全体の2割を占め、VWグループだけで27万人の社員を抱えている。安い労働力を期待して、積極的に難民を受け入れる状況も、そうした状況があってのことであり、今回の事件はメルケル首相の足元を揺るがす大事件になるやもしれぬ。
 総資産12兆円とは言うものの、2兆円を超える制裁金と、今後どこまでの額になるか予測がつかない賠償金やリコール代金等々から、販売台数世界一の座をトヨタから奪ったばかりのVWも、自らクリーンディーゼルの信頼を裏切った罪は軽くはない。トヨタやタカタ(エアバッグ)が不良品で厳しい状況に置かれたことを考えると、今回の意図的不正すなわち大企業の犯罪行為は許しがたい点において比較に及ばない。

 実際に、企業コンプライアンスがトップの裁量によって失われると、企業の運命はこうなるという見本のようなものである。どのような業種においても、反面教師にしなければならない今回の事件と言えるだろう。
 しかし、8月末に同社との提携を断ち、最近では同社株をすべて手放したと言われるスズキの読みの鋭さはどう評価したらいいのだろうか。これもトップの裁量であることに違いはない。