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No.2633 追い込みに入った知事選

2015.08.06

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 異常な暑さの中で繰り広げられている埼玉県知事選も、いよいよ投票日まであと3日。昨日は浦和で自民党県連主催によるつかだ候補の緊急選対会議があり、会場整理が追いつかないほど多くの方がお集まりくださった。 

 つかだ候補も、初めての選挙戦がこの暑さとは、さぞやクタクタにもなろうというもの・・・と思っていたら、前総務大臣の新藤県連会長が、昨日の緊急会議で話すことには、つかだ候補はいたって快活で、かなりのタフネスぶりだとのこと。
 58歳、今や役員待遇で活躍する日々を、あえて政治の世界に身を投じるには、相当の覚悟が必要だったはず。街頭活動で本人不在の代わりに、奥様とお嬢さんの話を聞く機会が得られた。

 なにしろ、正義感が強い熱血漢だそうで、テレビの政治討論会など観ていると、いつのまにか画面参加して、自分の意見を張り上げるタイプだと。上田知事の条例破りはおかしいということと、埼玉県の各種指標を確認してみた結果、お世話になった埼玉のために立ち上がりたいと考えたそうである。しかしながら、当初は、家族全員が、お嬢さんの結婚式などが控えていたこともあって、落ち着いた今後を求める意見に包まれたという。
 しばらくして、息子さんが「ここまで国家公務員として尽くして来たのだから、自分が思う県知事という道で最後の奉公をするのも素晴らしい生き方かもしれない。なにより、やろうという気持が尊いと思う」と応援の気持に変わる言葉を。
 結局、この4人による家族会議は大黒柱への全面支援でまとまった。それから一週間後に、つかだ家は、お嬢さんの華燭の典を迎え、さらに絆は深まることに。

 自民党の現元閣僚をはじめ、多くの自民党国会議員が日を変え、場所を変え次々と応援に来埼。いかに、つかだ候補新知事が誕生した折の、国と県の関係が深くなるかが理解出来る。
 上田候補の応援に入った方は、民主党の議員が中心で、変わったところでは、4年前の国政選挙で小沢一郎さんと党を作って話題になった、嘉田元滋賀県知事が応援に入ったという。これは考えてしまいます。
 

 テレビ討論会で「私は国に物乞いをするようなことはしない」といった内容を口にした上田知事。強気はいいが、財政厳しい状況ではとても説得力のある対応ではない。「上部組織への陳情活動は、政治家の・・とくに首長の責任業務であり、それを実践している我々の仕事を冒涜するものだ」と憤慨する首長は少なくない。 
 
 私は、知事選投票のポイントをつぎのように考えている。

◆ 国政と密な関係を構築できる首長が求められる。それは、一般議員とは桁違いの権力と責任を有する首長の選択では必須である。
◆ けっして良い事ばかりではなかった上田県政であるのだが、悪いこともなかったからという意味で、県民評価は甘い。しかし、それではいつになったら変えよう意識が芽生えるのだろうか。まさに今です。つかだ候補という素晴らしい 候補が出た今なのです!
◆多選自粛条例を反故にするというマイナスは、埼玉県にとって小さくない。全国初、しかも、上田候補が自ら望んで作った条例である。これを許せば、政治倫理も社会規範も問われ続けることになる。
◆政治家であった者が首長を目指すパターンは大変多い。その理由は、一議員と違って、予算と人事の両面で強大な権力を持つことが出来るという理由につきる。
 必ずしもこれを良くないことと決め付けるつもりはない。ただ、多くの県議が、現職身分を捨てて市町村長に挑戦する例は、そういうことを意味しているのは間違いない。だからこそ、こういったパターンでの長期政権は、権力にしがみついた結果、腐敗を生むこー
とになる可能性が高いのだ。
 権力が目的で権力を得ると、権力の虜になるのである。
衆議院議員を見切り、知事への転身を思い立った上田候補が、出ないと公言していた4選に出たくなったのは、こうした点が無縁ではないと思う。
  それに比べて、官僚が首長になるというメリットは、政治的権力思考より も、行政運営に自らの経験と知識を使ってみたいという、地域発展にからめ た純粋な自己実現への意欲という意味で、政治家のそれより高潔さで優って いると考えられる。

 あらためて言うまでもなく、これが私の結論です。
 つかだ桂祐候補が埼玉を変えます!