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No.3652 第三者委員会報告書

2023.01.07

 朝日、読売など、大手新聞に2019年1月にあった市内中学校の女子生徒自殺未遂事件に関する報道が昨日今日と見られました。その年の4月が市議選でしたが、9月議会でその件を質問した経緯があります。雰囲気として、その件には触れない方がいいといったものを感じたんですが・・・そういう点が解決を遅らせる一因じゃないのかと感じながら、一抹の不安を残したまま。
 その時の教育長の答弁が第三者委員会に諮っているというものでしたので、詳細を確認するのをとどめましたが、今の今までその後どうなっているのだろうかという想いが頭の隅・・・以上に重く残ったままでした。

 
 私が記事の中で感じる点は、「同級生らによるいじめがあり、これと自殺を図ったことは関連している。校内で泣いている姿を目撃していた教員が複数いながら、誰一人としていじめのSOSに気づくことはなかった」という委員会報告も重要だと理解していますが、この委員会報告が一昨年の11月にまとめられたにもかかわらず、教育委員会の対応が、公表方法などについて被害者側と調整していたとする点です。
 1年以上にわたり委員会報告をそのままにしていたのは、質問している議会人としての立場から、その許容範囲を超えているようにも思うのです。こうして後手を踏むのがいじめ問題によくあることではないかと過去の前例が教えていると思うのですが、どうでしょうか。おそらく、当時の現場の教員の何割かは勤務場所が変わっていることでしょう。

 教育の未来・・・地域はもちろん国を担い、創る未来構想の中で教育ほど大切なものは無いという自論は、議員活動の中で常にこの課題に向き合う発言をすることにつながっています。自分で言うのもなんですが、教育分野で一般質問する議員が少ないと言うのも、8年ぶりに戻った市議会で当初から感じていたことです。今回、報道対象となった件もこの3年半で質問したのは私だけです。そこから感じていたことは、議会は教育現場の問題点については触れてはならない暗黙のシグナルがあるのかとさえ感じるほどです。ロボトミーコーポレーションの世界とは異なるのかもしれませんが、この点はずっと異様に感じています。
 こうした学校現場の問題については各種理由がありますが、そのほとんどが人間心理にもとづいて発生するものです。いじめ、不登校、学力低下、モンスターペアレンツ、パワハラ等々、教員間、教員と保護者、教員と児童生徒、児童間など人同士の接触の中でさまざな問題が生じるわけですが、問題は解決のための対処法です。ところが、この段階になると行政側の迅速かつ素直な対応が徐々に鈍くなるのが常です。川口市や旭川市の事象でも行政が当初とった対応が、その後の解決を難しくする原因になっています。事実を隠蔽しようとしたり、学校側には問題が無いという当初対応は、疑惑の根源となり、問題が複雑化し、長期化するのです。

No.3651 発想豊かな絵に感動

2023.01.05

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 教育は未来を担う最大の行政課題!
 これは正に揺らぐことの無い私の信条ですが、家庭や学校だけに課せられるものではなく、今や社会全般がこれを後押ししなければならない時代に突入しているという思考は、No.3647でも示した通りです。
 そうした観点において、今回ご紹介するカレンダーは、作成意図の素晴らしさに感動します。なにより、児童生徒の絵を選りすぐってカレンダーにしている組織団体があることが素晴らしいことだと感じます。
ファイル 1578-3.jpg この一般社団法人埼玉県建設産業団体連合会が44年間続けている「埼玉の建設産業」ポスター・絵画コンクールカレンダーの存在を知らなかったことが正直恥ずかしいと感じた次第です。
 とにかく、手にして瞬時に12回めくってしまいました。県内広く幼稚園児から中学生まで、そのどれもが思わずうなるほど見事に描き上げられています。ここでは単純に郷土愛という点において、幸手市の中学生の絵が連合会会長賞として8月を飾っていることに尚更嬉しくなりましたのでご紹介しておきます。

 

No.3647 勉強にふさわしい場所

2022.12.22

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 教育は未来を支えるということを理念信条としている中で、あるニュースを見て、相対する現実をどう考えればいいのか悩んでいます。悩むというか結論は自分の中では出ているのですが、それがベストかどうかということが問題ということです。
 どういうことか・・・

ファイル 1574-1.jpg 写真2点をご覧ください(今さらですが、クリックで大きくなります)
 上は奈良県香芝市の大型店舗のフードコーナー。下は幸手市近郊都市の大型店舗のフードコーナーです。座席付近に付けられている告知板に書かれている内容はまさに真逆です。

ファイル 1574-2.jpg 東北や北陸の日本海側の県が長年にわたり、学力調査において全国でトップクラスだということはかなり知られた話です。そして、その県の小中学生が、いったいどういった場所で勉強しているかというとキッチンやリビングだと言われています。理由は様々だと思うのですが、自分の部屋がトップではないのもなんとなくうなずける話です。
 ならば、高校生や大学生はどうか・・・友達と立ち寄ったショッピングセンターのフードコーナを利用するパターンが多いというのですが、それを当たり前のように支援する動きがあれば、逆に目的外使用を拒否するところもある。どちらがいいかは考え方次第なのでしょうが、私がよく出かける大型店舗は、土日は駐車場がいつ行っても満車状態で、それなりに人も出ていますが、平日はいつも人がまばらです。フードコートも閑散として、そのせいか店舗の入れ替えもたびたびです。つまり、平日は高校生が立ち寄って軽食をとりながら、友達と宿題したり、試験対策したりというのは店側側にとってどんな問題があるだろうかと考えても問題点が浮かんでこないのです。時間的な問題も何時までとすればいいでしょうし、社会が健全な勉強スタイルはこうだ!とを決めてかかるよりは、門戸を広げるくらいの気持ちを示す方が今の時代に叶っているのではないかと思えるのです。
 いろいろな事象で世の中は様変わりしました。そしてそれはまだまだ続くことでしょう。ならば、杓子定規な考え方をしばし脇において、新しい発想でスタイルを変えるというチャレンジも必要ではないかと。写真の双方の管理事務所の180度異なる思考に考えさせられた次第です。
 香芝市の例はインターネット環境や照明まで付いているように見えます。この店に出かけ、実態を確認したいものです。

No.3644 すごいぞ!3年生

2022.12.14

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ファイル 1571-1.jpg 写真をご覧ください。当地域の冬の名物風景とも言うべき濃霧がこれです。時間は7時25分。実際は写真以上に濃く感じ、やって来る車の3台目が霞んで見にくい状態です。過ぎ去るバスも、この直後に霧中に消えていきました。
 今朝は、この冬初めてネックウォーマーをして出かけましたが、それほど冷え込みを感じる朝でした。

 実は、掲題のことですが、3年生の男子で毎朝半袖短パン姿の子がいるんです。お姉ちゃんの5年生もほぼ毎日短いスカートです。たびたび「頑張るなー」と声をかけるんですが、笑っておはようございますとしっかり返礼してくれる姉弟。ところが、今日は濃霧ということもあって「大丈夫かい」と声掛けしたところいつものように笑って「ハーイ」と二人揃っての応答。なんとも頼もしい小学生です。普通なら親御さんが身体が冷えるからとか言って暖かい恰好を進めるのでしょうが、このパターンはなんとなく微笑ましい感じがするのです。子どものしたいようにさせている。だから、こちらが心配しても当の本人たちは全く意に介さず笑って済ませることが出来ている。
 かように人それぞれで、自分は称賛しているつもりで書いていますが、本人たちが良しとしていることに脇から口を挟む必要はないということなのでしょう。
 こうして元気を貰うものですから、スクールガードにも張り合いを感じるし、仕事にもつながっているんだろうと想う次第です。今日は建設経済常任委員会の質疑日です。
 けっぱれー香日向っ子、さってっ子!

No.3512 今年も届いた嬉しい便り

2021.12.21

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 ここのところ、深夜から朝にかけて零下気温となっています。霜が降りて家庭菜園をされているお宅では寒さ対策のネット掛けをされている方がいらっしゃいました。天候は人を予定外の行動に駆り出す厄介な一面がありますが、ガラス越しに受ける陽射しに至福の感覚を味わえるのも太陽の恩恵だと改めて感じますね。
 さて、今日は12月定例会の最終日。前々号でご報告した自民党市議団による子育て支援10万円一括給付の要望について、結果論としてその給付方法を幸手市は選択することになりました。今日、追加議案として提出されることが議員あてに連絡が入りました。たまたま要望のタイミングにはまりましたが、県内の多くの自治体で同じ形式での給付を決定した状況もあり、市長としてもなんとか間に合わせたいと応えてくれた結果だと思います。給付自体への考え方はいろいろですが、世論調査では80%近い人が現金給付を希望しているようで、ひとまず受給対象の市民要望に寄り添うことになったのではないでしょうか。

ファイル 1433-1.jpg そして掲題の件・・・長倉小の児童たちの手書きによる感謝状が今年も届けられました。香日向ボランティアクラブが活動方針として約15年ほど続けているスクールガード活動に子どもたちが自筆で感謝状を創るのが年末の恒例行事化しています。毎年新鮮な思いで読ませていただくのですが、これも大切な地域の触れ合いですね。
 今年もあと10日。小学校は24日が終業日です。登校時の気温はかなり低く、手袋1枚では手のぬくもりを保つことが出来ません。それでも、子ども達は半ズボンやスカートの子もおり、それを見てブルブルしながらも元気を貰うオジンたち。子どもは地域の宝という言葉をあらためて噛みしめる日々です。
 行ってきまーーす!

No.3428 傘さし登校

2021.06.10

ファイル 1347-1.jpg 写真は今朝の登校風景です。これは熱中症対策が理由だそうで、徒歩25分から30分の通学路は、この歩道を抜けるとまともに陽射しを浴びる個所が多く、子どもとはいえ猛暑対策はするに越したことはないと思います。本人たちもそこは素直に受け止めているようです。たかが傘さしとはいえ長い時間傘をさすのは楽ではないと思うので、子ども心の純粋さがこうした場面で発揮されるのは素晴らしいことだと思います。
 ただ、しばらく見ていると突然傘がクルクルと身体の脇で縦に回り始めるではありませんか。低学年の児童です。これはこれで無邪気さがさせる仕草で可愛いもんだと思いますが、自転車が数台近づいてもなかなか回転が止まる気配を見せません。既に声の届く距離にあらずで黙って見つめていると、自転車とすれ違う寸前で傘が頭上に。わかっていてやっているようで、大人の心配をよそに暢気なものです。
 夏休みに入るまで続くものと思いますが、本格的な梅雨入りに傘は欠かせませんので熱中症対策でなくとも傘さし登校は多い季節です。そう考えると学校の指示は適切なのかもしれないと感じた次第です。
 先の一般質問で、市民の方から市内のある中学校でいじめ問題があるようなので確認して欲しいと言われ、教育長に質問したところ、確かな話として平成30年に発生したいじめで現在も収束していないということです。騒動の内容は定かでは当方の準備不足と時間制限とで、それだけのやり取りで終わってしまいましたが、今後どのような対応をするべきか考えあぐねているところです。

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