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No.3694 政治の質どころではない! 

2023.03.30

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 NHK党参議院議員だったガーシー議員の除名は当然のことだろう。森羅万象、多くの物事は、賛否いずれかが100%を獲ることはまずない。この除名に際しても、選挙で選ばれたのだから投票した有権者に失礼だとか、オンライン国会を推進すれば問題ないはずなどとの理屈で除名を批判する声がある。はたしてそうだろうか。そもそも、彼の当選は有名人の実態を暴くという内容をネット掲載することで視聴者の関心を呼んだことを材料に、国政選挙特有のブームとなったことが原因ではなかったか。つまり、政治経験も何もない人物が、話題性というだけで国会議員に当選した。しかも本来あるべき選挙活動らしきものはまったくしていないという状況での話だ。とすると、有権者は彼が国にどれほど貢献するかという思考で投票したかどうかだ。如何に有権者個々の想いだとはいえ、国会議員の権利と責任という価値観に量れば、投票率が高くなればいいという感覚も考え物だ。なぜなら、今回のガーシー事件で政治や選挙に真剣な眼差しを向けなくなる人が増える方が問題だ。1票が尊いのではなく、虚しいという空虚な心が芽生える可能性が無くはない。
 
 更に問題なのは、左派系組織政党にすればそこに付け入る隙があるということだろう。国守安倍晋三政治に想いを寄せていた若者が多くいたことが、ご本人が亡くなったことで知るところとなったが、今回の高市大臣の政治的狙い撃ちは、予算成立で与野党手打ちとなったが、相も変わらず保守打倒に加担するメディアもあるなど、その現状は民主主義を根幹から揺るがすものだ。事はいったん治まればなかったかように冷めるが、実際は今回の手打ちは高市大臣再任命はないという条件付き密約があったかもしれないと思うと、国民は常に脇に置かれている感じか。10年近い前の電話での対談内容を国会に持ち込むなど言語道断で、いったこの議員は何のために国会議員になり、1億近い歳費総額を得ているのか。国民だましもいい加減いせい!ということだ。

 話を戻して・・・旧NHK党の立花党首の迷走も精神異常かと思わせるほど目まぐるしい。秩父の女性市議や、NHK党から政治家女子48党に名を変えて党首に指名した女性議員とまたまたギクシャクやり合っている。秩父市議によると、彼の真の狙いは政党交付金だと指摘している。
 あらためて物申すと。政治の質の低下は政治や政治家だけの問題ではない。メディアにも有権者にもあるということではないだろうか。