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No.3588 ほっとした生還劇

2022.07.20

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 今朝のブログで悲運な家守くんのことを書きましたが、それを読んだ家内がスクールガードから帰った私に「お父さん、ヤモリくんの頭が動いている気がするんだけど」と。実は、家内が「お父さん、あれどういうこと?」と言ったことがきっかけで家守の悲劇に遭遇した次第。
 早速、今朝の写真にある粘着テープから上手にヤモリくんを引き離す事が出来るかどうかが最大の難関?

ファイル 1515-1.jpg まずは、水をしばらく放水して見る。驚いたヤモリ君が首を激しく振る元気ぶり。一安心して木からテープごとはずし、1㎝ほど水を張ったバケツに浸ける。更に数分してから、何を使ったらいいか悩んだ末にペーパーナイフでテープの接着剤を剥がすようにゆっくりと。そこで、わかったのはヤモリくんの皮膚が薄いので、過激に動かすと皮膚が剥がれるかもしれないと神経をすり減らしながらさらにゆっくりと。家内が心配そうに「気を付けてよー」
 まずは尻尾を楽にさせてあげようと取りかかるのですが、剥がれた尻尾がまた戻って張り付くという繰り返し、そこで家内がクッキングシートを持ち出し、ナイフで持ち上げた尻尾の下に差し込むことでまずは尻尾は解決。

ファイル 1515-2.jpg 次に、4つ足に・・・ヤモリ君の足は指先に丸い吸着板があって、それが粘着シートにくっついているので、なかなか簡単には剝がせません。その時、これはまるで手術のようだと思った次第。
 目を近づけて指ごとに剥がす作業。ようやく後ろ足もクッキングシートの上に載せることが出来、同じ要領で前足も。前足は水をひたしたスコップに頭と一緒に載せることで自由を得ることになりました。すると足がすべて自由になったヤモリ君の動きが激しくなって、だんだん腹の皮が剥がれていくではありませんか。
 意外と元気回復度が早く、秒単位で動きが正常化する感じになりました。
 蚊をとってピンセットで口の前に持っていったものの関心も興味もなかったようです。本人からすればこのまま死ぬ運命なのかという地獄の極限状態からの脱出劇ですから、そんなすぐに食欲がわくはずがないわよと言う家内の方が正しいかなと。そもそも、私の仕掛けた罠にはまってしまった家守のヤモリ君。手を合わせてお詫びしないと申し訳ありません。

ファイル 1515-3.jpg 最後はどこに放してあげたらいいか。今日は暑くなるし涼しいところが一番と考えて、庭のオモトの茂りの中に置いてあげたとさ。

No.3587 向日葵と家守

2022.07.20

 18日のこと。買い物ついでに少し遠回りして権現堂に寄った。人伝えに聴いてはいたが、いつの間にといった感じで菜の花畑に向日葵が咲き誇っていた。まだまだこれからといった感じなので行かれてみたらいかがかとのおススメの意味でアップしました。
ファイル 1514-1.jpg この光景を見てすぐに思い浮かぶのは、規模は異なりますが、あの名画「ひまわり」です。ソフィアローレンの憂いと怒りの演技が画面いっぱいのウクライナのひまわり畑にマッチし、戦争がもたらす悲恋の物語に感情を引きずられた名作。もっとも、このところ落ち込み気味の気分でしたので、映画から受けるものとは別の励ましのような感覚を権現堂の向日葵に少し貰った感じです。花は人の心を清々しく入れ替えてくれる要素がふんだんにありますから。

 そして次の写真ですが、このところ庭にちいさなハチのようなものが飛び交うもので、3週間ほど前から虫取り粘着シートなるものを3か所にぶら下げたところ、1枚のシートにかような生物が捕獲されていたのです。
 最初、トカゲかなと思い、申し訳ないことをしたと思ったのですが、実はそうではないのです。トカゲは近隣のどのご家庭にもいるようで、我が家でも見分けのつくトカゲに、トカちゃん1号、2号、3号と名付けて動くさま(動かないさまも)楽しんでいますが、まさかヤモリが!!!

ファイル 1514-2.jpg 夜行性で暗くて狭い場所を好み、家にとって害虫とされる昆虫類を食すことから「家守」と表記される生き物です。分類はトカゲと同じ爬虫類で、似たものでイモリがいますが、こちらは両生類に分類される生き物です。
 この家守、文字の如くで出会うこと自体が幸福につながると言われるそうです。また、家守の死に会うのは、我が家我が身に不幸が発生することを身をもって防いだよという説もあるそうです。随分と都合の良い考え方もあるもんだと思いつつ、ぜひぜひそちらの方でとお願いしたいものだと・・・。とは言いながら、まさか私が設置したものにハマってしまうとは、バチでもあたるのではないかと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ファイル 1514-3.jpg それにしても、どうして広い庭に出てきて1メートル以上もある山茶花を上ってこの場にたどりついたものやら。身動きできなくなった昆虫を狙ってのことだとしても建物からはかなりの距離があるのに・・・家守も捕食のためには家を留守にすることもあるのでしょうか? 今は、どのように葬ってあげるべきか、その対応に苦慮しているところです。