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No.2242 9定最終日は時間延長

2012.10.15

 いま、17時を回りました。暫時休憩中です。おそらくまだ2時間はゆうにかかると思います。自民党議員に対する一般質問の在り方に対して民主党から懲罰動議が提出された関係です。議会運営委員会が断続的に開かれながら、本議会開催まで時間が経過しているところです。
 16時からの3回目の議運で、賛成は民主党、刷新の会、共産党、社民党、反対は自民党、公明党という状況が判明しました。本議会運営について現在調整が進められているものです。
 動議理由は私憤を質問の題材にして議会の秩序と品位を汚したというものですが、地方自治法、県議会規則双方に照らし合わせても、その動議理由に値しないということで、逆に政策論争ではない部分で次元の低い戦いを時間延長までしてする議会自体に問題を感じるものです。

 それより、個人的にあれ?と思ったことがあります。それは、これまで長く八ツ場ダムの建設再開に党是として反対してきた民主党が、自民党が提出した「八ツ場ダム本体工事の早期着手を求める意見書」に賛成したことです。実際は他の議員も一様に「どうしたんだ?」といった感じで受け止めていました。
 国では、たしかに昨年12月に当時の国交相が再開を認める発言をしましたが、その後、政権党の強い意向が示されることはなく、各種理由を元に実際の本体工事がまったく進んでいない状況は、とくに現地の人々を翻弄し続けているわけです。ましてや民主党の一部国会議員は「絶対に阻止してやる」と発言していますので、政権与党としてのまとまりすら無いのです。
 埼玉県の民主党無所属の会はこれまで一貫して反対していながら、ここにきて賛成したのは何故なのか不思議です。政権党としてのまとまりがない状況においては党紀違反にもならないのでしょうが、内部事情がわからないだけに理解に苦しむ対応ではありました。
 今回のように、国を2分するような政策論が展開されているテーマや議案で、態度を180度転換するという例は通常考えられません。

 しかし、賛成という流れは悪い方向に変節したのではありませんから、まずは了解しておくことにいたしますが、政治家は、自らの政治信条、政治理念に基づいて活動をするのは当然です。しかしながら、その活動に実りがあることを求めるには無所属では多くは発言の機会もなく、選出してくれた地元のためになる政務活動をこなすことが困難でもあります。与党野党に対してもそうですが、無所属には執行部の対応も大きな違いが出るのはある意味やむを得ないと言えるでしょう。
 だからこそ、多くの議員は政党選択をし、そこに所属をすることにおいて、政党政治の原理原則を守りながら自らの責務をこなすスタイルを求めるのです。それがまた必要とも言えるでしょう。
 市町村議会にあっては、与党野党に実際は分かれることが多いようですが、保守系議員は無所属を名乗る場合が多いようです。人数が少ないことから、一般質問はすべての議員に均等に与えられていることも特徴です。ただ、県議会や国会では議員の数からしてそれは不可能ですから、会派構成員数に対して割り当てられることになるのです。