記事一覧

No.2239 40番目の市

2012.10.08

 昨夜の「冷え込むでしょう」という予報士の言葉通り、秋色色濃しを感じる今朝です。しかし、一昨日夜半の雨は久しぶりに屋根を叩く雨音が強烈でした。この雨で、昨日予定されていた体育祭、運動会が多くは中止もしくは延期されたようです。

 そんな中、県内40番目の市政施行を祝うイベントが白岡で開催されました。吉川市誕生から16年ぶりのことだそうで、祝賀式典には上田知事はじめ、多くの近隣市町から県議、首長、議長たちが駆けつけました。
 人口50,800余名の新生白岡市は、約15haの白岡産業団地にパルタックという資本金125億の化粧品、日用雑貨、薬剤等の卸売および物流受託企業がコア企業として決定しています。知事が大阪に出向いてトップセールスを行った結果で、素晴らしいのは、物流とは言え、そこで必要とする雇用は1,000人にも及ぶそうで、圏央道の開通を待つ桶川から幸手に至る地域は、県内経済を大きく活性化させることをあらためて感じさせる話です。
 何どもお伝えしてきたことですが、幸手市では当初20haの面積だったものを3年前に47.8haもの広さへの変更を許可され、県内随一の産業団地が予定されているわけですから、その期待度は計り知れないものがあります。団地自体は、圏央道の路面敷設工事のような目に入る状況変化はまだまだといったところですが、確実に変貌への足音を増しつつあります。
 

 32で首長になって、今93歳になられる白岡市の渡辺元町長の祝辞での、大宮栗橋線の道路誕生にまつわる内容が印象深く残っています。まずは水道、そして下水とインフラ整備を展開し、次に、白岡市を中心とする梨生産地区にあって、東京までの輸送の至便性を求めて新道路の必要性を訴え続け、苦節10年かかったそうです。
 国の動きが鈍く、県と自治体とで協力して進めた結果、この道路は今でも国道認定はされていないが、国道にも負けない立派な道路だと思う。道路建設には最低でも10年はかかるんです、と語る1950年代以降の当地変貌経緯は、当時の映像と重ね合わせて、会場全体が感慨深いため息で覆われたのです。/span>