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No.2220 3つの喜びの異なり方

2012.08.21

 今日も激暑です。これから永田町まで出かけます。自民党本部での夏季研修会への参加が目的です。
 さて、今日のタイトルは私の名前の一字でもあります「喜」というものについて感じることがあったので少し書き留めておこうかと・・・。

 昨日のメダリスト銀座パレード・・・50万人という信じられない大観衆の熱気で素晴らしい感動をあらためて与えてくれました。今の元気のない日本だからこそ、ロンドン五輪のわが選手たちの活躍はばしく大いに褒め称えてあげたい。テレビに見入り、涙する現場と同じ感動を味わいました。

 尖閣上陸・・・不法は中国側であって、そのままやり過ごしていたら「なめられる」。ということはますます相手は図に乗ってくる。だから10月にまた再上陸するとこともなげに宣言している。わるびれる素振りなどまったくない。
 我が愛すべき国土にあえて上陸した地方議員たちの気持ちはわかりすぎるくらいわかる。右翼と決めつけた物言いで批判する中国こそ思想的に、国家統治体制的に批判されてしかるべき国ではないか。昨日の上陸のニュースには思わず「やったか!」とほくそ笑み、ぶ自分がいた。いや「先を越された」という思いがあふれたほど。

 と・・・ここまで2つの喜びを書いたのですが、これにはマスコミの取り扱いもすごかった。今日の朝刊ではパレードはほぼ全紙一面。中には別に特集ページまで組むところもあります。尖閣もいよいよ国家の一大事として各紙ともにいろいろなページで関連記事を載せています。

 で・・・3つ目の喜びですが、それは被災地で生活路線であった気仙沼線が、長らく続いていた不通状態からようやく抜け出すことができたという震災関連のニュースです。全線55キロのうち、わずか2.1キロにすぎないのだが、高速バス交通(BRT)が開通したのです。読売新聞はこれをカラー写真付きで一面で報道しています。「小さな復興」を重く受け止めてのものと理解できますが、他は新聞もテレビもパレードや尖閣の比ではない・・・特にテレビはひどい。朝のワイドも喜ぶというより伝達程度。はたして「これでいいんだろうか?」という思いがしないではないのですが、パレードも史上初のことでしたからやむを得ないと理解しましょうか。

 震災復興はまだまだこれから。そして、外交問題もさらに混迷を深めていくことは確実。
喜んでばかりいられない日本ですが、BRT開通はもっと日本中でんであげたい地味だけれどもビッグなニュースだと思った次第です。