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No.2997 組織的保身はスポーツ界の汚点

2018.05.23

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 怒りが止まらない! 昨日、自らの暴力タックルに起因する状況を説明するために素性を明らかにして記者会見に臨んだ宮川選手。彼の説明全文は読売朝刊で再確認したが、これだけのストーリーを創作しようにも出来るはずもない。おそらく若干の記憶違いがあったにせよ、多くは事実を真剣に伝えているものと信じたい。まして、試合後には監督やコーチとの話し合いもあり、彼の父親も同席している場もあるというし、真実を述べることによって彼は傷害罪という負い目を受ける可能性すらあるのだ。謝罪という観点から表に出ることを申し出るも大学側から止められたが、事の大きさが拡大する状況に耐えられず弁護士付き添いでの会見を単独で実行するに至った。いわば、本来大学側が率先してするべきであった説明責任を学生が先出しした。ところが、説明を拒み辞任で幕引きを謀った監督・大学側の根性の悪さは最悪のものと言えよう。つまり、先出しした学生の説明を後出しで否定したのだ。小生は学生の話を聞いていて、録音しているわけでもなく、言った言わない、聞いた聞かないの行き違いにひょっとすると大学側は「しらを切る」可能性もあると感じていたが、まさにその通りとなった。
 大学側は宮川選手の説明に対し、迅速に文章で反論した。ならば、なぜ学生より早く説明責任を果たそうとしなかったかに疑問以上の憤りを感じる。相手大学への謝罪こそ宮川くんを伴って迅速に対応するべきであったであろう。前号でも書いたが、日大は段階的にいくつもの対応不足をしていたにもかかわらず宮川君に対する否定反論は迅速だった。
 誤解や乖離を前提にしたコミュニケーション不足が原因だとする言い逃れも、薄汚い上から目線の大人の世界を標ぼうしているようでどうにも釈然としないどころか得も言われぬ悪寒さえ走る。
 宮川くんが監督・コーチの指示に逆らうことが出来なかった事実は、体育会系の経験者であれば理解できるところだろう。それについては勇気がなかったということになるのかもしれぬが、昨日の記者会見は周囲から勧められたことがあったにせよ勇気ある行動だった。テレビでも盛んにこういった記者会見は前代未聞だと評していた。だからといって、これで彼への全面的な了解がはたされたということではない。彼の苦しみはこれから幾重にも連なってくるものとは思うが、20歳の身にはまだまだ大きな未来が待ち構えていることも間違いない。
 それにしても、知人友人にも日大出身者は多い、おそらく卒業生も日本一を誇るであろう同校が、今回の事件で著しく信頼を低下させたことは間違いのないところで、反省や学生への思いやりもない校風体質に恐れ入りましたと評しておこう。もちろん、最大の皮肉である。この事件に関わりのない日大関係者にしてみればさぞや忸怩たる思いでいることだろう。今後は、内田監督が迅速に説明責任を果たすことが望まれる。宮川くんの主張が万が一日大組織に太刀打ち出来ない状況となったならば、現役アメフト部員の表に出ての証言が鍵を握ることにもなる。警察の捜査はそこまで行く可能性もあるだろう。選手は我が子同然とよく言うが、その我が子を貶めるシナリオが大学と部活ぐるみで創作されるようなことは誰も期待していない。

 スポーツの世界には常に悪意の思考が潜む。八百長、薬物汚染、ハラスメントetc。アメリカで起きたスポーツドクターによる女子選手への性的虐待は、自らの快楽を求めたものでその異常性が際立つが、この例の主犯は指導者でも選手でもない。指導者や選手自らが発する悪意の思考の多くは、勝負に勝ちたい、懐をあたためたいというものに尽きるのかもしれぬが、勝たんがために相手をケガさせ、その結果として半身不随とか死に至る可能性に思いが至らないのであれば、これはもはやスポーツとは言えない。今回の事件で、日大には脈々と続いてきた相手選手への反則行為を指示する指導が存在していたと理解せざるを得ない。他の大学のアメフト部に同様の精神があるかないかは不明だが、この事件をきっかけにして本来のスポーツマンシップとは何かを組織的に見つめる機会にしてもらいたいものだ。大相撲では昨日、横綱が幕内に対して横に飛ぶという真っ向勝負を避ける取り組みに国技館全体が大きなブーイングでわれたが、勝てば何をやってもいいのかにはファンの目も厳しさを増していることに上層部が危機感を持つ必要があるだろう。
 政治に関わるものを除いて、単一テーマを3回連続で書いたのはおそらく始めてかもしれない。この事件は、鈴木大地スポーツ庁長官や林文科大臣も看過できないといコメントを発しているわけで、スポーツを通しての教育の在り方、人間形成、指導者資格等々の観点から国会で取り上げてもいい、というか取り上げるべき社会問題だと思うが・・・6月10日の閉会を前に提出議案の成立に意欲を示す与党はさておき、モリカケ問題に執拗な狂気を示す野党議員たちにはおそらく届かないでろう。

No.2985 3つの優勝

2018.04.17

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 アメリカ本土での日本人の活躍が目覚ましい。優勝という言葉は秋まで無縁だが、大谷翔平選手の二刀流は現地でもショッキングな出来事として捉えられ、確実にショータイム見たさに観客は増えている。相手チームのサポーターまでが翔平の活躍にブーイングではなく、拍手で応えているのが画面からも伝わってくる。まだまだメジャーは始まったばかり。20本、15勝、新人王で終わることのない活躍を期待することとしよう。
 さて、翔平選手はさておいて、今日の早朝日本人選手の優勝がダブルで伝えられた。ゴルフの小平智選手、マラソンの川内優輝選手だ。先月にはテニスの大坂なおみ選手が優勝しているから、私たち見る側にとってこれほどワクワクすることはない。
 小平選手は奥様の支えとかの外的要因もあるだろうが、なによりパットの正確性には驚く。プレーオフ3ホール目での7.5mのバーディーパットは、相手のキム・シュウ選手に決定的なプレッシャーを与えた。最終日、リーダーズボードのトップにいたキム選手が逃げ切れなかったのは、後半のパットの乱れが原因だったから、もはや6.5mのパットが入るようには見てて感じられなかった。まさにゴルフはメンタルなスポーツだ。プロの世界でトップクラスに居続けるには、なによりパットがものを言うらしい。そう考えると、小平選手の活躍は更に期待できるのではないだろうか。
 川内選手の優勝レースにまだ目にしていないが、前半飛ばしたリードレースからいったん極端にスピードダウンして、その後また盛り返したと聞く。いつも彼の走りを見て思うのは、顔つきは苦しそうなのだが根性で走りきるタイプなのだろう。川内流走法というのだろうか、応援する側が悲壮感に追われる感じなのだ。以前、幸手さくらマラソンのゲスト選手として毎年訪れてくれる浅井えり子選手に聞いたことがあるが、川内選手は走り過ぎだという。あれでは身体疲労が積み重なって選手寿命を短くするというのだ。それでも彼は走ることへのチャレンジをやめない。久喜高校に勤める県職員だが、来訪者への対応は謙虚で礼儀正しいそうだ。それは走ることにも通じる彼の財産なのだろう。
 大坂なおみ選手は、シャラポワや現女子ランク1位のハレプを破っての優勝だった。一気に22位に上昇し、4大大会制覇も現実的な話になってきた。彼女の態度仕草から感じるのは天然と言うよりは天真爛漫といった感じ。笑うと魅力があふれる選手。こういうタイプはプレッシャーやストレス耐性に強いはずなので私は間違いなくシングルランカーになると確信している。

 大坂選手がカリフォルニアで、小平選手がフロリダ半島右上のサウスカロライナ、川内選手がマサチューセッツのボストンということで、西海岸から東海岸にアメリカを横断する形で日本人選手が話題になるという特徴的な今年前半。これからいったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。
 ショウヘイ、ヒデキ、マークン、マエケン・・・イチロー選手にももちろんまだまだサプライズを見せてもらいたい。
 最後に無粋な話だが、3人の優勝賞金が、小平選手は約1億3千万円で日本のトーナメントの5試合分、川内選手は1600万円でドバイマラソンに次ぐ額、大坂選手は1億4750万円となっている。ちなみに、昨年の5月に世界最高峰のレースと言われるインディ500に日本人初の優勝を遂げた佐藤琢磨選手は2億7千万円の賞金だった。やはりアメリカのプロの世界は段違いのドリームが名誉とともに転がっており、チャレンジしたくなる魅力を選手に与えているのがわかる。アメリカ・ファーストはノーサンキューだが、アメリカン・ドリームは選手の年俸が高すぎるきらいはあるが、世界中の選手に権利があるということではワンダフルだ。

 

No.2977 球春間近!なのだが・・・

2018.03.16

 球春間近! イチロー、上原の40代二人が古巣復帰。素晴らしい!
 若手への切り替えと言いつつも経験と実績をチーム力に生かせる選手という判断によるもので、どちらの選手にも大いに期待したいと思う。松坂はもう一度あの剛腕剛球をみたいとは思うが 投げるたびに故障を訴える状況では難しいかもしれない。
 それにしても、最終的に栃木リーグ入りを選択した村田を獲得するNPB球団がないとは驚いた。広島など一部を除き、ほとんどの球団が外国人選手を高額で獲得しているにもかかわらず、チーム構成上要らない選手との評価を37歳の村田に下している。最近、村田選手が少し扱いにくいタイプらしいというローカルな記事を見た。巨人の冷たい対応から、ひょっとすると村田の性格的な面が現首脳陣からほされた原因なのかと感じることはあったが、それを裏付ける内容に残念な思いがした。残念というのは村田にではなく巨人にである。というのも、扱いにくい選手など珍しいことではないし、過去をたどれば一流選手になればなるほど豪傑度やうるさ型に拍車がかかる選手はいくらでもいた。酒とギャンブルにうつつを抜かす選手や後輩に手を出す選手等々。
 岡本選手は今年こそファンと球団の期待にしっかり応えて大活躍してほしいと思うが、私がわからないのは、今オープン戦で時折一塁を守らせている。三塁に村田がいるから入団時に外野転向で可能性を探ったにもかかわらず陽選手を日ハムからFAで獲得。また、昨年のキャンプからオープン戦で三塁への戻らせたもののマギーをヤンキースから獲得、村田も岡本も起用する場が無くなった。そして今年である。昨季35本でホームラン王になったゲレーロを中日からトレード。中日の1億5千万円に対して4億円しかも2年契約の破格の提示。ゲレーロが応じるのは当然だが、これで岡本の外野復帰が無くなったどころか長野の存在がぐらついた感じ。ポジション争いのために危機感を煽る手法というが煽り過ぎはケガにつながることはないのか。ならば、休養が必要とかの理由をつけて阿部を岡本のために休み休み起用するかもしれない。調子次第で阿部限界説が囁かれる状況になるのだろうか。こうして考えると、よほど岡本への期待が高いか層の厚さへのチーム構想が贅沢なのか、はたまた無計画なのか巨人の思考がよくわからない。小林の成長過程で二人も捕手をドラフトするのもわからないままで、実は早くも捕手以外の練習もさせているのだ
 上原投手に話を戻すと、マシソン、カミネロがいて沢村の復活もあるとすれば、先発は5回投げて残す4回をこの4人で1イニングづつ賄うという新たな投手起用法が確立されるのだろうか。
 そして、村田選手については現状のチーム事情を球団別に考慮すると中日が最も活躍の場が大きいのではないかと思うが、はたしてどうなるものやら。
 サッカー、ゴルフに続いて野球のシーズン入りで華やぐスポーツ世情と時を同じく、私たちが週末に細々と楽しむソフトボールもシーズン入りする。

No.2967 得たメダルは違っても

2018.02.13

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 日中は穏やかな陽気だった3連休。関心度がいつもより低い冬季オリンピックだったが、やはりそうも言ってられないとばかりに、昨夜はテレビにかじりついた。
 大会四日目にしてようやく三つのメダルを獲得した日本。いつの時でもその瞬間は感動をもらうものだが、やはり女子ジャンプとスケート1500mは、結果が出た瞬間、感動よりは悔しさが先に出た。決めつけてはいけないが、大方の人はそんな思いでため息をついたのではないでしょうか。
 男子モーグルの原選手は、ワールドカップでも表彰台に上がったことはないそうで、優勝を何度か経験している堀島選手ほどの期待度は持たれていなかったようだが、一発勝負を数回繰り返す競技では番狂わせといった場面を必ず目にする。水泳などは日本の番狂わせお得意競技だが、冬となると女子モーグルの里谷選手を思い出すがそうそう見られるものではない。
 陸上1500mのスピードをはるかに上回るスケートを考えると、0.2秒の時間差はまさに微妙なものだろう。優勝した選手との同走だったならば、ゴールでは身体一つ分あるかないかくらいではないかと思うが、ソチで代表漏れした後の努力が実りワールドカップで連戦連勝してきた高木美帆選手にとって銀と金の違いは8年間の雌伏の時代を思うと悔しさ以外の何物でもないかもしれないが優勝した選手は30代といのだからまだまだ道は繋がっている。
 高梨沙羅選手もここ数年のジャンプ界にあって目標にされる立場とあり、彼女の飛び方に注目と研究の目が集まったことも海外選手の成長につながったと考えられる。そういう意味では世界のスポーツに多大な影響をもたらした功績を高く評価したいものだ。貴方がいたからルンビやアルクイストが台頭してきたんだと!
 三者三様のメダルへの感慨は別にして、まだ三人とも次も、その次のチャンスも広がっている選手だ。高梨、高木両選手の涙のメダルから満面の笑顔を見せてくれるメダルが細身の首にかかることを願ってやまない。

No.2928-2 続:希望の★

2017.10.07

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 前号の続編。今18:30、オリックス対楽天の試合はどうやらテレビ中継がないようだ。しかし、岡崎くんは9番ショートでスタメンに名を連ね、これで3試合続けてスタメンということになる。今日の楽天先発投手は岡崎くんと同じ昨年のドラフトで横浜高校から第一位の指名で楽天入りした藤平尚真投手。相手にとって不足はないといったところ。19歳同士の希望の★対決に興味深々。はたしてプロ入り初ヒットが生まれるかどうか。乞うご期待!

No.2928 これは真の希望の★

2017.10.07

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 野望と欲望が見え隠れする政治の世界の希望は有権者を混迷させる薄っぺらさを徐々に見せている。それにしても独裁者登場の場面の多くに歴史が証明する大衆迎合ポピュリズムがあるが、これに翻弄される世の中が軽いのか、翻弄する政治家がしたたかなのかわからないが、国の方向性をきちっと見定めるべく成り行きを見つめる心境である。日々メディアが伝える政治家の言葉ひとつひとつに翻弄されないようにしたいものだ。

 ところで、スポーツの世界では期待の新星がわくわくさせてくれる傾向がどのスポーツにも見られ世代交代の波が押し寄せていることを感じさせる。そしてそれは、幸手市出身の希望の★がいよいよ輝きはじめそうな現実にも通じていることを頼もしく感じている。
 昨年のプロ野球ドラフト会議でオリックス・バッファローズから3位指名を受けた岡崎大輔選手。以前に書いたのは、まだ細身の身体ゆえ2年から3年しっかり鍛えて主力選手の道を歩むことになるかもしれないが、人柄の良さが意外と早い出番をもたらす可能性もあると。実はそれが現実になったのだ。
 すでにセパともにペナントレースは終了し、来季に向けたチーム作りの時期に入っている。消化試合では当然期待の若手が起用される場面も出てくることになる。
 岡崎選手、実は昨日のソフトバンク戦で8番ショートでスタメン出場し、延長12回にサヨナラで決着がつくまで交代されることなく出続けた。当然打席も5回巡ってきたが、残念ながら結果はノーヒットだった。それより前の今月3日の日ハム戦に代走で起用され初のホームインをしている。翌4日の試合では9番スタメンで出場を果たした。4番ピッチャー大谷に球場が大歓声の渦となった日本での最後の登板と言われた試合である。最初の対戦は空振り三振、その後センターフライ、一塁ゴロで3回とも凡退となったが、来季大リーグ入りでどれほどの活躍をするか計り知れない大谷投手との対戦は岡崎選手に何らかのパワーを与えてくれたのではないだろうか。
 現在8打席ノーヒット、2三振で外野に飛んだ打球が1回という状況はまだまだ打撃に磨きをかけることが求められるわけだが、守備については7回の守備機会を無難に捌いている。これは高校時代から定評が高かったのですでにプロの域に達していると考えられる。オリックスはまだ2試合を残しているので彼の勇姿をBSで見ることが出来るかもしれない。この2試合が彼のスター選手にのしあがるチャンスと思えば、こちらもわくわくしながら応援したくなるというものではないか。

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