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No.3773 グローバル化を考える

2024.12.06

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 添付した資料は、先に行われた一般質問最終日に執行部から配布された幸手市に登録されている本年11月6日時点の外国人一覧表です。質問者の意図は別にして、グローバル化が進む日本で外国人の存在がなにかと話題になる昨今、とてもタイムリーな質問だったと感じています。とくに、埼玉県では川口市でのクルド人に関する実態がメディアはもちろんSNSでも盛んに取り上げられる状況にあります。
 全ての人が共生する社会理念は世界が近くなる現実において大切な考え方です。話は変わりますが、この理念は全ての動物にまでつなげる人も少なくありません。しかし、私は人をあやめた熊を捕殺することまで反対ではありません。逆に、住宅地近くの平野部にある柿の木や栗の木を伐採しましょうと訴えることの方が問題だと感じています。山野部の原風景保持には心が向かないのかと感じますし、木も命にかわりはありません。また、保護を優先するあまりに海洋中の生態系に異変を生じているという話が事実であるなら、捕鯨も調査捕鯨以外にも一定量認めてしかるべしと思います。

 世界の自由主義社会での移民政策が行きづまりの状態にあります。トランプ次期大統領の主張にも中南米からの新たな移民排除の思考があるし、英仏独でも極右を中心に移民受け入れ政策への反対運動が激しさを増しています。人権問題に関わる話なのでこれを大きく取り上げるメディアは多くはないようですが、移民者たちが求める移民先は当然のように統制弾圧社会ではなく自由主義国を目指します。日本もその一つなのでしょう。そこで、起こる文化生活様式、法律条例ルール、マナーといった感性の違いから異質文化を受け入れた国家が分断への道をたどるということに問題が深まる傾向となります。
 日本でも外国人による犯罪は間違いなく増加しています。昨日今日の報道の中にも、盗品銅線の買い入れをする中国人経営の会社が摘発されました。また麻薬の密輸でベトナム人が、これはいずれも埼玉県でのことです。今朝のニュースでは伊勢崎市での殺人事件、太宰府市では国の特別史跡である大野城史跡の中にキャンプ場を設置した中国人女性が問題となっています。農機具、中古車、家畜の盗難も外国人の関りが指摘されるという状況です。こうした現実に不安がないかと言えば多くは不安を感じる状況にあるのではないでしょうか。しかし、こうした外国人は一握りであり、今まででは考えられない性質の事件が多々あるので違和感が強いのかもしれません。旅先で出会ったり、飲食店で出会う外国人の屈託のない笑顔や接待案内などに癒されることもたびたびで、自分自身、返す笑顔が日頃以上のものがあると感じるほどです。毎朝のスクールガードでは自転車通勤する中国人とも笑顔で挨拶を交わしますが、その時、ニーハオではなく「おはようございます。行ってらっしゃい」と言うようにしています。理由は言わずもがなです。日が経つにつれて上手になっていくのがわかります。

 
 感情表現や倫理道徳観など民族気質の違いは如何ともしがたい面がありますが、未来は良くも悪くもグローバル化の道が進むことでしょう。現代日本は他民族との衝突や分断を招くような宗教や思想性の強さも無く、鎖国閉鎖社会の江戸時代は遠い昔のことです。日本人として日本語の日本語らしさを守ったり、日本的道徳倫理を大切にし、日本らしさを失わない限り、共生社会を受け入れ、なじんでいくことが大切かと思います。
 その心理の原点は、人付き合いの根本である思いやりと優しさなんだろうと確信する次第です。

No.3766 若大将にバンザイ!

2024.11.26

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 読売新聞に「時代の証言者」というコラムがあります。代々、口述筆記なのだろうと思いますが、本人の弁に間違いないものと思うと、その内容は読む者の心を元気にしてくれます。
 今日26日は30回続いた加山雄三さんの連載の最終回でした。毎回、加山さんの隠れた裏話も含めて驚いたり、微笑んだりといった感じで楽しんで読ませていただきました。
 今は、奥様とともにケア付きの施設に入られている加山さんですが、来年には米寿を迎えるということです。考えてみるとビートルズとかは別にして、青年時代を芸能娯楽という分野で楽しませてくれた最大の身近な存在だったような気がしています。それも本人には、当時は口に出来ない辛い激動の時期もあったわけですから、人に喜びを与える立場の人は大変だなあということをこのコラムでつくづく感じたものです。加山さんが日本の音楽界にもたらした影響は数え上げたらキリがありません。多くのミュージシャンに慕われたのも加山さんの人柄あってのことだったと思います。
 若大将は卒業して、これからは爺大将になるとのことです。それもほのぼとしていいですね。加山さんの数々の名曲は永遠に聴かれ続けることでしょう。

No.3760 創立記念

2024.11.16

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 本年は創立記念式典の多い年です。行幸小、八代小が150年、長倉小が50年、さくら小が20年、そして昨日は幸手市危険物安全防火協会が50年ということで式典が開催されました。
 さくら小の場合は、東小と緑台小が統合してから20年ということですから、伝統としてはそれ以上のものがあるということですね。長倉小は増え続ける子どもの受け入れ対応として西地区に新設されたといういきさつがあります。
 150年という2つの小学校が創立されたのは、1869年に王政復古の成就とともに江戸幕府が終焉してわずか5年後のことになるわけですから、武家社会が身近に感じられるようで不思議な感覚ではあります。近代国家を目指した明治維新政府の欧州視察団によって、国民にあまねく教育の必要性を感じ取った政府が農村地区における教育制度を進めることになりました。そう想うと、渋澤栄一翁がこの国家事業にも大きく関わっていることが理解できます。

 行幸小は明治6年創立当初の円藤内学校から、同17年千塚学校、同23年に行幸学校という変遷を経て現在の行幸小学校になっています。
 八代小は来賓として式辞を述べることとなり、少々歴史をたどって式辞で紹介させていただきました。それによると、明治6年に安戸村、上戸村、大島新田、それと現杉戸町の遠野村、同じく佐左衛門村を学区として安戸学校が、また、平須賀村、天神島村を学区として平須賀学校、長間村、中野村、平野村を連合学区として長間学校が出来ました。当時の校舎にはお寺が使われたということです。その後、これらの村が八代村として統合再編され、昭和29年に八代小学校の誕生に至りました。式典ではこの29年から70周年になるということも祝いの対象となり、参会されていた地元の皆さんは感慨に浸っておられる姿がありました。各地域の先人の皆さん方のご苦労が偲ばれるというものです。150年という伝統と歴史を有することは日本の近代史に併行するものと考えると、さらに歴史を掘り返してみたくなってきます。
 また、50年という期間を振り返ってみても、私が昭和47年に大学を卒業した3か月後に沖縄返還という戦後処理に関する大事業があり、その翌年には日本の高度経済成長が終わったとされる1973年(昭和48年)の第一次石油ショックがありました。それから2年後からが今回の50年の始まりですから随分昔だなあと感じます。1991年のバブル崩壊からも33年もが経過していることになります。国内外の政治も経済も、もちろん幸手市にも大きな動きがあり、良くも悪くも長い長い年月だったなあと回顧する次第です。

No.3759 政治家の言葉に想う

2024.11.12

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 まさに他事想論コラムの書き込みかと思いますが、石破総理のトランプ評発言と玉木代表の釈明会見で感じたことです。
❶総理がトランプさんと電話で話した際の感想として「本音で語る人だなあと思いました。飾ることなく、取り繕う話ぶりでも無い人だと」
 これ、石破さんは自分と逆映しだと言うことを認識しているのだろうか。
❷玉木さんが昨日の会見で話した中であれ?と思ったこととして「30日にもホテルで会いましたが、これは家内に伝えて出かけました」というようなことを発言しましたが、普通は不倫相手に今日は会うのをやめよう」と言うべきではないのかなあと。奥様は快くこれを許したのだろうか。
 政治家の言葉は一言一言分析してみると、いろいろなことが隠されているのがよくわかります。
 玉木さんに対してのマスコミ対応は案外にゆるいようですね。確かに頑張ってもらわなければならない政治家ではありますが、謙虚さばかりが目立つ報道ぶりが多いのが気になります。
 金の問題と異性問題とでは倫理観の問われ方がこうも違うものかと。確かにこういった倫理観問題は個人的見解の違いが大きいとは思いますので、個々の見解を押し付けるものではないですね。

No.3758 政治家の呼称

2024.11.11

ファイル 1689-2.jpg この添付の記事は数年前のものですが、私自身議員という職業についてすぐに感じたことに関わる内容です。国、県、地方自治体の違いはあるとは思いますが、議員になって以来、先生と呼ばれるたびに「議員は先生ではありませんから。議員は市民に信託された選良として働く立場ですから市民の召使いのようなもので先生ではありません。さん付でいいんです」と何度説明してきたことか。
 国会の予算委員会などの議論中、互いに先生と呼ぶ場面に違和感を持つことが度々です。なぜ先生と言うのか! 互いに○○議員と呼べばいいじゃないかという疑問を常に感じています。先生呼称は未だにあることなので、そう呼ばれるたびに恐縮するのですが、議員という職業への敬意を表現されていると理解するようにしています。呼ぶ側にも価値観を個々に感じる部分もあるので、私も先生と呼ぶ相手は少なくありません。

 先の選挙で青山繁晴参議院議員の演説を聴く機会があり、それは数号前のブログに書きました。ここで青山氏が言っていたことにこんなことが。
「政治家は先生ではありません。民主主義制度において選挙で選んでいただいた議員は、国民の代理人あるいは代理者であって先生ではないんですよ」 
 そこで思うことは代議士という言葉がありますが、これは衆議院議員だけに用いられる呼称だということをご存じですか? なぜなのでしょうか。この代議士を少しいじって代議員という言葉だと青山氏の考え方に通じ、全ての議員が代議員でいいのではないかと思いますがいかがなものでしょうか。また選良という言葉がありますが、その呼称も国民市民の為になる仕事をして本当の選良なのだということではないかと思います。
 議員を先生と呼ぶことへの疑問を書きましたが、少し理屈っぽくなってしまったかもしれません。個人的なお願いとして、枝久保さん、あるいは枝さん呼称でよろしくお願いいたします。

No.3757 刑事被告人が世界のトップに

2024.11.06

 世界の目が注がれた米大統領選はトランプが勝利した。日本国内では、大方がハリス氏の当選を予測し、また期待していたと感じていたが、予測ははずれ期待は裏切られることとなった。木村太郎さんがトランプの大勝を予測し、そうなったら日本はトランプ担当大臣を配置した方が良いとまで言っていたのが印象的だった。
 それにしても、昨年計4項目の罪状で被告人となっていたトランプ氏が選挙に出られること自体異様であり、彼が口を開くたびに差別、悪口、暴言ばかりが伝わる状況だったので、この選挙戦の結果は意外としか言いようがない。彼に期待する国民が多かったということだが、それがアメリカということなのだろう。
 これからの4年はアメリカファーストが再現されることになるが、露宇戦争への対応は
「もう戦争で無駄な金を使うのはよしな! ゼレンスキーさん、アメリカはあんた(宇)への援助はほどほどにするぞ。プーチンさんよ、そんなに意地張って隣人の国を獲ろうなんてやめた方がいいよ。NATOにウクライナが入らなきゃいいんだろう。クリミア併合もしたいんだろうから、俺がそうなるようにNATOに口きいてやるよ」とでも言うのだろうか。
 中東紛争は大使館襲撃事件や核開発でイランとは決定的な対立関係にあるのでイスラエル支援を続ける可能性は高い。しかしそうなると、今回の勝利はミシガン州をはじめとするイスラム教徒の多い激戦州で、彼らが組織的に応援してくれたこともあるので難しい選択を迫られることになる。米国内のイスラム教徒にとってもイスラエルは野蛮国家としか見ていないのでややこしい。そう考えると民主党政権の片寄ったイスラエル支援が当落の分かれ道だったのかもしれない。選挙当日にネタニヤフ首相が国防相を更迭し、戦争を集結させる気が無いとみられたことはないのだろうか。おそらくトランプになっても強いキズナは変わらないとの思いがあるのかもしれない。なぜなら、イスラエルはアメリカの軍需産業にとって最大のお客様なのだから。
 東アジア、太平洋島嶼国対策はどうか。中国の海洋進出にどう対応するのか。一つの中国として奪還意欲を隠さない習近平による台湾有事が発生する可能性が高くなったと私は感じているが、シーレーンを守ることに専念するだろうか。前大統領時にTPP未加入を選択したトランプ氏にとって、最大の同盟国であるイギリスは加入したものの物資輸送に欠かせないこのシーレーンをどれほど重要に想うだろうか。これらは、原子力空母の動向をみることでトランプの意向が読み取れるかもしれない。
 ロシアに加担した北朝鮮をどうてなづけるのかも見ものだ。韓国が今は北朝鮮との折り合いが悪いという点が前回と異なるが、そのあたりどう影響するだろうか。
 国内では保護貿易対策を進めるのは間違いないと思われる。今回の選挙戦の最高の支援者を演じたイーロン・マスク氏の為に、中国のBYDなどの電気自動車には高額の関税を強いるはずだ。テスラを守るためにはトランプとしては想定内のことだろう。BRICSや一帯一路にはどう対抗していくのだろうか。
 関心は尽きないが、問題はやはり対日対策だ。防衛費の増強を求めてくるか。自動車業界は間違いなくいじめられることだろう。
 ほぼ確定段階で66選挙人の差がついたようだが、33人の逆転があれば初の女性大統領が・・・激戦州であと二つでも勝利していれば誕生していたと思うと、そちらの方の劇的勝利を見てみたかった。ちなみにハリス氏敗北のペンシルバニアとミシガンの選挙人合計が34人です。日本でも大逆転で初の女性首相誕生が阻まれたが、自由の国アメリカは2度目のチャレンジでもあったので今度こそと期待されたがつくづく選挙とはわからないものです。それにしても大統領選挙はスリル満点のワールドイベントだと感じた次第です。

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