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No.3829 令和のコメ騒動に想う

2025.06.09

https://news.yahoo.co.jp/articles/2e99113741edca874d861ee983275503e63a7212
 このネットニュースでも明らかのように、コメ騒動は間違い無く政争の具と化しています。玉木さんが数日前に発した「備蓄米の実態は家畜用」と同様に、立憲の原口さんが「ニワトリが食べているコメ」と政策批判を・・・小泉農相の発信力の速さが、良かれ悪しかれ政局に影響していることが原因と思われますが、これまでと異なる経済問題を派生しそうな状況でもあり、どこまで関係各位との調整を付けてのことかは問われます。昨年産のコメや、3カ月後に収穫となる本年産のコメがどの程度の価格設定になるのかは現状不透明です。
 なにはともあれ、コメ消費国民とコメ生産国民の思いを真っ二つに一喜一憂することになったのは間違い有りません。国民はその時々でいろいろな立場をもっているわけですが、こうした場合、どちらも生活がかかっているのですから簡単ではありません。問題はコメの流通過程に存在する卸売組織の存在で、コメが利益追求の投機対象になってしまったことかもしれません。
 大切なのは、コメ作りの未来を今回をきっかけにしっかり考える機会にしなければいけないということではないかと思いますが、それもまた難しいことなのでしょうか。
 国民の心を不安にすることが目的のような、ちまちました政権批判に余念のない野党には、やっぱりそんなものかと思わずにはいられませんが、選挙ではメディアが吹き流す独特の風に流されやすい有権者の一面もありますので、都議選から始まる夏の選挙戦が注目されます。
 それにしても、かねてから多くの人が言うところでは、コメはそれだけで食べても美味しい銀シャリに勝るものはないとか、コメだけは高くても美味しいのがいいよね、といった声を聞いていたことです。更に言えば、北川辺産がいいとか権現堂の米は砂地だから美味しいといった話も日常的にありますが、今回、どうしたら古古古米を美味しく食べられるかとの声が聞こえてくることから、これまでのコメへの美食追及の通説がくつがえるコメ市場になったことを実感します。

ファイル 1760-1.jpg 写真は、知人が運営するB型事業所に送られてきた緊急補助物資米です。昨今の報道でコメは5㌔販売が当たり前のような感覚になりつつありますが、玄米30㌔、精米の小売り販売は5㌔か10㌔での販売が通常です。この備蓄米は10㌔ですが、今話題の古古古米ではなく令和5年産の古古米です。色々裏事情はあると思いますが、古古古米が量販店に出回る速さと遜色のないスピード感に驚きました。