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No.3550 地震対応も状況次第

2022.03.17

 昨夜の地震には驚かされました。数日前の東日本大震災の鎮魂報道に気持ちを向けたばかりだったのと、揺れが長かったので一瞬また東北かという思いと、津波が来るぞ!気を付けないと!という思いが頭をよぎりました。
 亡くなられた方々に慎んで追悼の誠を申し上げ、被害者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

 20分ほどして息子が「無事か!電話」をくれたんですが、彼自身は、風呂に入っていて慌てて飛び出し身体も拭かずに着るものを着て避難準備に入ったそうです。
 実は、私も風呂に入っていました。顔を洗ったまま、洗髪してたところで、目が開けられない状況でした。湯船のお湯がシャバシャと跳ね上がる音が聞こえる事態にどうしたものかと気持ちがざわつきました。風呂場から出るか出ないかが第一の選択でしたが、頭はシャンプー、顔は石鹸だらけで目も空けることも叶わずでしたのでそのままジッとしてました。案の定、家内がバタバタとやってきて「だいじょうぶ!?!?!」

 今日、散歩に出かけた際に会った知人から「昨日はだいぶ揺れたねー」と声をかけられたので「ほんと、風呂に入っていたんでどうしようかと迷ったけどそのまま風呂に居たよ」すると「俺はトイレに入ってた時だった」それを受けて「狭い場所は比較的安全だっていうけど状況次第だよね」と言って互いに納得。しかし、よーく考えてみると息子の取った対応が正しいのかもしれないと思ったりもしました。一応私も防災士の資格はあるのですが、これはとても防災専門家と言える域に達する資格ではありませんし、基本は慌てず騒がず沈着冷静な判断と行動をするようにと心がけている感じです。そうでないと特に救助支援は不可能ですからね。

 とにかく風呂とトイレというだけでも状況は大違いなわけです。そうは言っても、人の行動や場面は考えてもキリがないほどのシチュエーションがあるわけで、それがその人の運命に関わる場合が少なくないということを肝に命じておけば、一瞬の判断にも多少の役に立つと思わせてくれた昨夜の地震でした。