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No.3156 市長記者会見に感じること

2019.08.11

 暑いさなかの市長逮捕事件。青天霹靂とは市長ではなく幸手市民が言いたいことであろう。あるまじき市長の単独低俗行動にさらにヒートアップしたのは幸手市民ほぼ共通のことではないかと思う。事が番外も番外だけにやりきれない想い。
 9日に行われた記者会見と議員説明会。前号で説明会については記したので、ここでは、その直前に行われた記者会見を視聴した感想を。

 記者会見の全体的な流れは、弁護士誘導型で事件の核心に触れる部分になると「刑事弁護上さしつかえがあるのでお答えしかねる」という弁護士の言葉が市長の言葉を遮るように発せられる。質問によっては「それは市長お答えしてください」と、まるで弁護士の許可なくして市長は答えられない場面の連続。市長の発言が今後の捜査とのかかわりで不利なことにならないように配慮しているかのようだ。記者の誘導質問に乗って市長が失言しないとも限らないということなのだろうか。
 基本的に1軒目の店を出てから以降については闇の中。入退店時間すらこたえられないという。多くの疑問がこの時間帯にある。弁護士は、事件現場は1軒目を出たあとの暴行であり、それにかかわる容疑なので2軒目は関係ないと言う。そうだろうか? 2軒目を出た時点で警察に逮捕連行されているのだから、ここまでの時間経緯はけっして無関係ではなく、しっかり説明してもらいたい場面ではないかと思う。そもそも、なぜ警察は2軒目の店にくることになったのか。何かがこの店であったから来たのではないか。誰が通報したのか。何を呑んで、いくら支払ったのかや、従業員構成までも無回答と言うのは不自然極まりない。
 答えられない理由はなにかの質問に、こたえられない理由もこたえられないという弁護士。まさに弁護がかばうという意味に結び付く感じだ。正直に何でも話して容疑を晴らしたいという市長の言葉と矛盾している。 
 ミステリー小説風に言えば「真相は2軒目にあり」か?。
 

 示談の話はあったが交渉はしていないとも、なぜなら示談交渉しなければならない根拠がないからだと。かなり強気な感じは否めない。
 ネットには、よくあるボッタクリにひっかかり、根も葉もない容疑で警察に通報され、被害届をたてに示談金を取り付けるヤカラに金で始末をつける羽目になったのではないかという書き込みもあった。確かにここまで答えられない部分があると、かえって疑問が深くなるのはやむを得ない。
 金銭トラブルの目撃証人があることについては、理解できないし、警察からの説明もないので真偽は不明だという。最初の当番弁護士が、金銭トラブルがあったようだと話したことも、今回は否定している。また、身に覚えがないという言葉に固執し、記憶がないというのとは違う。ここはメディアも間違えないようにお願いしたいと・・・いささか妙に感じるのは私だけではないようだ。
 

以下は、次元の低い質問をされる市長、それにこたえる市長。悲しすぎる。
「(とうろう流しに同行せずマッサージになぜ?)腰と足が腫れたのでマッサージに行った」
「(職員3人での飲食は?)公私の区別で、公が終わったという判断で飲食に出かけた」
「(Aの店では)楽しい時間だったので1万円払った」
「(何故タクシーに乗ったのか?)公がひと段落して、まだちょっと呑みたかったのでタクシーが来たのでほっとして乗った」
「(過去にも同じようなことが?)過去の出張時に、一人で呑みに出ることはなかった」
「(呑みにいかなければ良かったと思うか?) そう思う」
「(軽いスキンシップ的行為は?)マナーや癖としてなくはない」
「(任期中は呑まない?)ハイ」

 まるで、自分が住む街の首長と思いたくない次元だ。
 まだまだ、不審なことは多々あるが、ここですべて披露するのは今後のことを考えるとよろしくないこともあるのでここまでにしておきます。
 あとは、議会として、議員としてどう対処していくかが私たちに問われることになる。市長の器としてどうかを問わず、無罪ならお咎めなしとするのかどうか。市長にあるまじき行為に対する反省も感じられない状況にどう対処するか。議員個々の倫理感が問われることになっていくのは間違いない。