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No.2881 15-6:03 

2017.05.14

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 数字をタイトルにすることは滅多にないが、これは個人的にたいへん重みを持って受け止めている。北朝鮮が今日早朝弾道ミサイルを発射した。またか!と感じる向きと、えっ?と驚く向き、どちらもあろうかと思うが私はまたか!のほうだった。つまり、アメリカに対抗する形でミサイル発射を続ければ国の崩壊も有り得る緊迫状況下にあってもあの国は強気な対応をするだろうということである。案の定そうなった。

 今、ネットで話題になっていることに、このミサイル発射が午前5時56分の予定というのを事前に書き込んだ2チャンネラーがいたという。北朝鮮ラジオ通信を傍受したらしいのだが、2チャンネラーの情報操作能力は高度なものがあるということを示している。そして、その書き込みの最後が「15日6:03も」という小文で終わっている。何を意味するか? 
 日が変わって明日15日の午前6時3分に、金正恩は懲りずにまた愚行を重ねるということとしか理解できない。
 今日のミサイルは日本のEZZ県内には着弾していないが、北朝鮮北西部から発射され、2,000キロの高さまで上昇した後、800キロ先の海に着弾したと分析されている。飛行時間は約30分。高く上がって比較的短い距離に抑える飛行角度をロフテッド軌道というのを始めて知ったが、これは実際北朝鮮のミサイルが脅威を増していることを示している。ICBM大陸間弾道ミサイルを想定するのであればとにかく太平洋を横断させることを優先させなければならないが、これを実験することは愚の骨頂であろう。そこで着弾地点をグアムに設定したならば、いかに高く上昇させるかによってICBMの性能向上を図るのは欠かせない実験ということになる。今回の実験ではグアムまで届くという見方もある。
 こう考えると、アメリカに対する異常なまでの対抗心を見せつけた実験と考えるべきだろう。
 さーて、であれば日本はすでに射程範囲という理解が正しいということにもなるが、はたしてどうか。

 
 6時間30分後、実際に連チャンでの実験は強行されるだろうか。