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No.2869 自分ファースト

2017.04.04

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ファイル 775-1.png 本題に入る前に、前号でお知らせしたコンサートですが多くの方にお集まりいただき未知の音色を堪能していただきました。写真のような打弦楽器です。以後お見知りおきのほど願います。

 さて、東京都の市場移転問題が百条委員会に持ち込まれたのはいいとして、そこでは豊洲移転への是非が問われることはなく、いつの間にか責任追求問題に赴きが置かれている状況に違和感を覚えている。豊洲移転については、安全性の問題で判断ができない事態に至っているというより、小池知事のポピュリズム政治姿勢による都議選を睨んでの問題長期化という様相を施していると強く感じる。
 まず、豊洲以外の候補地が考えられるのか否か、そんな地が東京湾の東京都圏内にあるのか否や・・・これがまったく議論の対象にすらなっていないということはあるはずがないということになる。
 ならば、最終判断は現状維持か豊洲移転かの二者択一しかない。

 さてそこで・・・築地市場では海水を利用する限界が指摘された。濾過施設の問題等々により市場施設を洗い流したりするのが難しいという話である。また複数のネズミが徘徊している光景は珍しくないという。小池都知事自身、視察の際にネズミを見たという。施設内は満足に清掃するには上水道をふんだんに利用することになるが業者にとってはコスト面に問題があり、害獣は動き回るでは世界の築地が笑われる? これでも世界よりはましかもしれないという意見もあるやもしれぬが。さりとて科学的排除は市場の特性上簡単なことではない。
 かたや、豊洲の問題はベンゼン、シアンなどによる地下水汚染の問題である。しかし、施設内の水道水から検出されたということではない。そしてこの地下水は飲用や清掃に使われるわけではない。テレビで見る限り、施設そのものは近代的な素晴らしい施設である。しかしながら豊洲移転へのハードルは著しく高くなってしまった。豊洲のイメージが下がるところまで下がっってしまった結果に対する小池都知事の責任は大きなものがあるだろう。いわゆる「ふったけておいてあとは人任せ」のマッチポンプだったと言わざるを得ない。こういう人格者は少なくないが・・・。
 最終結論への落としどころが難しいのはわかるが、どこぞの時点で判断を強いなければならない状況にあることは間違いない。しかし、小池知事は何を思うのかまたもや市場のあり方戦略本部なる組織を立ち上げた。これは自らの判断の先延ばしとしか理解できない。

 都議選を意識するがあまり、都民感情と市場関係者の不安に配慮するのはわかるが、予定通りに移転出来なかった市場関係者には90億円という補償費を計上した。都民の税金の無駄遣いはできないと事あるごとに口にするわりには、自らの判断力不足で税金を使う結果になっているのである。議員にすれば否決しにくい状況での追加予算によって市場関係者の不満はトーンダウンし、マスコミもあまり取り上げなくなった。税金を法的に問題ない形で選挙利用したと言えなくもないのだが、こうして税金が使われたことにスポットが当たらないどころか小池知事の評価上昇につながっている。マスコミは概ね小池支援体制と理解すべき事象であった。
 あとは小池知事の「都民の安心安全が第一ですから」という言葉だが、判断先延ばしで他者判断に委ねる最高権限者としての責任感欠如であり、ずるい人間性を指摘せざるを得ない。
 どこぞの組織の回し者のような都民が豊洲反対を叫んでいるが、最近の調査では55%の都民は豊洲移転を納得しているのだ。実際に安全対策問題に関わる中西委員長は豊洲移転に問題はないとしている。それでも小池知事は判断をしない状態である。小池知事に言いたいのはこの市場の安心安全問題は必ずしも都民だけの問題ではないということである。都民だけがこの台所の恩恵に預かっているわけではない。さらには、当初指摘されていた築地空け渡し豊洲移転はその後のオリンピック道路の建設に影響するという話もほとんど聞かれなくなった。

 私は取り扱い品がネズミに触れる可能性のある現状よりは豊洲に早く移転してほしいと思う。小池知事による政治利用にはもう沢山である。ところがここに来て民進党でまたまた離党者が続出。こうした節操のない政治家が都政を担う都議になろうとしていることに都民はどう感じているのだろうか。
 上昇思考の強い野心家として似たようなタイプの野田聖子氏との関係も表面化している。本気で安倍総理の後を思考しているとしたらおこがましい限り。二人共変節の道を極めた代表的な政治家であるということをよもや忘れはしない。しからば都民ファーストではない自分ファーストの寄り集まりが小池党ということになりはしないか。