記事一覧

No.2850-2 白崎ハートクリニックのフォト

2017.01.31

 前号ではオペマシーンのムービーをごらんいただきましたので、付録号としていくつか写真をご紹介したいと思います。撮った点数をすべて掲載できないのが残念ですが、フェイスブックのほうで別途掲載したいと考えています。よろしければどうぞ!

   ファイル 755-1.jpg     ファイル 755-2.jpg
 
 
 上左はエントランスを入った先の受付の全貌。小柄な男性が院長の白崎先生。手前左に誰でも使えるガラス扉のハートルーム。そしてお洒落なトイレが続く。照明のセンスが素晴らしい。
 右は、受付を過ぎてハートルームとは別の待合スペース。 
 
   ファイル 755-3.jpg     ファイル 755-4.jpg
 
 
 上左はスタッフステーション。従事者はナースだけではないというこだわりがこういうネーミングになっている。
 上右はずらっと揃ったサイズ別風船とステント。これはほんの一部だそうである。
 ファイル 755-5.jpg 左は日帰りルームと名付けられている。体調がすぐれない方や術後の2次安静室として活用されている。なんとも言えぬゆったり感に満たされており、至るところに院長イズムが発揮されているクリニックである。
 早い時期に病院になることを願ってやまない。

 ちなみに、画面右側のミニ画像は、手術時に着用する放射線防御コートを着た私。かなり重いが、長いオペでも当然着たままなのだそうだ。助手の看護師用も女性を考慮して軽くなっているということだが、いえいえかなり重かった。

No.2850 白崎ハートクリニック

2017.01.31

アイコン

 今回が2850号ということで、区切りの3000まで150回の書き込みとなった。月に少なくとも10回分は書きたいと思っているので、まだ1年以上先のことになる。
 平成15年の6月から始めて13年半書き続けてこれたのも、読者の皆さんがアクセスという後押しをしてくれたからです。時に間があくこともありますし、まとめる間もなく書き始めることから、長文になりやすい面もあって、読むのにご苦労されていることと思いますが、これからも末永くお付き合いくださいますようお願いいたします。とは言えいつまで続けられることやら・・・でもあるのです。

 さて、先の日曜日のこと、久喜市に昨年4月オープンした「しらさきハートクリニック」にお邪魔した。久喜アリオの南側のクリニックとは思えない大きな目新しい建物である。院長は久喜総合病院や東埼玉総合病院で地域医療に貢献されてこられた白崎泰隆先生で、現状、毎日が目まぐるしい状況ということだ。たしかに駐車場は前を通るたびに満杯である。

 未来計画もしっかりしたものをお持ちだが、諸事情によりベッド19床のクリニックとして開院したという。20床になると病院の範疇になるので、いきなりの認可はそこまでは難しいということもあったようだ。
 院長の白崎泰隆先生が前日からの当直明けの時間にアポをいただいての訪問だった。実は、院長は週に5日当直をしており家に帰るのは週一だという。

 開院して9ヶ月、カテーテル手術はご自分だけで400症例に及ぶという。その9割が手首からのもので、太腿など他の部位からの施術は1割程度という。それにしても土日を入れて約270日で400という回数は驚いた。
 高校の同窓ということもあって、とても気さくな対応で院内をほぼくまなく自ら案内していただいた。その折々、各部屋の設計意図やコンセプトを話す姿からは、一刻を争う心臓救急救命医療に立ち向かう医師としての情熱とパワフルさを感じた。救急車が到着してからの緊迫診療の流れが実に良く考慮された設計になっている。調度品や照明などは我が家と思って目に優しいソフトかつ高級感を施している。そこには患者を家族とも思う主張が感じられる。
 手術室の大掛かりなオペマシーンを実際に操作してその動きを見せてくれたり、手術の時に着用する鉛入りの放射線防具を「着てみますか?」と言って掛けてくれるなど・・・。

ファイル 754-1.mov
 印象深い話としては、久喜で救急を35回もたらい回しされた挙句患者さんが亡くなられた事例について、「私がそこにいたら診療にあたった」と言われたことだ。まさに、救急病院かくありきといった真髄を単刀直入に口にされた。
 実際は、当直医師にとって専門外の救急につい拒否感が出るのも理解できないではないが、患者や家族の立場になってみると出来る範囲で応急処置をしてもらいたいのは当然だ。とくに「心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などで運ばれてくる患者は時間との戦いだから専門かどうかなどは二の次なんですけどね」という院長の言葉が当然のことと思い、また力強く感じられた
 さて、私も紹介者としての認知をしていただいたので、なにがしか異常を感じられたら遠慮なくご連絡ください。困った人に手を差し伸べるのは医師ばかりではない。