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No.2813 市政臨時特別説明会(仮称)

2016.10.17

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 幸手市議会9月定例会に請願1件が提出され、建設経済常任委員会に付託された。
 この結果については、議会の通例としてさもありなんという推測の範囲、つまり否決となったが、7,521筆の署名が集まったこともあり、委員会傍聴は盛況だったようだ。予算の執行に対して疑問を持つ市民が多いとわかっても市側の考えは頑なだった。通常はこれであっさり収束となるのだが、今回の問題は後述するがしっかり後にまでつながっている。
 

 約28億円を繰り出して幸手橋上駅舎を建設するという現市長の選挙公約への強行性に対して、今の幸手市における優先課題は別にあるということと、そもそも資金的に国からの補助金が予定の半分に減額され、その分一般会計から繰り出すという、いわゆる予定外の身銭を切る乱暴なやり繰りが、市民の問題意識を駆り立てるのは当然のことであろう。

 私もいたるところで言いもし、書いてもいるが、駅舎事業をやめるべきだとは考えていない。新駅の利便性を供与出来るのは幸手市民であると思えば、行政としても本望な課題解決ではある。しかし、そのために30億近い資金投入をするというなら賛成はできないということなのだ。
 私は10億から15億でも新駅舎に建て替えることは可能だと考えている。今、当初予算と異なる肥大化が問題となっている東京オリンピックのミニ版のようなことと思っていただければよいだろうか。

 まずは10mもの太さは半分にして東西自由通路を造ること! 駅舎一体型でなくともいい。そして、西口整備事業に遅れを出さないことが肝心だと考えている。これは幸手市一の危険道路として有名な、県道幸手久喜線の拡幅事業に直結していることを忘れてはならない。ところが、今回の計画変更では、なんとこの西口事業に14億円の予算減額をもたらしてしまったのだ。

 駅舎一体型の東西通路の幅を10メートルとしているが、なぜそれほどまでに広い通路が必要なのか。しかも5メートルにしてもわずかな減額にしかならないとの説明らしいが納得のいくものではない。
 大宮や仙台の駅ビル一体型の通路は外に出ればペデストリアンデッキという屋根無し通路である。幸手駅の東西自由通路も屋根なしでいいではないか。財政余力がついたら屋根をつけるという考え方があってもいい。
 そもそも、こうした見直し自体をしないと言うのだから、そこにも疑問、疑惑を感じるのは当然である。見直しをしたくない何かがあるのかと。

 それと、東武鉄道がわずか6千万円の資金しか負担しないというのも理解出来ない。もっとも、東武動物公園以北の日光線は観光的経営指針に変化している。それが証拠に、スカイツリーラインと名付けられて以来、幸手市に止まる通勤通学本数が少なくなっている。これも問題だ。 

 40年、50年前から行政が街の発展のために必要不可欠な重要事業に取り組む姿勢があったならば、幸手市では街の顔である駅周辺開発や道路事情はもっと違った方向性を街にもたらしていたはずである。しかし、それは平成の時代に入ってまもなく手遅れに近いこととなっていく。
 その意味では、政治が街を創り、造るのは間違いのないところで、時の執行権力が真摯に行政課題を優先順位に基づいて進捗させていたならば、幸手市の現状はまったく違うものになっていただろうとは多くの見識市民が言うところである。
 タラレバは言っても仕方ない後悔用語だとわかっていても、逃した魚か、あるいは逸した好機であったかは別にして、これまでの積み残しはやはり次世代に大きなツケとして残ったということではないだろうか。

 さて、この橋上駅舎事業の見直しを求める運動は、下記のように渡辺市長の説明を受ける場を設定するに至った。質問項目を市長あてに提出して、それに対して市長自らが対応するということのようだが、香日向小学校格安貸与問題での3度の説明会で紛糾したという過去からも、どういった説明会になるやら予測できない面もある。
 
 ひとつだけ、請願者側の論拠にこだわりすぎと感じる点がある。
 「駅舎に大枚の資金をつぎ込んでも、結局駅舎は東武鉄道のものになる」という主張である。確かに、厳しい財政の中で無理に強行する新駅舎建設ゆえに、それが東武鉄道のものになるというのは、納得のいかない感覚になるのは理解できないではないが、請願駅という宿命にあって、いつの世でも、どこの街でも駅はその路線を運営している鐵道会社の管理下に変わるのは当然のことと言える。その後の維持メンテナンスは鉄道会社事業となるであろうし、これを嫌悪していたらいつまで待っても永久に新駅は出来ないことになると思うのだが・・・。

 前述したように、駅を利用するのは当該自治体の市民であるから、市民の生活向上を意図した事業を自治体が進めずして民間鐵道会社が進めるはずもない。もちろん、駅舎新築が駅利用者の増加につながる、つまり地域人口が増えるのであれば鐵道会社にとっても魅力はあるわけで、援助度合いも違ったものになる可能性はあるだろうが、今の幸手市がどこまでその魅力を有しているかということに尽きる。
 そこは、東武鉄道と幸手市の交渉次第でもあろうし、首長の営業力に関わることでもあろう。
 

(仮称)市政臨時特別説明会(正式名称がわからなので)
日時:10月28日金曜日 午後7時~
場所:コミュニティセンター集会室
出席予定:市長および幸手市執行部
 もちろん、市民であればどなたでも参加出来るそうです。