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No.2454 殿、ご乱心召されるな!

2014.01.15

 東京都知事選がにぎやかになってきた。私にも、どうなの?という声がかかるのは、政治家のはしくれだからか。そのはしくれとしていくつか感じることはある。
 そもそも、細川さんは小沢さんにかつがれてセンセーショナルに首相に駆け上った人だ。しかし、その地位をわずか8ヶ月で放り投げた経緯を持つ。その辞任表明で語ったことは「私の個人的資金を流用して秘書が蓄財増財したことで職責を全うすることは不適切だと判断した」というものだ。いわゆる、自らの資金疑惑が政治空白を作り始めたところで、責任を他になすりつけて首相の座を降りた御仁だ。

 具体的には、東京佐川急便からの1億円献金問題が世間を騒がし、逃げ隠れ出来なくなり、出した結論が総理辞職だったということだ。その辞任表明で語った内容も嘘で固められていると、当時の評論家をはじめとする有識者たちは言っている。
 小泉さんにもがっかりした。これに、宇宙人元総理や、本質の低さと軽さが露呈した空き菅さんが相乗りといったことにでもなったら、日本の政治とはいったいなんなんだ?という思いしか浮かばなくなる。それほどひどい!という感覚に今襲われている。

 さりとて、舛添さんにも一抹の不安は拭えないし、宇都宮さんはまったく・・・。
田母神さんは今の日本に必要な感性を持っているとは思うが、人の意見に耳を傾ける度量が不明(舛添さんなどこの点乏しい人間だと思う)ということと、その傾ける対象、つまり取り巻きが不明という点が今ひとつ押しきれないところだ。ただし、元航空幕僚長というだけで右翼だとか危険だとかとは私は思わない。数万人いる航空自衛隊員を束ねてきた人であることは間違いない。講演も何回か聞いたし、本も読んだが、的確な外交防衛論を基礎とするしっかりとっした国家観を有している人だと感じる。そういう意味では未知への期待は感じさせてくれる。

 だいたい、今の安倍政権政治を暴走とか戦争に突き進むとかの、かなりヒステリックな物言いで批判するマスコミがあるが、けっして有権者はそれを鵜呑みにしない感覚を持ち出している。あまりにも安倍批判が下劣過ぎるので、なんとなくおかしいぞ!と目を覚ましつつあるのが実情だろうと思う。
 都知事選でも、マスコミに踊らされないよう有権者には頑張ってもらいたいと思う・・・が、東京の新しく成人した若者へのアンケート結果では、1位が東国原さんで、その後が舛添、マツコDX、有吉だというので、なんとなく悲しい思いにさせられた。

 大消費地ではあれど大生産地ではない東京では、TPPは無関係ではないが、さしたる争点にはならない。原発も無関係ではないが、東京に原発があるわけではないので都知事の職性には入らない分野と考えると選挙の争点にするのはいかがなものか。反原発の信念を都政に活かす方法論があるのだろうか?
 はたまたオリンピックのプロデュースだけが都知事の仕事でもない。ただし、国政との関係が強いことは間違いない。
 47都道府県知事中の知事であるから国政に影響力は持つのはわかるが・・・こうして考えてみると東京が他の都道府県とかけ離れているとの想いが出てくるのは私だけか・・いったい東京ってなんなの?
 実は、私とっては川口市長選挙のほうが重たいテーマなのです。すみません!

No.2453 友、遠方より来たる!

2014.01.15

 寒くて忙しい! 短的に言って、こんな新年の感想か。なにせ、晴天は続くものの気温が低い。太陽の恵みを再確認する毎日だ。

 そんな中、私にとって欠かせない友が九州からやってきた。共通の友の還暦祝いに出席するためだ。私は当日参加できなかったが、翌日、会うことができた。文章では人間関係の説明が難しいが、かなり歳の差がある女子が常に幹事調整役をかってくれるお陰で、総勢6名が久しぶりに顔を合わせた。かの還暦も来たので、まるで2日続けて彼の祝いをやった感じだが、こうした場合、理由や目的などどうでもいい。会って、呑んで、話すことがなによりだ。

 昔は、最終電車など意識せず、めちゃくちゃ呑んで言いたい放題の夜がよくあった。それでふと思い出したことに、その九州の友とはよく政治の話もした。なかなかの風流人で好みも独特だったが、新聞の政治欄によく目を通している男でもあった。男の付き合いにどこがどうだという細かい理由などないのだが、とにかく私に対して大きな包容力を持ってくれていた。
 今の私の姿が適任だと決め込んでいる。それは、彼にとって嬉しく喜ばしいことであるかのようにだ。

 複数でいると、私が他と会話するのをじっくり聞いているタイプで、自らの意見の多くは語らずポツポツと静かに口にする。その多くは、私の意向思考への賛同者であったが、時折、譲らない頑固さも持ち合わせている薩摩っぽだった。私は彼に包まれていたような・・・そんな感覚があらためてしたものだ。
 「どうしてるんだか?」とちょくちょく思うが、さりとて☎をするでもなし、メールも滅多にせず、頭によぎることだけで充分のような感覚のもてる不思議な友。そうそう、私の付き合いの中でも、彼ほど家内が全幅の信頼を置いている人間はいない。嬉しいことなのだが、これは私が持っている家内の七不思議の一つだ。

 一番感じることは、この友と知り合えたことが、我が人生をすごく満足感で覆っているということか。静かな激励をまだまだもらいたい友。いや、言わずともしてくれるはずだ。周りが言う。「理解できないおかしな信頼感でつながっている」と。そうかもしれないと一人ほくそ笑む自分がいる。